・イエリッツァのターンが始まります。
→独自解釈がめっちゃ入ってます。シュレティンガーのイエリッツァです。……何言ってんだろわちき。
→ちょっとやりたいことがあるからね、是非もないね。
◆◆十二話
◆1
お、いたいた。
五年ぶりだな、先生。
「アルトリア……?」
やあ、元ディミトリの妹のアルトリアだよ。
本当に、生きててよかった。
生きているのは信じてたが、実際に無事なの見るまで不安だったよ……。
「元、妹……?」
あ、うん。
流石にブレーダッドの名を持ったまま帝国の将兵やるのは、色々不都合だったからな。
これが、ゴーティエとか辺りの格なら出奔してきたの一言で済むんだろうが……。
「今では俺の妹ということになっている……。その方が、共にの稽古が捗る……」
「死神騎士……」
「久しいな……。本当に、ここにいるとは……」
だから言っただろ、お兄ちゃん。
「お兄ちゃんはやめろ、アル……むず痒い……」
にひひ。
嬉しい反応をありがとよ、イエリッツァ。
「……本当に、死神騎士?」
「やかましい」
◆2
「師……! 本当に、生きてたのね!」
「ああ。……五年も寝ていてごめん」
「こんな時に冗談だなんて……いえ、今はそれよりも。……おかえりなさい!」
早速馬で先生を修道院にまで連れて、エーデルガルトに会わせる。
フェルディナントから乗馬を教わってよかったよ。
まじで色々便利だわ。
「やれやれ、やっと合流したか」
「ジェラルト……」
「今は皇帝陛下殿の雇われとして飯を食っている。……勘違いするなよ。俺は教団が気に入らないから帝国側の傭兵になっただけだ」
「……ありがとう」
「ふん……」
ジェラルトも修道院にいてくれて、先生と合流できた。
口ではああ言っているが、めちゃくちゃ気にしていたからな。
無理やり千年祭に合わせて修道院に来るよう誘導してよかった。
「そこの娘っ子、やかましいぞ」
「すまんな、俺の妹が……。どうにも俺だけでは、あの少年のような活発さは抑えられん……」
「なら丁度いい。いい加減ここらでその辺も含めて説教してやろう」
あ、怒られちゃった。
おまけにこの雰囲気で説教とか、やってらんねぇ。
というわけで逃げる。
あばよ、とっつぁ~ん。
「だから誰よ、とっちゃん。……本当、あの娘も元気になってよかった。あの娘も、貴女に会うまでは添い寝しても暗かったのよ」
ちょっとエガちゃん。
やかましいぞ。
◆3
「さて、これから同盟を攻略する前に。師には帝国遊撃隊の今を知ってもらうわ」
「五年の歳月でみんな変わりましたが、最も変わったのはアルトリア殿です」
「ヒューベルト、それはディミトリの妹の名前よ。今の彼女は、アルよ」
「くくく、そうでしたな。ブレーダッドの名を隠すためだけの偽名工作でしたから、失念しておりました」
「本当は、私の妹にしたかったのだけれど……」
「流石にそれはやりすぎですから……」
なんか色々言われてる……。
カスパルとかドロテアとかの話もしてあげてよ。
イエリッツァも「絶対に譲らん……」みたいな空気を醸し出さないで。
一度も稽古を欠かさなかっただろうが。
「とにかく! 今のアルは五年前と違って馬に乗っているの……戦場で指揮をする際の勝手が変わるから、気を付けて」
「今や、彼女は名実ともにもう一人の死神騎士です。アル殿一人の有無で、戦局は一気に変わります……慎重に、運用なさいますようお願いします」
あ、はい。
今の俺はフェルディナントから教わった乗馬の技術を活かして兵種「死神騎士」をやらしてもらってます。
原作じゃイエリッツァ専用なのに、この辺りはアテにならないらしい。
そういうわけで今は馬に乗っている時は義手に仕込んだ「三日月の鎌」で攻撃し、少しでも悪路があると馬から降りて剣で回避攻撃しまくるスタイルです。
三日月の鎌さん、振るう度に禍々しい闇の魔力が漏れ出るからかっこよくて好きなんだよなー。
まさに闇の騎士って感じがしてさ。
「それと、これからは死神騎士……イエリッツァも帝国遊撃隊に加わるわ」
「ジェラルト殿も、ですな」
「お前の指揮、か。楽しみにしていた……。アルがどんな心地で戦っていたか、確かめさせてもらう」
「俺も、だ。五年前の指揮は中々だったからな、どんな具合か楽しみだ」
「任せてくれ」
とはいえ、俺だけが戦場の主役ってわけじゃない。
五年の稽古ありきとはいえ、それでもアル=フォン=フリュムとして色々やることあったからな……。
まだ35レベルしかないのだ。
ちなみに帝国遊撃隊レベル最強はうちのお兄ちゃんこと、イエリッツァだ。
……原作じゃ、第二部開始時の初期レベル27じゃなかったっけ?
なんでこっちじゃ37あんの?
完全にイージーモードじゃん、俺ら。
◆4
「ところで死神……いえイエリッツァ」
「なんだ皇帝……いや、皆までいうまい。俺の……『死神』の件だな?」
「貴方は二人いる……特に『死神』の貴方は、放っておけば道行くものをみんな殺すありさまだった……」
「なぜ、今は俺が表に出てなおそうしないか、だろう? ……アルの、おかげだろうな」
「アル……やっぱり、貴方ばっかりずるいわよ……」
「……こればかりは、皇帝だろうと譲れん。……アルがいるから俺は高みを目指し、それを糧として『俺』を抑えられるのだ」
「やっぱり、ずるいわよ。二人ばっかり、楽しんで……」
「そう、むくれるな……たまに、お前達二人で添い寝しているだろう……」
「ずるい!」
「お前まで、俺の手を焼かすのか……」
◆◆十三話
◆1
「イグナーツ。……早すぎるよ!」
どうも、イエリッツァの妹になったアルです。
アルトリアとブレーダッドの名は捨てました。
現在ミルディン大橋です。
セイロス教団を敵とする帝国は、教団を保護する王国とも敵対してます。
でもいきなり王国と戦うには、同盟による横殴りが怖すぎるので同盟を攻略せざるを得ないのです。
そのため、まずは同盟攻略の重要拠点となるミルディン大橋を攻めているのだ。
「ベレスが言った通り、風見鶏が来た……。俺はあれを討つ……」
あ、ちなみに偵察隊の働きで同盟の援軍は参戦不可避なのは察知してます。
なんでも俺が生かしたメトジェイさんの働きだとか。
……え、何の意味もなく生かしたあいつそんな優秀だったの?
なんで原作の時あんなに空気だったの?
「なんで僕ちゃんまでインチキ……って、死神騎士が二人とも来てるぅ?!」
「煩いな……」
ともあれ、援軍が来るのはわかっているのでリンハルトが俺達を援軍到着地点まで飛ばしてくれました。
後はそのままイエリッツァがアケロンさんを吹っ飛ばして、一方で俺は撤退を始めるであろうジュディットさんの邪魔をする段取りです。
「く……死神騎士に退路を塞がれたか……! しかも、二人とも並んでいるとは……!」
まぁそんなわけでわりかしあっさりミルディン大橋はなんとかなったのです。
ちなみにジュディットさんは後ろから迫ってきたエガちゃんが、アケロンとは別に援軍としてきたレオニーさんはジェラルトさんが倒したそうです。
……俺、そんなことのためにジェラルトさん生かしたわけじゃねぇんだけどなぁ。
ま、仕方ないか。
◆2
「師匠……なんで、帝国についてるんだよ……!」
「……黙って、戦え」
「ぅ、ああああぁああ!」
「いやだ……師匠に殺されるために、強くなったわけじゃないのに……!」
「…………」
◆◆十四話
ディミトリの妹だったアルトリアです。
今はイエリッツァの妹のアルだけどな。
デアドラの攻略もあっさり済みました。
予め馬から降りてリシテアさんだけ生け捕りにするのが多分最難関でした。
それさえ済めば、卓上の鬼神といえどレベル37とレベル40の暴力は予想外らしい。
あ、色々あって俺達二人ともレベル上がりました。
地味にイエリッツァにレベル届かねぇ……。
「いや、すでに十分強すぎるだろお姫様……そっからさらに何を鍛えるんだよ……」
「クロード……」
「おっとっと、やめてくれよ死神騎士さん。俺はもうすでに負けた身……ただ挨拶をしに来ただけだよ」
いや、俺も死神騎士なんだけど……。
「ややこしいって……。つーか、本当に帝国についてたんだな」
「何よクロード。アルは絶対に渡さないわ」
「当然だ。これは俺の妹だからな……」
「いや、そういう意味じゃねえって。……なぁアルトリア、なんで皇帝陛下と死神騎士がそんなに過保護なんだよ。お前、ディミトリの妹だった筈だろ」
あ、その名は捨てました。
今はイエリッツァの妹です。
後、俺も死神騎士です。
「私の妹よ!」
「頼むから俺の手を焼かすな、皇帝……」
「……なんだか、楽しそうだな。帝国には色々思うところがあったが、そこに関しては素直に良かったと思うよ」
あぁ、五年前の初期の頃は俺滅茶苦茶荒れてたからねぇ。
心配かけてたのなら、悪かったよ。
「いや、いいさ。……これからは俺のクラスメイトも帝国の将兵として、共存することになる。奇しくも、帝国・王国・同盟が勢ぞろいすることになったってわけだ」
「ここにディミトリがいれば……いえ、今のは失言だったわ。忘れて頂戴」
あ、うん。
御覧の通りクロード君は生存エンドです。
地味にリシテアさんとか今まで敵として出てこなかった奴らも生存です。
ローレンツなんか、なんで最初から帝国遊撃隊にいなかったんだ? って具合にフェルディナントと馴染んでます。
先生が俺以外スカウトしなかったせいかな?
実際ユニットとして共存するのは原作でもここで説得できたリシテアさんだけで、ローレンツ君は後方支援に徹するらしいし。
「いろんな意味で、思っていたよりも安泰そうだ。……俺は余計な火種にならないようこのままフォドラを出ていくが、後は頼んだぜ」
「ええ。敵対していた身で言うのもなんだけど……貴方も元気でね、クロード」
◆2
で、次の節はセイロス騎士団による奇襲戦です。
ガルグマクを攻めてくるので、要は防衛戦ですな。
とはいえ、こっちはあまりいうことはない。
ささっとセテスさんフレンさんを無力化して、逆にあちら側の戦力を削る結果に終わったようです。
あ、ちなみに今回俺は別動隊でした。
まさかランドルフさん・ラディスラヴァさんと一緒の戦場だとは思いませんでした。
しかも思いつきで助けたら、そのまま二人とも生存しますた。
原作じゃこの二人ここで死ぬのに、なんで俺が場に介在するだけであっさり生存するんだよ……。
そういえばジェラルトさんもメトジェイさんも似たようなノリだったね。
後者は一応原作でも生存だけはできっけど。
「ヒューベルト、状況を教えて」
「痛み分け……とはいいがたいですな。殆どこちらの将の被害がありません。逆に、こちらは名のある将を悉く討ち、レアの副将というべきセテスも無力化できました」
「文句なしの勝ち……とまでは言わないけど、十分ね。勝利したと喧伝しなさい。仮に向こうも同じことをしたとしても、説得力はこちらにある」
今回はイエリッツァも奔走しまくってましたからね。
一方でジェラルトさんは先生や帝国遊撃隊と一緒に、セテスさん達を迎え撃つ構図。
そんな采配の結果、原作よりも大分状況はいい。
「…………」
おや、ジェラルトさん。
「なんだ娘っ子。俺は今虫の居所が悪くてな」
ああ、そいつは悪かった。
ちと贈り物があってな。
すぐに行くから、それだけ持っていきな。
「贈り物?」
お酒だよ、お酒。
せっかくだから褒賞代わりに貰って来た。
今日はそいつで、先生と飲むといい。
「……そういえば、あいつと酒を酌み交わしたことはなかったな。礼を言うぜ、娘っ子」
◆3
「それで、酒か」
「……こうして、お前と酌み交わせたのは奇跡だと思っている。それが、奴らへの手向けになるとは言わないが…………」
「レオニー、アロイス……」
「奴らは同盟側・セイロス教団側で、奴らと敵対する帝国に味方するってのは、そういうことだ。……帝国についた以上、これをいう権利はないんだがなぁ」
「辛い……」
「それが、戦争だ。……奴らの死は無駄にはできんな」
「…………」
「ああ、それと。今回、セイロス教団側としてかち合ったアロイスの奴から伝言だ」
「伝言?」
「ああ『貴殿らと戦う運命になったことは残念だが……五年前に会えためぐり合わせには感謝を。……本当に、楽しかった』とさ」
「アロイス……」
「……ああ。奴との出会いに、乾杯だ」
・ところでレオニーとアロイスに飛び火してる件について。
→筆者にはジェラルトさんが生存してる無双の情報がないため、この辺りのリアクションは捏造です。シュレティンガーのレオニーとアロイスです。
余談
オリ主(第二部の姿)のイメージ。
身長はあんまり伸びないが、白い髪が長くなる。
服装は、動きやすい革鎧とクロークを身に纏う旅人みたいな感じ。
ただし闇みたいに真っ黒。
……闇魔法を使う闇堕ち剣士ですから。
明るくなった紅花ルートでも死神騎士になってるし、こいつ闇属性と謎に縁があります。
(死神騎士は「闇」の鎧を纏う戦士と説明されています)
お知らせ
次回、紅花ルート最終回です。
追伸
今回リシテアのことを「リテシア」と間違えて呼びまくってました。
この場を借りてリシテアの皆さんにお詫び申し上げます。
ご指摘くださった方々にも御礼申し上げます。
(・x・)リシテアまじごめん。