陰の実力者になりたくて! 本編の第30.5話です。
ブシン祭編のエピローグです。
これにてブシン祭編は終わりました。
本作品では、アルファたちの出会いや年齢などがズレ、みんなの性格や嗜好も変わりました。アレクシアとローズとの関係も…
気に入らない方は、そっ閉じ願います。
──これはそんな「if」の物語──
なんとも締まらない終わりになってしまったが、通称『
闘技場で
…チルドレン3rdに呼応して暴れ始めた
まぁ、内家拳士だし、タオルや何やらに氣を通して闘ったのだろう、或いは素手で。武装持ち込禁止だったからね。
怪我については、手厚く保護したので、却って元気になるものが出た、と聞いている。
紅の騎士団に、第一騎士団からは、重軽傷者は出たが、死者
何でも、第一騎士団から十数名、第三騎士団に呼応したものがいたようだ。なお、紅の騎士団にはいなかった。
ただ『
──
そして、教団員──チルドレン1st、2nd、3rdは、『
それ以外の教団の幹部は、こっちに情報収集ように連れてきた奴以外は、全員死んだ。
──氣殺できる
──
聖教の司教が『これは、女神ベアートリクスによる神罰です。異端者に神による制裁が下されました!』と言い出したときは、苦笑いが出たらしい。
そして、こっちに連れてきた奴も、情報を吐かせ次第、
ニューが張り切っていたから、向こうから「殺してください」とお願いしてくることだろう。
…当分、収容所の近くは通らないようにしよう。
ニューはカワイイ娘、それで良いじゃない。決してSでは無い…いいね? 追求しないこと、お姉さんとの約束だよ。
ふ~~っ。
そして、オリアナ王国一行については、ドエム一派が全滅したことにした。
情報を抜くために拉致って来た奴も…以下同文。
人数が多い時には、多いなりのやり方があるんです、って眼を輝かせていたニューなんて見てないからねっ!
そして、オリアナ国内のドエム派については、聖教から異端認定がくだされた。
賞金首となった奴らがどうなることか……その前に必要な人は拉致って来たので…以下同文。
だから、二人で競わせる方法とか知りたくないわ。ご機嫌なニューなんて見てないからっ!!
このように、ガーデンは表に出ること無く、フェンリル派を首魁共々壊滅させることができた。
今回得た情報を使って、隠れている教団のシンパを炙り出して、ミドガル王国をクリーン化してしまう予定だ。
後は、フェンリルが言っていた『ディアボロスの右腕』について、データを精査中なので、近日中に奪還・解呪して、ヴァイオレットさんに戻してあげなくちゃ。
まさか、魔剣士学園にあるとは思っていなかったけど……ヴァイオレットさんが感じる感覚もそうらしいから、間違い無いだろう。
ふ~~〜っ。
そして、ブシン祭は、ミドガル王国の面子に掛けて、最終戦まで開催した、さすがに、1日は開けたが。
もちろん、私も三回戦から出場した、のだが…
…その前に『ちょっと』イプシロンに怒られた。
「アルファ様の言うことを聞き過ぎです。何で子猫の喧嘩に大虎が出るような闘い方になるんですか?」
って。
…なんでか、アルファにベットの中で言われると、そんな感じになっちゃうんだよね。
だから、子猫の喧嘩に親猫くらいの力で行こうとしていたら…
…その前日がガンマの日だったので懇切丁寧に
曰く①今さらです②手抜きはいけません……⑨ローズ…はちょっとやっちゃってください、とか、全部で9個の駄目だしをされた。
あと、⑩武神が『神速』とか適当なことを吹聴したので、思考加速まではありで、とも。
あの女郎、余計なことしか言わないんじゃあないだろうか。
…今度のアルファの日にチクっておこう。
というわけで、⑤開幕プッパもいけません、とのことなので、30秒だけ様子見することにした。
そしたら、却って怖がられてしまいました……どないせいちゅうねん。
詳しく書くと、三回戦の相手は、最初にややフライング気味に速攻仕掛けてきたので、間合いを読んで、剣を使わずに、足さばきと体勢だけで剣を躱していたのだ。
相手は空振る度にどんどん顔色が悪くなっていって…
30秒経ったところで抜き打ちで斬りつけたときには、なんかホッとしているようにも感じられたよ。
で、相手の目が覚めたときに、試合時間を聞いて、『人生で最も長く感じた恐怖の30秒だった。あんなに死を身近に感じ続けたことは無かった…』とかいうものだから…
まぁ準決勝と決勝は、クレアお姉さまとローズが相手だっから、もう『ちょっと』頑張った。
なんと、一分間も様子見したのだ、当社比2倍である。
魔力と氣の合一をできるクレアお姉さまとローズを相手だったから、結構見応えのある──会場の人が見えたのかどうかはわからないが──ものにはなっただろう。
先ず、クレアお姉さまは、氣と魔力の合一の上からオーバードライブを仕掛けてきた。
くっきりと紅と金色を纏って、まるで、ヒーローのようだった。
さすがに、剣で受け流したりしたけど、私の周りを廻りながら超速で飛び込んでは、数合斬りつけては下がり、逆方向に廻ったり、と前後左右に揺さぶりを掛けて来るのは、思考加速が十分にできていることを示していた。
…なお、イータが記録していたテレビ?を後日見せてもらったところ、普通は剣が剣を弾くキンという音が、超連続してキキキキキキン、ちょい間があって、またキキキキキンと、互いの姿は──特に手や剣は常にブレブレであった。
なお、武神様(残った)とアイリス様はこの攻防を見て、クレアお姉さまも充分に化け物だった、と慄いていた…らしい、失礼な。
これくらい、上位メンバーズ(士官/下士官級)以上ならできて当たり前だし、筋の良いメンバーズだってできることだ。…まぁ氣の初歩を学んでから二週間以内にしては大変良くできたものではあったが。
最後は、氣が尽きる前に、と過剰オーバードライブして、増速して突っ込んできたところを『意』識外からの一撃でしとめることになった。
…今後もレミーにマン・ツー・マンでレッスンしてもらうようにしよう。
翌日は、午前に三位決定戦が先に行われ、なんと、クレアお姉さまが速攻をかける、という鬼畜なことをしてしまったために、開始1秒未満で相手が吹き飛び、試合続行不可能となり、勝利して、三位になるという展開から始まった。
学園生が一位〜三位の独占を決めた瞬間であった。
午後からの決勝戦の相手はローズで、学園生同士での決勝というのも初めてのことであった。それも一年生対二年生という…
そして、ガンマから⑨でローズはちょっとやっちゃってください、とのことだったので……飛距離2倍を目標にした。
あと、ローズからの強い希望で
まぁ対フェンリル戦で見せているので、まぁいっか、として受けたのだが、それによりローズのテンションがとても高くなった。
試合は、ローズが氣と魔力を合一させて、青紫色の帯の入った白金色を纏って、猛烈な速さで積極的に攻撃してくることから始まった。
それを、私は、刀で青紫色の円弧を描いて、払い、流し、返し、捲くり、すり上げ、打ち落とし、と自在に捌いていった。
キキキキン、キキン、キキキキキキン、キキキンと無数の音が連続して響きわたった。
ゼータとイプシロンによる四週間に及ぶ特訓の結果だろう。氣と魔力の合一もキレイに実施しているし、思考加速もしっかりできており、こっちの様子を覗いながら攻撃していることが見て取れた。
ふむ、これなら下士官教育を受けるレベルには達していそうだ。
『意』から攻撃が来るまでの時間も充分短い。
まだこっちの『意』を読むまでには到っていないが、それを織り込んで攻撃の手を緩めない。
こうなると、ローズが壁に刺さらないように位置取りするのが結構難しかった。
私は、一瞬だけ氣と魔力を合一させて纏った。その瞬間身体が、紅と青紫色の光で輝き、その刀が逆袈裟に下から円弧を描いた。
…ローズは吹き飛ばされていた。うん、うまく脱力して勢いに合わせている。これなら被害は少ないことだろう。
でも、狙っていたより10メートル手前に落ちたから、失敗しちゃったかな。
一応足から落ちて受け身を取った……が衝撃で気絶していたようで、そのまま倒れ伏した。でも前のめりだったのだから根性あると思う。まだ化剄を習ってないからね、衝撃を逃がせなかったようだ。
これはガンマお姉さまには謝らないといけない……って、お姉さま呼びはお風呂とベット以外は禁止だった。
なお、武神様とアイリス様は、最初のローズの奮戦振りに唖然としていたらしい。
最後にシドが魔力を纏うなんて…そしてそれを受けて着地までできたことに。…まぁ気絶してしまったが。
斯くして、決勝戦は大いに盛り上がり、ブシン祭の優勝を果たした。
優勝の賭けの倍率が見直されていて1.1倍って…と嘆いていたら、イプシロンとゼータに怒られました。
「何でガンマの言うことを聞き過ぎるんですか?」
「…主が自分で決めたのなら文句は言わないけど、ガンマに言われたから2倍吹き飛ばそう、とか無しにしようよ。ローズさぁ主のこと大好きなんだよ。オリアナ王国出身なのに魔剣士目指すくらい。」
…いつも、ガンマにお風呂やベットの中で
…ローズに会ったら優しくしてあげよう。
こうして、ニ位がローズで、三位がクレアお姉さまになった。
あと、直後に、もうひとつ大きなことが。
オリアナ国王ラファエロとの面会があったのだ。
建前上の理由としては、今後会うのが難しくなるから。
シャドウ・ゲートを使ったら、毎日でも会いに行けるけど、建前大事、ってイプシロンも言ってたし。
そこで…オリアナ国王に謝られた。
何でもドエムを討ち取ったあかつきには、ローズの婚姻の自由を約束したそうだ…最初の面会したときに。
一緒にいて気付かなかったんかい! って思いながら、だからご機嫌だったんだ、と腑に落ちたよ。
今さら二言は無い……無いとはいえ、お前さんが『スタイリッシュ盗賊スレイヤー』さんじゃったのか、って言われてしまった。
いや、まさかあんな子供(当時、7〜8歳)が本当に秘密にしているとは、この海のリハクの目を持ってしてもわからなかったよ…って誰だよ、海のリハクって!
…というか助けたときは、隣国の王族だなんて知りませんでした。
これまで何人か女の子
ということで、あの娘の初恋で、二度目のワガママじゃ。
何でも、お前さんの子供を生むから後継ぎは大丈夫、とか言い出しての。…性教育はしておるはずなんじゃがの…
…すいません、それホントです。女の子同士で──卵子と卵子で──子供できるんです。
は!?
ですよね~、そう思いますよね。でも適応者同士ならできるんです(マジ)
…ワシは知らんかったことにする。養子を取ったことにすれば良いじゃろ。
後、最後じゃが、ローズに手を出したのか?
は!? ちょっと待ってください、あの深い深いキスされたのが初めてでしたよ!!
ほーっ、じゃがあの娘の魔力は純粋な白金色じゃったぞ。何で青紫色が混じっちょるんじゃ?
それは……あっ!!
ホレ、心当たりがあるんじゃろ!! 白状せい。
あのですね『悪魔憑き』を解呪したときにですね…
…そのときに手を出したんか?
違います!! …その氣と魔力を眼一杯込めてしまいまして、私の色が混じってしまったというか…
やっぱり手を出しとるやないか!
くっ…そうなる……のか?
それ以外の何者でもないじゃろ。…オリアナ王国は、今から次女のクララに色々と仕込まねばならんか…
ぐっ…そうですよね。今も話しかけてきていますし。
──あぁ、メタルスライム通信かのう。
すいません。…七陰とのホットラインの方です。
…決まりじゃな。第一夫人か第二夫人のどちらかにしてもらうぞ。クラウスと話をつけておくからの。
年齢から言えばローズが第一夫人じゃが…ローズは第二夫人でもいい、というとるしのう。
ほなサイナラ。
ちょっと、ちょっと待って! ええぃ男…じゃない女でも腹括らんかい! それはその……
………アルファ、助けてっ!! ローズが第一夫人か第二夫人になっちゃう!
………現在、この番号はデンパの届かないところにいます。発信音の後にメッセージを入れてください。ピー
………ちょっと待って、見捨てないで、アルファ〜〜〜!!!
………良いじゃないか、主。第一夫人でよろしく頼むよ。
………ちょっとゼータ!! 今は不味いって!
………現在、この番号は使われておりません。番号を確認の上、再度かけ直してください、プツン。
………うわ~~~ん!、アルファ〜〜〜!! 切らないで!!!
………主。これ切れないって知ってるでしょう?
………ということは、私の輿入れが決まったんですね! それではいろいろと準備を…
それからも、七陰ホットラインでは、けんけんがくがくの論議が飛び交うのであった。
はっ!?
と、とにかく、オリアナ国王との面会で、どエライことが決まってしまった希ガスする*1。
どうしよう… ミドガル国王との面会の日が来たら……イタタタ、胃が痛いよぅ。…いや痛くなったこと無いけど。
ただでさえ女の子同士という時点で頭痛いだろうに、隣国の王女まで誑し込んでいた…とか。
それに、優勝してからしばらくは、取材やパーティでの挨拶とかあって、三人+一人(できるだけアレクシアも連れて行った)で色々と忙しかった。ので、アレクシアとゆっくりな時間を取ることも少なかった。
とはいえ、まだ学園生であったこと、と、クレアお姉さまと私(+アレクシア)も既に紅の騎士団に予備役として登録していること、ローズは隣国オリアナ王国の王女であることから、将来の勧誘関係の誘いは無かったので少しはマシであったのだろう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
と、話が長くなったが、そういう訳で、現在、オリアナ王国との面会の内容についてアレクシアに報告して謝っているところです。
「そ、それでね、ってアレクシア聞いてる?」
「ええ、大変良く聞こえてるわ。」
………メーデー、メーデー。アルファ助けてぇ。
「ご、ごめんね、アレクシア。」
………しかたがないわね。シド、ゴニョゴニョ…
…私はギュッと抱きしめて、ちゅーをした。
「…こ、こんことで誤魔化されないからね。でも、ちゅーー」
少し経ってから、ゴホン、と咳ばらいをローズがして止める。
そう、関係者ということで、ローズも一緒に来ていたのだ。
………私もいるんですけど、眼の前でさせないでくださいよ。
「…ごめんなさい、ローズ先輩。ちょっと嫉妬しちゃって。」
「あ、あぁ、そうですね。でも大丈夫ですよ、私は第二夫人でも良いですから(微笑)」
「ローズ先輩…」(キラキラお眼々)
………ありがとう、アルファ、ローズ。
くすっ。
「? ローズ先輩?」
「ハイッ、ただ来年卒業するので、先に新居に入ることになりますが…」
「うっ、そ、そうね。さすがに1年留年しろ、とか、もう1年学園の寮に居るわけにはいかないものね。」
「一応、王位継承権は妹に譲るので、只の一貴族となりますが…」
「私も第二王女で、王位継承権は無かった……んだけど……今回の一件で、お鉢が廻ってきそうなのよね…筆頭は姉様だけど。」
それにしても、とアレクシアが不思議そうに言った。
「なんか、ローズ先輩が、とてもやさしくなったの。まるで、七陰みたいに。」(お眼々キラキラ)
………意外と鋭いですね。
「き、きっと、この間の強引にキスしたことを反省しているんだよ…ねっ?」
「ええ、あのときはドエムを討伐できたことで、ちょっとテンションが高すぎたようで…、恥ずかしい限りです。」
「ローズ先輩、やさしい。なんか涙が出てきちゃった。…うちのお父様も認めてくれるかなぁ。」
「ありがとう、ローズ。」
「いえいえ、シドさんこそ…」
「頑張って、シドとの結婚を認めてもらうんだから!!」
………助けて、アルファ〜〜〜!
………別に、“シド”の相手としてはいいんじゃないの?
「くくっ、大丈夫ですよ、シドさん。」
「そ、そうよね。私も楽しみにしているよ。…アレクシア。」
「そうでしょ。早くお父様の時間が開かないかしら。姉様も味方になってくれるって言ってくれたし…」
………めっちゃアレクシアが前向きだよ〜〜。
「さ、さすがに、今回の襲撃の一件で、色々とあったからねぇ。」
なんといっても…
「教団関係者だった第三騎士団の再編成に、教団関係者の摘発……その……王太子の件もあったから」
「あら、私に兄なんていないわ。」
アレクシアがスンとした顔で言い切った。
「そ、そうだね~~。」
………しまった。これも地雷だった!
廃嫡が決まったのでその通りといえばそうなのだが。
「そうだ、今度シドのブシン祭優勝の祝賀会をしましょう、私たちだけで。」
「クスッ、そうですね。学園生がブシン祭の1〜3位を独占するとか、初めてのことですからね。」
そう、きっとそういう意味でも、ブシン祭の歴史に名を残す結果であった。
私の最年少優勝記録(15歳)の更新、クレアお姉さまの最少攻撃数勝利記録(零回)の更新…というか零回の樹立、他にも、決勝戦最年少対戦記録の更新とか、細かい記録も更新したそうだ。
中には、対戦相手の飛距離の記録更新とかもあったとか。ごめんね、ローズ。
…すでにブシン祭後にガーデンで盛大な打ち上げを実施したとはいえ、あれは上位ラウンズであるフェンリルを撃破した、というのがメインであったし。
学園の寮でも、 三位決定戦&決勝戦の日(同日開催された)の夕食は祝賀会を兼ねた豪勢なものではあったが、アレクシアたちから祝われるのは別物だろう。
七陰も今度アレキサンドリアの陰の間でお祝いしてくれるといっていたから、楽しみにしているところだ。
と、とりあえず、アレクシアの機嫌はなおったようだ。
「なら、ミツゴシのレストランで個室を使ったやつにしましょう。クレア義姉様も呼んで。」
「そうだね〜。」
陰の実力者になりたくて! 本編の第30.5話です。
ブシン祭編のエピローグです。
基本カゲマス準拠です…が、オリ展開です(開き直りっ)。
本作品では、アルファたちの出会いや年齢などがズレ、みんなの性格や嗜好も変わりました。アレクシアにローズ、クレアも… 性癖全開です。
最大の捏造ポイントだった多分オリキャラ?は退場しました。もうでてこないでしょう。
そして、陰の実力者になりたくて!第一期の再放送が終わってしまいました。アニメの第二期が始まるまでのロスをどう凌げばよいのか…
この設定が気に入ってくれると嬉しいのですが。
他にも色々と捏造した設定がありますので、読む際は注意願います。