陰の実力者になりたくて! 本編の第30.75話です。
本編で放置していた『右腕』の話となります。
本作品では、アルファたちの出会いや年齢などがズレ、みんなの性格や嗜好も変わりました。アレクシアとローズ、クレアとの関係も…
気に入らない方は、そっ閉じ願います。
──これはそんな「if」の物語──
少し時間は戻って、ブシン祭にフェンリルが乱入して討伐した日の深夜のこと。
私──シドは、シャドウとなってミドガル魔剣士学園の敷地に、七陰+αを連れて足を踏み入れた。
そこの一番高い建物──武道館の屋上に不法侵入して周囲を見廻していた。
「というわけで、ヴァイオレットさんにも来てもらいました。」
「何が「というわけ」なのよ? さっぱりわけがわからないわ。」
ヴァイオレットさんから冷たい
「ラウンズ? 討伐の祝勝会を途中で抜け出してきたのだから、それなりに重要なことなのよね?」
…どうも、ヴァイオレットさんは、ミツゴシ本店の陰の間で開かれている祝勝会に未練があるようだ。
まぁ、ミツゴシの全力で贅を尽くしたモノだったのだから、惜しむ気持ちも解らなくはなかった。
それに、チルドレン殲滅に貢献した実働部隊──
デルタとゼータの視線の温度も低いように感じられたわ。
私は気を取り直して、七陰とヴァイオレットさん、そして、本日当直にあたっていた強襲部隊と諜報部隊、情報部隊に科学担当部隊のリーダー達に声をかけた。
「
最後を小声で伝えながら、ヴァイオレットさんを見る。
「ほら、前にヴァイオレットさんが、『右腕』の気配を感じる、って言ってたじゃない。」
ようやくヴァイオレットさんの眼に力が入った。
「で、今日の闘いで、
「「「「「「 えっ? 」」」」」」
アルファとゼータを除いた七陰と隊長、そしてヴァイオレットさんも驚いていた。
──アルファとゼータは気付いていたのね。流石がだわ。
「あの、フェンリルに
気付いていなかったイプシロンが確認してきた。
「そうあの時。 主にしては無駄に魔力を飛ばしているなぁ、とは思っていたんだけど…」
『右腕』を探していたとは気付かなかったなぁ……そうゼータが述懐した。
「わたしも、シャドウを中心に綺麗に円を描くように広がっていたから、何か目的があってしている、とまでは思ったのだけれども。」
アルファも肩を竦めてみせた。
「だって、広域探査をするのに丁度いいタイミングだったんだもん。そこら中で
だから、広域探査を一気にしてしまうのにちょうどよかったのよ。
そう理由を説明したのだが…
「ラウンズ第5席の必殺技を喰らいながらも、実は結構余裕だったのですね。これは……」
ベータが恍惚を浮かべながら語り始めた。
あ、これはヤバイ……ステイ、ステイだベータ。
「確かに、いきなり主様の魔力をミドガル王都中にばら撒こうものなら、大混乱は必至になりますね。」
ね? ガンマの言うとおりでしょ?
「……でも……“もん”は無い……」
「そう…よね。」
イータ、イプシロン、そこ突っ込まないで!
「で、ミドガル魔剣士学園で面白そうな反応があったの。あるところを中心に魔力が吸われていく感覚、覚えがない?」
そこで、一度話を切って、みんなを見廻した。
「…前に倒した
「残念、ゼータ。 もっと規模が大きかったの。」
「となると…」
「『聖域』です?」
デルタが手を挙げて答えた。
「ピンポン! 正解、デルタの言う通りよ。」
デルタの頭と耳を撫でながら続けた。
「おそらくミドガル魔剣士学園内にある『聖域』に『右腕』は隠されているわ。」
「あの時は、ちょびっと魔力を吸われてしまったです。今ならもう少し我慢できるです。」
ちょっと得意そうなデルタ可愛い。本当に立派になったわね。
撫でる手を止めるときにデルタが一瞬物欲しそうな顔をした。こら、ゼータも尻尾を巻き付けてこないで。
「というわけで、ヴァイオレットさん『聖域』でも『右腕』でもいいわ。何か感じない?」
すると、ようやく納得したヴァイオレットさんはしばし眼を瞑ってから…
「両方感じるわ。そうね…あっちの方かしら。」
そう言って、魔剣士学園と魔術学園で共用している図書館、その奥の方を
禁書とかが置いてある、一般には開放していない所のさらに奥を
私の感じている方向と同じでホッとした。うん、ここで違っていたらどうしよう? と思っていたけど大丈夫なようね。
禁書庫……一度は忍び込もう、と思っていたのだけれど、ミツゴシの奨学生「ギリシア」として魔術学園に所属していた当時は、トラブルになるようなところに立ち入るのは極力控えていたのよね。
シドとしても、どちらかといえば優等生している。なので
「規模としては、聖地リンドブルムにあった『聖域』よりもかなり小さいみたい。…手前にあった禁書庫は囮だったのね。」
その先に王宮に通じる所でもあったため、表の警備も厳戒だったこともあり、直接近付いたことは無かったわ。
まぁ言い訳ではあるのだけれども。
「ここからは
皆の姿が消えていくのを確認してから、自分も起動した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
禁書庫から延びる通路にある窓の僅かな隙間から、メタルスライムを通して窓のカギを開けて通路に入り込む。
………トラップを警戒していくわよ。念のために体重を消しておいて。
メタルスライム通信で指示を出す。
………
………ちょっと、そんなことできないわよ!
ヴァイオレットさんから苦情が入ってきた。
………あ〜っ、アルファ、お願い。
諜報・情報としてゼータとベータ、戦力として私とデルタの手は開けておきたいから…
………背負うからこっちに来て。
………だから、どっちよ! 見えないわよ!!
………えっ、どうして??
………あのねぇ、イプシロンさんが手を繋いでくれなかったら置いてけぼりになるところだったのよ!
………
………手を引かれて着いていくだけで精一杯よ!!!
あぁ、ヴァイオレットさんって、まだ戴天流の修行を始めて無かったっけ…
………大体、なんでみんなわかるのよ!
………氣?
うん、だいたい氣。
………今から背負うから抵抗しないで。
キャッ! と悲鳴が聞こえたような気がしたが、もちろん盗聴防止結界で聞こえることは無かった。
………準備OKよ。
その後、七陰
………スーツをハーネス状にして結合したから、落ちることは無いわ。できるだけ抱き着いていて。足は地面に着けないでね
………それでは出発するわよ。私とゼータより前には行かないでね
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
音もなく通路を進んでいく。
今の所、トラップも無いようだ……と思ったら…
図書館の司書長が目を瞑って通路の中央に立っていた。
………血の匂いがするです。
七陰
………これ、死ぬです。
…そういえば、フェンリルが最近弟子にしていたのは、「司書長と ゼノン」って言っていたわね。
とはいえ、こちらに気付いた様子は無い。
私が感じるところ『聖域』の結界の一歩手前。ギリで教団の警戒線の外側、くらいだろうか。
となると目的は……
………周囲の警戒を。ちょっと話してみるわ。
「いい夜ね。」
私は姿を現して司書長に声を掛けた。
もちろんマスクを付けてフードを被っている。
盗聴防止結界も広げて、外に声が漏れないように調整する。
「今日を、いい夜、というのは、教団に敵対する組織くらいのものだよ。」
一瞬“びくっ”としてから話しかけてきた。
「それもそうね。で、どうしたいの?『聖域』の中で待ち受けているか、逃げ出しているかと思っていたのだけれど?」
表情を見ると、微苦笑を浮かべている。
「フェンリル様の不肖の弟子としては敵討ちを挑むべきかもしれないが、元ミドガル王国騎士団の一員としては「よくやってくれた」と感謝している、というのもある。」
「あらあら、それは良かったわね。」
………ベータ、情報を。
………学園の司書長。元騎士団の団員なのは事実です。
………しかし、とある事件で負傷し教団に下った、とありました。
………そう。
しばし視線が交差する。
「…君たちの望むものは、この先の聖域の
司書長は落ち着いた声で語り始めた。
「火事場泥棒を狙ったフェンリル派の残党や他派閥の小物は
「あらあら。それは助かったわ。」
「…まぁ持ち出せるようなモノでもなかったからな。」
不用意に近付いた者はアレの餌食になったよ、と苦笑いしつつ答えてきた。
そして……
「そう、何か言い残すことはある…?」
「ゴフッ……これは最期の忠告……というか、遺言だ…」
元ミドガル王国騎士団、団員として……そして、教団の準幹部として……科学者としての……、と血を吐きながら続けた。
よく見ると床の血溜まりが広がっていた。
「…最近グールの活動が活性化してきている。月が地上に近付き影響を与え始めている……まるで1000年前の赤い月の時のように……」
………ベータ?、ゼータ?
………今のところそういう傾向が見られる、とは…
………無法都市方面の諜報部隊から、最近グールの活動が多いかな、って報告が来ていたくらいだね。
「そう、情報提供感謝するわ。」
「……ふっ、これで思い残すことはないな……」
「あら『
「……アレについては君たちがどうにかしてくれるのだろう?」
「…そうね。それで? 介錯はいる??」
すると、司書長は唇の端から血を流しながらもニヤリと笑うと、おもむろに懐から大振りの鉈を引き抜いた。
それも、右手と左手に1本ずつ。
それらは血にまみれており、よく見ると刃先にはところどころ欠けが見られた。
「やはり、フェンリルの不肖の弟子としては、死合以外では死ねぬのだ。」
生き恥を晒したかいがあったというものだ、司書長はそう独り言ちた。
私は腰に履いた
「そう。フェンリルと同じ得物で相手してあげるわ。」
「光栄だな。 それでは、最期は一人の剣士として──参る!」
大振りの鉈で鋭い斬撃の連撃を繰り出してきた。
それは死にかけの人のモノとは思えない、司書長の積み重ねが透けて見える美しく輝いたモノだった。
「──見事ね。」
しかし、シャドウは氣を
否、払うだけで、司書長の鉈は儚く、脆く、砕け散った。
──シャドウの刀は、そのまま司書長を袈裟斬りに斬り裂いた。
「……届かぬか。」
血溜まりに倒れた司書長が呻いた。
そして窓から夜空に浮かぶ月を見上げた。
「この世界の未来を……教団に鉄槌を……頼み、ます……」
そして司書長は息を引き取った。
シャドウは
………イプシロン、痕跡の抹消を。
………了解しました。主さま。
司書長の死体が収納により一瞬のうちに消え去り、証拠隠滅用のメタルスライムが広がり血や砕け散った鉈の破片を吸収していった。
通路から見る見るうちに闘いの跡が消え、何もなかったかのように普段の状態に戻った。
………流石ね、イプシロン。
………これが
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
聖域の中は血まみれだった。
それに、聖域の規模はリンドブルムに比べると小さく、魔力の吸収能力も劣っていた。
水槽に安置された『右腕』を中心に25m程度の領域だろうか、通路のそこかしこに教団の下っ端の死体が転がっていた。
先程の司書長の言葉通り、鉈によると思わる斬撃の痕が見て取れる死体ばかり──一部は同士討ち思われるもの──であった。
………イプシロン、最初に死体の処理をお願いするわ。ガンマも手伝って上げて。
………了解しました。
………ベータとゼータは情報を抜いてからいつもの処理をお願い。
………了解しました。シャドウ様。
………
………はっ!
イプシロンの指示の元『右腕』に向かう方向を優先して
空いたところからイータと技術担当部隊が『右腕』の制御装置に取り付いていく。
しばし時間が立ってから、イータから通信が入った。
………装置は正常に……稼働中。問題ない…… でも、不用意に……近づくと……まずそう……
イータは視線を水槽の側で、『右腕』から生えた骨で貫かれた死体に向けた。
私は肩をすくめると、そこの死体の処置は後回しにして、とイプシロンに通信で伝えた。
それからアルファと、アルファに背負われているヴァイオレットさんを七陰HLで呼び出した。
光学迷彩を解いて姿を表した二人から、ヴァイオレットさん降ろしてもらう。
………ヴァイオレットさん、『
………どうするって言われても… どうにかできるの?
………一応、いくつか選択肢はあるわよ。
………ほんとうに?
………うん。施設ごと塵になるまで消し飛ばす、もしくは…
………もしくは?
………解呪して
………そんなことできるの?
………できるできないで言えばできるけど、
………そうね。私は聖域に記憶も一緒に閉じ込められていたけど、『右腕』は…
………なんていうか、不快の意思は感じるけど、ただそれだけなんだよね。
………そう。たぶんこれまでの年月で擦り切れてしまったのね。
ヴァイオレットさんが哀しそうに『右腕』を見上げた。
………そこで、第3案。解呪してヴァイオレットさんを補間する。
………どういうこと?
………つまり、ヴァイオレットさんの一部に……それこそ本当に右腕にしてしまう。
………それこそ、本当にできるの?
………できるよ。ただ、ディアボロス因子の割合が増えることになるから、今より魔人に近づくかな。まぁ私ほどじゃあないけど。
………それって問題じゃあないの?
………さぁ? 別に問題ないわ。それに元々ヴァイオレットさんの肉体を取り込むのだから、肉体的に成長できるよ。
………それほんと?
………うん。今が15歳くらいだから、18歳くらいになれるんじゃない? 胸のサイズも…
………やるわ!
………ということなんだけど、七陰としても問題ないよね?
………ええ、問題ないわ。みんなもそうよね。
アルファ以外からも了承の意思が伝わってくる。
………じゃあやっちゃいましょう。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
私はヴァイオレットさんを左手で抱き上げると、氣と魔力を練り上げながら、『右腕』の入った水槽に近づいていく。
『右腕』は、私の力に臆したのか攻撃してこない。
私は右手のひらに氣と魔力を合一させて高めていく。
すでに支配下に置いたここの聖域の魔力もそこに流し込んでいく。
突如、シャドウの体から、氣と魔力が合一したものが噴出した。
その力は圧倒的に緻密で、青紫色の螺旋を描いて顕現した。
それが『右腕』を囲むように丸く積層した光の模様を描いた。
「綺麗……」
ヴァイオレットさんのつぶやきが聞こえてきた。
「アイ・アム……」
手のひらを握り、氣と魔力の塊を握りつぶした。
「リカバリー・アトミック」
青紫の光が辺り一面を染めた。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
「えっ、きゃっ!! ちょ、ちょっとスーツがキツイ…」
私は、慌ててヴァイオレットさんのメタルスライム・スーツの制御を奪うと、そのサイズを調整した。
私の左手には、ちょっと成長したヴァイオレットさんが抱かれていた。
この感じだど、体重もちょっと重く…
………シド?
………なんでもないです。
私は慌ててヴァイオレットさんを降ろした。
シドのときの背丈と同じくらいで、シャドウの私よりも拳一つ小さいくらい。
なお、やや控えめだった部分は豊満…まではいかないが豊かに育っていた。
ふむ、だいたい聖地の『女神の試練』であったときよりちょっと若いくらいだろうか?
………シド??
ヴァイオレットさんの眼が怖くなっていた。
………はいはい。アルファ、もう一度ヴァイオレットさんをお願い。
アルファが
それを片眼に見ながら、イータに状況を確認する。
………どんな感じ?
………リンドブルムの聖地よりも…規模は小さいし、装置も大したこと…ない。情報も大体…引っこ抜けたところ。
………ベータ、ゼータ?
………ここの情報については収納終わりました。あとは
………同じく収納は終了したよ。学園に潜り込んでいる教団の手先の名簿も見つかったよ。
………イプシロン?
………残りは『右腕』の周辺の死体だけです。もう少々お待ちください。
あとは、この施設をどうするかね。
ここでいつもの柱を立てる訳にもいかないし…
………マスター、ここを中心に…25mの範囲にある施設は、絶対に消滅させる…必要がある。
………そうなると問題は、ここから半径25mの範囲が、王宮にはみ出していることね。
アルファが地上との位置関係を指摘して来た。
さすがにミドガル王国の王宮の一部を吹き飛ばすというのは、王国に喧嘩を売ることになってしまう。
まぁ、教団の
………イータ、ここって地下何mくらい?
………あの後、結構地下に降りてきたから、聖域の中心は地下50mくらい。
ふむ。地下50mで半径25mなら…
………私にいい考えがあるっ!
あれっ? 七陰からジト眼で見られた気がするわ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ガーデンのメンバーには効果範囲である半径25mの範囲から出てもらった。念のため、50m以上離れた学園の禁書庫の近くまで。
あと、ロキ派のネズミが様子を伺っていたようなので、対応もお願いしておいた。
…もちろん、その前にアルファとイータから氣を譲渡してもらったわ。
さて、これまで私の
リカバリー・アトミックは、その氣と魔力の方向性を『解呪』及び『治癒』に昇華させたものよ。
で、その結果、
前世の核爆発に対抗するためのものだから、仕方がない部分もある。
しかし、それに甘んじていていいのか?
陰の実力者が最後を「爆発落ち」で終える、なんて、そんな無様なことはありえない。
少なくとも、
その刃に氣と魔力が込められ青紫色の光の刀と化していく。
同時に、
その力は圧倒的に緻密で、青紫色の球状に顕現していた。
もしも地面を透過して見ることができたら、半径25mの光の繭が形成されていることに気付けただろう。
徐々に高まっていく振動音。
震えているのは、壁か、地面か、空間か、光の繭そのものか。
そう総てが震えていた。
──それは、50m離れたところにいる七陰たちにも感じられた。
高まっていた振動音が、やがて聴力の限界に達したのか聞こえなくなる。
しかし、光の繭を形作る青紫色の線は確かに鳴動していた。
「これぞ我が最強。」
──アイ・アム──
光の刀に向かって、光の繭の中の光が収束して、さらに青紫色が強く輝く。
十条の剣光が全く同時に迸った!!
──
一瞬、音と光が消えた。
光が中央の一点に集中してから弾けた。
光の奔流が生まれ、光の繭の中にあった施設も、壁も、天井も、何もかも埋め尽くし、光の繭に達すると、その繭からも中心に向かって一斉に光が弾けた。
中心からの爆圧を、周りの光の繭からの爆圧が押し戻していく。
それらが中心に達したとき、中心に極小の黒い点が発生した。
それは、光の繭の中の全てを
すべてを吸い込んだあと、黒い点は蒸発を始め、その膨大なエネルギーを
光の繭が不規則に揺れ始め、それは地震として周囲を揺り動かしていった。
………やばい、結界が持たないっ!!
………マスター、上方100kmまで直径1mで
イータに言われるがまま、外付けに光の繭から直径1m長さ100kmの青紫色の光の
成層圏、中間圏を超えて、熱圏──大気圏外の宇宙空間へ放出された光の粒子はそこで
結果、ミドガル王都の上空に
オーロラは、青紫色の光に空を染めてうねり、その光の帯でミドガル王国と周辺国を覆っていった。
この自然現象ではありえないできごとに、ミドガル王都の民衆は、これを王都に巣食うディアボロス教団を打ち破ったことに対する、女神ベアートリクスの御業による啓示として、空を見上げて祈りをささげるものが多く見られた。
そうそう、学園にあった聖域の中心部は跡形もなく消え去ったわ。
チリ一つ残らなかったの。
流石にマイクロブラックホールができるなんで、私にも想定外だったのだけれども。
結果的に、直径1mの竪穴ができたけど結界は破れず、結界周辺をガラス状に溶かしてしまっただけで済んだのだから、OKよね?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ミツゴシ商会本店の陰の間に戻ってきた一行は、シャドウ様達の帰還だ! と、ガーデンのメンバーに大歓迎された。
上空のオーロラをみて「シャドウ様の神の光だ!」と熱狂している者も多数いた。
涙を流しながら私を崇拝している……
布教している筆頭が、
いつのまに『
どうしてこうなった?
こうして、『右腕』の件は片付いて、ヴァイオレットさんが18歳くらいに成長し、
ちゃんちゃん。
久々の投稿になりました。
陰の実力者になりたくて! 本編の第30.75話です。
本編で放置していた『右腕』の話となります。
基本カゲマス準拠です…が、オリ展開です(開き直りっ)。
というか、カゲマスでの各種ネタバレが激しくて、オリキャラ・オリ展開にならざるを得ない、というか…
カゲマスにはちょっとは手加減して欲しいです。というか書籍版で七陰外伝として正式に書いて欲しい!
なので、七陰列伝が上手く書けません。
代わりに、無法都市編の構想が固まってきたので書いていきたいですね。
本作品では、アルファたちの出会いや年齢などがズレ、みんなの性格や嗜好も変わりました。アレクシアにローズ、クレアも… 性癖全開です。
この設定が気に入ってくれると嬉しいのですが。
他にも色々と捏造した設定がありますので、読む際は注意願います。