デリシャスパーティ♡プリキュアVS暴太郎戦隊ドンブラザーズ   作:テンカイザー

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デパプリは最終回から一年後、ドンブラはドンゼンから数ヶ月後の時系列となっております。


Chapter1 はじまりハジマリ

 

 

 

 

 

 

 今日のおいしーなタウンは一際賑やかであった。それもそのはず、何せ今日は記念すべきお祭りなのだから。

 今からおよそ一年前、この世界は大きな危機に陥った。

 全ての人が料理とその作り方の記憶を奪われ、飢餓寸前まで追い込まれたのだ。

 その危機を救ったのは、世界中の人々が積み重ねて来た料理への思い。そして、その思いを胸に戦った少女たち。

 かくして、沢山の人々が積み重ねてきた思いが起こした奇跡により、世界は救われたのだ。

 それから、この日は世界を救った記念日としてこの町で毎年お祭りを開催することとなった。町の飲食店は勿論のこと、別の場所から来た料理人たちもがこの町を訪れ店を開き、たくさんの料理を振る舞うのだ。

 

 そしてその世界を救った少女たちはというと、今日この日という日を待ち焦がれていた。

 何せ今日は、年に一度のお祭りであり久々に友だちと会える日なのだから。

 

「あっ、来たよ!」

 

 するとどうやら丁度そのタイミングのようだ。

 4人が待っていた所で突然眩い光の輪っかが現れ、その中から見知った影が出てくるのが見える。

 

「ゆいーっ!」

「わっ、コメコメ久しぶりー!」

「コメー!」

 

 真っ先に飛び出して来たのは、ゆいの最高のパートナー、コメコメ。現在は得意の化ける能力により少女の姿になっている

 ゆいを見るや、久しぶりの再会に喜ぶあまりにいきなり彼女に飛びつくコメコメだが、ゆいも持ち前の体力によりコメコメをなんなく受け止めた。

 

「みんな久しぶりー!元気にしてた?」

「あぁ、わたしたちは相変わらずだ。マリちゃんの方こそ、元気にしてたか?」

「そりゃ勿論よー!むしろどう?前にも増して美しさ特盛になったと思わないー!」

「あはは……。本当相変わらずで何よりだ」

 

 あまねに話しかけるのは、ローズマリー。

 現在はクッキングダムにて新手のクックファイターたちの指導を行っている。もっとも、ブンドル団が壊滅してからはクッキングダムは平和そのもの。それ故にレシピ本を狙う輩もいないため、こうして時折休息を貰えているのである。

 

「ここね!会いたかったパム!」

「パムパム、私も会いたかった……」

 

「メンメン久しぶりー!元気だった?」

「勿論メン!らんちゃんも元気だったメン?」

「うん、いつでも元気マシマシだよ!」

 

 ここねとらんと楽しそうに話す少女と少年は、パムパムとメンメン。

 2人とも一年前の決戦の最中に手に入れた力により、コメコメと同じく人間の姿になっている。

 

––––––グゥゥゥゥ

 

 みんなが再会を喜ぶ中、突如鳴り響いた音に場が一旦静まる。

 それはある意味この面々にとっては馴染みの深いものであった。

 

「……えへへ、嬉しくなったらお腹空いちゃった」

 

 そう、音の発生源はゆいのお腹であった。

 ゆいの食い意地は並大抵のものではなく、事あるごとによくわからない理由でお腹を空かせることがしばしばある。

 

「もう、本当に相変わらずね」

「だって、今日はみんなでまたおいしいものいっぱい食べれるのが楽しみだったんだもーん!」

 

 すっかり慣れ親しんだ光景とはいえ、みんな呆れを含めた苦笑いを溢す。

 だが、その中には今でも変わらない各々への安心もほんのり含まれていたような気がした。

 

「じゃあ、早速行こっか!折角のお祭りなんだし、たくさん食べなきゃだよ」

「らん、あまりはしゃぎすぎるんじゃないぞ。マリちゃんも、お金はちゃんと計画的に使うようにな」

「大丈夫よ、今日はクッキング様からいただいたお金が特盛ですもの!久しぶりにこの町のおいしいお料理をたくさん食べちゃうわよー!」

「まったく、先が思いやられるな……」

 

 ゆいの腹の音を皮切りにお祭りの巡回を始めることとした一同。

 はしゃぐらんとマリちゃんに釘を刺すあまねだが、当の2人はそんなことはものともせず大いにはしゃぐ。そんな2人の様子にあまねはまた苦笑いをこぼしていた。

 

「でも、私もすっごく楽しみ。またみんなで一緒においしい物たくさん食べられるの」

 

 一同の中でずっと物静かな雰囲気を崩さなかったここねだが、彼女もまた大好きな友だちといっしょにお祭りを楽しめるのを誰よりも楽しみにしていた。

 

「あぁ、もうあたし本当にはらぺこったよ!早く行こうよ!」

 

 一方で先程盛大にお腹を鳴らしたゆいは、もう待ちきれなくなったようで、彼女特有の「はらぺこった」という口癖を言いながら歩きだした。

 

「コメコメも行くコメー!」

「まったく、私たちも行くか」

「最初は何食べに行こうか?」

「らんらんはね、やっぱり麺がいいなー。うどんにそばにジャージャー麺に焼きそば、どれから行こうかなー」

「らーん、それ自分の食べたい物ばっかじゃないの」

「ぼくもらんちゃんの行きたいお店、たくさん行きたいメン!」

「パム!?パムパムはここねの行きたいお店が良いパム!」

 

 かくして、ゆいたちは最初に食べるものについて談笑しながら町を巡り始めた。

 

 

 

 

 

△△△△△△△△△

 

 

 

 

 

 

 

 ことーし、ことし、あるところに……

 4人のお供と、1人の暴太郎がいた。

 

 暴太郎は一度はお供たちの前から姿を消したものの、繋いだ縁が起こした奇跡は、再びお供たちを暴太郎と巡り合わせたのだ。

 

 そして今日も5人は、一致団結し人々に降りかかる悲しみを退治しましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハーハッハッハッ!ダメだダメだダメだっ!腕が落ちたようだなお供ども!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 タロウがリーダーとして復帰してから数ヶ月。

 ドンブラザーズは今日も今日とてヒトツ鬼を退治した。

 だが、タロウは未だにジロウがリーダーだった間に落ちた腕が治らないお供たちを不満に思っていたらしく、教育と称して彼らに攻撃を加えていた。

 

「おいっ!なんでいつもこうも––––––」

「ちょっと待って、ちょっと今日僕腰が––––––」

「逃げろ!つべこべ言う暇があるなら逃げ––––––」

 

「ハーハッハッハッ!祭りだ祭りだっ!」

 

 彼らはドンブラザーズ。人々を悪鬼から守り幸せをもたらすヒーロー。

 そう、例えどの過ぎたパワハラにしか見えないことをしていようとも、彼らはヒーローなのだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっと王道なヒーローらしいことがやりたぁぁぁぁぁぁい!!!!」

 

 そんなオニシスターの叫び声が戦場にこだました。




という訳で、まずは温度差を味わってもらいました←
これから頑張って濃くしていきます。
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