黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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マンハッタンの惨劇

私がアメリカに来てから1年……此処での生活も随分と慣れた。

 

今は夕暮れ時で仕事をしている人や帰りが遅い人以外は皆、家にいる時間帯。

 

私は自分の部屋のカーテンを閉め、デスクライトだけを照らして部屋の机に向かい合う形で座っていた。

 

別にゆっくり過ごす訳じゃなくてワルサーP99を手入れする為にパーツを分解して置いているだけ。

 

私はサインはBの鼻歌を口ずさみながら各パーツを磨いたり、掃除をしたりして手入れをしながら1年での出来事を振り返る。

 

ゴットスピード・ファミリーに対する工作もソフィアとの交流を通じて取り敢えずは進んでるけど……成果としては正直、微妙な所。

 

ゴットスピード・ファミリーの連中をどう屈服させようかで全てが決まるのだから毎日、考えるのがしんどくなる。

 

ルークとアメリアとも何度も交流してるけど……やっぱり、将来的に私達、組織と敵対する様な仕事に就きたいと考えている潜在的な敵対者であるのは変わらなかった。

 

厄介になるなら……いっそ、二人を事前に始末する事も考えないと。

 

それと……不本意な事に私は世間一般的に言うと"名探偵"なんて呼ばれる様になった。

 

ルポゼでの殺人事件を私が解決したと言う記事がすぐに広まってから何故か多くの事件に巻き込まれたり、いろんな人達に依頼されたりする様になっちゃった。

 

それで面倒だから避けようとしたけどベルモットから「これも組織の為の活動の一環よ」って言われたら断れないし、解決したらしたで話題になって更に面倒な事になってしまう。

 

でも、組織の為の活動なら仕方ないからやらないと……本当に憂鬱だね。

 

私はそう考えながら手入れを終えてパーツを組み立てていく。

 

今夜はエミリー=ヴィンヤードとして活動はしない……夜空ユメ、つまりシンフォニーとして再活動する。

 

久しぶりの殺し……腕が鈍ってないと良いけど……。

 

私はワルサーP99を組み立て終えると動作確認をしてから弾を装填されたマガジンを入れた。

 

パチンッと言う心地良い音が響いた所で次はレミントンM870を机に置いて手入れとチェックの為に分解を始める。

 

ショットガンは威力は抜群で、近距離から散弾を諸に受ければ当てられた部位は跡形もなく吹き飛ぶ。

 

調達の時にショットガンをベルモットに頼んで暫くしてたら「カルバドスに話したらすぐに持ってきてくれたわ」と一丁のレミントンM870を渡してくれた。

 

確かカルバドスもレミントンを使ってたわよね……まさか、借り物とか?

 

いや、私の手入れしているレミントンM870は"木製の古い方"でストックもあるからカルバドスがわざわざ新調してくれた物……の筈。

 

私はレミントンM870の手入れも終えて机から下ろして近くの壁に立て掛けると次はウージーを置く。

 

私でもどんだけ持っていくんだよって自分でツッコミをいれられそうだけど前にカルバドスから「持てるだけ持っていればいざと言う時には安心だ」とか言ってたから……今夜は激戦になると思うし、沢山持っていても良いよね?

 

ウージー……イスラエル発祥の各国の軍隊にも使われた傑作サブマシンガン。

 

性能は勿論、小さい、短いと言う利点によってアメリカのCIAも好まれたと言う話もあり、組織でも暗殺には持ってこいと言う事で使われている所を見た事がある。

 

現に私も場合によっては片手で使えるし、扱いやすいからこれを使って命令でヤクザの事務所を三ヶ所を潰して来た思い出がある。

 

ウージーも手入れを終わらせて近くの床に置くと次は……。

 

「ちょっとシンフォニー。いったい何れだけ持って行くつもりなのよ?」

 

私がその声を聞いて視線を向けるとそこには呆れた様子で私を見てくるベルモットがいた。

 

「う~ん……相手が泣く程?」

 

「こんな重武装。女の子の貴方にはキツイわよ。少しは減らしなさい」

 

「えぇ~折角、カルバドスが用意してくれたのに?」

 

「カルバドス……後で言っておかないと……」

 

ベルモットが何でか頭を抱えてしまった。

 

「残りの手榴弾3つを持ってきた。それと"()()()"もある」

 

そこへ調度、手榴弾3つと大きなトランクを持ってきて机に置いてくれたカルバドスが来た。

 

「ありがとう!これでターゲットは木っ端微塵だよ!」

 

「カルバドス。あまり、シンフォニーを甘やかさないでくれる?」

 

「?。俺は言われた装備が必要だからとシンフォニーから聞いて持ってきただけだが?」

 

「もう少し考えてあげなさい。シンフォニーは18歳よ。鍛えてると言っても細い身体で武器を沢山持っていくのは無茶よ。貴方じゃないんだから」

 

「すまない……」

 

組織の幹部、カルバドス。

 

この人は私がアメリカに来てから不馴れな土地でのサポート役になってくれた無口な人。

 

カルバドスは狙撃主としてはキャンティやコルンの様に優秀で、ライフル以外の銃の腕前も確か。

 

サポート役になってからは色々と手助けしてくれるし、優しいから好きなタイプかな。

 

でも……間違いない、カルバドスはベルモットに惚れてる。

 

その証拠にカルバドスはベルモットに凄いタジタジになってる。

 

それと話している時以外ではチラチラとベルモットの事を見てるし、たまに分かりにくいアピールしてたりとかしてるもん。

 

まぁ、肝心のベルモットが気付いてそうで気付いてないからあんまり、報われないけどね。

 

何でベルモットが気付いてないのかって?

 

……カルバドスの事を聞いてみたら「組織の同僚かしらね?何でか私の言う事をとても聞いてくれるのよね」って真顔で言われた。

 

そんな事をベルモットから言われたらカルバドスからの好意に気付いてないって思うじゃん。

 

いや、もしかしたらベルモットが誤魔化す為に言った可能性もあるけど。

 

私はカルバドスがベルモットに怒られている間にトランクを開けて中身を見ると……笑顔が止まらなかった。

_______

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夜、私は暗い夜道を歩き、目的の場所へとやって来た。

 

その目的の場所とは……ゴットスピード・ファミリーの事務所の一つ。

 

まぁ、支部みたいな所で本部と比べたら小ぢんまりしてるけど兵隊の数と武器の武装の質を見ればマフィアとしての大きさが伺える。

 

私は近くの物陰に隠れてトランクを開けると幾つかのパーツを手に取って組み立てていく。

 

ちょっとアタッチメントが多くなる銃だからかなり時間が掛かったけど出来た。

 

アサルトライフルの"M4A1"がね。

 

グレネードランチャー、レーザーサイト、中距離用スコープ、バヨネットとアタッチメントをフル装備させたんだ。

 

しかも、パーツ毎に丁寧な作りと調整が施されてるからカルバドスがオマケでやってくれたのが一目瞭然だった。

 

ベルモットは分解状態のこれを見た時、「戦争でもするの?」って言われた。

 

まぁ、そんな事は置いといて今から作戦の確認をしよう。

 

作戦目標は事務所にいるゴットスピード・ファミリーの多少の生き残りを残して後は殲滅、容赦も慈悲も無い……惨殺よ。

 

この作戦の狙いはゴットスピード・ファミリーに圧力を掛ける事。

 

ソフィアとは"エミリー"としてかなり交流を育んだから次は敵対者を作る。

 

そう、シンフォニーとしての私がゴットスピード・ファミリーに喧嘩を売って、誤って破壊しつくさない様に追い詰めていく。

 

縄張りが荒らされたり、仲間が殺されたりすればソフィア達も黙らないだろうから刺客を差し向けようとする。

 

でも、私は見つからない……何たってソフィアの近くにいるんだから。

 

だから、エミリーとしての私に対してソフィアが頼る様に仕向け、エミリーは手を貸す。

 

探偵としてのエミリーの助けを借りつつ、ソフィアはゴットスピード・ファミリーを襲う謎の刺客、シンフォニーを追い掛けるけど何度も命を狙われるばかりか、大切な人間が次々にやられていく。

 

心身共に疲弊しきったソフィアにエミリーの私が近付き、シンフォニーから組織の軍門に降るか、エミリーを含めて皆殺しになるかと言う警告文を受け取ったとか適当な理由をつけつつ、エミリーは抵抗の意思を見せるけど安全の為にも一時的に降るべきだとソフィアを説得して傘下に収める。

 

そう言う計画で進めるつもり。

 

勿論、駄目だったらプランB、C、Dと用意もしてる。

 

全てが駄目なら本気で皆殺しプランになっちゃうから出来ればプランAでソフィアの心をへし折りたい所なんだけどね……。

 

取り敢えず、最初の作戦目標、支部の事務所を襲撃して宣戦布告をしよう。

 

何だかんだで結局、力技に頼ってるけど……ソフィアの為にも皆殺しでの幕引きは避けないとね。

 

~別視点side~

 

ニューヨークを中心に活動するマフィア、ゴットスピード・ファミリー。

 

強大な勢力でニューヨークを中心に縄張りを広げ、血と暴力により地元を支配してきた。

 

だが、彼らは闇雲に暴れる様な組織ではない。

 

社会から弾き出された者や仕事を失って路頭に迷っている者、親がおらず施設にすら行けない子供とそう言った弱い立場の者達を影から支える存在でもある。

 

行く当てすら無い者をファミリーに加えたり、仕事を欲する者に安全でそれなりに生活出来る仕事を与えたり、路上の上で生活せざるをえない子供達を保護して私設した施設に入れたりしていた。

 

ゴットスピード・ファミリーは恐ろしい存在ではあるが、同時に畏敬の念を持たれる存在であり、警察やFBIもそれを分かっている為、殺人や抗争の様な余程の事でもない限りは口出しをしたりはしなかった。

 

そんなゴットスピード・ファミリーの支部の事務所の入り口を見張りながら談笑していた黒服の男二人は人影を見つけた。

 

時間帯は夜、いくらニューヨークでも夜を出歩くのは極力避けるのが常識で、男二人は首を傾げながら警戒して人影を見つめていると……顔が青ざめた。

 

「今晩は。初めまして。夜も遅いですが……死んでください」

 

男二人が見たのは明らかに重武装をした黒い帽子を深く被り、黒い服を統一して着こんだ満面の笑みを浮かべる紫がかった黒髪の東洋人の少女がいた。

 

少女は手にしていた大量のアタッチメントが取り付けられたM4A1を構えると二人を手早く射殺、そしてそのまま扉を蹴破って中に侵入した。

 

「だ、誰だテメェ!!」

 

「俺達がゴットスピード・ファミリーの者だって分かってやっているのか!?」

 

中にいたゴットスピード・ファミリーの構成員達が銃を片手に現れ、怒鳴った所でグレネードランチャーの弾が飛び、一斉に吹き飛ばした。

 

「そんなの分かってるからやってるんだよ?」

 

少女はそう言いながらグレネードランチャーを手早く装填をすると突き進む。

 

一方その頃、襲撃を受けた事で事務所内は慌ただしくゴットスピード・ファミリーの構成員達が動いていた。

 

「ありったけの銃を持ってこい!!」

 

「馬鹿野郎!!拳銃ばっか持ってくんな!ライフルとショットガンも持ってこい!!」

 

「い、一階が全滅した!次は二階だ!」

 

襲撃者による奇襲攻撃と尋常ではない強さに事務所内は大混乱の中、支部を任されているエイデン=ガルシアはショットガンのスパス12のチューブ*1にショットシェル*2を込めていた。

 

「落ち着け!良いか!これ以上、好きにさせるな!奴は一人だ!囲めば勝機はある!退路は完全に塞ぐなよ!窮鼠猫を噛むの言葉通りの反撃を受ける事になるからな!」

 

エイデンはそう指示を飛びした後、視線を後ろに向けると怯えている様子でいるまだ幼い自分の娘と息子に優しい笑顔を見せた。

 

「大丈夫だ。すぐに終わらせてくるからな」

 

エイデンは不器用そうにそう言いながら部屋の守りは部下に任せ、スパス12を手に歩き出した。

 

~side終了~

 

私はサインはBの鼻歌を口ずさみながら次々に出てくるゴットスピード・ファミリーの人達をM4A1の銃弾で撃ち抜き、グレネードランチャーを発射して吹き飛ばした。

 

ババババッ!

 

軽快な銃声と肉を貫く弾丸の鈍い音、吹き飛ばされて身体がグチャグチャになり辺りに血と肉と臓器を撒き散らす音、近寄ってきた奴の首をバヨネットで突いて切り裂いて殺す音。

 

全てが噛み合う殺戮の交響曲……これが私、シンフォニーの本領。

 

「クソ!クソ!!化物め!!!」

 

「い、嫌だ……死にたがぁッ!?」

 

「ジェイムズの仇だぁがはッ!」

 

「(大きなマフィアだと聞いてたけど……取るに足らないわね。撃っても撃っても私を外すだけ。面倒なのは数が多い事かな)」

 

私は欠伸が出そうになった時、M4A1の弾が切れた。

 

「あ……やっちゃった」

 

「ッ!?い、今だ!奴は弾切れだ!!」

 

「よせ!奴はまだ武器が!!」

 

「はい、残念でした」

 

私が弾切れを起こしたのを見て早まってしまった一人を私は片手で持ったレミントンM870の散弾で豪快にブッ飛ばした。

 

「あっはは!飛んだねぇ!」

 

私はもう片方の手で持っていたM4A1を投げ捨て、その手でフォアエンドを引いて次弾を上げるともう一度、発砲。

 

遮蔽物に隠れている人達に牽制する様に発砲を繰り返して接近するとウージーを手にして頭とか胸に何発かお見舞いする。

 

「うーん……これで二階は制圧かな?」

 

私はウージーのマガジンを交換、弾切れしたレミントンM870をリロードしながら辺りを見渡すけど……これ、生き残りはいないね。

 

全部、弾を込め直してからM4A1を広い直してマガジンとグレネードを交換した後、責任者のいる筈の三階に向かった。

_______

_____

___

 

私は三階に上がるとそこには頑丈そうなバリケードを作って待ち構えているゴットスピード・ファミリーの面々がいた。

 

「来たぞぉ!!」

 

「撃て!撃てぇッ!!」

 

私を見るなり彼らは発砲し、私は近くの部屋に飛び込んで弾丸の雨を躱すと手榴弾を手に取り、ピンを抜くとバリケードに向かって投げつけた。

 

「ッ!?手榴弾!?」

 

その言葉が聞こえた時、大きな爆発音が響いた後、私は顔を覗かせるとバリケードは木っ端微塵になっており、彼らもまた、死んでいたり、呻き声を挙げてのたうち回っている。

 

私は隠れていた部屋から出るとのたうち回る人達にワルサーP99の銃口を向けてトドメを刺す。

 

「お疲れ様。さて、さっさと出てきたら?そこにいるんでしょ?」

 

私がそう叫ぶと物陰からセミオートのショットガンのスパス12を持った男が現れた。

 

「小娘め……!よくも俺の部下達を!」

 

「良い兵士だったね。何人かは恐怖なんて出さずに私を殺そうとしてきたよ」

 

「貴様の目的は何だ?この一帯の縄張りか?俺の命か?」

 

「ゴットスピード・ファミリーの……全体の服従よ」

 

「ファミリーの服従だと?小娘が言ってくれる……貴様が何者で、どんな組織に属しているのかは知らんがゴットスピード・ファミリーが簡単に屈する様な組織ではない!此処で死ね!!」

 

男はそう叫んでスパス12を撃ってきた。

 

種類は……スラッグ弾ね。

 

日本語で一粒弾と呼ばれていて名前の通り、通常の散弾とは違って鉛が一つしかないタイプのショットシェル。

 

一つしかないけど、威力は高く、精度も安定してるから油断して被弾なんてしたら一溜りもない。

 

それを正確に何発も撃ってくるからたまらない。

 

私はM4A1で狙いを着けて撃つと男は慣れた仕草でバリケードの残骸に隠れた。

 

「めんどくさいな……久しぶりの手練れだ」

 

私は久しぶりの手練れだと認識し、ピンを抜いた手榴弾を投げつけると男はスパス12で手榴弾を撃ち抜いて空中で爆発させてしまった。

 

いや、マジ?。

 

「いやいや、あの人凄くない?」

 

私は流石に此処までやれるとは思ってなかったからあんまり弾を残してない。

 

使いまくったグレネードはもう無いし、M4A1の弾入りマガジンも少ないし、レミントンM870のショットシェルも少ないし、ウージーはあるけどあの人は防弾スーツ着ててもおかしくないし……どうしよう。

 

「ふん。考えもせずに無駄弾を使うからだ」

 

男はそう言ってリロードをしてるのかカシャカシャと音が聞こえる。

 

と言うか此方が弾があんまり無いのが勘づいてる!?。

 

「あれだけ暴れれば残弾が何れだけあるの予想はつけれる。お前が一人ならそこまで多くの弾丸は持てないだろうからな」

 

わぁ……凄いよこの人……これ、勝てるのかな?

 

いや、幸いにもスラッグ弾だから勝てなきゃ恥ずかしいわ

 

私はそう考えた後、一息整えると隠れていた場所から飛び出して一気に接近する。

 

「ッ!?血迷ったか!!」

 

男はそう叫んでスパス12を乱射するけどスラッグ弾だとその連射はほぼ意味をなさない。

 

私はスラッグ弾を全部避けるとコンバットナイフを抜いて男の肩に突き立て、男はスパス12を落とした。

 

「ぐぉッ!?おのれ!!」

 

男がそう叫びながら負傷をしていない腕で殴りつけてくるけど私は前屈みで避けるとそのまま顎に向かって蹴り上げた。

 

「が、がはぁッ……!?」

 

蹴りを諸に食らった男はゆっくりに足を震わせながら私に近付こうとするけどそのまま前に倒れて動かなくなった。

 

「……気絶してるね」

 

私はレミントンM870の銃口で軽く小突いた後、頭に向けて狙いを定める。

 

「スラッグ弾じゃなくて散弾にしてたら"勝てた"かもね。さよなら、良い眠りを」

 

私はそう言ってレミトンM870の引き金を引いて発砲すると男の頭は無惨にも粉砕され、血を床に大量に流した。

 

「ふぅ……やっと片付いた……ん?」

 

 

私はやっと終わったと思ったら奥の部屋から誰かが覗く影が見えた。

 

その影はすぐに引っ込んだけど、私はそれを見逃さず、ワルサーP99をプレスチェック*3を済ませるとそのままその部屋へと行って扉を開け放つと。

 

「子供?」

 

そこには子供二人がいて、男の子と女の子の二人がいた。

 

私を見て怯えているのは私が襲撃者だと分かっているからだと思っておく。

 

「今晩は。貴方達は何方?」

 

私は笑顔で聞くけど全然、答えない。

 

仕方ないから男の子の腹を思いっきり横蹴りして壁に叩き付けた。

 

「お兄ちゃん!!」

 

女の子は蹴り飛ばされた男の子を兄だと言って駆け寄ろうとするけどその前に女の子にワルサーP99の銃口を突き付けた。

 

「質問に答えて。貴方、名前は?」

 

「す、ステラだよ……」

 

「ふーん……そこに転がってる男の子は?」

 

「アーサー……」

 

取り敢えず把握した……妹のステラと兄のアーサーの兄妹って事ね。

 

「さて、ステラ。教えてくれたご褒美に貴方に選ばせてあげる。貴方か、兄。どちらが生き残るかを」

 

私のその言葉にステラは怯えて泣き出してしまう中、私の足が誰かに掴まれて視線を向けるとそこにはアーサーが必死な様子でそこにいた。

 

「ぼ、僕を殺して!妹には手を出さないで!」

 

「お、おにい……ちゃん!」

 

ステラはもう涙で一杯なのにアーサーは泣きはしても怯えずに私に懇願する辺り、とても妹が好きなんだって分かった。

 

この二人の姿に私はアクアとルビーの姿を合わせてしまい、私はもう殺す気にもなれなかった。

 

容赦も慈悲も無いって言ったのに。

 

「……もう良い。殺す気も失せちゃった。その変わりに首領に伝えておいてね。此処の様になりたくなかったらゴットスピード・ファミリーの全てを差し出して組織の傘下になる決意を固めておく様に。返答はメッセージを後日、送るからそこで返事をする様にともね」

 

私はそれだけを言うと泣いているアーサーとステラの二人を残してその場から立ち去った。

*1
弾を込める所

*2
ショットガンの弾

*3
きちんと弾が入ってるか確認する事

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