黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
明美さんを殺した後、私は自分のセーフハウスで引き籠っていた。
10億円は私の予想通りホテルのフロントにあり、スカーレットがギリギリの所で回収し、組織のアジトの一つに持ち込むことで仕事を完遂した。
私は結局、明美さんに何もしてやれなかった事を悔いながら適当に買ってきたウィスキーをコップに注いでは飲むを繰り返した。
今は酔い潰れたい気分だから飲む……何でって?。
明美さんの訃報を……私が殺したって志保に伝えに言ったらさ……。
「人殺し!!お姉ちゃんを返してよ!!」
まぁ、当然の反応だよね……そっから志保が私を責め立てて、泣き叫びながら胸の辺りを殴ってきたりして大騒ぎ。
末端の人達が止めに来なかったらお互いに"やって、やられっぱなし"だった。
それでようやく落ち着いたんだけど……止められた志保の顔と目……完全に私を恨んでる顔だった……。
忘れたい……飲めば忘れる……。
どのみち、仕事も暫く無いそうだしちょっと、二日酔いしても良いよね……?。
私はウィスキーを一気に飲みした時、セーフハウスの玄関がいきなり開け放たれ、私は咄嗟にワルサーP99を手にして玄関の方に向けると。
「何やってるんですか?」
スカーレットがおっかない顔をして入ってくる姿が見えた。
「あぁ……お酒飲んでた……かな?」
「昼間から?」
そう言えば昼だったね……でも、昼間からお酒は飲んではいけませんって言う法律は無いし……。
「良いじゃん。別に……」
「駄目です!身体が鈍ります!酔えば警戒が緩みます!そして最悪まともに戦えませんよ!」
「そう簡単にFBIの馬鹿野郎なんかに見つからないもん!お願い没取しないで~!」
「駄目です!」
こうして私の安物ウィスキーはスカーレットの手によって没取された……まぁ、他にも隠してるから良いけどね~。
……て、あれ?
「何してるの……?」
「どうせ貴方の事だから隠してるんでしょ?探せば……ほら」
「わぁー!?私の秘蔵のワイン!!?」
「随分と高い……と言うよりも貴方にワインを嗜む趣味があるなんて……」
「ほっとけ!!」
私は秘蔵の年代物のお高いワインを取り戻そうと動くけどスカーレットに上手く躱される。
「本当に駄目です。これらは全て預からせて貰います」
「うわぁ~!スカーレットの泥棒!」
「泥棒で結構です」
スカーレットは無慈悲に私のワインを奪っていき、私は項垂れると私に服を投げ付けてきた。
「ほら。外に出て気分を変えてきてください」
「えぇ~……めんどくさい~……」
「行け」
「は、はい!」
スカーレットの怒りの混じったその声に私は一気に酔いが覚め、服を着替えてエミリーの姿になるとすぐに外に飛び出した。
~別視点side~
ユメが大慌てで出て行き、それを見届けたスカーレットは溜め息をつきながら酒瓶や缶で散らかっている部屋を片付け始める。
「(それにしても意外と立ち直りが早かったわね……)」
スカーレットはユメが明美を殺した事からすぐに立ち直った事を意外に思っていた。
合流した時には酷く泣いていた姿を見ており、立ち直るのはかなり先になるのではと考えていた。
だが、その予想に反して割りと元気にスカーレットとじゃれてきたのだ。
「(そうでもしないとやっていけない……それだけ彼女は殺しをして来たっと言う事でしょうね……)」
スカーレットはそう結論を出し、片付けにせいを出した。
一方、帝丹小学校では子供達が元気良く騒ぐいつのもの日々の中。
「お化け退治?」
「うん!ほら、四丁目の古びた洋館よ!!」
「四丁目の……?」
「そうよ!!5年前にその家の主人が惨殺されたって言う……恐怖の館よ!!」
「(あぁ……確か"その主人の息子"が犯人だったあの事件か……)」
コナンは確かにそんな事件があったなと考えていると前の席に座る大柄の子供が反応する。
「よせよせ歩美!!そんな奴、誘っても役に立たねーぞ!!」
「でも、元太君と私だけの二人だけじゃ……」
「なになに?何の話し?」
不安がる歩美の元に現れたのは小学一年生となったルビーとアクアだった。
今、住んでいる場所から程近い帝丹小学校にアクアと共に通っていた。
「恐怖の館にお化け退治に行こうってコナン君を誘ってるの!!」
「何それ?面白そう!!」
「(おいおい……そんな馬鹿らしい話しに食い付くなよ……)」
歩美の話しにルビーが食い付き、アクアはそれを呆れながら見ていると歩美は話しの続きを言う。
「殺した子供は逮捕されちゃって、殺された人の奥さんは、その後、何処かに引っ越しちゃったらしいけど、代わりに悪霊が住み着いてしまったのよ!!」
「悪霊……?」
「近所の人の噂だと、夜中に恐ろしい呻き声が聞こえたり、その館に迷い込んだ野良犬が、次の日、骨になって発見されたり……それに、夕方、私見たのよ……あの館の窓に映る……ひ、人魂を!!」
歩美は語り終えるとわざとらしく叫び、ルビーは驚いてアクアに抱き付き、アクアは重いと思いながらも倒れない様に立った。
「どう?ワクワクするでしょ?」
「そんなのただの作り話ですよ」
「光彦君……」
「そんな科学の時代に、そんなのがいる訳がありませんよ。お化けや妖怪は、テレビや漫画だけにして欲しいですね」
「(それは同感だ……ただ、全部が迷信とも言えないしな……)」
アクアはルビーを含めて前世の記憶持ちの転生者である以上は、本当にお化けや妖怪がいても不思議じゃないなと思いつつも見た事も無いのだからあまり、信じてはいなかった。
お化けを否定した光彦を元太が掴み掛かって喧嘩になりそうになるのを遠目で眺めていたら。
「おーし!放課後、"六人"で洋館に突撃だー!!」
「「オォーッ!!」」
「え、六人……?」
「あはは……オメェもツイてねぇな……」
何故か行くとは言っていないアクアも動向する事になり、それをコナンに同情される事になる。
ルビー?。
ハイテンションで歩美とオォー!!と言ってますね。
こうして六人の子供達による恐怖の館への冒険が始まったのは言うまでもない。
~side終了~
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セーフハウスから追い出された私は適当にブラブラと街を歩いていた。
忙しそうに営業回りするサラリーマンや買い物をする主婦と言った具合に街を歩く人達を見ながら歩いてたけど……。
「ねぇねぇ、そこの金髪のお姉ちゃん!俺達と遊ばない?」
「一人じゃつまんねえだろ?あっちで楽しい事しようぜ」
ナンパされました……私、ナンパされる様な女じゃないんだけどなぁ……。
相手は三人……集団でナンパなんてして尚且つ、人通りの無さそうな所に連れて行こうとしてる事から間違いなく卑猥な事が目的なのは分かりきっていた。
「残念だけどタイプじゃないから。それじゃ」
「良いじゃん遊ぼうぜ!」
通り抜け様としたら回り込まれた。
しかも、ご丁寧に取り囲んできて……はぁ、仕方ない……。
痛い目、見させるか?
私は拳を強く握り締めた時。
「おい」
「あん?だれ」
ナンパしてきた男の一人が誰かに声を掛けられて振り返った瞬間、頬を殴られてブッ飛んで近くのごみ捨て場に落ちた。
「ひ、ヒィッ!?」
「な、何しやがんだ!?」
「わりぃな……こいつが嫌がってそうだったから止めようと思ってな?」
私はその声に反応して視線を向けるとそこには。
「ルーク!?」
「よぉ。久しぶりだなエミリー。見掛けて来てみたら面倒な事に巻き込まれやがって……相変わらずのトラブルメイカーだな」
「ほっとけ!!……もう」
私はルークに皮肉に私は少し怒りながらこっそり近づいて来ていたナンパその2の腕を捻りあげた。
「イタタ!!?」
「あんた達も懲りなさい!!次やったら腕を折るわよ!!」
「いや、駄目だろ」
ルークにそう言われ、私はナンパその2の腕を放して咳払いする。
ナンパ達は気絶してた仲間を抱えて逃げ出し、私とルークが残された。
「本当に久しぶりね。元気してた?」
「それは俺の台詞だろ?お前、母親を亡くしちまったんだろ?大丈夫か?」
「……うん。今は整理がついてるよ」
やっば……うっかり忘れてた……。
いや、だって……母親ことベルモットは普通に生きてるし、私は演技で落ち込んで泣いてただけだもの。
後は忙しくて普通に忘れてた。
「それよりも何でルークが此処に?」
「旅行だ。アメリアが行きたいって言うから動向しただけだがな」
「へぇ~……デート?」
「んなわけないだろ?」
ルークの即答の否定に私は首を傾げてしまった。
普通、男女の旅行なんてデート以外ないだろうと私の偏見も混ざって考えていたからてっきり。
「俺達の親もいんのにデートも何もないだろう?」
「あ、親御さんも来てるんだ」
「まぁ、日本は人気の旅行先だからな。どうせ、行くなら家族で行くかってなってな。来てみたら日本に行っちまったお前と会ったって所だ」
「ふーん……まぁ、それなら本当に元気そうで良かったよ。それじゃ、私は用事があるから」
私は用事があるからって適当な理由でルークと離れる事にした。
いや、だって暇だからブラブラ歩いてたなんて無職やニートみたいな理由を言いたくないし。
私はルークに別れを告げて離れようと歩き出した時。
「……エミリー」
「ん?なーに?」
私はルークに呼び止められてまた、ルークの方に視線を向けるとちょっと、顔の赤いルークがいた。
「なぁ……もし、今夜空いてるならな……一緒に過ごさないか?」
「別に良いけど……皆はどうするの?」
「適当な理由を言うさ。良いのか、良くないのか、どっちだ?」
私はルークの返答をどうするのか考える。
別に忙しいと言う訳じゃないし……暇だし……まぁ、ちょっと付き合うくらいなら良いかな。
「分かったよ。連絡先を教えてくれるかな?」
「あぁ、良いぞ。忘れんなよ?」
私はルークと約束すると連絡先を交換すると私はルークと別れてまた、ブラブラとする事となった。
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夕暮れ時、私は住宅街までやって来た。
此処まで出歩けばスカーレットも許してくれるだろうし、ルークとの約束もある。
私はちゃっちゃと帰ってシャワーでも浴びようかと思った時、私の視線に。
「アクア?ルビー?」
アクアとルビーが近くの曲がり角を通って行ったのを見た。
私は何故かちょっとした予感を覚えて跡を付ける事にした。
跡を付けてみたら他にも子供達が……あ、コナン君もいる……同級生だったのか……。
私は物陰から様子を見ていたら古びて明らかに人が住んでなさそうな洋館へ行き着いた。
「うわぁ……あの子達、まさか肝試しに来たのかな?危ないな……」
私は子供だけで古び、何があるか分からない様な洋館に侵入しようとしている子供達に危険だなと思いつつ、ちょっとした悪戯を思い付いた。
冒険心溢れる子供達の為に"冷々した冒険"を提供してあげよう。
となれば善は急げ!。
私は子供達の侵入ルートとは別の所から侵入して準備をするべくその場から去った。
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~別視点side~
コナン達は洋館へと突入と言う名の侵入を果たすとライトを照らしながら中を歩いていた。
中に入る前に雨が降ったり、雷が鳴って、歩美が驚いて中に駆け出し、転んで悪魔の彫像に驚いたりとハプニングが多かった。
「大丈夫、歩美ちゃん?」
「うん……でも、ちょっと倒れただけなのに、手足がドロドロ……」
ルビーが心配そうに歩美にそう問い、歩美は頷くも手足が埃まみれになってしまっていた。
「5年間、誰も住んでなかったから、床が埃だらけになってるんですよ」
「喉に悪そうだな」
光彦が得意気にそう説明し、アクアは床だけでなく、館中に舞っている埃が喉に悪そうだなと楽観的に考えながら辺りを照らしたりして適当に散策する。
ある程度、歩いた所で。
「あ!此処、洗面所よ!!ラッキー!」
歩美はそう言って洗面所の蛇口を捻るも水は出て来なかった。
「あれ?」
「当たり前だ。住んでないんだから水道も止まってるよ。勿論、電気とかガスもね。ほっといてもお金は掛かるんだ。払い続ける物好きはいないよ」
アクアは当たり前だろとばかりに言うと歩美は埃で汚れた手足を洗えずにしょんぼりしながら再びコナン達と散策する。
暗闇が広がり始めた館の二階へとコナン達が来た所で、扉が目の前で開かれ始めた。
扉が開かれた瞬間、コナンやアクアの後ろに元太、光彦、歩美、ルビーが文字通り光の速さで隠れてしまう。
「お、お兄ちゃん!!」
「早く行けよコナン、アクア!!」
「頑張って!!」
コナンとアクアは意気揚々と探索していたにも関わらず、すぐに隠れてしまった四人に呆れながら開かれた扉の中を調べるとそこは……。
ヒュォォォ……
風が空しく通る"開け放たれた窓"と少しの家具しか無い広い部屋だった。
「あぁ、成る程!風で自然と扉が開いたんですよ」
「へぇー……」
「まぁ、お化けの正体なんてこんなもんですよ!」
「光彦君って名探偵みたい!」
光彦は扉の空いた理由をまた得意気に説明している中、コナンとアクアはあまりに不自然な事態に気付いていた。
「(おかしい……5年前から開けられたままだったら雨風に晒されている筈……なのにそんな形跡が何処にもない)」
「コナン……お前もやっぱり気になるか?」
コナンとアクアは出会ってからお互いに"普通"ではない事を認識していた。
コナンは子供とは思えない言動をたまにとるし、アクアは明らかに小学一年生が読むとは思えない難しい本を読んでいたりする。
コナンはアクアに対して、もしかしたら同じ境遇かと考える一方、アクアはコナンも同じ、転生者かと考えた。
只でさえ二人(ルビーも含めて)して信じられない境遇である以上、お互いに聞けば済みそうな話だが今の所は安易に情報は漏らせないとお互いに静観して相手の真意を見極めている状態だった。
それ故かお互いに不信感を持ちつつも見た目は子供、中身は大人な二人は館で起こっている不振な事態に気付き、すぐに協力する事となった。
「特に不審な事は無かったが……何か引っ掛かるんだ……いくら誰も住んでいなくても窓や入り口を開けっ放しにするか普通?」
コナンは不振な点に違和感を覚え、考え込む。
どんなに人や物が無くても不振な人物や浮浪者に利用されない様に戸締まりはしっかりするし、窓も同じだ。
そう……雨風に晒されていない窓は今、開け放たれたとばかりに風が通っていたのだ。
そして都合良く、開いていた入り口……。
「なぁ、俺達の他に人の気配とかあったか?」
「今の所は……だが、これは……」
コナンとアクアは嫌な予感を感じた時、部屋を覗く影が見えた。
「誰だ!!!」
「「「「「ッ!!?」」」」」
コナンが叫び、元太達も部屋の外を見た時、そこには。
「ふふふ……我が館へようこそ……子供達よ……」
男の低い声でそう言って現れたのは、ヴィクトリア朝を思わせる様な古風な紳士服、黒いマント、そして黒い鴉の羽を付けた中折れ帽子、そして極めつけはニヤニヤと笑っている仮面を身に付けた人物だった。
「だ、だれ!?」
「お、お化け!?」
「いや……私はお化けではない……私はこの館の主……怪人、百面相だ。何者かが、我が屋敷の敷地に侵入したと知り、入り口を開け、招いたのだよ……いやはや、まさか子供とはな……」
怪人百面相はそう言って不適に笑うと歩美はすっかり怯え、元太は腰を抜かしそうになりながら持ち込んでいた金属バットを構え、ルビーは元太を盾にした。
コナンとアクアは怪人百面相に対して警戒して身構える中、光彦が恐怖に耐えながら話し掛けた。
「す、すみません……もう人が住んでいないと思いまして……す、すぐに出ていきますから……」
「いや、駄目だ。折角だ……館に侵入したのなら我が挑戦を受けて貰おう」
「ち、挑戦……?」
ルビーが元太を盾にしながら言うと怪人百面相は頷く。
「挑戦内容はシンプルだ。私は全てで12文字の言葉を用意した。それらはこの館に私が隠したのでそれを全てを見つけて欲しい。なーに、子供でも簡単な挑戦だ。順調に行けばすぐに終わるだろうね」
「な、なーんだ……だったらその24文字の言葉を見つければ帰してくれるんだよな!」
「元太君……12文字多いよ……」
「と、とにかく!簡単なら何とかなりますね!」
元太、歩美、光彦は簡単だと言う言葉に安堵して気合い満々とばかりに言った時。
「言っておくがもし、挑戦に破れたのなら……お前達のその命!!……私が貰い受けよう」
「「「え、えぇー!!」」」
怪人百面相から命を貰うと言う言葉に元太、歩美、光彦の三人は一気に顔を青ざめた。
それはまぁ、無理もなく、命を貰うと言われれば誰だって怖いものである。
「それでは諸君!……健闘を祈る。答えは館の広間に来て叫ぶ様にね」
怪人百面相はそう言ってマントを翻して姿を消してしまった。
「ね、ねぇ!どうするのお兄ちゃん!!」
「どうって……なぁ?」
「まぁ、やるしかねぇだろうな……百面相のやりたい事が何なのかは……やれば分かるだろう」
コナンがそう言った後、精神年齢が年長組のコナン、アクア、ルビーは青ざめている元太達を見るのだった。
~side終了~