黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
~別視点side~
コナン達は怪人百面相から与えられた挑戦を何とか果たすべく屋敷を散策するが……。
「駄目だ~!!広過ぎて分からねぇ~!!」
「本当に12文字があるのかな?」
「うーん……百面相も特にヒントはくれませんでしたからね……」
元太は疲れ果てて床に座り、歩美は本当に12文字があるのかと疑い、光彦はノーヒントである事で悩んでいた。
そんな状況にコナンとアクアは辺りを注意深く辺りを見渡し、ルビーも分からないとばかりに考え込んでいた時、天井から一枚の紙が落ちてきた。
「あれ?何ですかこれ?」
光彦がそう言って紙を広い、コナン達も集まって紙に注目した時。
「あッ!?こ、これは!?」
光彦が驚きの声が挙げ、コナン達も紙の表紙を見てみると……。
| すまないすまない。 私としたことがノーヒントでは分からないだろう……まぁ、そこは置いといて私から最初の文字のヒントを出そう。 解けばそこから次の文字の場所を示すヒントが現れる……そこからは自力で解くようにな。それではヒントを出そう。 【ヒント】 二つの鋭き針が求めし文字を指し示さん。長きは北、短きは一六丸なり、それらが示すは求めし文字と次の道があらん…… |
|---|
何ともうっかりな怪人からのヒントだった。
コナンとアクア、ルビーは呆れている中、元太達はヒントが来た事に喜んだ。
「やった!これで何とか解けるね!」
「で、でも……このヒントの内容がよく分かりませんね……」
「一六丸って何の事だ?」
元太のその一言でまた三人は唸り始め、コナンは光彦から紙を借りて内容を読むとすぐに答えを出した。
「時計だよ」
「「「え?」」」
「二つの鋭き針は時計の針。長きは北は時計の12を差す長針。短きは一六丸は数字に直すと16。丸は円に書き直すと0。つまり、160になるんだ。だから160で短針になる。つまり、時計でこの通りに針を指し示しているんだよ」
「でも、北が12は分かりますが160の意味が……」
「光彦。コンパスあるよな?それを出してくれ」
アクアのその言葉に光彦はコンパスを取り出すと……。
「あッ!160が書いてある!」
コンパスには東西南北の他に、360°を示す目盛が書かれていた。
「成る程!一六丸の160はコンパスの目盛の事を言っていたのですね!」
「それってつまり!」
「……どういう事だ?」
元太のその発言で全員、ズッコけた後、アクアが捕捉を入れた。
「つまりだ。これが時計を意味しているなら長針、つまり長い針は12を指すとしてコンパスの160°の位置が短針で指すならそこは」
「5時になるんだよね!」
「あぁ、そうだ。つまり、最初の文字は5時を掛けて"ゴ"と言う事になるって事さ。そして次のヒントがある場所が……あれさ」
コナンがそう言って視線を向けたのは探索していて唯一あった古びた柱時計だった。
時間は丁度、5時を指して止まっていた。
コナン達はすぐに柱時計を調べると中からヒントが書かれた紙が出てきた。
「やった!」
「これで一歩前進です!」
「で、どんな事が書いてあるんだ?」
コナン達はヒントの内容を読むと。
| 悪魔達が集まりし時、その中心に立つもの睨み付けん……されど求めし文字は悪魔達の睨み付けんその一体の手の中にあらん…… |
|---|
と言うヒントが書かれていた。
「あ、悪魔……!?」
「つ、つつつ、つまり!悪魔達の真ん中に立てと!?」
「えぇ、嫌なんですけど……そんな所に立つの……」
歩美と光彦は悪魔と言う言葉を恐れ、ルビーはそこまで怖がっていないが、暗闇の中で悪魔のど真ん中に立つのは嫌だった。
そんな中、コナンは冷静に言う。
「落ち着け。悪魔って事はさっき見た悪魔の像の事だ。確かに真ん中を睨み付ける様に視線を向けてたな……」
「じゃあ、そこには行けば答えがあんのか?」
「分からねぇが覚えのあるのはそこしかねぇからな……」
コナン達は答えと次のヒントがある場所が悪魔像の場所だと見当を着けてやって来ると徐々に夜になってきている事から悪魔像は不気味に見えた。
「うわぁ……如何にも動きそうな感じ……」
ルビーは懐中電灯を悪魔像に向けて照らしながら言い、歩美は涙を流しながら震えていた。
「この悪魔像の手の中にあるのか?」
アクアは悪魔像の中で手のある悪魔を照らしながら見ていると光彦は笑った。
「いやいや、そんな簡単な筈は……」
「あったぜ!」
「ウッソォ!?」
いつの間にか元太が悪魔像に近付いて、その手から紙を手に入れていた。
光彦はまさか何も苦戦せずに手に入れられるとは思っていなかったので唖然としている中、歩美は気付いた。
「じ、じゃあ……答えは?」
「あれ?次のヒントしかねぇぞ?どうなってんだ?」
「いや、そのヒントと同じく答えはこれに書いてあるよ」
コナンはそう言って悪魔像のヒントを全員に見せた。
「はぁ?そんなの書いてなかっただろ?」
「いや、書いてあったのさ。このヒントで妙に強調されている部分があるのさ……悪魔が睨み付けん……その言葉の通りなら、睨み付ける為には」
「「「目がいる!!」」」
「そう。つまり、二文字目は"メ"になるさ」
コナンはそう言って笑うと視線を物陰に向ける。
視線を向けた先には誰もいなかったが、コナンには怪人百面相が何がしたいのか分かってきたのだ。
「さぁ、さっさと解いて百面相の鼻を明かしてやろうぜ」
「「「オーッ!!」」」
コナンのその一言で元太、歩美、光彦は元気を取り戻した中、ルビーは不安を覚えていた。
「ねぇ、お兄ちゃん……」
「どうした?」
「もう夜だけどさ……ママ達、心配してないかな……?」
「……流石に心配するだろう。だが、流石に百面相も俺達を簡単に逃がしてはくれないだろう。目的が何だろうとな」
アクアの言葉にルビーはきっと、心配しているであろう母であるアイに心の中で謝りながらコナン達に着いていった。
________
______
____
暫くして、コナン達は全ての文字を集めきった事で答えを言いに広間へとやって来た。
「百面相!!望み通り、答えを集めたぞ!!」
コナンがそう叫んだ時、何処からか館内に響く様に声が聞こえた。
「ならば、その答えを言うが良い!!」
百面相が近くにいると確認したコナンはアクア達の方へ視線を向けた。
「準備は良いか?」
「うん!」
「勿論です!」
「俺もだぜ!」
「俺もだ」
「私も!」
全員から準備は出来ていると聞いたコナンは息を吸って、そして。
「「「「「「ごめんなさい!!もうしません!!」」」」」」
コナン達がそう叫んでから暫くして……クスクスと言う笑い声が聞こえたと思えば……。
「アッハハハ!!大・正・解!!!」
女性の声で館に響き渡る程の声で正解だと告げた後、広間の階段の上から怪人百面相が現れた。
「いや~……ちょっと、急ごしらえだったからヘンテコな謎解きになっちゃったねぇ~」
「だろうね。どうせ、俺達が偶然、この館に無断で入ろうとしているのを見て思い付いたんだろ?……エミリーさん」
「「「「「エミリーさん?」」」」」
コナンのその一言に元太達は首を傾げていると百面相は仮面を取り、帽子を脱ぐと……。
「流石だね、コナン君それにアクア君、そして皆。君達は良い探偵になれるよ。まぁ、私も言えないけど不法侵入は感心しないけどね」
エミリーはそう言って広間に降りてくるとコナン達の前に立った。
~side終了~
私は子供達の前に立って、子供達をどうして脅かす様な事をしたのか分かったのか聞いてみる事にした。
「さて……私が何でこんな事をしたのか分かるかな?」
「ごめんなさい、もうしませんが答えだよね?僕達が此処に勝手に入ちゃったからエミリーさんは僕達を懲らしめる為にしたんだよね?」
コナン君の的確な答えに私は笑顔で頷くと私はちょっと怒った顔をする。
「此処は古くて危ないし、私がやったみたいに何があるか分からないんだよ?私の悪戯だったから良かったけど、本物の犯罪者だったら危なかったよ?分かる?」
「「「「「「はい、ごめんなさい……」」」」」」
コナン君達は素直に謝る姿に私は子供の行動力を呆れつつも可愛らしいと思っていたらアクアが何処か腑に落ちなさそうな表情をしている。
「そこの君、どうしたのかな?」
「え?いや……知り合いに似てたから……何処かで会ったかな?」
私はそれを聞いてドキッとした。
「あ、それ私も思った!お姉さん、何処かで会ったっけ?」
「……いや、全く。そんなに知り合いに似てたのかな?」
私はすっとぼけながらそう言うと腕時計で時間を見てみたら……。
「あぁッ!?もうこんな時間!?あぁ……約束があったのに……まぁ、後で謝れば良いけど……それより……」
私は子供達との遊び(?)に熱中し過ぎてルークとの約束を忘れてたり、子供達を帰さないといけないのにもう真夜中になっている事に気付いてしまった……。
取りあえず……アイを含めた親御さん達に本当にどう説明しようか……。
子供達もそれに気付いて不安そうに私を見ている……仕方ない。
「しょうがない。私が全部の非を被ってあげるわ」
「そ、それだとお姉さんが怒られちゃうよ!」
「良いよ良いよ気にしなくても。私が脅かさなかったらお夕飯が出来る前に帰れたからさ。さぁ、帰ろう。皆が心配してるからね」
私はそう笑顔で子供達に言うと絶対に怒られるだろうな~と思いながら子供達を連れて帰った。
________
______
____
私は子供達に悟られない様に憂鬱になりながら連れて帰って来たけど……。
「貴方ねぇ!!常識が無いのかしら!!」
「子供達をこんな遅くまで遊ばせといて!!」
「もしもの事がどう責任を取るつもりだったのかね!!」
「流石にエミリーさんでも許しませんよ!!」
私は今、保護者の方々にとても怒られています……はい、すみません……。
順番に光彦君の母、元太君の母、歩美ちゃんの父、蘭さんの順です……。
まぁ、これで少しは子供達が怒られないなら良いけどさ……正座はキツいよ……。
「待って下さい!エミリーさんは悪くありません!」
「歩美達が勝手に洋館に入ったからお姉さんが歩美達を懲らしめる為にこんな時間になっちゃたんだよ!」
「そ、そうだぜ!エミリーだけが悪くないぜ!」
「皆の言う通りだよ。エミリーさんが僕達の為に庇ってくれようとしてるけど僕達が彼処に入っちゃったから」
「貴方達ね……そんな事を言ったらややこしくなるじゃん……!」
庇ってた子供達が今度は私を庇い始めて私も困ってしまった。
折角、話が纏まりそうだったのに蘭さん達、保護者の皆さんが困惑しちゃったじゃん。
「どう言う事ですか?」
「え、えーと……言わなきゃ駄目?」
「「「「駄目です!!」」」」
「あ、はい……」
私はもう無理だと思って、洗いざらい話した。
館に子供達が侵入した事、私がそれを懲らしめる為にちょっとした悪戯をして遅くなった事を開き直って全部。
説明し終えたその後、私もまだ正座してお説教だけどそこに子供達も加わるシュールな絵面が出来た。
元太君なんてお母さんから拳骨を貰ってる始末だしね。
私はお説教を受けてる時に私は気付いた。
「すみません……そう言えばアクア君とルビーちゃんの保護者はどちらに……?」
「あれ?そう言えば星野さん。まだ来てないですよね?」
「いや、すぐに来るって連絡があった筈だが……」
歩美ちゃんのお父さんがそう言って携帯を見ようとした時、そこへタクシーが止まって中からアイとミヤコさんが出てきた。。
「アクア!!ルビー!!」
「ママ!!」
「アイ」
アイは二人を見てすぐに抱きしめた。
「もう駄目じゃない遅くなっちゃ!!本当に心配したんだよ!!」
「「ごめんなさい……」」
二人は揃って謝った時、アイの後ろで今度はお怒りのミヤコさんがいた。
「貴方達……!」
ミヤコさんは笑ってるけど気配が明らかにお怒りだと分かる程にメラメラと燃えていて今にも噴火しそうだ。
「ひぇッ!?助けてママ!!」
ルビーは咄嗟にアイに助けを求めたけど……。
「駄目だよルビー。私も怒ってるんだからねー」
残念ながらアイはミヤコさんの味方で、ミヤコさん程ではないけどお怒りの雰囲気だった。
「諦めろルビー……甘んじて受けよう……」
アクアはもはや諦めており、甘んじて受ける気のつもりで正座しており、ルビーは今度は私を見てきたけど無理って言う意味で手を合わせて苦笑いした。
ごめんね、ルビー。
「今、何時だと思ってるの!!」
遂にミヤコさんならぬ、ミヤコ山の噴火が始まり、アクアとルビーはミヤコさんからの怒涛のお説教と同時にアイも笑顔だけど何処か怖い雰囲気を出しながらニコニコと見ている。
これには私も助けてあげられない……というか私が助けてーなんて考えてたら。
「ようやく見つけましたよ。エミリー」
「え……!?」
私はその声に恐る恐る視線を向けたらスッゴク、怒ってるスカーレットがいた。
「す、スカーレット!?」
「え?誰ですか?」
蘭さんが誰だと首を傾げているとスカーレットはすかさず、蘭さんに近付いて挨拶した。
「申し遅れました。私はそこにいる馬鹿探偵の助手を勤めさせて頂いております、スカーレット=ベイリーと申します。此度はうちの馬鹿探偵が大変なご迷惑を御掛けしました。申し訳ありません」
「あ、いえ……」
「良ければ此方を皆様で。今回のお詫びに一本ずつどうぞ」
なんて言ってスカーレットが差しだ……て、おい!!。
「それは私の秘蔵のワイン!?」
何処からそれを持ってきた!?。
しかもよりにもよってそのワインは……!?。
「こ、これってロマネ・コンティじゃないですか!?」
「な、何だい……?そのロマネ・コンティってのは……?」
「希少価値がとても高い高級ワインですよ!!いえいえ、こんなお高い物は!!」
歩美ちゃんのお父さんが私のロマネ・コンティを見て驚き、元太のお母さんが高い事は分かるが何なのか分からない中で、光彦君のお母さんが説明するなんて言うシュールな光景が広かったけど……それよりも!!。
「いえ、貰って下さい。他にも持って来てますからお好きな物をどうぞ。蘭さんもお父さんかお母さんへ良かったら」
「止めて!!お願いだから私のコレクションだけは!?」
私の懇願を余所にスカーレットは容赦なく私の取って置きのワインであるロマネ・コンティを差し出そうとする。
「本当にどうぞ。遠慮せずに」
「「「「いや、本当に結構ですから」」」」
何故か皆から可哀想な人を見る目で見られた……いや、それよりもスカーレットを止めないと本当に。
スカーレットと蘭さん達による私のコレクションを巡る攻防を止めようとした時に。
「ねぇ、貴方」
ミヤコさんのお説教に加わっていた筈のアイに話し掛けられた。
因みにコナン君達もスカーレットと押し問答をしている他の親御さん達の代理なのかミヤコさんのお説教を受けている最中らしい。
「え?……あ、アイ?」
私はいつの間にか近寄ってきていたアイにまさかバレたかなんて思って警戒した。
暫くお互いに無言の中、私は冷や汗をかくと。
「貴方って何処かで会ったっけ?」
「いえ……私はアメリカで友人が動画で見たり、見せてくれたりする時にしか姿は見てないですね……元アイドルのアイさん」
「えぇ、アメリカ!?私ってアメリカでも有名なの!」
「そうです。アメリカでも人気ですよ。拝見しましたが素晴らしいですね。友人は引退した事を残念がってましたよ。あ、それとお姉ちゃんもアイに会ったらよろしくっと言ってましたね」
「お姉ちゃん?」
「クリス=ヴィンヤードですが……覚えてないですか?」
「えーと……あ、クリスさんの事か!覚えてるよ!名前を覚えるのが苦手な私でもすぐに覚えちゃうくらいに!凄かったなぁ……流石、ハリウッド女優だね!て、貴方ってクリスさんの妹なの?」
「イエス。改めてまして私はエミリー=ヴィンヤード。アメリカのしがない探偵をさせてもらってます。以後、お見知りおき」
私は何とか誤魔化せたぁ……と思いながらちょっと、キザに挨拶した所で気付いた。
アイの目が疑いに満ちているのを。
私は冷や汗を流す中、押し問答が終わったのかスカーレットが残念そうに蘭さん達と会話していた。
「本当に良いのですか?」
「は、はい……本当に良いですので……流石に手があまりますし……」
「仕方ありませんね……また、改めてお詫びに行きますのでその時にお詫びの品をお持ちしますね」
スカーレットはそう言ってロマネ・コンティを始めとしたコレクションをしまってくれた。
「あ、ありがとう!蘭さん!」
私は何とか耐え抜いてくれた蘭さんに涙しながら思わず、抱きついてしまった。
「う、うん……次は気をつけて下さいね……エミリーさん……」
何だか蘭さん達、疲れちゃったみたいだね……本当にスカーレットは……!。
帰ったら文句を言ってやるって決めていたらアイは蘭さん達に挨拶を始め、蘭さん達は有名人のアイが来た事でちょっと、オロオロしてる。
本当に疲れた……早く帰りたい……。