黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
今回の番外編は推しの子の本編同様にアイが死んだらと言う世界です。
勿論、カミキヒカルは普通に生きてます。
コナン達、少年探偵団の話ですが……どんな話にしようか迷っている所なのでまだ先になるかと思います(-_- )
2年前のあの日……私はどうしてアイから目を離してしまったのか……。
何事も無く私はアイ達と交流しつつ日本での組織の活動を行う日々を過ごしていた。
20歳になったその日、アイはドームライブを行うまでに上り詰め、私はドームライブを楽しみにしながら早く仕事を終わらせる為にドームライブ前日を徹夜で進めていた……アイの事をもう少し、注意していれば……。
そう……私が徹夜明けで欠伸をしながらドームライブに行く準備をしていた矢先……。
アイが殺された
最初は信じなかった……報告に来た末端の人の襟を掴んで怒鳴って、周りに取り押さえられてそこから後から来たジンに打たれて現実に戻された……
アイが死んだ……犯人はアイを前から狙っていたストーカー……あの病院で私の跡をつけて来ていたから撒いてやった奴の事だ。
そいつがアイの自宅を見つけ出して包丁を持って殺した。
私の……せいだ……。
私は……ショックのあまり、自分の事、組織の事……全てがどうでも良くなった……。
組織にいたのはアイを守る為。
その存在意義であったアイが死んだ……もう……私はまともに仕事すら出来ないと思う……。
ジンはきっと、すぐにそれに気付いて足手まといの私を始末する。
そう……私は死ぬ……でも、だからと言って黙って死ぬのは嫌だ。
アイを殺したストーカーは残念だけど自殺して死んだ……でも、私の目は誤魔化せない。
アイを殺した奴の後ろには黒幕がいる……そう……きっと、そうよ!。
「アイ……ごめんね……情けないお姉ちゃんで……絶対に仇を取ってそっちに行くからね……」
罪には罰を……報いを受けない事は談じてない!!。
私の大切な妹を奪った醜い獣に猟犬の牙の味を教え込んでやる!!。
……その為には私は組織から永遠に離れないと行けなくなる。
ごめんなさい……皆……私は……アイの仇を……!。
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13年……そう……13年も月日が流れた。
アイが死んで、世間はアイを忘れつつある。
悲しいわよね……あれだけ世間を騒がせた妹があっさり死ぬと皆が当たり前の様に忘れようとする。
私が組織を抜け出して、アイの仇を探し回ってようやく終わりを迎えられそうだった。
その間に組織は壊滅したけどね……。
あの高校生探偵の工藤新一を中心に団結した捜査チームに組織は堪らずに壊滅してバラバラ。
上手く逃れた幹部の一部は残った組織の残党と遺産を使って新興組織を作り上げてかつての仲間と遺産を巡って血みどろの抗争を始めたそう。
それを好機として現在でも組織残党を壊滅し続ける工藤新一率いるFBIやMI6のしつこさには拍手を送りたい。
まぁ、私は慎重にやらせて貰ってる。
かつての仲間、そして新た仲間を集めて私がボスになった。
言うまでもない……新しい組織の始まりだ。
アイの仇は思っている以上に警戒心が強く、尻尾を出さない……そして私は組織から抜けたとは言え、追われる身。
後ろ楯を失くした私は新たに自分で後ろ楯を作る必要があった。
だから、私を中心にした組織を立ち上げた。
新参者は多いけど、古参の仲間がいる。
日本を起点に残っている組織の残党及び組織の遺産の回収を行い、手向かう者は全員、殺した。
新たな組織の存在を新一達は気付いてるけど今は世界各地で暴れる残党に手を焼いている……時間はたっぷりある。
アイの子で私の甥のアクアとルビーは……有名になったものだわ。
テレビを見ていたら成長した二人がいる。
たまに何とか探偵団とか言う三人組の何度か事件を解決してる高校生探偵達と出演してたりするけど親しそうね……知り合い?。
まぁ、良いや……もう少し、もう少しなんだ……アイを殺した奴の面を拝む事が出来るのは……。
新しい私の組織の力を使って全力を挙げて調べ挙げてやった……そうだよね……カミキヒカル?。
貴方は私の妹を孕ませて責任も取らずに自分の性癖なんかの為にアイを殺した挙げ句、娘にまで手を出す変態め……!。
手を煩わされた分もしっかりと憎悪を込めて殺してやる
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復讐の女神は私に微笑んだ。
さぁ、復讐をしよう……アイの為に……全ての憎悪を弾丸に込めて祈ろう……。
「カミキヒカルが……地獄に堕ちます様に……」
私はそう呟きながらに怨みと憎悪をたっぷりと込めながらマガジンを装填して最後の舞台へと上がった。
カミキヒカルがいる筈の場所まで部下と一緒に訪れた。
でも……おかしい……何でカミキヒカルがいない?。
私は部下の一人を睨んだ瞬間。
「動くな!!FBIだ!!」
「警視庁捜査一課だ!!武器を捨てろ!!」
あぁ……してやられた……警察共の待ち伏せか……。
「カミキヒカルは何処?」
「そいつはもう逮捕されたよ」
私の質問に答えたのは随分と歳を取った工藤新一だった。
「あら、工藤新一。貴方が此処にいるとはね?」
「組織の残党を捨て置けねぇからな……シンフォニーいや、夜空ユメ。おめぇは失敗したんだ。大人しくお縄につけよ」
「嫌だよ。カミキヒカルを殺す。私はそれだけの為に此処まで来た。カミキヒカルを連れてこい。殺してやる……全ての憎悪を込めきってね」
「復讐は何にも生まねぇぜ」
「でも、国は裁かなかったよ。ストーカーが自殺してそれでも終わり。カミキヒカルは何事もなく数年間も平気な顔で暮らしてたよね?その間にもきっと……そう、カミキヒカルは誰かを殺してる。なら、殺した方が早いじゃん」
「どんな奴にでも何れだけの秘密を隠そうと必ず真実が暴かれるんだぜ?犯人が何れだけ入念に真実を隠そうと俺が見つけ出す。それがあんたでもな」
やっぱり、工藤新一とは反りが合わない。
もう良い……カミキヒカルを出さないなら……。
「死んでくれる?」
「ッ!?」
私はワルサーP99の銃口を向けると警察も部下も銃を構えた。
「皮肉だね新一……貴方は人の死を嫌う……そう言う探偵になった。でも、今から行われるのは殺しあいよ」
「シンフォニー……!」
私は新一に向けて笑顔で引き金を引こうとした時。
「止めて!!」
私の前に飛び出したのは成長して16歳になったルビーだった。
「何で此処にいるんだよルビー!!」
「ルビー!!何でこんな所に!!」
新一も想定外のルビーの登場に私は引き金を引けなかった……。
「ユメお姉ちゃん!!もう止めて!!これ以上、無関係な人達を巻き込まないで!!」
「退きなさいルビー!!無関係?こいつらが勝手に関与しただけよ!!カミキヒカルを殺さないと……アイは浮かばれないし、前に進めないのよ!!」
「それは違う!!」
ルビーとは違う男の声……まさか貴方まで来るなんて……。
「アクア……!?」
「ユメさん……久しぶりです」
「ルビーに続いて貴方まで……お願いだから今すぐにルビーを連れて消えなさい」
「ユメさん……本当にそれで良いのか?」
アクアのその言葉に私の銃の持つ手が強く震え始めた。
「俺もアイを殺した奴が憎かった……此処にいるルビーも。復讐してやるって思っていた……だけど、俺の周りにいた大勢の人間が俺やルビーを絶望の闇から引っ張り上げてくれた」
「黙れ……」
「ユメさんは優しい人の筈だ。カミキヒカルが捕まった以上、それ以上の復讐をしようがない事を分かっている筈だ。だから……もう止めてくれ……また俺達に家族を失えって言うのか……?」
「黙れ!!」
私は思わず叫んでしまった……いけないわね。
感情的になるのは戦場では致命的な隙になる……そう例えば……。
「赤井はいるのかしら?」
「さぁな……呼んでも来なかったぜ」
「ダウト」
「ッ!?」
私のその言葉に新一は反応した所を見るに、やはり何処かに赤井は潜んでいる。
「成る程ね……アクアとルビーを囮に使って狙撃ね……大した事をしてくれるわね?」
「狙撃って……新一さん!」
「……赤井さん。狙撃は中止だ……今、狙撃をすれば彼奴の仲間が逆上しちまうかもしれねぇ。そうなりゃアクアとルビーの身が危うくなる」
新一……貴方は愚か者よ。
私は土壇場で取り消した切り札を捨てた新一に対して足元を発砲してやった。
「ッ!?」
「巻き込まれる?此処までしておいて今更、巻き込みたくないって言うの?馬鹿にしないで。もう怒ったよ……今すぐにでもお前を殺してやる」
「工藤君!!」
誰かのその叫びと同時に私は引き金を引こうと指に力を加えた瞬間、背中に熱くて痛い感触を覚えた。
「こ、こんなの勝てるわけねぇだろ!!ふざけんな!!」
撃ったのは新顔の男だった……震える手で銃を撃った後、そのまま逃げていく……。
「ちょっと付き合ってやったら罠に飛び込みやがって。ガキのままだな」
「俺達はずらからせて貰うぜ裏切り者」
そう言って私が連れてきた古参の部下達は放心している警察達を余所に逃げ去って行く……連れていた部下の全員が私を置いていった……。
「そうか……貴方達は最初から……ふふ、仕方ないよね……裏切ったのに私が復讐なんかの為に……付き合わせちゃったもんね……」
私は全てを諦めた……復讐も……罪の清算すらも……。
私は力失く倒れると私を抱き起こすのはアクアとルビーだった……。
「お姉ちゃん!!」
「ユメさん!!」
悲痛な顔で私を見つめる二人に私を申し訳が立たなかった……アイの忘れ形見を泣かせてしまうなんて……私は叔母失格ね……。
「……二人共……ごめんね……」
「良いよもう!!死なないでよ!!」
「無理ね……あの新顔……なかなか良い腕だよ……急所を貫かれた……もうすぐ死ぬよ……」
「ユメさん……!」
「アクア……ルビー……こんな不甲斐ない叔母さんでごめんね……私、貴方達を……アイを守ってあげ切れなかった……私は……」
私は過去の子供の私を思い返して過去と今の無力さを嘆くしかなかった……あの頃の私は何でも出来るって信じてた……私は常に一人で任務を達成してきた……だから一人で守れるって考えた……だから……私はアイを喪った……。
「新一君……」
「……何だ?」
「二人をどうか守って……不甲斐ない私からの……アイとの最後の願いよ……お願い出来るかな……探偵さん……?」
「あぁ……分かってるよ……」
「そう……良かった……」
私は徐々に重くなる瞼に耐えきれなくなる中、向こう側にアイが笑って私を待っていてくれていた。
「アイ……遅くなってごめん……今、行くよ……閻魔様に一人で会うのは怖いから……付き合ってよね……」
私はそう呟きながら静かに瞳を閉じていく中、アクアとルビーが最後まで叫び続ける姿を最後に眠りについた……。