黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
私は泣いていた……お父さんにいつも辛く当たられてきた。
「泣くな!!組織の為に働くお前がそれでどうする!!続けろ!!組織の為に!!忠を尽くす為に!!」
お父さんはいつも組織の事ばかりを気に掛けて私に殺しや拷問の様な普通に生きていたら必要の無いの術を叩き込んだ。
反抗すれば殴られて、失敗しても殴られる……私は……何の為に生きてるの?。
そんな事ばかり考えていたらいつの間にかベルモットに拾われていたのは覚えてる……そこからジン達に出会って、仕事して……お母さんに会ったんだよね……あれ?。
「その先が……思い出せない……」
どうしても思い出せない……私は……いや、もう良いや。
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私はそこで意識を取り戻した。
仕事の終わりにジン達と一緒にラムに報告した後でそのまま帰って、シャワーを浴びて寝たんだけど……まだ少し暗い。
時計を見るとまだ午前の6時37分で、仕事も無いし、また寝ようとしたんだけど……。
「……眠れない」
さっき見た悪夢のせいで眠れない……最悪。
私は仕方なく起きると適当に顔を洗って、軽く朝食を済ませて、歯磨きしたら愛用してる銘柄のブラックデビルを一本吸う。
落ち着く……でも、まさか夢にまでお父さんに纏わり付かれるなんて……。
お母さんの事も思い出せないし……何で今さら……。
私は溜め息をつきながら煙を吐き出すと今日はどうしようかなんて考えてたら昨日はクリスマスだったのを思い出した。
「そう言えば蘭さん達とは会ってなかったな……」
私はあの時の事件以来から会ってなかった蘭さん達の事を考えると、私は折角の早起き、一日遅れだけど何かクリスマスプレゼントを用意して毛利探偵事務所に行こうと思った。
……あの子の事もあるしね。
うん、暇だし、善は急げと言うしね。
思い立ったが吉日。
私はタバコの灰皿に押し付けて消すと準備を始めた。
~別視点side~
クリスマスが過ぎ、昨日までクリスマスパーティーを楽しんでいた星野家はいつも通りの日常へと戻っていた。
「ママー!私も手伝う!」
「俺も手伝うよ」
「いいよ。じゃあ、此方をお願いね」
アイが家事をする中、アクアとルビーの二人もアイの手伝いをし、アイが元人気アイドルもとい人気急上昇の女優と言う面以外では普通の母子家庭だった。
いつもの様に三人で家事をしている最中、流しているテレビから不穏なニュースが舞い込んだ。
《次のニュースです。昨夜、複数人の身元不明の外国人達が殺害されると言う恐ろしい事件が起こりました。何れも銃による射殺で、殺害される瞬間を間近に見たと言う目撃者もおり、また、街の車道でカーチェイスをし、撃ち合いを繰り広げていた不審な二台の車の存在も確認されました。警察がこれを追跡した所、容疑者らしき人物にタイヤを撃たれ、追跡を断念せざるおえなくなったとの事です。現在、警察は情報提供を呼び掛けると同時に深夜の外出を控える様にとの事です》
「怖いね~。アクアもルビーも気を付けてね。最近、近くでも事件が多いみたいだし」
「はーい!」
アイのその言葉にルビーは元気よく返事をする中、アクアは何処か引っ掛かりを覚えた。
いつもルビーと共にコナン達と共に事件に巻き込まれたりするアクアだが、今回の事件は普通ではないと悟った。
寧ろ、身元不明の外国人、十数名が死んだなど普通は起こらない……しかも、殺人だ。
今回の事件は一人では到底、出来ない……複数での犯行だ。
アクアは頭にユメ、ジンの二人の姿を出してしまい、すぐに振り払った。
アクアは引っ掛かりを覚え、事件のニュースが流れたテレビを見つめていた時。
「アクア?」
「え?あ、ごめん。ボーとしてた」
「もう、お兄ちゃんたら。らしくないよ?もしかして何か知ってたの?外国人のあれ」
ルビーの指摘にアクアは暫く無言の後。
「ううん。全然、知らない」
それだけを答えた……いや、本当に知らないんだからそう言うしかないのだが。
その頃、ある民家……と言うより少し大きめな屋敷みたいな家で安友子は台所で"二人分"の朝食を作っていた。
「"先生"!朝ですよ!早く起きてください!」
安友子はそう廊下に向かって叫ぶと朝食作りを再開する。
料理や家事をするのは安友子にとっては手慣れたものだった。
母親は安友子を産む時は難産で、何時間もの及ぶ出産の結果、命を落としている。
父、平泉 政治郎は男手一つで安友子を厳しくも優しく育て、刑事として忙しい政治郎は遅くまで帰らず、安友子は寂しい思いをしたがそれでも一人の警察官として、一人の父親として慕っていた。
アイが出るテレビとライブも孤独からの支えとして。
しかし、カミキヒカル事件……アレが彼女の人生を狂わせ、大きく変えた。
政治郎はカミキヒカル事件の容疑者を追っていた。
その容疑者はアイに似た人物……夜空ユメ。
その存在を政治郎から携帯で写真を見せられ、存在を教えられた安友子は驚きのあまり、その携帯を引ったくってしまったくらいだった。
そして政治郎からある程度の所まで事件を聞かされ、"この人物はアイか?"と聞かれ、安友子は写真を見ながら。
「アイはロングヘアーだけどこの人はショートだね。アイらしくない目立たなくてダサめな服装……全然違うよ、お父さん。この人はきっと別人。それにアイはカミキヒカルさんを殺された日は生のライブ中で犯行なんて出来ない。それに……素人にアイドルの真似事を……アイドルとしての歴の長いアイの真似事なんて顔が似ていても誤魔化す事は出来ないよ」
確信こそ無いが安友子はそう言いきって見せ、政治郎も納得したのか静かに頷いた。
安友子は犯人が何者であれ、政治郎達、警察が必ず捕まえると信じ、そう言った……それが……政治郎との最後の会話だった。
政治郎が死に、冤罪によってユメの命を惨い形で葬った刑事の娘として仲が良かった友達は全て離れた挙げ句、苛めを受け、親戚達から煙たがれ、盥回しにされた。
安友子は絶望した……何度も……だから誓った。
"どんな手を使ってでもカミキヒカル事件の真相を解くと"
安友子が最終的に行き着いたのは売れない小説家の元で、親戚ではないが見かねたその小説家が居候と言う形で引き取り、通っていた中学校も転校し、杯戸高校の高校生として今に当たる。
安友子は仕上げを行っていた時、テレビから身元不明の外国人達が集団で殺害されたニュースを見た。
この米花町では何故か事件が多い……安友子は今回もその類いだと考え、関わる事は無いとしながら気にしつつ、仕上げをしながらニュースを見ていると夜の道路を並走して走る二台の車が写し出され、安友子はその一台に目を見開いて注目した。
《これがカーチェイスを行っていた不審車両二台ですね。撃ち合っている光景が見て分かりますが、顔は分かりませんが運転席から乗り出して銃を構える人物がいますね》
ニュースキャスターのその言葉は安友子の耳に入らなかったが、それでも安友子は事件に釘付けだった。
何故なら……。
「夜空……ユメ……!」
暗闇の中で顔は見辛いが安友子には誤魔化し切れなかった。
父の死の原因であり、カミキヒカル事件の最有力の容疑者……夜空ユメの顔が僅かながら見えていたのだから。
安友子がユメの存在を掴んだ時、コナン達は探偵事務所で昨夜に起きた身元不明の外国人達が殺されたニュースを見ていた。
「一晩で被害者は十数名ねぇ……こりゃ、大事件だな」
「そうだね……でも、どうして身元不明なのかな?身分証とか持ってるとおもうんだけど……」
「きっと、その外国人達は名前や経歴を偽ったんだよ。そうでもして日本に入国したって事はきっと何か知られたくない事があるんだよ……そうだよね、おじさん!」
「うん?まぁな……大方、反社同士の抗争か何かだろうよ。こんだけデカイ事をしたんだ。そうでもねぇと辻褄が合わねぇしな。そうだとしたら今回は俺の出番はねぇな」
小五郎がそう言いながら競馬の事が書かれた新聞を読み始める。
蘭も朝食の用意の為に台所に行ってしまった。
コナンは報道される身元不明外国人集団殺害事件を見ながら考える。
「(確かに個人ではこの事件は引き起こせない……身元不明……何故、その外国人達は身元が分からなかったのか……確かに身分を偽れば身元は分からないがそうしてまで日本に来た理由は?本当にその外国人達は反社なのか?……確信はない……だが、この事件……奴等が絡んでいる……そんな気がしてならねぇ……)」
コナンは今回の事件はジン達、黒の組織が関わっているのではと考えた。
何故なら本当に反社の抗争なら身元不明の外国人達だけでなく、もう片方の勢力の人間も死んでいてもおかしくないからだ。
なのに死体一つ無く、容疑者も全員消えた。
そんな事が出来て、姿を消せるのは黒の組織しかコナンは知らない。
「(どっちにしてもこの事件を追うのは奴等が相手なら難しい……悔しいが今回は関われねぇな……)」
事件は昨夜の内に終わった。
終わってしまったのなら組織はとっくの昔に証拠を残す事すらなく消えてしまった筈だ。
それを追うのは無謀だし、危険だと言う事はコナンは分かっている。
コナンは悔しげに拳を握りながら蘭の呼びかけを聞き、蘭の元へと向かった。
~side終了~
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私はエミリーの時に使う足用として個人的に買ったDR-Z400SMって言うバイクに乗って移動していた。
昨日の仕事でシェルビーGT500は見られちゃってるからほとぼりが覚めるまで暫くは運転できそうにない……残念。
まぁ、昨日の事はテレビで緊急速報されて大騒ぎだったから他の皆も大成果だったけど暫くは動けないだろうし。
近くの店で蘭さんとコナン君が喜びそうなクリスマスプレゼントを用意し、DR-Z400SMを走らせて毛利探偵事務所の近くまで来ると駐車場に止めてから徒歩で移動した。
雪が積もる道を進んで行くと毛利探偵事務所に着いた……のは良かったけど、車が探偵事務所の前に止まっていた。
その車の近くには小五郎さんと蘭さん……と、知らないおばさん。
妙な組み合わせをしてるな~なんて思いながら私は蘭さん達に近付いた。
「蘭さん!」
「あ、エミリーさん!来てくれたんですか?」
「昨日はクリスマス。せっかくだから遅めのクリスマスプレゼントを持ってきたんだけど……何かあった?」
私が視線を車を向けた先には車の窓ガラスを叩いて何かを言っているコナン君だった。
明らかにおかしい状況に私は不審に思っていると。
「初めまして。私は江戸川文代です。江戸川コナンの母親です」
「あ、ご丁寧にどうも……エミリー=ヴィンヤードです」
この人、コナン君の母親か……いや、だったらどうしてコナン君はこんなに窓を叩いているのか?。
「所で文代さん。貴方、本当にコナン君の母親ですか?」
「そうですが?……もしかして疑ってるのですか?」
「いえ、日本でもアメリカでも子供の事は常に気を配らなければいけせんから。コナン君がさっきから窓を必死に叩いている姿……これは普通じゃないな~って思ってしまいまして」
私がそう言って見ると文代さん……何処か焦ってる様子が伺える。
私はキナ臭い文代さんをジーと見つめていたら。
「こら!!文代さんが困ってるだろ!!」
「そうですよ!私達もちゃんと本当に親子なのか確かめましたし」
「そうなの?」
「出生届けやらDNA鑑定の結果を見せられたからな。怪しい所も無かったし、問題もないだろう」
二人の言葉が確かなら私は勘違いで文代さんを責めちゃった事になる……でも、腑に落ちない。
書類なんてやろうと思えば幾らでも偽装できる。
でも、もしかしたら本当かもしれない……文代さんが本当に母親ならコナン君が一番理解してると思うけど本人があれだけ窓を叩いてるとなると……やっぱり疑いを簡単には晴らしちゃいけない。
でも、今は一度退こう。
「……それなら問題無いですね!すみません文代さん。疑ってしまって」
「いえいえ!子供の事はよく気に掛けないといけないのはよく分かりますから!それではまた、お礼は後日」
「はいはい、いつでも待ってますぞ!」
小五郎さんは機嫌良くそう言って文代さんは車に乗り込んで走らせた。
私はそれを手を振って見送った後、私は行動を開始する事にした。
「あッ!?コナン君にクリスマスプレゼントを渡すの忘れた!?ごめん蘭さん!これ、貴方と小五郎さんへのクリスマスね!それじゃ!!」
「え、ちょっとエミリーさん!?」
私は蘭さんの制止を聞かずに私は駆け出してDR-Z400SMの所に急いで走った。
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私はDR-Z400SMに乗って文代さん達の行方を追った。
流石に時間を掛け過ぎて行方が掴みきれなかったけど、近くで車一台が赤信号中に飛び出して車両の通行に麻痺が生じた事故があったと聞いてそこまで来ると文代さんの車があり、文代さんがペコペコと頭を下げながら車を退かそうと必死になっている。
「見つけた」
私はこの騒ぎはコナン君が仕掛けたものだと確信し、コナン君を追うべきかと思ったけど此処は文代さんを跡をつけた方が万が一に黒幕がいても対応しやすいし、それに文代さんがコナン君に追い付いても場合によっては私が保護すれば良いのだから。
私は文代さんに悟られない様に距離を取りつつ跡をつけた。