黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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見知らぬ来訪者 ~中編~

トラブルから抜け出した文代さんの跡を追う私は雪の降る中、追い続けた。  

 

それにしても誘拐なら人がいない時にすれば確実なのにどうしてわざわざ、書類を手にやって来たのか……まさか、本当に母親なのかな?。

 

まぁ、それを確かめる為に尾行してるんだし、コナン君が起こしたトラブルで逃げ出した後の光景も見ている以上は黒の可能性が強い。

 

私はそう考えながら文代さんに続いて住宅街に入った。

 

文代さんを追い続けていると周りの家々がお金持ちが住んでそうな大きな家が立ち並ぶ場所になっていて、文代さんはそこで車を停めて歩き出した。

 

私もDR-Z400SMを停めて跡を追い、曲がり角まで来たら目の前でコナン君をクロロホルムか何かを嗅がされたのか眠る様に気絶している姿とコナン君を引っ張る文代さんの姿を見た。

 

「コナン君!!」

 

「え?え、エミリー!?」

 

私は動揺する文代さんに飛び掛かる勢いで走れば文代さんは尻餅をついて地面に倒れた。

 

私はその隙を逃がさずにコナン君を抱えてすぐに文代さんから距離を取る。

 

「……やっぱり、普通じゃなかった。これが思い違いだと信じたかったけどこうなった以上は貴方を捕まえさせて貰うわ」

 

私はそう言って雪が積もる道路に寝かせる。

 

ちょっと寒いけどコナン君には我慢して貰わないと私、文代さんを取り押さえられない。

 

私は拳を握って構えて見せると文代さんは明らかに焦っているのが分かる位に動揺していた。

 

「ち、ちょっと待ってくれる!?私は」

 

「問答無用!!」

 

「話を聞いてくれない!?」

 

「これ!!何をしとるんじゃ!!」

 

私が一発、回し蹴りを繰り出そうとした時、そこへ間の悪い事におじいさんが駆け付けた。

 

いや、悪くない。

 

寧ろ、丁度良いタイミングだった。

 

「おじいさん!!この人、誘拐犯です!!警察に通報を!!」

 

「ゆ、誘拐!?て、しんいや、コナン君!?」

 

知り合い?。

 

なら、話は早い!。

 

「早く通報をしてください!!」

 

「だーかーらー!!話を聞いてよエミリー!!」

 

「話を聞く理由は無いです!!現行犯ですしね!!」

 

「このまま拉致が明かない……もう!分かったわよ!!解くわよ変装!!」

 

「へ……?変装?」

 

私がそう言った時、文代さんは顔を掴んで引っ張ると皮膚が破れてもう一つの顔が現れた……て、この人!?。

 

「有希子さん!?」

 

「やっと落ち着いてくれた……まぁ、焦っちゃうわよね~子供が危険に晒されちゃうって分かってたらね」

 

「これはどういう事じゃ?有希子、それと……」

 

「エミリーです……すみません……私の勘違いと言うか……何と言うか……」

 

「エミリー、阿笠さん。此処は寒いし、一度家に入りましょう。そこで優ちゃんと説明するから」

 

「なら、わしの家に行こう。少しの間しか出掛けてないから暖房は付けたままじゃから暖かいからの」

 

私は言われるがままに私は阿笠さんの家に有希子さんと一緒に通される事となった。

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阿笠さんの家の通された私は結論から言うと……有希子さんに深々と頭を深ーーーく、下げる事になった。

 

「本当にすみませんでした!!勘違いとは言え、騒ぎ立ててしまって……」

 

「良いのよ!私も変装してたし、ややこしい状況だったもの!」

 

《そうだねエミリー。私としても君が関わって来ると言う予想外の事態が起きた事を考えておくべきだったと思っているよ。君自身が不審感を抱いた状態で"新一"を連れて行く光景を見て追跡しない訳がないんだからね》

 

私が謝罪している中でスピーカーで通話する優作さんは笑いながら言うけどさ……私、有希子の顔に思いっきり回し蹴りしそうになったんだからね?。

 

美人女優の顔に回し蹴り……しかも、ベルモットの親友……思い出すだけで寒気が……!。

 

「……それにしてもまさか、この子が新一君だったなんてね」

 

普通の子供じゃないとは思ったけどまさか、コナン君が工藤新一だったなんてね……阿笠さんの説明だとAPTX4869を飲んで小さくなったって事になるけど……これは面白い成果ね……まぁ、取り敢えず組織には隠しておこう。

 

だって、毒薬として使ってたAPTX4869に小さくなって生き残る可能性がある作用があるなんて組織に伝わったらさ……飲ませた相手の中に生き残った奴がいるんじゃね?ってなってボスの命令の元、忙しい事態になるに決まってる。

 

めんどくさいし、特に影響は無いし、それに……新一君はベルモットのお気に入り。

 

効果が知られる=新一君と周りの人間の死になる。

 

別にどうでも良いけど、新一君と蘭さんが死ぬのはベルモットが悲しむ。

 

まぁ、それは置いといて……優作さんと有希子さんの二人は久しぶりに家に帰ってみたら新一がいないのでビックリ!。

 

新一君を匿ってた阿笠さんが二人に事情を説明、二人は悪戯を思い付く、計画立案、事務所に行って引き取ろうとした所で私と遭遇、コナン君が逃亡、追い付いてコナン君を拉致、私が駆け付け、今に当たる……と、言った所かな。

 

まぁ、それはともかく。

 

「信じられない……まるでお伽噺話ね」

 

私はそう言いながらコナン君こと新一君の頬を両手で軽く引っ張る。

 

何だか寝苦しそうにしてるけど……あれだ……子供故なのか可愛い。

 

「エミリー。流石に起きちゃうから」

 

「あ、すみません。それにしてもどうしておばさんの格好に?普通に会えば良いのに」

 

《それは新一の探偵としての能力を試そうかと思ったんだよ。戒めも兼ねてね》

 

「新一をこんな風にした組織の事を聞いたらとても危険な人達みたいだし、新一に普通に言い聞かせても聞かないから」

 

成る程……確かに前に会った時の新一君もかなり図太かったしね。

 

事件解決に貢献するのは良い……でも、その為に他人を巻き込んだりするのは頂けない。

 

主に毛利家の小五郎さんと蘭さん、阿笠さんとかね。

 

生存を気付いたのが私だったら良かったけど、他の人達だったら一網打尽、つまり……皆殺しだった。

 

言って聞かず、尚且つ退かないなら怖い目に合わせないと駄目そうよね。

 

「ねぇ、お願いエミリー。貴方も協力して。今回ばかりは危ないし、貴方も言ってくれたらもしかしたら諦めてくれると思うし」

 

「良いですけど保証できませんよ?新一君、頑固ですし」

 

「助かるわ!とても面白い事になりそうね優ちゃん!」

 

《はっはは!きっと、驚きのあまり声も出ないさ》

 

実の所、あんまり関わった記憶は無いけど……何と言うか本当にこの夫婦は悪戯好きなのがよく分かる。

 

スカーレットが特に念入りに影武者の時の空白の間の思い出を教え込んでくれたけど、会ってたの会話と教えられた時の話の大体には悪戯の話が入ってるんだよね……新一君への。

 

まぁ、今はこの二人の壮大な悪戯に付き合ってあげましょう。

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~別視点side~

 

文代に眠らされたコナンは目を覚ますと縛られた状態にされており、場所も住宅街ではなく、廃屋の一室だった。

 

「(何だ此処は……?キッチンみたいだけど……くそぉ……まだ頭がクラクラしやがる……あのババァ変な薬を嗅がせやがって……)」

 

コナンは状況を把握する為に縛られた状態で窓に近付くとそこが二階だと分かり、近くには文代の車が停めてあった。

 

コナンは自分が眠らされている間に此処に運ばれたのだと予想をつけた時、隣の部屋から話声が聞こえた。

 

「なに?まだ殺してないだと!?」

 

「無理な事はお言いでないよ!!それが上からの命令なんだから……」

 

コナンはその声のする隣の部屋に続く扉の隙間から覗くとそこには、コナンを拉致した文代、シルクハットとマントを纏う人物、がたいの良い髭を生やした老年の男がいた。 

 

「薬で使用された副作用……あれが上の目に止まったのだ。何故、身体が小さくなったのかを調べあげる為に連れ帰れとの事だ」

 

「ふん……わざわざ俺が出向いたと言うのに……」

 

「(そうか……それで俺を殺さなかったのか……それにしてもあの男……ん?)」

 

コナンは隙間から覗いていた時、シルクハットの男がコナンのいる部屋へ振り向いた。

 

「(な、何だ!?何だあの仮面の男は!?)」

 

コナンが見たシルクハットの男には気味の悪い笑みを浮かべた仮面で顔を隠した姿だった。

 

コナンはまるで漫画や小説から飛び出してきたかの様な仮面の男に驚いていると仮面の男が近付いて来ている事に気付いた。

 

コナンはすぐに寝かされていた位置に戻ってまだ、眠っているフリをした。

 

「あの坊や起きたのかい?」

 

「いや……まだ薬が効いている様だ……ぐっすり眠っている……」

 

仮面の男はコナンが起きている事に気付かずに戻って行くと、文代達との会話に戻り、コナンは必死に聞き耳を立てる。

 

「しかし、あれが本当に高校生探偵の工藤新一なのか?俺にはただのガキにしか見えんが……」

 

「そうね……私もまだ信じられないけど……」

 

「工藤新一が行方不明になった日と、あの子供が例の探偵事務所に現れた日が一致している。そして、その後に起きている事件……あの子供がいた時、スムーズに解決している……そして昼間のあの逃げた時の手際の良さ……明らかに普通の子供ではないな」

 

「そうだよ!!どう見てもあれは工藤新一本人!!組織が新開発した例の薬で小さくなったとしか考えられないわ!!」

 

「あぁ……口封じの為に組織が飲ませたあの薬か……だが、あれは死体から毒が検出されない毒薬だった筈だが……」

 

「そうよ……だからまだ信じられないのよ!あのシンフォニーがしくじった事もね!」

 

コナンは文代から出たシンフォニーの名に強く反応した。

 

忘れもしない……ジン、ウォッカ、そしてシンフォニー。

 

この三人が取引現場におり、工藤新一を江戸川コナンへと変えた張本人達の一人。

 

10億円強奪事件にも関与し、明美を殺した謎の多い女だった。

 

「ふふふ……確かにな……それじゃー試してみるか?」

 

「試す?」

 

「俺も持っているのだよ……組織が開発した例の毒薬を……こいつを他の人間に飲ませれば、本当にこれで人間が小さくなるか分かる筈だ……」

 

コナンはそれを聞いて驚き、よく耳を傾けた。

 

誰かが殺される可能性があるなら阻止しなければと言う感情に左右されたからである。

 

「でも誰に飲ませるんだい?」

 

「ふふふ……明日、我々が取引する例の男だ……組織は取引が終わり次第、その男を始末しろと言っている……この薬を試すには丁度良い……」

 

「確かにもう理由価値は無いからな。だが、小さくなったと分かれば良いがあの高校生探偵はどうする?」

 

「ククク……取り敢えず取り引き相手の男を殺し……そしてその後……そこにいる坊主の息の根を止めるのだ!!」

 

仮面の男のその言葉にコナンは寒気を覚えた。

 

薬で小さくなった事が確認されれば直ちに仮面の男に殺される……誰だって殺される事と聞けば僅かでも恐怖は出てくるものだ。

 

「言ったじゃないのさ!あの子は薬の副作用の特例として調べるから、組織に連れ帰ろと上に命令されてるって……」

 

「ふん……組織の秘密を知った者を生かしておけるか……それに、どうせ解剖するんだ……連れ帰るのは死体でも良かろう……上には逃げられそうになったから、やむなく撃ち殺したとでも言っておけ……」 

 

「し、しかし……」

 

仮面の男と文代が言い合う中、老年の男はこないだの方へ視線を向け、視線を向けられた気がしたコナンは視線が無くなるまで動かない様にした。

 

老年の男は静かにコナンのいる方向へ視線を向け続ける中、終わったのか仮面の男は明日の予定を言う。

 

「取り引きは13時だ!それまでたっぷり寝ておけ!分かったか?」

 

「……分かっているとも。明日の13時に取引だな?」

 

老年の男はそう言って視線を外すと睡眠を取る為に適当に床に雑魚寝したのだった。

 

~side終了~

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