黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
私はアイ、アクア、ルビーの三人と一緒にホテルのレストランへやって来たら撮影しに来たスタッフの人達と芸能人の様な人達がいた。
中には可愛らしい女の子の子役らしきもいて一体、何の撮影なのかと私は思った。
「あ、アイさん!」
「貴方も昼食を取りに来たんですか?」
知り合いなのかスタッフの人達がアイに声を掛けてきた。
やはり、有名女優のアイだね……スタッフとしても仕事の支障が出ない様にご機嫌取りはしたいのかな?。
何だか知らないけど我が儘な女優や俳優がいたりするってドラマで……創作の話だけだっけ?。
「うん。エミリーさんと一緒にご飯でもしようかなって」
アイがそう言った瞬間、他の人達がざわついた。
「あの名探偵のエミリー=ヴィンヤードさんですか!?」
「このホテルにどうして!?」
「あっはは……知り合いに会いに来てばったりアイ達に会ったんだ……」
まぁ、私も一度とは言え、テレビに出た身。
あれだけの大立ち回りな推理ショーをしたら印象も残るよね~。
私は苦笑いをしていたら他の人達も集まって来ちゃった……。
「まぁ、貴方がエミリー=ヴィンヤードさんね。私は矢守幸子よ。よろしくね」
「初めまして!私、女優の皆木ミナです!」
「う、うん……よろしく……」
何か凄い勢いで挨拶されるんだけど……売れるってやっぱり凄いな……。
これがベルモットだったら何れだけ凄い事になるのか……。
適当に挨拶しつつアイ達と席に着けた私はそのままブラックデビルのタバコを手に取ろうとしてしまった。
「あ、ごめん……子供いるのに……」
て、言ってからそのままタバコをしまったら三人いや、周りからポカンとされてしまった。
「エミリーお姉ちゃんってタバコ吸うの?」
「そうだけど?私、22歳だし問題ない筈だよね……?」
「普通に意外だったから」
ルビーとアクアから意外だと言われてしまった。
私ってそんなにタバコを吸うような感じがしないのかな?。
「お姉ちゃん。タバコってそんなに良いの?」
来ました。
「人によるかな。タバコは基本的に体に良くないから未成年の内に吸っちゃ駄目だよ?」
「体に悪いのに何で吸ってるの?」
「そうだね……私の場合は真似だったかな。お姉ちゃんもよく吸ってて……いつの間にか喫煙者だったね。タバコは簡単には止められないから何度も吸っちゃうんだよね~」
「タバコは法律で認められた麻薬みたいな物だ。ルビー。真似して吸ったりするんじゃないぞ?あっという間に中毒になって、肺が真っ黒になって、歯も汚くなる。アイドルにすらなれなくなるぞ?」
「そ、そうなの!?お姉ちゃん!今すぐにタバコなんて止めよう!」
「あはは……ごめん、無理」
ごめん、ルビー……勘弁してください……喫煙者にとって禁煙は地獄だから……少しくらい我慢できるけど永遠と我慢なんてのはできない。
私はそう思いながらブラックデビルのタバコが入ったシガレットケースを指で撫でた時だった。
離れた席が大きな爆発を起こし、色々な物が飛び、破片がアイ達に飛んできた。
「危ない!!」
私は身を挺して庇う為に前に出て頭に何かぶつけてしまった……。
~???side~
私はすぐ気が付くと、人の叫び声や慌ただしく動く気配を感じ、周りを見渡せばそこはホテルの外だと分かった。
「ちッ……こんな所で寝入ってんだ……」
私は取り敢えず身体を起こして状況を判断する為に歩こうとしたら……。
「ちょっと貴方!!まだ動いては駄目です!!」
救急隊員の服装をした男が走ってきた。
あぁ、鬱陶しい……私はとにかく状況を整理したいんだよ。
「はぁ?何でよ?」
「い、いや……頭に爆発で飛んだ破片が当たったと聞かされてまして……頭にも血が……」
何かビビって救急隊員がオロオロしながら説明してきた……。
はぁ……仕方ないわね……。
よりにもよって"人の良い、もう一人の私"はお寝んねをしてるままだし。
いつもなら"二人一組でユメ"なのに今回に限って半分しか出てないなんて……困ったな……。
私は頭をかきむしりながら取り敢えず甘っちょろいタバコを取り出して。
「タバコも駄目ですって!!寝てて下さい!!お願いしますから!!」
滅茶苦茶止められた。
私はイライラしてそのまま手にしたタバコを指でへし折ると救急隊員はもう泣いていた。
「取り敢えず聞くけどさ。アイ達は?」
「怪我もなく無事でした。貴方が庇ってくれたからだと」
「そう……良かった……」
私は妹達が怪我もない事に安心した。
え……他の人?。
どうでも良い。
私はホテルに突入する警察を眺めていたらそこへ。
「エミリー!」
「あ、ゆ……じゃない、文代さん。それにコナン君」
「貴方、大丈夫なの!?爆発に巻き込まれて破片が頭に飛んだって!?」
「あぁ……うん。平気だね」
私はまだガンガンと痛む頭に手を当てながら言うとそこから今度は。
「エミリーさん!」
「お姉ちゃん!」
今度はアイ達がやって来てそのままアイが私に抱きついた。
「良かった!死んでなかった!」
「簡単には死にはしないよ」
私も裏社会に入ってから長い。
この程度の怪我くらいで音を上げてちゃジンにどやされて、ベルモットに呆れられて、ラムから皮肉たっぷりの小言を言われてしまう。
だいたいの事は半分の私の担当だから良いけど今は寝ちゃってるから全部、私が受けなきゃいけなくなるよ……たく。
「お姉ちゃん……」
「なに?」
「何だか怖い……」
ルビーに怖いって言われた……まぁ、そりゃそうよね……組織の仕事をしてる方の私だし。
アクアは……わぁ、滅茶苦茶、警戒してる……コナン君も警戒の色だしてる……ヤバいな……後で寝坊してる私に怒られるよこれ。
「……ごめんねルビー。この事件の事でピリピリしてたから」
「そ、そうだよね!何だかお姉ちゃんの雰囲気が変わってたからビックリしちゃったな!」
ふぅ……何とか誤魔化せた……ベルモットから死ぬ程しごられた演技の技を磨いておいて損は無かったよ。
一先ずは……。
「えーと……貴方は誰?」
「初めまして。私、江戸川コナンの母で、江戸川文代と言います。コナンがいつもお世話になってます」
「コナン。お前……親がいたのか?」
「おいおい……いねぇと思ってたのかよ……」
「だって、コナン君の保護者って小五郎のおじさんと蘭お姉ちゃんじゃん。今まで家庭的な事情があると思ってたんだもん」
有希子さんとアイが親同士で挨拶して、アクアとルビーはコナン君にわりと失礼な事を言ってる……まぁ、本人もコナンとしては大当たりだって思ってそうだけどね。
「取り敢えず!皆、無事よね?ホテルに残ってたりしてる知り合いとかいない?」
「えぇ、爆発の後で避難を呼び掛ける声を聞いてすぐにね」
「スタッフさん達も出たよ。でも……怪我をした人や死んだ人がいたみたいで……」
アイはそう言って暗い顔をした。
どんな奴か知らないけどね……アイにこんな顔をさせた奴は許せない!。
必ず見つけてやる!。
見つけ出して、拷問して、少しずつ生きたまま解体して、アスファルトに変えて道路にしてやる!!。
……まぁ、そうしたいけどこの様子だといくら事件解決に貢献してる探偵でも入り込めないでしょうね。
まだ爆弾が仕掛けてあるかもしれないし、下手に素人を歩かせて死んだりしたらそれこそ問題だしね。
でも、現場に入れなくてもまだ何とか手掛かりは掴める。
「皆は此処に残っててね。私は現場に来てそうな刑事さん達の所に行ってくるから」
「僕も行くよ!」
私のその言葉に行くと言い出したのはコナン君だった。
全く……そんなにまで事件の推理をしたいのかな?。
「駄目よ。相手は爆弾を使う奴よ。謂わばテロリスト。何をするのか分からない相手の事件に関わらせるつもりはない」
「でも!」
「黙れ、ガキ」
私のその一言でコナン君は……あら?。
皆がシーンとなっちゃった……これってヤバい?。
ま、まぁ……取り敢えず平常心、平常心……。
「……良い、コナン君。貴方は子供よ。遊びに行くんじゃないんだから大人しくしてなさい。それに貴方はお母さんを守らないといけないでしょ?男の子なんだから我が儘言わないでしっかり、お母さんも守りなさい。アクアもお母さんと妹を守りなさい。良いわね?」
「……分かったよ」
「うん、此処は任せて」
私はそれを聞けて安心したと伝える様に微笑んで見せるとさっそく、下手人探しを始めた。
……何時になったら半分の私は目を覚ますのかな……疲れた。
~別視点side~
ユメが離れた後、コナン達は不安げな面もちを見せていた。
「ね、ねぇ、アクア。今の本当にエミリーさんだったのかな?」
「どういう意味でだ?」
「だって!前に会った優しさが何処にも無いんだよ……優しくしてくれたけど……やっぱり怖いって言うか……」
ルビーはユメことエミリーの異常に気づいていた。
明らかに前に会った時よりも冷たく、人を不安にする気配、そして誰かを殺しそうな殺意の様なものが滲み出ていた事を感じていた。
アクアもそれに気付いていたが気付かないフリをしていた。
アレは触れてはならない……アクアはそう判断して口を閉じ、嵐が過ぎるのを待ったのだ。
「それにしても黙れ、ガキか……大丈夫かコナン?」
「……まぁな。流石に俺も驚いちまったがな。明らかにエミリーさんがおかしいのは確かだ」
コナンは急変したエミリーに疑問を抱きつつ、何処かで覚えのある雰囲気に恐怖を感じていた。
「(あの雰囲気……まるでジンの様だった……まさか……いや、ありえない……組織の人間だったらあからさまにそんな気配を出すとは思えない……だったらアレは……)」
コナンは一人、思考の海の中に入ってしまう中、アイは携帯でミヤコに連絡していた。
《そう、エミリーさんは無事だったのね……頭に怪我をしたまま行っちゃったみたいらしいけど》
「そうなんだよ!どうしようまだ無茶できないのに!」
《まぁ、警察の所に向かったなら流石に止めてくれると思うけど……確かに心配ね……取り敢えず今、近くに佐藤さんって刑事さんがいるから話しておくわ。もし、エミリーさんが辿り着く前に倒れてたりしたらいけないし》
「うん、お願いね」
アイはそう言って携帯を切ると溜め息をついた。
無理も無かった。
今日は子供も連れて撮影に来たら爆弾テロに巻き込まれて食事の誘いの乗ってくれたエミリーが庇ってくれた事で無傷で済んだがエミリーの額には間違いなく傷が残ったのは間違いなかった。
アイが見ても美人で通れる程の顔立ちのエミリーの額に傷が残った事実……それが庇った事によって出来たなどアイは食事になんか誘わなければ良かったと思った時。
「しっかりなさいアイちゃん」
「文子さん……」
一文字言い間違えられた有希子はガクッとなったが微笑みながら伝えた。
「文代ね。大丈夫よ。エミリーは後悔なんてしてないわよ」
「どうして?」
「あの子は誰かの為に動ける子だからよ。かなり無茶するけどね……あの子は前にも言っていたわ。人に危険が迫ってるのに助けない探偵なんて必要なのかってね。アレはあの子の決断の結果。あの子自身、後悔してないし、寧ろ助けられた事をきっと喜んでくれている筈よ」
有希子はそう言ってウィンクして見せる中、エミリーが異常を見せた事に不安を覚えていた。
「(黙れ、ガキね……あの子……子供にあんな暴言を吐かない筈だったのだけど……新ちゃんも気にしてるみたいだし、後で真意を確かめた方が良いかもしれないわね)」
有希子はそう思いながら念の為に携帯のメールで優作にエミリーの異常を伝えておくのだった。
~side終了~