黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

38 / 100
報復

~別視点side~

 

エミリーが行方不明になってから警察はホテル内をくまなく探し回っていた。

 

「探せ!!何処かにエミリーさんは監禁されている筈だ!!」

 

目暮は人を退避させ、無人になったホテル内を他の刑事達や警官達と探し回る中、その中にどさくさ紛れてホテル内に突入したコナンが走っていた。

 

「(クソ!!エミリーさんは何処だ!!)」

 

コナンは犯人は何かを掴んだ可能性があるエミリーの口封じの為に殺し、有耶無耶にしようとする魂胆なのだとコナンは推理し、時間が無いと部屋と言う部屋を調べていく中、次に開けた客室を開けた所で頭から血を流して倒れ、縛られているエミリーの姿を見つけた。

 

「エミリーさん!!」

 

コナンはすぐに駆け寄るとエミリーは少しずつ意識を取り戻した。

 

「コナン……君……?」

 

「そうだ!しっかりしろ!」

 

コナンはいつの間にか新一の口調に戻り掛けていたが気にせずにエミリーに呼び掛け、エミリーは痛そうにしながらも上半身を起こした。

 

「ごめん、油断したよ……迷惑を掛けたね」

 

「そんな事よりも脱出しよう。もしかしたら爆弾がまだ仕掛けられていてもおかしくないからな」

 

コナンはそう言ってエミリーを拘束している縄をほどく中、その姿をエミリーもといスカーレットは静かに見ていた。

 

~side終了~

 

私は男性の変装のまま、早足で仕掛けた盗聴機で盗み聞きをしながらスカーレットの演技が成功した事を知った。

 

《本当に見つかって良かった。まぁ、何はともあれ……バカモノ!!身勝手にも程があるぞ!!もし、死んでいたらどうするんだ!!》

 

《す、すみません……何で私が……》

 

うん……怒られるのは目に見えていたし、スカーレットが生け贄になってる隙にさっさと犯人を見つけ出してやろう。

 

「(どうやって見つけるのよ?犯人はあのスタッフ達の中にいない筈よね?)」

 

「(いや、もう分かってるよ)」

 

「(は?嘘つきなさいよ。どうやって見つけたって言うのよ?)」

 

「(私がわざわざ回りくどく捕まったフリをしたのはね……こう言う事よ)」

 

私がそう言ってホテルの人気の無い場所まで来るとビクビクと震えているADの男がいた。

 

「クソ!話しが違うじゃないか……!爆弾を仕掛けたのは俺だけどテロなんて考えてないし、テロリストの仲間じゃない……!」

 

「(ほらね?)」

 

「(呆れた……誰もいないと思って軽く自白してるわね。どうする?)」

 

「(分かってるでしょ?……殴る)」

 

「(やっぱり?)」

 

私とアクムはお互いに笑いADの男の元に出た。

 

「そこの君」

 

「ッ!?だ、誰だ!?」

 

「単なる通りすがりさ……それよりも君が爆弾犯だね?」

 

「は、はぁッ!?ち、違う!俺じゃねぇ!」

 

「なら、これは?」

 

私はそう言ってポケットからボイスレコーダーを取り出した。

 

《クソ!話しが違うじゃないか……!爆弾を仕掛けたのは俺だけどテロなんて考えてないし、テロリストの仲間じゃない……!》

 

「これには君の漏らした言葉が記録されている……観念するんだね」

 

「く、クソ!!あのアマが悪いんだ!!あのアマ!!矢守幸子が邪魔をするから!!」

 

「邪魔?」

 

何の話かな?。

 

私は話しの内容の続きを待ってたけど……やっぱり、聞かなきゃよかった。

 

「俺は皆木ミナを愛しているんだ!!危なくならない様に見守って、変な奴から連絡が入ってないかチェックして、人間関係だって洗ったんだ!これも全部、ミナを愛しているからだ!!」

 

うん……完璧なストーカーだった。

 

皆木ミナさんのストーカーでかなりヤバめなタイプ……しかもADだから達が悪い。

 

しかも、話しの内容的に幸子さんがストーカー男に勘づいてミナさんを守ってたみたいね。

 

それを疎んじたコイツが爆弾を仕掛けた……のは良かったけどミナさん、巻き込まれてたね。

 

「どうしてミナさんまで?」

 

「分かるだろ!!例え幸子を排除してもまた、邪魔な奴が増えるかもしれない!!だったら……殺して俺の物にすれば良いんだって考えたんだ」

 

ストーカー男はそう言ってニヤリと笑った……気持ち悪い。

 

「なのに!!計画はご破算だ!!幸子は死んでもミナが生きてる!!テロじゃないのにテロ事件になりそうだ!!何なんだよ!!」

 

「……うん、貴方が正真正銘のクズだと言うのがよく分かった。さっさと捕まれ。クズ野郎が」

 

「ッ!?テメェ!!」

 

ストーカー男はポケットから折り畳みナイフを出して切り掛かってきた。

 

私は素人丸出しのナイフの攻撃を何度か避けた後、ナイフを持つ手を殴ってナイフを落とさせると顔に一発、拳をお見舞いしてやった。

 

「ぐぇッ!?」

 

ストーカー男は殴られて飛んで行って地面に落ちてピクピクする姿を見て、私は殴った拳をハンカチで入念に拭いた。

 

「(はぁ……気持ち悪かった……)」

 

「(アルコール消毒もしてよね)」

 

私は殴った手を軽く振った後、ストーカー男への決められた処遇を行う為に引き摺って連行した。

 

~別視点side~

 

数時間後、目暮達は唖然としていた。

 

《分かるだろ!!例え幸子を排除してもまた、邪魔な奴が増えるかもしれない!!だったら……殺して俺の物にすれば良いんだって考えたんだ》

 

目暮達が聞き、見たものは無造作に置かれていたボイスレコーダーからの言葉と明らかに殴られた跡のある男と首に掛けられた私が犯人ですと言う立て札だった。

 

目暮達はエミリーを見つけた事でようやく捜査に戻ろうとした所で匿名の通報を受け、駆け付けると今の状況になっていた。

 

目暮達は戸惑っていたものの取り敢えず、男を逮捕、然る後に詳しい話を聞く事となった。

 

この事で事件を解決した事でコナンの介入は必要なくなり、コナンは大人しくアイ達のいる避難場所へと戻る事になった。

 

「もう!本当に心配したんだからね!」

 

「コナン。流石にこれは許せないぞ。下手したら死んでいたんだぞ。分かっているのか?」

 

現在、コナンはある意味歳上のアクアとルビーから怒られ、その姿を笑っているが内心冷や々だった母のアイと有希子は見守ってい状況だった。

 

因みにエミリー役のスカーレットは病院に強制搬送されていない。

 

「(たく……ついてねぇぜ……まぁ、エミリーさんは無事だったし、俺も正体がバレてなかったし、マシだと思うしかねぇな……)」

 

コナンは苦笑いしながら二人からのお説教を受け続けていた時。

 

ドォォォンッ!!

 

遠くの方から爆発がした音が響いた。

 

時間は遡り、ストーカー男がパトカーに乗せられて護送されていた。

 

「クソ……!あの男さえいなかったら……!」

 

ストーカー男は男性に化けていたユメを逆恨みし、何時の日か復讐してやると言う感情を抱いていた。

 

ブツブツと戯れ言を言い続けるストーカー男はふと視線を座席したに向けた時。

 

「ひッ!?」

 

見てしまった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕掛けられた爆弾を。

 

~side終了~

 

時は戻り。

 

パトカーに事前に仕掛けておいた爆弾のスイッチを押し、遠隔から爆発させたユメはスカーレットが乗ってきたシボレー・カマロを運転しながらスカーレットに連絡していた。

 

バイクは流石に無理だった……だって、あれはエミリーとしての物だし、肝心のエミリー役は搬送されちゃったもん。

 

《流石に酷いですよ!何で私が貴方のお説教を受けないといけなくて、そのまま病院行きなんですか!》

 

「ごめんごめん……まぁ、それは置いといてさ。さっき言ってたアレ……どういう事?直接会うまでもない。早く話してくれる?」

 

《はぁ……貴方の妹分、宮野志保が組織に反感を抱き、研究を止めてしまった様で……それで組織の命令で他の仲間と志保をガス室に監禁しました》

 

スカーレットからの知らせは私にとって、残念なものだった。

 

志保は優秀で若い組織の科学者だった……変な研究してて冷たい所はあるけど根は優しい所がある。

 

だからこそ彼女は姉の明美さんを死なせた組織を許せなかったんだと思うと……本当に残念ね。

 

「……そう、分かった。落ち着いたら志保に会いに行くわ。取り敢えず、監禁場所を教えてくれる?」

 

《分かりました。場所は……》

 

私はスカーレットから志保の監禁場所を聞いて後日、改めて志保に会いに行く事を決めた。

 

そう言えば優作さんって何処に行ったのかな?。

 

 

~別視点side~

 

その頃、優作は一人、考え事をしていた。

 

今回の事件で顔を出せず、コナンこと新一に任せたがやはり、危ない面があり、心配になる事も多かった。

 

だが、それ以上に不安を抱いていたのはエミリーだった。

 

優作はエミリーと会う度に観察は欠かさなかった。

 

仕草、歩き方、口調とあらゆる面でだ。  

 

だからこそ、事件には顔を出さず、エミリーの観察に費やした。

 

最初の時、怪我をして目覚めた時、誘拐されてから解放された時。

 

この三つのエミリーの観察の末に導き出した優作の答えは……。

 

「(解離性同一症の可能性か……)」

 

工藤優作が導き出した仮説として解離性同一症と判断した。

 

事ある事に別人の様に振る舞った事で同一人物ではあるが、中身が別人……つまり、いくつものある別人格の持ち主だと推測した。

 

解離性同一症または解離性同一障害。

 

過去の名前として分かりやすく言えば多重人格。

 

子供の頃に酷い虐待やネグレクトを受けた子供に多く見られ、または幼少期に大切な人を亡くしたりした場合にも見られる。

 

多くて三人の人格。

 

優作はエミリーがもし、解離性同一症であるならあの分厚く、肌を見せない服装に納得出来るが、母シャロンと姉クリスとの仲を考えれば虐待はありえない。

 

死別ならシャロンと既にしている……だが、解離性同一症になるには年齢的に大人であるエミリーにはトリガーが足りない。

 

「(難しいものだな……彼女の謎が深まっただけに終わってしまったか……)」

 

優作はそう思いながは微笑み、妻の有希子は何か知っているのは分かっているが適当にはぐらかされて終わっている。

 

優作は自力でエミリーの謎を解くしかないと考えながらもエミリーの事を息子である新一の頼れる味方であって欲しいと願った。

 

~side終了~

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。