黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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ドラマ現場殺人事件

どうしてこうなる……。

 

私は悲鳴が所へ駆けつけたらそこにあったのは。

 

「有馬さん……!」

 

かなちゃんの母、有馬稲子*1がドラマセットの中央で頭から血を流して死んでいた。

 

そしてその周りには撮影の準備に来たのかスタッフ達が有馬さんを遠巻きから見ていた。

 

この状況に私は驚きながら取り敢えず有馬さんの状態を確認する為に近づこうとしたら後ろから誰かが近づいてくる気配を感じて振り返った。

 

「あ、毛利さん」

 

「ん?お前はいつぞやの探偵か?」

 

そこにいたのは名探偵?毛利小五郎で、あの駅での殺人事件以来の再開だった。

 

「お久しぶりです!御高名はテレビでよく聞いてますよ」

 

「当然だな。何たって俺は名探偵、眠りの小五郎なんだからな!にゃーはっはっはっ!」

 

うわぁ……関わってると疲れる人だ……物凄く慢心してそうだけど周りよりも大人なんだよね~。

 

私は念の為に安否確認をする為に手袋をしてから首の脈に触れた。

 

「……駄目。やっぱり死んでる」

 

「頭の傷は一つ。つまりはその一撃を受けて即死した可能性があるな」

 

「救急車はともかく、警察は?」

 

「到着までそこまで時間は掛からんらしい。おい!警察が来るまでお前達は一歩も外に出るなよ!」

 

流石は元刑事の探偵の小五郎さん。

 

推理こそ頓珍漢だけど常識と大人として頼りに出来る人であるのは間違い……なのにポンコツなんて呼ばれてしまう。

 

小五郎さんの指示で皆が外に出ない中、私は取り敢えず状況を整理する事にした。

 

 

・被害者は有馬稲子

 

私の依頼主で娘の有馬かなに脅迫文が届けられた事で私に護衛として依頼してきた。待ち合わせ場所に来て少し話してから娘を置いて何処かに行ったけど……まさか死んでるなんてね。

 

年齢は30代で子役の母と言う立場を除けば普通の母親。

 

狙われてるのは娘の かなちゃんの筈だけど……何で有馬さんが?。

 

 

・死因は鈍器による即死?

 

頭から血を流してて切傷みたいな物や転んで死んだ痕跡が無いから何かしらの鈍器で殺害した可能性が強い。

 

でも、凶器らしき物は辺りに無いから犯人が持ち去った可能性がある。

 

 

・現場の状況

 

現場はドラマの撮影の為に作られた精巧な一軒家の一室で、死体は何故かその中央に転がってた。

 

荒らされた痕跡は無い……つまり、有馬さんは犯人と揉み合いになる様な状況は無かった。

 

つまり、有馬さんは警戒する必要の無い知り合いに会っていた可能性がある。

 

 

・今、この場にいる人達

 

現場には数人のスタッフ達がいた。

 

男が二人、叫んだと思われる女性が一人。

 

集まってる野次馬を除けば駆けつけた時に最初からいたのはこの三人。

 

 

勿論、犯人が既にその場から去ってしまっている可能性があるけど今はこの三人に注意深く話を聞かないといけない。

 

私は一先ず警察が来るまで待とうかと思った時。

 

「お母さん!お母さん!!」

 

「かなちゃん駄目!!現場に近付いちゃいけない!!」

 

「お母さん!!!」

 

騒ぎを聞いて来たのか かなちゃんが泣き喚きながら有馬さんの方へ行こうとしているのをスカーレットが止めている様子を見た。

 

『ごめんね……ユメ……』

 

私はそんな かなちゃんを見て自分の知らない記憶の中から謝りながら私の名前を言う女性が出てきて……吐き気を覚えてしまい、口を押さえた。

 

「どうした?」

 

私の異変を感じたのか小五郎さんが聞いてきた。

 

「す、すみません……少しトイレに行ってきます……」

 

「お、おい!」

 

私は制止も聞かずに飛び出すとそのままトイレに駆け込んで思いっきり吐いた。

 

死体を見た所で今更吐く理由にはならない……なのに何でか吐いてしまった……。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「エミリーさん?」

 

「……蘭さん?」

 

そこにいたのは小五郎さんと同伴して来ていたのか蘭さんが心配そうにしていた。

 

慌てて飛び込んだから扉なんて閉めてなかはったね……。

 

「大丈夫ですか?具合が悪いとか?」

 

「大丈夫だよ……ちょっと嫌な事を思い出しただけだから……取り敢えず現場に戻ろうか。蘭さんは先に行ってて。私はちょっと、口を濯いで落ち着いたら戻るから」

 

「で、でもエミリーさん……顔が青いですよ?無理しない方が……」

 

「この事件……退けないよ。かなちゃんの為にも解決しなきゃいけない。絶対にね」

 

私としては かなちゃんの事もあるけど実際の所、依頼主を殺した奴のやり方が気に食わなかった。

 

「(分かってるわよねユメ。今回の殺人、おかしい所)」

 

「(脅迫犯はターゲットだった かなちゃんじゃなくて母親の有馬さんを狙って殺した。これは犯人が間違えたのか、はたまたわざとかそれとも……)」

 

「(依頼主さえ殺せば私達が かなの守りを解いてしまうのを期待してるとか?)」

 

「(……何れにしてもさ。気に食わなよね)」

 

「(犯人を見つけたらどうする?)」

 

「(そうだね……どっちにしても殺すのは止めとこう。前の爆弾事件でやっちゃった時に警察はかなり警戒する様になっちゃったからね。面倒だから警察に突き出すまでに留めよう。それよりも かなちゃんのお父さんに連絡を取らないとね)」

 

私は深い溜め息をつくと蘭は行ったのか既にそこにはいなかった。

 

それを見届けた私は口を濯いだ後、煙草を一本取って火を点けるとゆっくりと吸って煙を吐いた。

 

「……やっば。つい、吸っちゃった」

 

喫煙所でもないのに吸ってしまった事に気付いて取り敢えず煙草吸うのを止めると私はまた深い溜め息をついた。

 

 

~別視点side~

 

暫くして、事件現場では駆けつけた警察が捜査を開始していた。

 

「被害者は有馬稲子さん。子役の有馬かなの母親か……」

 

「はい。何でも彼女が来た時には既に事切れていたとかで。そうですよね?三入 宮夏さん」

 

「は、はい。私が撮影の為の機材を確認する為に来たら頭から血を流していて……それで……!」

 

「その時に安否確認は?」

 

「い、いえ……すみません……気が動転していて……」

 

「まぁ、何れにしても頭に一撃を貰っての即死。安否確認をその時にしても同じだったでしょうな」

 

現場の責任者としてやって来た目暮に小五郎はそう言い、目暮は難しい顔をする。

 

一方、現場の片隅で泣いている有馬かなをスカーレットは慰めていた。

 

「グスッ……お母さん……お母さん……!」

 

「大丈夫……大丈夫だからね……」

 

冷酷な組織に属しているとは言えスカーレットも鬼ではなく、子供が泣いていると慰めたくなるのだ。

 

スカーレットは かなを落ち着かせる為に抱き締めているとそこに。

 

「すみません。スカーレットさん」

 

「……どうしました蘭さん?」

 

そこへ小五郎の同伴者である蘭そして、コナンが来た。

 

「あの、エミリーさんはまだ戻らないんですか?トイレにいた時から戻らなくて」

 

エミリーは吐き気を覚えてトイレに駆け込んでから暫く経つが一向に戻る気配がなく、蘭は心配していた。

 

「あぁ……すみません。彼女も過去に色々ありましたからね。暫くは立ち直れないと思います」

 

「エミリー姉ちゃんに何か辛い事があったの?」

 

「……エミリーは母親を亡くしてからそれがトラウマになっているそうで……気丈に振る舞ってますが精神的には……」

 

「そうなんですか……」

 

スカーレットの話を聞いて蘭とコナンは納得するがそれがスカーレットが作り上げた咄嗟の作り話……と言う訳ではながエミリー設定に矛盾が生じない様に説明したのだ。

 

「(早く戻ってきてください……)」 

 

泣きじゃくる かなと心配している蘭とコナン。

 

対応に忙しく、スカーレットは早くユメに戻ってきて欲しいと思っていた時、携帯に着信が入り、スカーレットは携帯を開くと。

 

ごめん。気分が悪いの治らないからスカーレットが解決して。人( ̄ω ̄;)

PS.かなちゃんの事。気に掛けてあげてね

 

エミリーことユメからのメールだった。

 

「嘘でしょ?」

 

スカーレットはまさかのユメのダウンに呆然とするも泣いている かなを見て仕方ないと事件解決の為に立ち上がった。 

 

その頃、事件によってその場にいなかった者達も事情聴取を受ける事になり、楽屋で待機となっているアイの所では。

 

「大丈夫?お水いる?」

 

「うーん……大丈夫……」

 

「お姉ちゃん。バケツいる?スタッフさんが持ってきてくれてるよ?」 

 

「ありがとうルビー……でも、今は吐き気より頭が痛い……」

 

「頭の薬いるか?」

 

「アクア……その言葉は誤解を生んじゃうから気を付けなさい……」

 

アイに膝枕されて星野家に看病されているエミリー状態のユメが苦しそうに呻いていたのだった。

 

~side終了~

*1
有馬母の名前が無かったので付けました

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