黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
アクアとルビーの誘拐……と、まさかのバラライカの姐さんが保護なんて言うコンボを貰ってしまった私はタイのロアナプラに向かっていた。
ロアナプラに向かう前に私は見張りを兼ねた護衛役の連中を引き摺り出してどうして早く連絡しなかったのか?
何処の誰がロアナプラなんて所に送り込んだのかとか問い質したらさ。
……あの偽札の事件の背後にコロンビアマフィアのマニサレラ・カルテルが着いてたらしくて……日本でのシノギを稼ぎ損なったからか子供達、特にアクアとルビーに目を付けて人身売買の競売に掛けようとしたらしい。
普通さ……そこでマニサレラ・カルテルの動きとか読めるじゃん?。
なのに馬鹿共と来たら……死角になる角に行った所で二人を見失った挙げ句、誘拐された事を隠蔽しようとしたらしい。
騒ぎとかは大きかったらしいけど私は志保関係で携帯をオフ、阿笠さんは私が起こした停電で電話が使えなかったせいで連絡が遅れたらしい。
まぁ、あのタイ人のおかげで誘拐の案件は把握できた。
マニサレラ・カルテルが二人を連れ出した理由もそれで知れたんだよ。
……マニサレラ・カルテルの構成員を徹底的に拷問してとにかく吐かせたりしてね。
そしてマニサレラ・カルテルの次はしくじった挙げ句、隠蔽しようとした馬鹿共を拷問して道路に変える作業をキスールに指示しておいた。
今頃、キスールの作業は全部終わったと思う。
キスールもそれ相応に経験を積んできている。
私の拷問を涼しい顔で眺めてたり、手伝ってくれたりする所を見ると慣れたんだな~て、思う。
私がとても痛い拷問をするけどキスールは精神的に追い詰めるタイプだったから外傷よりも心が酷く折られてるだろうな~。
まぁ、そんな事よりも目先の問題から解決したい……けど。
「何でメイド?」
私がロアナプラに行く為に船に乗ったんだけど……何でか眼鏡を掛けた三つ編みメイドさんが静かにロアナプラの町並みを見てた。
「ハロー。メイドさん。貴方もロアナプラ?」
「はい」
「へぇ……あの町は物騒だよ?身形の良い服装は自分は肥えた鴨ですって紹介してる様なものだからあんまり、メイド服とか止めた方が良いよ?」
「お気遣いなく。それにこの制服しかありませんので」
うん……変わってるね。
まぁ、良いか……メイドさんがどうなろうと私の知った事じゃないし、それに……。
「メイドさんは何処に戦争しに行くつもり?」
「何の事でしょうか?」
「持ってる物。全部、仕込み武器でしょ?一見したら普通の傘と鞄そして、服。普通は疑わないけど私も色々と長くてね……一目でヤバいと思ったよ。どっかと戦争するなら獲物とか被るのは嫌だから聞いただけ。詮索が嫌なら止めとくよ」
ちょっと踏み込み過ぎたかな?。
明らかにメイドさんの雰囲気が歴戦の狼みたいなオーラを出して此方を見てるよ……。
「貴方様こそ……余程、腕に覚えがありそうですね?」
「ちょーと粗っぽい鉄火場を囓ってるだけだよ。あと、私の相手はマニサレラ・カルテル……の予定だよ」
「マニサレラ・カルテルですか……」
「まさか……同じ?」
沈黙は了解かな……まさかのダブリとは……。
「メイドさん。ロアナプラで探す宛とかある?」
「いいえ。残念ながら」
「なら、イエローフラッグって酒場。彼処はよくチンピラも集まる場所だからそこへ行くと良いよ。それと……適当に聞き込みとかしてあげれば勝手に来ると思うよ。馬鹿だから」
「ありがとうございます。では、その通りに致します」
「疑わないの?何が目的か知らないけど私がカルテルの仲間だったらどうするの?」
「その時はご容赦致しません」
うわぁ……こわ。
大人しそうな人に見えるけど雰囲気が殺気に満ち溢れて滅茶苦茶、怖い。
まぁ、お互いに同じ敵を抱えた者同士……仲良くしておいて損は無い。
私とメイドさんは日が沈み始めて暗くなったぐらいに港に到着、下船した。
「それじゃ、メイドさん。私は先に寄らなきゃ行けない所があってね。先におっ始めても良いよ。……私は徹底的にやるつもりだからね」
「そうですか。なら、遠慮なく。それではご武運を」
メイドさんはそう言って綺麗な一礼をしてからトコトコと歩いて行ってしまった。
「……さて、ホテル・モスクワに行きますか」
私は取りあえず、アクアとルビーの安否を確かめる所から始める為にホテル・モスクワのバラライカの姐さんの事務所に向かった。
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いやぁ~しんどかった……流石はロアナプラだよ……歩いて数分で強盗やら私を女として襲おうとした変態とか出てきて大変だった。
全員漏れなく、鉛弾をプレゼントしてあげたけどたまに子供がナイフとか銃を持って前に出てくるからやりにくいったらありゃしないね。
まぁ、色々とあったけどバラライカの姐さんとようやく対面出来たよ。
「遠路遥々よく来たわねシンフォニー。歓迎するわ。それにしても死んだって聞いてたけどやっぱり死んでなかったわね」
何時見ても貫禄あるな姐さんは……。
一様、バラライカの姐さん……と言うかロアナプラにいるマフィア達は私達の存在を認可している。
具体的にどんな組織なのか悟られてないけどまぁ、武器や兵器、非合法な薬の原材料を買う為に沢山のお金を落としていくロアナプラで縄張りを主張しない酒を名前にした変な連中みたいな扱いになってる。
揉め事が無かった訳じゃないけどまぁ、沢山のお金をロアナプラに落として帰るから金吊るとして見てるからほぼ、黙認されてる。
まぁ、一先ずは。
「まぁね……それで?うちの甥達は?」
「今は別室。疲れてぐっすり眠ってるわね。最初は驚いたわよ。コロンビアの連中が大慌てであの子達を引き渡して来たのわね」
「引き渡した?」
マニサレラ・カルテルの連中がバラライカの姐さんに二人を引き渡した?。
何で?。
「時々、ロアナプラに来ては多額の資金をばら蒔いては銃や兵器を買い漁ってる貴方達の武力を知ってれば奴等の取った行動が如何に愚かだったのか理解するのに時間は掛からない。つまりはやってしまった誘拐の責任を私に被せてしまおうなんて魂胆よ」
呆れた……アクアとルビーは関羽の首じゃないのに。
マニサレラ・カルテルがアクアとルビーが私の甥だと何処かで知って私達、組織の怒りを回避する為に主犯はホテル・モスクワだと見せる為だけにバラライカの姐さんに二人を引き渡した。
でも、バラライカの姐さんも馬鹿じゃない……と言うかマニサレラ・カルテルが馬鹿だ。
「特に関係無いのにね~」
「えぇ、全くよねぇ」
私とバラライカの姐さんは二人で高笑いする。
「それで?貴方はコロンビアの連中にどんな落とし前を着けるつもりなのかしら?」
「勿論……それ相応の報いをくれてやるつもり。私のボスからも直々にマニサレラ・カルテルへの報復を命じられてるから丁度良かったよ」
「子供達はどうするつもり?」
「出来ればすぐに日本に連れ帰ってアイを安心させたい」
「貴方の妹ね……貴方とアイって言う子。本当、似てるわねぇ」
バラライカの姐さんはそう言う辺り、調べは付いてるんだろうね……だから、怖い。
私も任務で此処に買い物に来るからロアナプラの有力者達には顔を知られている。
と言うか馬鹿みたいに買うもんだから普通に怪しまれたんだよね……それでバラライカの姐さんが直々にAKを持った
それから三合会のタイ支部のボスの張さんと会談の為にラムの通信が入るパソコンを持って行って面会した事があったな……凄い困惑されたけどね。
コーサ・ノストラのヴェロッキオは……まぁ、この人はどうでも良い。
昔からの知り合いだし、わざわざ顔を合わせる必要もないよね。
マニサレラ・カルテル……コイツらとは前も今回もぶつかる事になった。
ロアナプラに慣れていなかった私の初めての喧嘩相手でカルテルの店を5、6件ぐらい潰して、兵隊を惨殺して回ったら支部のボスのアブレーゴが泣いて謝ってきた。
……今回もやってくれたよね。
今度はあの程度では済ませたりしない。
まぁ、こんな感じでマフィアの支部のボスと全員と顔合わせしてる。
家族構成なんてアイを中心に探ればすぐにボロが出る。
何たって私とアイは似すぎてる……アイの事を知れば自然と私の家族の事が分かる。
アクアとルビーが私の身内だとマフィアの支部のボス達に知れるのはどう足掻いても必然としか言えなかった。
「アクアとルビーは連れて帰る。あと、マニサレラ・カルテルへの報復もするから」
「良いわよ。どのみち私達、ホテル・モスクワはマニサレラ・カルテルとは戦争するつもりでいるの。貴方がマニサレラ・カルテルと揉めようと関係ない。貴方の甥の双子も返すわ。私には必要ないしね」
「それは良かった。……貴方には貸しを作るけど」
バラライカの姐さんにいらない貸しを作っちゃったよ……絶対に許さないからね……アブレーゴ!。
「大尉!」
私とバラライカの姐さんの会話の最中にバラライカの姐さんの副官を勤めるボリスが飛び込んできた。
「どうした軍曹?」
「大尉……申し訳ありません……双子がいなくなりました」
「う、嘘……!?」
「あらま……よくもまぁ、私達の目を掻い潜って逃げたわねぇ」
アクアとルビーが悪党だらけのロアナプラをふらついてる?。
「(もう良い……代われ!!)」
私はそれを聞いた瞬間、意識が反転した……。
~別視点side~
その頃、ごろつきの溜まり場として有名な酒場、イエローフラッグでは。
「ロック……こいつは分かる……仕事だからこいつを運んだんだ……だけどな!何でガキが二人も増えてんだよ!!」
「仕方ないだろ!道をウロウロしてたし、親御さんもいなかったんだから!!」
「だからって拾って連れて来る奴があるか!!」
此処にはラグーン商会に所属し、
その原因は道をさ迷い歩いていたアクアとルビーの二人をロックが偶然見つけ、連れてきた事で仕事で連れていたガルシア・ラブレスに手を煩わされているレビィの機嫌を一気に落とした事だった。
手の掛かる子供が増えれば手を煩わされ、尚且つ短気なレビィも怒るのも無理はないが性格的にお人好しな所があるロックは捨て置けず、結果としてレビィと言い争う事になった。
「こ、怖いんだけど……お兄ちゃん」
「落ち着け……とにかく、大人しくしていよう」
怒鳴るレビィと回りの厳つい大人達にルビーは怯え、アクアは今は大人しくして何とか追手を撒いて日本に帰る方法を模索しようとする中、ダッチが酒を一口飲んだ後に言う。
「落ち着けレビィ。なーに、その内に迎えが来るさ……そいつらの保護者はそう言う奴さ」
「ダッチ。この双子の親を誰なのか分かるのか?」
「あぁ……途轍もなくおっかねぇ女さ。マニサレラ・カルテルを一人でボコボコにしてアブレーゴを泣かして土下座させた奴だ」
「それって彼奴かぁ?いつの間にこんなガキ二人を産んだんだよ?」
「え?それってまさか……」
「ね、ねぇ!何の話なの!」
「ルビー……!」
ダッチ達の会話にルビーが食いつき、アクアが止めようとしたが既にダッチ達は一斉に視線をルビーに向けていた。
「何だ?知らねぇのかこいつら?」
「まぁ、性格的に無闇に話さなそうな感じだしなぁ……」
レビィが顔をしかめ、ベニーは何処か納得げに考えた。
「君達ってさ……あの、女優のアイさんの子供だよね?」
「知ってるのおじさん!」
「お、おじさん……」
「ロック。人間なんてものは何時かはじいさんになるんだ。ジジィ呼ばわりくらい許してやりな」
「い、嫌……気にして……ないから……」
「滅茶苦茶、気にしてんじゃねぇか」
レビィに悪態をつかれ、おじさん呼ばわりされたロックは内心、とても傷つきながらもルビーの質問に答えて見せた。
「一様、俺は日本人で日本に住んでたからね。テレビでのあの暴露されたニュースは嫌でも覚えてるよ」
「そんなにスゲェのか?そのアイって奴はよ?」
「「凄いに決まってるよ!!」」
「うぉッ!?お、おぅ……?」
アクアとルビーのいきなりの凄みにレビィは思わず仰け反って変な声で返事をしてしまった。
そこからはベラベラとアイに関しての話をマシンガンの様に話だし、レビィはいつもの短気が出ない程にドン引きした。
「何だかオタクみたいな子達だな……」
ロックはそう呟きながらオタクの様なトークを一方的に言い続けるアクアとルビーに本当に子供とは思えないと考えながら眺めていた時、イエローフラッグの入り口が開け放たれて数人の男達が入ってきた。
男達は客に目も暮れずにそのままカウンター席に座る一人のメイドの元へと近付いたのだった。
~side終了~