黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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食いだおれの街

アクアとルビーが無事にロアナプラから帰還いや、生還した。

 

空港に着いてから早々に目暮警部達、警察と小五郎さん、アイや斎藤さん達が駆けつけて大騒ぎだったらしい。

 

「アクア!ルビー!」

 

アイは泣きながらアクアとルビーを抱き締めて、ルビーも不安が抜けたのか大号泣だった。

 

まぁ、いくら場馴れしてるからってごろつきだらけのロアナプラに不安を感じない訳ないか……。

 

一様、同伴したチャイは目暮警部達に疑われて散々らしかったけど、万が一の時はエミリー=ヴィンヤードの名前を出す様に言っておいたから問題なく解放された……まぁ、そこから私が帰ってきたら滅茶苦茶、職務質問されたけどね。

 

私は目暮警部達に例の偽札事件の裏にはコロンビアマフィアのマニサレラ・カルテルがいてアクアとルビーは目をつけられた。

 

そしてそのマニサレラ・カルテルと話を着けてきて取り戻して来たと話したら信じられなさそうな顔をしてた……まぁ、それは分かるよ。

 

探偵一人が乗り込んでマフィアと話を着けてきたなんて誰が信じられる?。

 

取りあえず全て解決して後日、アイから物凄くお礼を言われた。

 

「二人を助けてくれてありがとう……!」

 

その言葉が今でも私の心に響いて離さない。

 

「何をニヤニヤしてるんですか?」

 

「いや、何でもないよ~」

 

私は上機嫌になりながらキスールの車であるシボレー・カマロの助手席に座っていた。

 

高速道路に乗って目指すのは。

 

「大阪で仕事ですか……今度はどんな物で?」

 

「いつものお仕事だよスカーレット。それよりもさ~どうして後部座席にさ~……かなちゃんいるの?」

 

私は今、考えている最大級の疑問をスカーレットにぶつけた。

 

何でか組織の仕事で大阪に行くのに かなちゃんが後部座席に座って同伴してたよ。

 

「し、仕方ありませんよ……今回に限って預けられる所が無くて……」

 

「別に怒ってないけどさ~普通にびっくりしたからね?最初から言おうね?」

 

「……すみません。怒られると思いまして」

 

珍しくスカーレットが拗ねちゃったよ……。

 

まぁ、仕方ないよね……預けられそうにないなら連れてくるしかないし……まぁ、始める時はホテルで鍵を厳重に掛けさせて待機させようかな……前の事があるから怖いな……。

 

それに子連れなら"殺し"の仕事で来たなんて思われないカモフラージュ効果もあるだろうしね。

 

それに……かなちゃん、まだ落ち込んでそうね……気分転換にゆっくり大阪名物を巡ってあげよう。

 

「仕事が早く終わったらさ~観光しよ?お好み焼きとかたこ焼きとか食べよ?」

 

「……タコ、嫌いです」

 

「好き嫌いすな」

 

「いや、何と言うかあれが食べ物とは思えず……どうして日本人はあんなのを食べられるんですか?」

 

「私に聞くな」

 

そう言えばアメリカみたいにタコとか食べない文化が多いからな……日本以外だと韓国、スペイン、イタリアぐらいしかタコは食べないらしいし。

 

「まぁ、一口でも良いから食べてみてよ。美味しいからさ」

 

「……分かりましたよ」

 

どんだけタコ嫌いなんのよ……子供の前であまり好き嫌いするのは感心しないよ。

 

「(あんただってパイナップル嫌いでしょ?)」

 

「(うるさいな~。それならアクムは苺とか嫌いじゃん)」

 

「(あのブツブツしてて甘いのか酸っぱいのか分からない奴の何処が旨いのよ?)」

 

「(それならあの変に刺々してて無駄に切りにくい割に変な触感がするあれの何処が良いの?あれ食べたら吐いちゃった事だってあるんだよ?)」

 

私はパイナップル、アクムは苺。

 

皆が皆、好き嫌いがあって大変だよね……。

 

「あ、そう言えば かなちゃんって好き嫌いある?」

 

私は取り敢えず話の輪に入らない かなちゃんの好き嫌いを聞いて見ると。

 

「……ピーマン」

 

「あら、ド定番ね」

 

「栄養はあるんですが……他の野菜は食べてくれるので無理に食べさせるのもあれですから食卓にはあまり出しませんね。そう、あまりね」

 

スカーレットはそう言うと かなちゃんはビクッして、スカーレットは溜め息をつく所だと割りと子育てに苦戦してるらしい……うん、頑張れ。

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やって来ました大阪!。

 

道頓堀の有名な看板、グリコが目印とも言える大阪の名称に来た私達は賑やかな街並みが楽しくてしかたがなかった。

 

「二人共!グリコだよグリコ!いや~テレビで見るよりも大きいね~大きなカニもあるよ!」

 

「恥ずかしいのであまり、はしゃがないで下さいよ……」

 

スカーレットは呆れ気味に言うけど良いじゃん!。

 

楽しい事は素直に楽しむのが私のやり方だよ?。

 

「お腹空いた……」

 

「あら?もうお昼か……何処で食べる?」

 

かなちゃんの一言で私は腕時計で時間を調べて見たらお昼の12時だった。

 

お昼は大阪名物って決まってるけど……二人の要望に合わせないとね。

 

「タコ以外なら何でも」

 

「ピーマン以外なら何でも良いわよ」

 

「あのね……まぁ、良いや。よし!二人の要望に沿うならお好み焼きを食べよう!」

 

「お好み焼き……て、何ですか?」

 

「え?知らないの?」

 

あちゃ~……スカーレットはお好み焼き知らなかったのか……あと、かなちゃん。

 

スカーレットも日本に慣れてないから知らない事は知らないんだよ。

 

「ふふふ……食べれば分かるよ。携帯で調べたら口コミで美味しそうなお好み焼きのお店があるんだよ」

 

私が口コミのサイトに載ってるお好み焼きの写真を見せるとスカーレットは首を傾げた。

 

「これがお好み焼き?野菜の塊みたいですね?」

 

「お肉も乗ってるからね。きっと気に入るよ。さぁ、行こう!」

 

私はテンション高めで二人の前を先導して目当てのお好み焼き店へ向かった。

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私達は大阪の街並みを現物しながら口コミに載ってたお好み焼きのお店に来るとさっそく席に着いた。

 

「すみませーん!お好み焼き三つお願いします!あ、ご飯も一つお願いしまーす!」

 

「あいよ!」

 

私は目当てのお好み焼きを注目して私用にご飯を注文すると かなちゃんが首を傾げた。

 

「何でご飯なのよ?」

 

「一度だけ大阪でテキ……知り合いのおじさんに奢って貰ってさ。その時にお好み焼きとご飯を食べたんだけど……すっごく美味しいんだよ!それ以来、ご飯も頼むようにしてるんだ」

 

「あれ、炭水化物の塊なのに……太っちゃうわよ?」

 

「その分だけ運動してるし、それに毎日の様に食べてないんだから良いの」

 

かなちゃんからの太るぞ発言に私は気にしないとばかりに笑って見せるとスカーレットはキョトンとした顔をしていた。

 

「そんな感じなのですね。お好み焼きは」

 

「騙されちゃ駄目だよ。あれは間違いなく太るから」

 

お好み焼き文化の違いをよく知らないスカーレットは大阪のスタイルが普通なんだと誤解しそうになった所で かなちゃんが止めに入った所を見ると仲は良さそうだった。

 

引き取るなんて言い出して、更にアメリカ人と日本人と言う人種の違い……上手く行く筈ないって思ってたのに……私が見てない間に何があったのかな?。

 

いや、それ以前にスカーレットの子供の扱い方が上手すぎるのか?。

 

「(何れにしても人が良すぎるのは問題じゃない?)」

 

「(そうだね……子供だってターゲットになる事があるのにね)」

 

アクムの言う通り、スカーレットは子供に優し過ぎる所がある。

 

孤児院で年長者として年下の子供達の世話を焼いていたのが原因なのか子供と接すると無下にせず、相手をして時に微笑む。

 

感情が乏しい所があるスカーレットが子供相手だと表情を変化させる所を見れば子供に優しく、甘い所があるのは明白だった。

 

……過去に辛くて苦い経験をした私の様にスカーレットが痛い目に合わないと良いけどね。

 

私はそんな事を考えてる内に来たお好み焼きの具材を焼き始めた時。

 

「おっちゃん飯も忘れんといてな!」

 

「ん?あ、小五郎さん」

 

「何だおめぇも来てたのか?それと……」

 

「スカーレットさん!それに かなちゃんも!」

 

私達がお好み焼きを焼いていたら小五郎さん達が見知らぬ肌黒の帽子を被った関西人らしき少年といた。

 

「また久しぶりですね~。大阪に観光ですか?」

 

「まぁな」

 

「エミリーさん達も観光で?」

 

「いやいや、仕事で来たんだよ。まぁ、観光も次いでにするけどね」

 

私は何気ない会話をしながらお好み焼きを引っくり返していると。

 

「姉ちゃん外国人やのに偉くお好み焼きを焼くのに手慣れてるな?」

 

「まぁね。貴方は誰?」

 

「俺か?俺は服部平次や。西の高校生探偵とは俺の事や」

 

「ふーん」

 

「滅茶反応薄いな!」

 

西の高校生探偵ね……まぁ、覚えておいてあげよう。

 

それにしても確かにお好み焼きを焼くの手慣れ過ぎたかな……まぁ、後から下手くそになるのは逆に怪しまれるし、対策はしないでおこう。

 

「探偵は世界中にいるからね~。今更、日本の探偵の一人や二人なんて驚かないよ」

 

「いや、学生で探偵を名乗ってますけど?」

 

「私だって探偵なんて名乗ってなかったけど学生の時に探偵役を沢山したよ?」

 

ほら、私が意識を失って3年間もエミリー役の代理としてスカーレットが活躍したとか。

 

「まぁそうですが……」

 

スカーレットは何か不服そうだけど……未成年時代の私達が言えない事だしね……。

 

「まぁ良えわ……ほんなら俺、ちょっとオカンに電話して来るよって後でな」

 

服部君はそう言って電話しに席を立った所でそれに合わせてポニーテールの少女が服部君の席に座った。

 

「あ、そこは……」

 

「あんたやろ工藤って……」

 

あ……これは修羅場だ……。

 

何を勘違いしてるのか間違いなく蘭さんを工藤新一と勘違いしてるよ……あ、早く配膳しないと。

 

「ほらほら食べて食べて」

 

「いや、アレどうするんですか?」

 

「そんなのほっとけば収まるよ」

 

私は蘭さんとポニテ少女の修羅場はすぐに収まると思ってお好み焼きを配膳してたら携帯が鳴った。

 

携帯は……組織との連絡用。

 

「ハイハイもしもし?……あ、そう?分かった。それじゃ、私達に任せてね」

 

私は目的の相手を見つけたと連絡を受けて切るとスカーレットに視線を向けた。

 

「スカーレット。お仕事の時間だよ」

 

「え?いや、かなは?」

 

「……どうしようか?」

 

私とスカーレットは本気で困った。

 

いや~ホテルに押し込んどこうと思ったのに予想よりも早くに見つけちゃったよ~……本当に。

 

「どうしよう……」  

 

「どうしたんですか?」

 

「あ、蘭さん……実はね……」

 

いつの間にか修羅場を収めてちゃっかりと戻って来た服部君と一緒に座るポニテ少女を含めた皆で私達を見ている蘭さんがいた。

 

私は取り敢えず伏せる所は伏せて事情説明すると。

 

「なら、私達で預かりますよ」

 

「え?良いの?」

 

「ご迷惑では?」

 

まさかの女神蘭さんが降臨した。

 

何と言うか優しいよね~ベルモットもお気に入りにするだけはあるよ本当に。

 

「俺も別に構わんで。おっちゃんも良いやろ?」

 

「別に良いがよ……すぐに戻ってくんのか?何時までも店にいる訳じゃねぇぞ?」

 

「それなら私達から迎えに行くよ。ほら、私達の連絡先を交換してあるしさ」

 

私達は かなちゃんのお母さんが殺された事件を契機に小五郎さんと連絡先を交換していた。

 

蘭さんは少年探偵団が屋敷に侵入した事でのお説教タイムの後から。

 

コナン君はまぁ、阿笠邸でのお芝居の後で灰原さんと阿笠さんの次いでに交換。

 

貰ってないのは服部君と……。

 

「結局、誰?」

 

「そう言えば名乗ってへんかったっけ?私は遠山和葉。和葉って呼んで」 

 

「カズハ……うん、覚えた」

 

遠山和葉の二人になったね。

 

「本当によろしいのでしょうか?かなも良い?」

 

「大丈夫やって!なぁ?」

 

「そっちから迎えに来るって言うなら構わねぇが」

 

「私も良いわよ」

 

よし、服部君と小五郎さん、かなちゃんの了解も得たし、仕事に行こうか。

 

「ありがとう。すぐに終われたら迎えに来るからね」

 

「申し訳ありません。かなをよろしくお願い致します。かな。あまりご迷惑を掛けない様にね?」

 

「分かってるわよ。さっさと行けば?」

 

「ふふ、そうね。では、よろしくお願い致します」

 

スカーレットの丁寧で真面目な言葉を最後に私とスカーレット……いや、キスールと一緒にお金を払うのを忘れずに払ってから店を後にした。

 

~別視点side~

 

エミリーとスカーレットの二人が仕事に向かった後、残された かなを含めた全員でお好み焼きを堪能しつつ会話していた。

 

和葉の誤解、服部と和葉の二人の思い出話と話が盛り上がる中で かなへの話題になった。

 

「そう言えば かなちゃんとスカーレットさんの関係ってなんなん?」

 

「え?」

 

「いや、だって かなちゃんは日本人で有名な子役やし、スカーレットさんは白い髪してるけどどう見ても外国人やし」

 

和葉の何気ないその質問は当然の様に出て来ると かなの箸を持つ手が止まった。

 

「あ、あぁー!それだけどスカーレットさんが預かってるだけだよ!……ね、ねぇ!お父さん!」

 

「え?あ、あぁ……こいつの親にも都合があってな……それが落ち着くまでの間だけ預かってんだよ」

 

「そうなん?」

 

「お前な……ニュース見てへんかったんか……?」

 

「へ?いや、ここ最近、忙しくてテレビなんて見てられへんかってんけど?」

 

服部のちょっと空気読め的な表情と発言に和葉は訳が分からないと言う顔をすると かなは黙って食事を再開する。

 

その一方でコナンはエミリー達の事を考えていた。

 

「(エミリーさんが大阪で仕事か……まさか組織の事か?いや、それだと かなちゃんを連れてきた理由が無いな)」

 

コナンの予想の中で組織の……シンフォニーである夜空ユメを追って大阪に来たのかと考えていたがユメの危険性を考えると かなを連れてくるのは下策とし、別件だと推測し直した。

 

「(それにしてもカミキヒカル事件……調べ直しても妙な事がばかりだ……何故、シンフォニーはわざわざ星野さんと偽ってカミキヒカルさんを殺害したのか?いや、本当にカミキヒカルさんを殺したのはシンフォニーなのか?顔が瓜二つで声も同じじゃな……)」

 

コナンは何度か会った事があるアイと一度だけ接触したユメの声を比較してもどちらも似た声……いや、同じ声である様に思えた。

 

それ故にカミキヒカルは騙され、簡単に殺されたのだと嫌でもコナンには分かったがもしかしたら逆の可能性もあるのだ。

 

アイがユメで、ユメがアイ。

 

アイに成り済ましたユメがライブに出て、アイがカミキヒカルを呼び出して殺す……あり得なくはない。

 

「(カミキヒカルさんを殺した理由もよく分からない……それに少し日数が経過した所でシンフォニー……夜空ユメは焼身自殺した。その後に夜空ユメを殺人容疑者として追っていた刑事の平泉 政次郎が近くの木で首吊り自殺……まぁ、平泉さんは自殺じゃなくて殺害されたのは間違いないな……実際に奴は生きてるし、シンフォニーにとって何か不都合な事があったのかもしれないしな)」

 

コナンはカミキヒカル事件の真相の一部は既に解けていたが肝心の犯行動機、焼身自殺に見せかけてまで死を偽装した理由、平泉刑事を殺した理由と挙げたら切りが無い程に謎に満ちていた。

 

「(焼身自殺に見せかけた後はアメリカにいたのはエミリーさんが話した事で証明されている……クソ、分からねぇ)」

 

コナンは難しく考え続ける中、蘭に話し掛けられた事で思考は中断され、一向は食事を終える事となる。

 

それから事態は大きく動こうとしていたのをコナン達はまだ知らない。

 

~side終了~

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