黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
私とキスール二人での仕事……それは過去に組織から逃げ出した沼淵己一郎を殺す事。
彼奴は折角、その身軽さを組織に買われて殺し屋として教育されたのに使い物にならなかった……つまり、殺しすらまともに出来ない出来損ない。
そのままゴミを再利用する様にシェリー、宮野志保の新薬の被験者として回されていざ、実験開始!とする直前にその後に逃走。
その後の追跡で分かった事は3人の一般人を組織の追手と勘違いで殺して見事、指名手配犯として警察にも組織にも全国を追われる身に堕とした馬鹿。
表や裏もとんでもない規模で追われてる筈なのに最近まで行方が知れなかったけど……ようやく見つけた。
「彼処?」
「そうみたいですね」
私達が来たのは箕面の滝近くの草に隠される様に停められた車、そして木々に隠される様に小屋の辺りだった。
「さて……始めようか。沼淵には死を持って償って貰う……私達から逃れられるとは思ったら大間違いだと教えてやる」
私はそう言った時、キスールに何か引いた様な表情をされた。
「何?」
「いえ……これはまた凄く恐ろしい笑みだと思いましてね」
キスールはそう言って溜め息ついた……そんなに怖い?。
「ま、まぁ……どっちにしろもう逃げられないよ。車も押さえたし、徒歩で私から逃げられやしないよ」
「貴方はその手のプロですもんね。拷問も含めて」
「紛争地帯での経験が生きてるからね~。さぁて……行こうか」
私はそう言って手袋をしてワルサーP99のスライドを引くと、キスールも手袋をしたその手でベレッタナノを持っていた。
私達は沼淵が接近に気付いて逃走させない為にこっそりと小屋に近付いて行くけど……。
「反応無いね……」
「気付いているのか……または逃げた……?」
「どっちにしても中を見ないと始まらないね……」
私はそう言って小屋の前まで来るとそのまま勢いよく扉を開けて侵入したらそこには誰もいなかった。
「まさか……本当に逃げた?」
「……ふーん。成る程ね」
「え?」
「よく見てなさい」
私はそう言って窓の一つに近づく……やっぱりそこには土の付いた後がある。
私は窓の縁に足を掛けて登って近くの梁に登ると上の屋根の板を触ってみたら……。
「ビンゴ」
案の定、天井の板がズレて屋根裏が見えた。
私は当たった予想を嬉しく思いながら突然の不意打ちに警戒しながら板を外してライトで屋根裏を見たら。
「見つけたわよ……沼淵!」
「ひ、ひぃッ!お、お前は!?」
そこに沼淵己一郎ご本人が怯えながらそこにいた。
「沼淵……手間を掛けさせてくれたわね……さて……何か言い残す事は?」
「た、助けてくれ!お、俺はあんた達を裏切ったつもりは!!」
「逃げた癖に裏切ってないってよくも言ったわね!お前の手足を撃ち抜いて苦しめてから殺してやっても良いわよ?」
「い、嫌だ……嫌だ!助けてくれ!助けてくれ!!」
私は沼淵の必死の命乞いに呆れ果てながら沼淵の状態を確かめるけど……明らかに片手が手錠に拘束されてた。
柱にはご丁寧にグルグルに厳重に巻き付かれた縄に腕を拘束してない方を繋げて逃げられない様にしてある。
これは明らかに別件の厄介事の後だった。
「シンフォニー?」
「あ、キスールも来たの?キスール……ちょっと、トラブルだよ。……このままじゃ殺せない」
「えッ!?」
「見てよこれ。明らかに別件の厄介事の匂いだよ……下手に殺したら私達の痕跡を残しちゃうかもしれない。警察は気付かなくても彼なら」
「私達の存在に勘づく……」
沼淵め……厄介な事に巻き込まれて……!。
「どうするんですか?連れ出します?」
「嫌よ。こいつを連れ回すのはリスクが高い。偶然、通りすがりが来て私達を見たら終わりだよ」
「偶然ですよね?来ない可能性だって」
「偶然見た、聞いたからこそ立証出来た事件も存在するの。私達は死んでも知られてはいけないし、見られても聞かれてもいけない。……闇に隠さないといけないの。でも、仕事で何としてもこいつを殺さないと」
私はそう言って何としても隠したい秘密をどう闇に紛れ込ませて隠そうかと考える素振りを見せる。
「……どうするのですか?」
「……警察の無線や電話でも傍受しようか。考えるのはその後。一旦は退くとして……ねぇ、沼淵」
「な、何だ……!?」
「もしもさ……警察とかその他が来ても……私達の事、喋らないよね?」
有無は言わせない。
そんな感じで言ったら彼も納得したのかスッゴク頷いてくれた。
「本当に怖いですよその笑顔……」
「ぶっ飛ばすよ?」
私は拳を作ってニッコリと笑うとスカーレットは咳払いして誤魔化した。
「それにこいつは監禁されていた。だとしたらさ……誰がこいつを此処に閉じ込めたの?」
「ッ!?まさか……NOCですか?」
「その可能性はあるね……それ以外もあるけどさ……万が一にでもこいつを殺したりしたら私達の情報を話したか分からなくなるし、NOCでなくても私達、組織の事を聞き出した可能性がある。どちらにしても単純に殺して終わりじゃ支障を出すよ」
私はそう言って屋根裏の出入り口に向かう。
「キスール……この仕事は時間掛かるよ」
「そうみたいですね……お叱りを受ける用意はしておきましょう」
キスールの言うお叱りは小五郎さん達の事ね。
まぁ、確かに仕事とは言え、長時間も子供を放ったらかしたらそりゃ怒るよね……。
「あ、そう言えば かなちゃんに盗聴機仕掛けてたんだ!刑事みたいな人とパトカーあったし、関係があるかも!早速使おう!」
「何勝手に付けてるんですか?」
キスールは聞いてないとばかりにジト目で見てくるけど私は気にしないよ。
かなちゃんが万が一の時の為に盗聴機や発信器、小型のカメラとか仕込んだアクセサリーを着けさせてたんだよね~。
「これで壁に耳あり、障子にありが出来るね」
「ことわざの使い方が違いますよ。それよりあれって かなの私物かと思ってましたが……貴方は本当に性格が悪いですよ」
「うっさいよ。まぁ、役に立つんだから結果オーライだよ」
私はそう言って携帯を使って かなに仕込んだ装置を使って追跡、盗聴、盗撮を開始した。
勿論、警察の連絡も全て私の耳に届く様に無線と電話を傍受する組織が作った特殊な機器を使って。
~別視点side~
その頃、コナン達はエミリー達と別れた後、お好み焼きを食べ終わり、パトカーで移動をしようとした所で殺人事件と遭遇した。
紐か何かによる絞殺事件で、それが三件発生し、財布を貫く様にナイフが胸に突き立てられている。
長野秀敏、西口多代、野安和人の三人が同じ犯行方法によって死亡している。
繋がりが見えない三人だが、コナンと服部は僅かな手掛かりを元に捜査をしていたが今度は岡崎澄江が同じ方法で殺された。
謎が深まる事件にコナンと服部は悩む中、同伴していた刑事の坂田祐介の免許証の一声によって事件への活路を見出だし、門真の運転免許試験場へと向かった。
しかし、そこでも繋がりが見つからず免許証は関係が無いかに思われた矢先。
「ねぇ……岡崎さんだけ大阪じゃなく兵庫で教育を受けてるけど……」
「ホンマや……」
コナンが見つけた手掛かりにある言葉が響いた。
昔ノ仲間二会ワシテヤル
それは岡崎澄江が殺された時、マンションの固定電話に残されていた通話履歴から聞こえた会話の内容だった。
コナン達はすぐに岡崎澄江が合宿した兵庫の教習場に連絡を入れたら案の定、岡崎澄江と西口多代が同室だった事が判明し、殺された長野秀俊、野安和人そして……府議会議員の郷司宗太郎も同じ教習場にいた事が判明した。
そこで更に驚きの事実が挙がった。
沼淵己一郎も合宿に参加していた
強盗殺人犯として指名手配されている男まで出てくれば流石にコナンと服部が驚くのも無理はない話だった。
コナン達は浮き彫りになった繋がりから焦点を絞り、20年前の教習場の事件を調べれば稲葉撤治が起こしたとされる事故が載った記事が出てきた。
被害者達の過去の繋がりを得たコナン達は意気揚々とその場を後にして次の調査に向かおうとした時。
「コナン君?」
そこで蘭達と再開し、そこには有馬かなの姿もあった。
かなの付けられたアクセサリーが不気味に光る中、コナン達は他愛もない話をするのだった。
~side終了~
私はある程度の情報を奪い終えると盗聴、盗撮を止めた。
まぁ、あまり かなちゃんのアレは役に立てなかったね……。
それよりも。
「成る程ね……確かに20年前に事故が起きてるね……キスール」
「分かってます。例の写真の件での調査は終わっています。この写真は返しますね」
キスールが私に返したのは例の教習場の卒業写真で、確かに沼淵己一郎もそこにいるんだよね。
「やっぱり似てるよね?」
「はい。間違いなく繋がりがあります。話を聞いてそして……真相も何となく写真を見て掴めましたね」
「似すぎだよね……この親子」
そこに写っていたのは坂田刑事とよく似た男性……稲葉撤治だった。
頑張ってコナン君達の行く先々の監視カメラをハッキングしまくっただけはあったよ。
これって間違いなく繋がりがあるからと思って教官さんと刑事さんの繋がりを調べたら完璧な親子、そして刑事さんは黒だった。
「言い逃れ出来ないですね。繋がりを知られらたら」
「そうだよね~。……早めに沼淵を殺そうか」
時間の無駄。
坂田刑事には申し訳ないけどさ……無駄なんだよね~。
父親の仇討ち?。
そんなの私には興味がない。
坂田刑事を洗いに洗いまくったら全然、渡して私達と関係無かったし、組織の情報を得た様な素振りも無かった……なら、いっその事だし取られる前に沼淵には消えて貰わないとね。
「キスール。死刑執行の準備をしよう。……このままじゃ取られるから」
「分かりました。殺害方法は?」
「それはね……」
私はキスールに内容を耳打ちすると聞き終えたキスールからかなりドン引きした様な表情をされた……げせぬ。
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~別視点side~
シンフォニーとキスールが暗躍してから時間が経ち、箕面の滝近くの山に雨が降り注ぐ中、警察が踏み込んだ。
「どうや様子は?」
「あ、大滝警部!」
「車は草に埋もれとったんを見つけたんですけど、沼淵本人はまだ……」
警察が草に隠れる様に埋もれていた車を見つけ調査する中、大滝は山の奥にある小屋に目を付けた。
「あの小屋は?」
「さっき覗いたら誰もいてませんでした……」
「車捨ててもうどっかに逃げたんとちゃいます?」
「いるよ、あの中に……」
「ぼ、ボウズいつの間に!?」
いつの間にか車から出てきたコナンが小屋にいると指摘すると推理を披露する。
「ほら、五日前と三日前のコンビニのレシートと、賞味期限が今日いっぱいのコンビニ弁当のシール……草に埋もれてたこの一斗缶の底で燃え残ったのを見つけたんだ。毎日、こんな所でコンビニ弁当を食べる人なんていないよね?」
「けどボウズ……指名手配の男がコンビニ弁当なんかに……」
「買ったのはたぶん別の人だよ……誰かが匿ってるんだ……何かの目的で……」
コナンの矛盾の無い確かな推理によって大滝達、警察は小屋の捜索を本格的に行った。
暗闇の中、ライトの光を頼りに捜索される中、明らかな生活の跡があり、此処に誰かが潜んでいたのは確かだった。
コナンは警察に紛れて調査する中、窓の縁に土が付いている事に気付き、そのまま足を掛けて登り、梁に登った。
「あれれー此処から屋根裏に行けるみたいだよ!」
コナンが暴いた屋根裏への入り口は大滝が登って調べる事になり、大滝は警戒しながら上半身を屋根裏へ入れてライトを照らすと。
「なッ!?ぬ、沼淵!?」
大滝が見た沼淵は……死んでいた。
首には絞殺の跡、胸には財布ごと貫かれたナイフ……明らかに連続殺人と同じ犯行方法だった。
~side終了~
今頃、匿名の通報をした私の一手で沼淵の死体は見つかっている筈ね。
「次は?」
シボレー・カマロを運転するキスールからそう聞かれたけど……もう次は決まってる。
「次は沼淵を監禁した殺人鬼のお兄さんに会いに行こう。そう……今頃は郷司の命を狙っている頃合いかな……間に合う?」
「居場所が正確に分かるなら……大丈夫なのですか?」
「あの引きこもり議員の事だよ。事件の関係性に気付いて自分のお家に立て込もってるよ。議員と言う存在は何時だって自分の身の安全が脅かされたり、名誉を貶されるのを嫌う……なら、答えは一つ。殺人鬼は郷司の弱味を握っている。他ならぬ20年前の事故。それに関わっているのなら必ず犯人の誘いに乗るしかない。なら、犯人が乗らせるにしても疑われず尚且つ、最短ルートで行来出来そうな場所は……」
「屋敷の何処か……そうですね?」
「そうね……あの家には蔵とかあったね。行ってみる価値はありそうだよ。それに……沼淵を殺っちゃったからコナン君チームの警察はすぐには来れない。存在すらまともに察知されないまま私達の大勝利だよ」
私はそう言って微笑んで見せた。
さぁ、フィナーレはもうすぐよ……私達の……私の痕跡なんて何処にも残してやるつもりはないんだから……頼むわよ……殺人鬼の刑事さん。