黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
書いてたら作者の頭がオーバーヒートしました……趣味全開で開き直って書くのはあまり良くないですね……。
次回には必ず任務に入ると思いますのでもう暫くお待ちください……それと今回は少し短いです。
ピスコの一件から暫くして、私はベルモットと久しぶりにジンとウォッカと一緒に任務をこなす事になった。
《貴方達にはターゲットの松川 秀賢を殺害して貰います。場所は鈴木財閥保有の新造の豪華客船、マスカレード・ナイト。そこの進水式式典として行われるマスカレードに参加し、殺害のタイミングを待ちなさい》
「マスカレードって……仮面舞踏会の?」
「ふん……確かに仮面を着ければ顔は分からねぇなぁ……ターゲットもそうなるがな」
「だとしたらどうやって見分けるんで?特徴で探すとしても限界がありやすぜ?」
「なら、仮面を身に付けて紛れてしまう前にターゲットに印を付ければ良いと思うわ。リスクこそあるけど勘違いで殺した……なんて馬鹿な事は起きる事はないと思うわ」
ベルモットの言う通りだけど……先ず、先にターゲットに近付くんだからその際に殺せば良くない?。
《疑問に思うでしょうね……何故、わざわざマスカレードに参加して狙うのかを……理由としては簡単ですよ。FBIが数名、日本への入国を確認しました》
「FBI……!」
私は憎たらしい連中がわざわざ死にに日本に来た事に鬱陶しさを覚えるよ。
《今回のターゲットの抹殺は次いでです。最悪、抹殺に失敗しても捕まりさえしなければ我々に害はありません。FBI側に敢えて情報を与えておきました。FBIは必ず計画を阻止しようと動き、人員を動かすでしょう……そこで貴方達には動いたFBIの顔と人数を探るのです。殺しはまだ必要ありません。泳がせておきなさい。マスカレードに参加するのも彼らが敢えて動きやすくする為の仕掛けと言う訳です》
「成る程なぁ……顔を知ればそいつが誰かに接触すれば同じFBIか協力者の可能性があるって事だな。マスカレードなのが難点だがな……」
「人数だけでも知れば対策も考えられる。まぁ、どんな理由で日本に入国してきたのか私達の知る所じゃないけどね」
ジンとベルモットは笑いながらそう言うとラムも笑い声を挙げてる……珍しい。
《あぁ……それとシンフォニー》
「何ですか?」
《貴方に教えておきましょう……FBIの鼠が貴方を嗅ぎ回っていますよ?》
「へぇ……誰ですか?そんな馬鹿な人は?」
《ルーク=ブラウン》
私はそれを聞いて時間が止まった間隔を覚えた……そしてやっぱりとも思った……。、
《ルーク=ブラウン……彼は若く優秀な様だね……彼はFBIに見出だされ、そのまま彼らの仲間になったみたいだ。与えられた任務は恐らく……君の篭絡だろうね。理由は分かっている筈だよシンフォニー……貴方が始末を着けなさい。組織に忠誠を誓っているのならね》
「どういう意味だ?シンフォニー……貴様……何かしくじったな?」
「ジン……今は黙っててくれる?これはね……彼女の為なのよ?」
ラム……ベルモット……何処まで私が犯した大きなミスを知っていたのかな……分かってた……ルークは殺さないといけないって……あの時に見逃したのは私の我が儘……いや、あたしの我が儘かな?。
「分かりました。きっと、彼は来るでしょうね。……綺麗な海でせめて楽に死なせてあげますよ」
私はシンフォニー……それ以上でもそれ以下でもない。
遊びはこれ以上、必要無い……ルーク……友人のよしみもあるからね……それとアクム……分かってるよね?。
「(ん?何の事?)」
「(後で話がある……ルークとの夜だよ……二人になったら……じっくりと話そう……)」
「(……分かった)」
私はアクムとの約束を取り付けるとラムの無機質な声が響いてくる。
《汚名を返上なさい……さもなければ貴方の妹は死にますよ?》
その言葉の本気を私は聞いてルークを必ず殺す事を改めて誓った。
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ラム達との会議の後、私は人気の無いトイレまで足を運ぶと鏡に向かって睨み付けた。
鏡の中にはアクムがニヤニヤと笑ってそこにいた。
「アクム!説明して貰うわよ!」
「(何の事かな?)」
「惚けないでくれる?私にあり得ない感情……ルークを愛してるなんて馬鹿な事があるなんて!」
「(なーに?私が原因だって言うの?馬鹿だね~。それじゃ単なる逆恨みじゃん。なに?私がルークへの愛を語ったって言うの?)」
アクム……確かに理不尽で逆恨みとしか言い様がない事を私は言ってる……でも、私達は……。
「前までは二人で一つの人格だった」
「(……だから?)」
「私の感情で貴方が引っ張りれる様に……貴方の感情で私が引っ張られる時があった……私がルークをあくまでも友人だと考えているけど……貴方はどうだったのかしら?」
「(……どうでも良い奴)」
「なら、殺しても構わないわよね?」
「(あんたらしくないね……殺すなんて言う言葉は嫌いなんでしょ?)」
「アイ達を守れるならいくらでも殺してやる。それだけよ……それにらしくないのはアクム、貴方よ」
私はアクムに言い返してやるとアクムは能面の様に無表情になった。
「ルークを殺すと言う度に目が泳いでる……私がわざわざ鏡を使って貴方を呼び出したのはそれを確認する為!アクム!!ルークを愛していたのは……貴方ね?」
「(……あたしが愛していたら……なに?あたしはあくまであんたなんだよ?……あんたが恋を自覚してないだけ。あたしは私なんだよ。……無理矢理な言い訳なんて作ってないでアイを守る方法を考えなよ?)」
「ルークを殺して守る」
「(……それ以外)」
「殺す以外の選択は絶対に無い!!私はそうして生きてきた!!」
私はアクムの言い分に我慢出来なくなって鏡を拳で殴って叩き割った。
拳から血が流れる中……割れた鏡の向こうでアクムは不愉快そうに私を見ていた。
「(……あたしにも選択する権利はある筈だよね?)」
「本性を現したわね?」
「(えぇ、そうだよ!!あんたの意識を上手く残しながらルークを愛してる様に錯覚させたんだよ!!悪い!?あたしはあんたの中でしか生きられない!!目の前の男を愛していても愛せない!!あんたの残虐性を担当するあたしにだって人を愛したいんだよ!!)」
「それがアイを危険に晒した!!今まで……守って来たじゃない……何で今さら……!」
「(……あたしわね……アイが嫌いだから)」
アクムのその言葉に私はアクムは強く睨み付けた。
初めて言われたアイを嫌う言葉……アクム……貴方は……。
「(あんたはあたしとは正反対の人格。それは分かるよねぇ?あんたがアイを愛してるなら、あたしはアイを忌み嫌う。何でか分かる?……憎たらしいから。何でアイだけ自由なのよ……何でアイだけ幸せなのよ……あたしだって……私だって好きに生きたかった!!沢山笑って!!友達作って!!恋したかった!!ちょっとくらい良いじゃない!!なのに……あたしはちょっとした事でも許されないの!!何でよ!!!何でよ……アイが……羨ましいんだよ……)」
アクムはそう言って泣き出してそのまま消え去った……アクム……貴方はもしかして……私が欲しかったものを押さえ込んで出来た存在なの?。
……どうでも良いや。
アクムのせいで全てが水の泡になる……このままじゃいけない……ルークを殺す……殺してやる……。
「アイ……私は愛してるから……私が犠牲になっても貴方だけは自由に生き続けさせてみせるよ……」
そう……私はアイのお姉ちゃんなんだから……。