黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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えぇ……執筆をもう少し頑張ってみます。

此処からゆっくりと再開していく事になると思いますのでどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m


死に損ない

私は気がつくと何処か薄暗い空間の中にいた……手には拳銃……臭いには硝煙と血の混じった香り……血溜まりが広がる死体の絨毯……。

 

これは私がやったものだと嫌でも分かった……。

 

私は……その時から生きてなかった……大きな恩がある組織の為に優しさをかなぐり捨てて冷酷を演じる殺人マシーンにならないといけなかった。

 

殺しもそうだけど拷問も沢山した。

 

皮や爪を剥いだり、目をくり貫いたり、単純に殴ったり……あと、旦那みたいな男の目の前で女房の女に男を群がらせたりもした。

 

見ていて正直……痛快だった。

 

そんな事を抱いたなら私は間違いなく壊れている……それが嫌でも分かるけどそれでも組織に手向かう馬鹿共をなぶれるのは酷く楽しく、惨く爽快。

 

そんな日々だった……人として死んでいた……私は怪物だった……そう……アイの存在を知るまでは……。

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私はまた気が付いて目を開けると……そこは知らない……いや、ちょっとは知ってる天井だった。

 

雑魚寝で目覚めが悪かい中、起き上がろうとしたらドスドスと足音が聞こえた。

 

「ん?何だぁ、目が覚めたのか?」

 

そこにいたのはラグーン商会のレヴィだった。

 

まさか私がラグーン商会に命を拾われるなんてね……驚いたよ。

 

「そうみたいなだね……今、何処らへんを走ってるの?」

 

「ロアナプラの近くだ。もうすぐ着くから叩き起こせって言われたんだよ。惜しいもんだぜ。目が覚めてなきゃ腹に一発お見舞いしてやってんのによ」

 

「それやってたらぶち殺してたよ?」

 

「あぁ?やんのかゴラァッ!」

 

「やって上げようか?寝起きだからって容赦しないよ?」

 

寝起きの喧嘩は嫌だけどレヴィを黙らせるのには拳が良い。

 

私は喜んでレヴィをぶん殴ろうとした時に私の腕を掴む人間がいた。

 

「ちょっと!喧嘩は止してくれよ!」

 

「あぁ?ふざけんじゃねぇよロック!こいつの澄ました顔に一発入れねぇと気が済まねぇんだよ!」

 

ロックと呼ばれたラグーン商会の新人?に止められてるレヴィを尻目に私は船内を歩いていく。

 

途中でレヴィの「待ちやがれ!」とか聞こえたけど気にしない。

 

私は船内を歩いてブリッジまで来た。

 

「おはようダッチ。私を回収した報酬は何れくらい?」

 

「おう、早かったな。ざっと、千はいくな」

 

「ドル?」

 

「ドルだ。危ない橋を渡るにしちゃ安いがお前の背後にいる連中の睨みは受けたくないんでな。おかげで一晩中、日本の海軍と追いかけっこだ」

 

「あぁ……海上自衛隊とね……よく逃げ切れたね……」

 

自衛隊って色々と制約が雁字搦めで実戦経験あるのか分からないけど優秀だからなぁ……ミサイルも持ってるし。

 

「不便な奴らだ。此方から攻撃しなきゃ小火器一発撃てやしないんだからな」 

 

「あら、ダッチ。知らないの?最近は自衛隊も撃ってくるのよ?」

 

「そりゃおっかねぇ。俺達は運が良かったってこった」

 

私とダッチはたわいもない話で盛り上がる中、そこへベニーが来た。

 

「ダッチ。もうすぐでロアナプラに着くよ」

 

「おう。嬢ちゃん。もうすぐだってよ。おっかねぇお兄さん、お姉さん方によろしく言っといてくれ」

 

「はぁ……言わないでよダッチ……」

 

憂鬱だね……あーあ……私、今度こそ死んだわ。

 

いや、生かされてるのは分かってたけど昇天じゃなくて別の意味で殺されそう……精神的にとか?。

 

はぁ……憂鬱だなぁ~……。

 

 

~別視点side~

 

 

その頃、とある国にある事務所の執務室で黙々と書類整理しながら報告を聞いている赤毛の女がいた。

 

「それで?予想通りの事になったんだね?」

 

女はパソコンでのリモート通話で部下からの報告を聞いていた。

 

《はい。恐るべき強さです……戦車でも持ってこないと勝てないのではと思いましたよ。それと鈴木財閥が我々に抗議しようと動きがありますが……どういたしますか?》

 

「捨て置けば良いさ。世界有数の財閥である鈴木財閥でも多くの国家を得意先として抱える僕らに抗議した所で……精々、少しの賠償にしかならないさ。あのご老人の赤面面が目に浮かぶよ」

 

女はそう言って笑うと部下である傭兵も笑った。

 

民間軍事会社ベンジェンス。

 

実態は謎に包まれており、実績は多岐に渡る。

 

本拠地も分かっておらず、国連も実態解明の為に調査員を送り込んだり、正体不明である経営者の素性を探っているとやんわりと躱されたり、時には送り込まれた調査員が消えた為、今では国家の不利益さえ無ければ大体の事は黙認される存在となっている。

 

そんなベンジェンスは鈴木財閥の保有する豪華客船マスカレード・ナイトを襲撃した。

 

船員と数人の乗客を殺害した為、鈴木財閥からの抗議があり、特に鈴木次郎吉の直々の抗議の怒鳴り声がベンジェンスへの依頼を受け付ける電話窓口は響いた。

 

単なる抗議ならベンジェンス側は平謝りをしていたが、次郎吉は財閥の総力を挙げて潰すと言うと。

 

「お宅のお嬢様と現会長夫妻も血を見ますがよろしいですね?」

 

と返されて次郎吉は悔しそうにしているのが分かる程に黙り込み、受話器を叩き付ける様に電話を切られた。

 

「彼等には悪い事をしたよ。鈴木財閥にとって、雀の涙程度ではあるが賠償はしっかりとしよう」

 

女はそう言ってテーブルに置いてあったタブレットを使って軽く操作をすると再びテーブルに置いた。

 

「ふぅ……疲れるね……あ、君。報告ご苦労様。ゆっくりと休んでくれ」  

 

《分かりました。失礼します司令》

 

通信が切れると女は気が抜ける様に椅子に深く座るとテーブルに置かれている写真立てを見る。

 

写真にはルーク、アメリア、エミリーそして……ソフィアの姿があった。

 

「ルーク……僕が馬鹿だったよ……やはり話すべきではなかった……」

 

ルークの死は既に女の……ソフィアの耳にも届いていた。

 

エミリーの事をルークが知ったのは全て偶然が重なった結果でもあった。

 

独自に調査し、組織に対抗する為にPMCを立ち上げたソフィアがアメリカのワシントンでルークと再会した。

 

最初はルークから逃れ様としたが……友人として気を付けろと言う意味でルークにエミリーの疑惑を教えてしまったのだ。

 

確信ではなく、疑惑。

 

この時はソフィアもエミリーが組織の一員もとい日本で死んだ筈の夜空ユメと言う人物だとは思わなかった。

 

ソフィアとしてはいくらルークでも無茶な事はしないと思いながら事業を進め、対組織の武力組織創設に力を入れ、テストとしてマスカレード・ナイトで組織が暗殺を行うと言う情報をFBIからハッキングしてリークし、行動した……案の定、シンフォニーに全員返り討ちにされた。  

 

ソフィアにはどうでも良い事だった。

 

送り込んだ傭兵はベンジェンスの正規の傭兵ではなく、シンフォニーに復讐心を持った寄せ集めだった。

 

統率が取れていたのでそれっぽく出来たが所詮は寄せ集めらしく壊滅した。

 

そして戦いの末に……ルークが死んだ。

 

「ルークの事は予想しなかった訳じゃなかったが……計算外としか言い訳が出来ないね……それにしても……信じたくなかったよ……エミリー……」

 

ソフィアはそう言って通信とは別の報告が纏められた報告書をチラ見した。

 

内容は……エミリーとシンフォニーは同一人物である。

 

そう書かれていた。

 

 

~side終了~

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