黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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糾合

ラムからの二つ目の任務……黄昏の館の財宝を見つけ出して確認する事。

 

ボスの始めた終わらない余興を終わらせる為に私は山奥にあるとされる黄昏の館へDR-Z400SMで駆けた。

 

黄昏の館……私、個人で調べたけど過去にいたとされる大富豪……烏丸蓮耶の物だと言う事。

 

あの方の所有物だったから烏丸蓮耶があの方の名前だと思ったんだけど……。

 

「あり得ないよね……死んでるんだし」

 

そう、烏丸蓮耶はとっくの昔に死んでる。

 

謎の死だったそうだけど明らかに病気か何かとしか思えない……つまり、烏丸蓮耶、本人は既にいないからあの方ではない。

 

まぁ、親族で且つ、襲名制なのかって思うけどそんな事を追及する意味は無い。

 

必要なのは任務を達成する事だけなんだから。

 

私はそう結論を出して雨の降り繁る山道を走っていると徐々に古い洋館が見えてきた。

 

「うわ、薄気味悪いなぁ……ん?」

 

薄気味悪さを覚えていた最中、DR-Z400SMで走っていた道中で道路に立ち尽くす人影が見えたから止まってみたら。

 

「千間のお婆ちゃん?」

 

「あら?何方かしらね?レインコートとヘルメットを被ってるんじゃ分かりやしないよ」

 

「あ、そうか……ほら、これなら分かるでしょ?」

 

私はフルフェイスのヘルメットを取って姿を見せると千間のお婆ちゃんも気付いたみたい。

 

「あら、エミリーちゃんじゃない!貴方も呼ばれたのね?」

 

「そうだよ。もしかして、千間のお婆ちゃんも?」

 

千間のお婆ちゃん……フルネームで千間降代。

 

私と同じ探偵で、安楽椅子に座ったまま事件の話を聞くだけで事件を解決するって評判を持つ名探偵の一人。

 

懐かしいな~アメリカにいた時に事件で会ってから仲良くなっちゃったんだよね~。

 

「それにしてもどうしたの?夜更けだし、雨降ってるし……風邪引くよ?」

 

「それがね……私の可愛いフィアットちゃんがエンストしてしまってね……誰かが通り抜けるのを待っていたのよ」

 

「そうなんだ……乗せてあげたいけど私、バイクだしな……エンストもどんな具合かで直せるか分からないし……」

 

「私に構う事はないよ。私はもう少し此処にいるから先にお行き」

 

「え?いや、流石にね……」

 

いくらアウトローな私でもさ……お婆さんをこんな山奥の夜道に置いていける訳ないよ普通。

 

私は唸って考えているとそこへ丁度良い所に車が来た。

 

「車だ!」  

 

「やれやれ……どうやら私に付き合わせる事にならなくて良かったわ」

 

千間さんはそう言って走る車の前に……て、ちょっと!?。

 

「流石に走ってる車の前に出ちゃ危ないから止めて!?」

 

「こうした方がすぐに気付くからね」

 

千間さんはそう言って出ちゃって車はそのまま勢いよく……なんて事にならず止まった。

 

「勘弁してよ……当たったら相手側も迷惑だから……」

 

「そうだねぇ。次からは止めておくよ」

 

やれやれ……危ういご婦人を他所に私は相手側の車を見たら見知った顔がそこにあった。

 

「小五郎さん?」

 

「あ、あんたは……エミリーか?」

 

「エミリーさん!」

 

まさかの毛利ファミリーでした……何だか今日は見知った顔に会うな~。

 

まぁ、当然か。

 

千間のお婆ちゃんと小五郎さんは探偵……つまり、そう言う事。

 

「流石は眠りの小五郎だね!黄昏の館へ招待されたんでしょ?」

 

「まぁな。それよりもそこの婆さんは誰だ?」

 

「私かい?私は千間降代。貴方と同じ探偵よ」

 

「せ、千間降代って……」  

 

「安楽椅子に座ったまま事件の話を聞いただけで解決しちゃうって言う有名な……」

 

流石に年期の入った老年の名探偵の事は知ってるか。

 

千間のお婆ちゃんは小五郎さんに乗せて貰えれば何とか事態は解決できる。

 

私は一息つけるな~なんて思ってたら……コナン君の視線が痛いね。

 

やっぱり、疑われてるよねこれ……。

 

まぁ、黙っていれば何かをするつもりはないし、私がやりたいのは財宝の有無の確認。

 

子供の英雄ごっこに付き合う暇は無いからね。

 

「小五郎さんお願い!千間のお婆ちゃんの車がエンストしちゃったみたいでさ……乗せて行ってあげてくれない?」

 

「別に構わねぇが……お前は?」

 

「私?私も小五郎さん達に着いて行くよ。もう目に見えるくらいに近いしね」

 

私はそう言ってヘルメットを被るとDR-Z400SMのエンジンを吹かした。

 

その後、バンドサインで出発の合図を出してDR-Z400SMを走らせると小五郎さん達も続いてきてくれた。

__________

________

______

 

雨の降る夜の山道を抜けて黄昏の館へ来たけど……やっぱり不気味だね……。

 

そんな黄昏の館に似つかわしくない高級車の参列が駐車場にあるけど……これ、全部探偵の物だと思うとやっぱり儲かるんだね……探偵って。

 

「うひゃー近くで見るとやっぱり、化け物屋敷だな……」

 

「そうだね~」

 

私は適当に小五郎と同意しながら辺りを見渡す。

 

こんな所に財宝があるって聞いたけど……本当にあるのかな……。

 

ラムが嘘つく訳……いや、私の忠誠心とか試す為に敢えてそんな設定作ったとか?。

 

まぁ……どんな任務でもやるしかないけど。

 

「おぉ、アルファロメオじゃねぇか!!渋いねぇ!!」

 

コラコラ、小五郎さん。

 

人様の車をペタペタと触ってはいけませんよ。

 

私だったら取り敢えず拳をグーにして殴るよ。

 

「俺の女に触るんじゃねぇ!!」

 

「え?」

 

「それは俺が五年掛かって手懐けたジャジャ馬だ……他所の男の汚ねぇ手で触られてヘソを曲げたら困るじゃねぇか……なぁ、ちょび髭……」

 

「ちょ、ちょび髭?」

 

ほら、怒られた……て、あの人は茂木さんじゃん。

 

「あら久しぶり!貴方も呼ばれたのね?」

 

「オゥ!千間の婆さんか!」

 

「やっほー茂木さん。久しぶりだね」

 

「エミリーの嬢ちゃんも来てたのか……日本での景気はどうだ?アメリカじゃあ、お前の事が恋しくて堪らねぇって奴が表や裏に大勢いるぜ?」

 

「景気はまぁまぁ。まだ暫く日本に滞在する予定かな。まぁ、アメリカに帰ったら皆の相手はちゃんとするよ」

 

「ハッ!頼もしい奴だ。流石はマフィアやギャング相手にも引かずにドンパチを張れる女だぜ」

 

茂木遥史さん。

 

私と同じ探偵でアメリカで手腕を振るう名探偵。

 

千間のお婆ちゃん同様に事件で関わって以来、互いに交流を持つ関係になった。

 

「でも大丈夫?先週シカゴでマフィアに撃たれたって新聞に載ってたけど……」

 

「え?そうなの?」

 

「ふん……そんな昔の事は忘れちまったよ……」

 

うわぁ……アメリカじゃ鉛の報復なんてよくある事だけど茂木さんよく生きてたな……。

 

「で?そろそろ所帯を持つ気になったかい?貴方も後、三日で40でしょ?それにエミリーちゃんも良い人を見つけないとね」

 

「ふん……そんな先の事は分からねぇな……」

 

「私も当分、恋愛はしないかな~」

 

本当に暫くは恋なんてゴメンだよ……それで酷い目にあったし。

 

私達は他愛もない話をしながら中に入ると私は取り敢えずレインコートを脱いでそこらに引っ掻けた所で怒鳴り声が聞こえてきた。

 

「話が違うじゃないか!!わしは晩餐を楽しみに此処にわざわざ来たんだぞ!!」

 

「も、申し訳ございません……食材は買って来てあるんですけど……」

 

「じゃあ厨房を貸したまえ!わしが作る!!美食と殺人はわしの脳細胞を高揚させられる唯一の宝なのだからな!!全く……」

 

これは驚いたな……美食家探偵の大上祝禅までいるなんて……探偵の展覧会でもしたいのかな?。

 

私は屋敷の中を見たら見たで物騒な痕跡が目立ってる事に気付いた。

 

……血だ。

 

とても古い……まるで昔に此処で殺し合いをしたみたいに見える。

 

私はあの方の余興と言う物が実はとんでもなく物騒で恐ろしい何かだったんだと知った所で千間のお婆ちゃんがメイドさんに質問しているのが聞こえた。

 

「どーいうつもりだい?こんな山奥に探偵を五人も呼んだりして……」

 

「あ、いえお招きした探偵は全部で八名です……」

 

「おいおい、あと三人もいるってのか?」

 

「は、はい……女の方と少年そして少女が……」

 

へぇ……あと三人も……やっぱり、探偵の展覧会がしたいが為に呼び寄せてたりしないよねこれ?。

 

私はそんな事を考えながら壁を軽く叩いた時、違和感を覚えた。

 

「……音が鈍い?」

 

反響する音が若干、鈍く感じた。

 

壁を叩いて出す音はもう少し甲高いものの筈だけどこの館の壁の音は何処か鈍く感じた……何だろう……何かしらの素材が違うとか?。

 

私は壁を見ながら考え込んでいると、肩に誰かが触ったのに気付いて振り返ると。

 

「やっぱり、エミリーさん!」

 

「安友子ちゃん?」

 

そこにいたのはいつぞやのテレビ局の事件で交流を持つ事になった平泉 安友子だった。

 

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