黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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夜空家の秘宝

私はルパン達と行動を共にしつつ訳を聞いたら。

 

「夜空家の秘宝?」

 

「そうだぜ。夜空家の秘宝……シルバー・オブ・クリスタル。世界有数の宝石、ビックジュエルの一つだ。その輝きはまるで銀の如く美しく、その光沢は鏡の様に人を写す。煌びやかなそのダイヤは数多くの者を魅了する至宝の宝石……なーんて品らしいぜ」

 

「それが欲しいの?」

 

まぁ、そんな大それた宝石ならルパンも欲しがりそうだけど……問題なのは盗む目的なんだよね……。

 

「そうなんだよ~!。不二子ちゃんが欲しがっててな。どーしても貰い受けたいのよ~。おじさんに宝石をくれない?」

 

「別に良いけど?」

 

「あら……即答ですか……」

 

「別に夜空家とか名家とかに縛られてる様な連中に付き合いがある訳じゃないしね。宝石でも黄金でも何でもどうぞ。それと女遊びとか貢ぐのは程ほどにしといたら?」

 

「だって~……他ならぬ不二子ちゃんの頼みだしねぇ……」

 

「ルパンの不二子に対する貢ぎは今に始まった事でもねぇし言うだけ無駄だぜお嬢」

 

次元はそう言って煙草を吹かした……てか、お嬢って……。

 

「私は認めないからね!あんな家のお嬢様だなんて!」

 

「そーんな事言ったってなぁ……」

 

「産まれたのがその家なら諦めるしかねぇな」

 

「それも運命……」

 

コイツら……他人事だと思って……!。

 

私は他人事の様に言う三人に怒りを覚えた時、私はルパンの運転するフィアットのバックミラーを見た時、後ろから何か近づいてきてるのを見た。

 

「ルパン……」

 

「わーてるよ……しっかり掴まってな!」

 

ルパンはそう言ってフィアットのアクセルを前回にして一気に走らせると私は直接、後ろで追手の姿を見たら……。

 

「あれ私のシェルビーじゃん!?」

 

「何だって?お前、そんな渋いのに乗ってやがったのか?」

 

「だってカッコいいし……いや、それよりも何で私のシェルビーが来てんの!?」

 

「運転手を見れば分かるのではないか?」

 

私は五右衛門の言う通りに私の愛車を使ってる下手人の顔を見たら……北上 華が当然とばかりに運転してた。

 

「彼奴だ!私の車運転してるの!」

 

「北上 華か?」

 

「そうだよ!彼奴……私がシェルビーを置いていったからって使いやがって!」

 

私は勝手にシェルビーを使った華に怒っていたけどそんな暇が無い事が嫌でも分かった……すぐにルパンのフィアットに隣接してMP5Kを片手に持って乱射した。

 

「ちッ!この野郎!!」

 

MP5Kを撃ってくる華に次元が愛用のM19コンバット・マグナムで反撃、私も愛車に形振り構わずワルサーP99で反撃した。

 

華は銃弾を避ける為に屈みながら乱射してきて私達が走る道路は大騒ぎになった。

 

「クッソ~!オメェ、あの車に何積んでやがんだ!全然撒けねぇじゃねぇか!」

 

「ちょっと特殊なエンジンをちょっとね……」

 

「よくバラバラにならねぇよなぁ……」

 

次元はどっちの事を言ってるのか分からないけど呆れた感じでそう言った時、華が痺れを切らしたのか体当たりを仕掛けてきた。

 

「この野郎!五右衛門!!」

 

「相分かった!」

 

ルパンが叫んで五右衛門が飛び出すと……。

 

「テェヤャャャャャャッ!!」

 

甲高い声と共に五右衛門の得物、斬鉄剣が抜き放たれると私のしぇ、シェルビーが……。

 

「ま、ま……真っ二つ……!?」

 

「あぁ……あれだ……ご愁傷さまだな……」

 

「悪く思うなよ……あぁでもしねぇと何時までも追い駆けっこだぜ……」

 

そんな……私の……。

 

「シェルビーがあぁぁぁぁぁッ!!」

 

私は目の前の信じられない事態に視界が暗転したのは言うまでもない……。

 

 

~別視点side~

 

 

一方、シンフォニーのシェルビーGT500を使って追い掛けていた北上 華は真っ二つに車体を斬られた事で追跡不能となった事でその場に立ち尽くした。

 

「逃がした……私が……」

 

華は獲物を逃がした事を自覚すると無表情のその顔は歪み、悔しさに満ちたものとなった所で携帯が鳴り、華は携帯を取ると電話に出た。

 

「私……えぇ、貴方の手に入れた情報通りユメお嬢様は生きてた……ッ!?……えぇ……殺し損ねた……ユメお嬢様は一人じゃない……ルパン一味も加担してる……でも、次は殺す……そっちの首尾はどう?……そう……予定通りだね……私?……私は引き続き、ユメお嬢様を追う……貴方はその間に双子を仕留めてね……」

 

華はそう言って携帯を切ったのだった。

 

 

~side終了~

 

 

私のシェルビー……斬られた……真っ二つに斬られた……。

 

「おいおい、いい加減泣き止めよ……泣き止まねぇとおめぇの分、全部食っちまうぞ?」

 

「ほれほれ~!このパスタの香りを嗅いで見ろよ~!」

 

「食欲無い……」

 

「あちゃ~……こりゃ重傷だぜぇ……」

 

私の事なんてほっといてよ……て言うか熱々のパスタを顔に近付けるな!。

 

それにしてもこの変態侍め……ルパンが指示したとは言え許すまじ!。

 

「末代まで怨んで祟ってやる……五右衛門……!」

 

「何故!?確かに斬ったのは某なれど!某なれど!!」

 

めっちゃ焦った様子の五右衛門に私がそっぽを向いてやると五右衛門がまた泣いた……流石にイジメ過ぎたか……。

 

「まぁ、シェルビーは残念だったけどよぉ……本題にそろそろ入らないといけないぜ?」

 

「まぁな……あの華って嬢ちゃん以外にも家長とか言う奴や傭兵が雇い込まれてんだろ?」

 

「そうらしいな……西宮家の家長の西宮 重郎。元旧日本軍の将校で戦後は日輪グループの創始として経済界に食い付く。財閥に引けを取らない巨万の富を築いたやり手の爺さんだが黒い噂も絶えないらしいな……」

 

「まぁ……金持ち連中の一角なんだからそれ位じゃないと張り合いが無いね」

 

私はそう言いつつ出されたご飯を少し食べた……あ、美味しい……また来よう。

 

「次は東野 菊子。東野家の家長って言うのは分かるな?こいつは政治家でな……自分の権力の及ぶ所まで手を伸ばして夜空家の活動を支援してやがる。傭兵を招き入れる役を請け負ったのもコイツさ」

 

「何処の傭兵なの?」

 

「ベンジェンスって所だ。最近になって名を挙げた連中だな……巷の噂じゃ日本に戦車まで持ち込んだとか何とか言ってる奴等もいるが流石に無いだろうぜ……」

 

次元の捕捉を聞いた私はまた奴等かと思って頭を抱えた。

 

あの船の時と同じく私を狙ってるのか……もしくは単なる依頼か……いずれにしても煩わしいにも程がある……。

 

「次は北上 華ちゃーん!可愛い子ちゃんだが……その裏の顔はおっかねぇ殺し屋だ。普段は和菓子を扱う皆賀製菓の若き取締役として振る舞っているらしい」

 

「あの動体視力お化けが和菓子の会社の取締役?似合わないねぇ……」

 

「俺達が見たのは殺し屋の顔だからなぁ……ほれ、見てみろよ。綺麗な和服を着て無表情で和菓子持ってる写真」

 

うわ、無表情以外別人……紹介サイトなんだから演技でも笑顔になれば良いだろうに……。

 

「それにしても私と同じくらい若いのによく取締役なんてなったね……」

 

「華の両親は死んだらしいぜ。表向きは事故らしいが後暗い噂も立ってるぜ。何でも華は自分で両親を殺害したとかな……」

 

「自分で両親を殺したか……」

 

私は頭にノイズが走る様な感覚を受けたけど今は気にしてられないと思って無視した……。

 

クソ親父の事は兎も角、お母さんの事はあまり思い出せない……昔も今も……。

 

「最後が南島 政一。色んな企業に金を渡す……所謂、投資家って奴だ。こいつは投資家の顔を使って色んな企業に金を渡す代わりに融通を利かせやすくしてやがる……分かりやすく言えば賄賂って奴さ。そうやって金をバラ蒔いて夜空家の言いなりにして回ってるのさ……有名所で言えば鈴木財閥傘下の企業もな」

 

嘘でしょ……?。

 

財閥に引けを取らない富を持つ富豪、国の裏で暗躍して傭兵を囲う政治家、意外な経歴だった和菓子会社の取締役、企業を言いなりにしてる様な投資家……なんて集まりなのよ……。

 

「近い内にこの四人の内、一人は鈴木財閥の記念パーティーに参加するらしい……俺達が狙うシルバー・オブ・クリスタルの貸し出しの為にな」

 

「貸し出し……もしかして同業者が同じ物を狙ってる?」

 

「まぁな……気障なこそ泥……怪盗キッド。俺と同じ様に予告状を突きつけたのさ。シルバー・オブ・クリスタルを戴くってな」

 

ルパンはそう言って不敵に笑って見せた。

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