黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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陰謀の祝宴

~別視点side~

 

 

コナン達が監禁されたその頃、パーティー会場では。

 

「おそーい!!」

 

鈴木園子がコナン達が監禁されているとは思わず待ち惚けを貰っていた。

 

「携帯に連絡も寄越さないし!何してんのよ!!」

 

「ふむ……あやつ達が遅刻するとは思えんがなぁ……仮に遅刻したとしても連絡くらいは寄越す筈じゃ……」

 

そう言ってコナン達が来ない、連絡を寄越さない事に不審に思うの鈴木次郎吉だった。

 

甥の園子の友人である以上はせめて同級生の蘭からの連絡があっても良い筈なのだ。

 

「如何なされましたか次郎吉相談役」

 

「おぉ、政一か。いや大した事ではない……ワシが今宵の為に呼んでおった客人が連絡も寄越さずに来ぬでのう……少し気に掛けていただけじゃ」

 

次郎吉と園子の元に来たのは南島政一だった。

 

政一はワインを揺らしながら首を傾げる。

 

「それはそれは……相談役の客人が連絡もなく遅れるとは……よろしければ我々の人員を動かして捜索させましょうか?」

 

「いや、それには及ばん……まだパーティーには時間はあるし、何より本命の目的に間に合ってくれれば良い」

 

次郎吉はそう言って視線を移した場所には神秘の輝きを放つ至宝……シルバー・オブ・クリスタルがそこにあった。

 

至宝には防弾ガラス……それだけだった。

 

「それにしても良いのか?あの宝石は御主らにとって秘蔵中の秘蔵と称し、買い取りはおろか一般での公開を嫌う程の物だった筈じゃ。此度は貸し出しだけでも許して貰えた事を感謝するが防弾ガラスだけでは心ともないのではないか?」

 

「いえいえ……我々には我々のやり方があるので……大丈夫ですよ……万が一、盗まれたとしても賠償金は要求するつもりはないので……それにしても今宵は実に奇妙でかつ、面白い。日本の怪盗キッドと世界をまたに掛ける大泥棒ルパン三世が対決とは……良い余興になるでしょうね」

 

政一はそう言って笑顔で答えた。

 

その様子を見ている者達がいた。

 

「(余興ねぇ……まぁ、俺の場合なら余興になるのは確かだけどあんな薄い警備じゃなぁ……)」

 

会場の一人に混じって変装して紛れ込んだキッドは展示台と防弾ガラスだけ、更に警察も入れないと言うあまりに御粗末な警備に拍子抜けしていた。

 

次郎吉ならド派手な警備を敷き、警察との死闘を演じる事でショーとしても両立するの普段の状況とは違い、今回の警備の主導権は南島政一が握っている。

 

政一は何を考えているのか今回の様な雑としか言い様が無い警備を敷いているのだ。

 

「(俺としてはやり易いが……やりがいがねぇな……)」

 

キッドは今回の盗みの難所は格上の怪盗となるルパン三世のみと判断し、サッサと終らせようと考えた。

 

一方、怪盗キッド同様に変装して紛れ込んだルパン三世は緩すぎる警備を見て普通ではないと判断した。

 

「(成る程ねぇ……俺達の油断を誘ってその場で仕留め様って腹か……怖いねぇ~……銭形のとっつぁんすら入れてねぇからな……都合の悪い人間はぜってぇに入れねぇつもりだな?)」

 

ルパンは会場の窓から外を見ると多数の警察の車両と大多数の観衆で埋め尽くされている。

 

警察は兎も角、観衆はキッドファンで構成されており、プラカードまで掲げている姿も見える。

 

「(スッゲエなぁ……俺にもちょーとくらい分けて欲しいくらいに人気だぜぇ……とっつぁんも大変だろうなぁ……)」

 

ルパンは外でルパーン!と叫んでそうなとっつぁんこと銭形警部の事を考えながら相手がどう出るか様子を伺い続ける。

________

______

____

 

その頃、倉庫に閉じ込められたコナン達は何とか脱出しようとしていた。

 

「扉は開かねぇ……窓もねぇ……オマケに携帯も使えねぇ……最悪だぜ……」

 

「と、とにかく!皆で叫べば誰が気付いてくれる筈だよ!」

 

「無駄よ……私達をまとめて監禁する様な奴よ……その手の事はきっとお見通し……人がまず来ない場所だと把握して此処に閉じ込めた可能性は大きいわ……」

 

「じゃが他に何も出来ん……名案が浮かぶまでやって見るべきじゃ……」

 

蘭の案を灰原がそう言って否定した所で阿笠がやってみるべきと主張。

 

意見が分かれる中、コナンとアクアは辺りを見渡しながら脱出口を探す。

 

「どうだコナン?」

 

「駄目だな……完全な密室だな……扉が閉められている以上、どうしようもねぇ……ん?」

 

コナンはどうしようもないと考えた所で上に視線を向けるとそこにはダクトがあった。

 

「あれだ!彼処から抜けられるかもしれない!」

 

「な、なんじゃって!?」

 

「本当なのコナン君!」

 

「ほら!あの上のダクトだよ!」

 

コナンが指を指してダクトの存在を知らせると小五郎は倉庫に置いてあった脚立を使って調べた。

 

「……クソ!駄目だな……これじゃ小さ過ぎる……子供くらいしか入れねぇぞ……!」

 

「駄目か……」

 

「僕が行くよ!」

 

また諦めのムードが広がりそうになった所でコナンが名乗りを挙げた。

 

「何処に通じてるのか分からないけど抜けられたらきっと助けを呼べる筈だよ!」

 

「でもコナン君!一人じゃ危ないよ!」

 

「抜けられたとしてもあのスタッフがまだいるかもしれないんですよ!」

 

「そうだぜ!」

 

少年探偵団が珍しく反対し、コナンとしては予想外過ぎる意見に反論しようとした所で。

 

「なら、俺も行く」

 

「え!?お兄ちゃんも!?」

 

「一人で行くよりもマシだ。それにこのまま手をこまねいていても仕方ない筈だ」

 

アクアのその言葉に一同の責任者でもある小五郎は暫く考え込み、頭をかきむしると開き直ったかの様に言う。

 

「だぁー!わーたよコンチクショウ!……無茶すんじゃねぇぞ?」

 

「分かってるよおじさん」

 

「ヤバくなったらすぐに逃げるつもりだ」

 

小五郎は他に打つ手無しと判断し、周りからの不安な雰囲気に包まれる中、コナンとアクアはダクトの中へと入った。

 

「コナン君!気を付けてね!」

 

「くれぐれも無理するでないぞ!」

 

蘭と阿笠は心配しながらそう言うと少年探偵団の面々も言う。

 

「コナーン!絶対に戻って来いよ!」

 

「歩美達、待ってるから!」

 

「まだ監禁した人は彷徨いてるかもしれませんから気を付けてくださいよ!」

 

「お兄ちゃん!お願いだから怪我とかしないでよね!」

 

「この子達は私が見てるから気にしないで行ってきなさい」

 

各々の声援を受け、コナンとアクアはダクトの中を進む。

 

何が起こるか分からない状況の中、必ず全員を救いだし、監禁犯を捕まえるとコナンは誓った。

 

 

~side終了~

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