黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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脱出

南島政一を殺した私は血やテーブルや料理の残骸だらけの会場で一服していた。

 

吸っていないと落ち着けない……煙を吹かしながら今の状況を整理する……。

 

「ルパーーーン!!!」

 

「キッドーーー!!!」

 

現在、会場の外側には銭形警部と中森警部のコンビが機動隊を連れてドンドンと扉を叩いてる。

 

会場の出入り口はルパンとキッドと一緒にバリケードを張ったから暫くは持つけど……。

 

「御主らぁッ!!よくもテロリストなんぞ連れ込みおったな!!」

 

「だーから誤解ですって!!私はこの事態を知らなくて!!」

 

次郎吉さんがえらい勘違いをキッドにしちゃってるね……。

 

縛ってなかったら間違いなく二人に殴り掛かってるよこれ……。

 

私の顔は中途半端にだけど変装マスク被ってるから顔は見られてないから良いけど下手したらアイにも報復の余波が飛びかねなかった……まぁ、見られたら殺すけど。

 

「どう言う事か説明して欲しい所ですが……今は此処からどうやって抜け出しますかね?」

 

「そんなの窓からに決まってるだろぉ?」

 

「貴方達良いよねぇ……私なんか空飛ぶ方法なんてないもん」

 

このパーティー会場は二十九階もあるホテルの最上階。

 

キッドはパラクライダーで、ルパンはルパンで別のアプローチあるんだろうけど……。

 

「困った事に私、飛べないんだよねぇ……」

 

私はそう呟いて煙草を吸う。

 

「とか言いながら用意はしてんだろ?」

 

「まぁね。一様、ロープは用意してたよ。万が一に部屋を封鎖されても良いようにね」

 

私はそう言って運んでた台車の下に手を入れるとロープを取って見せた。

 

「これで伝って何階か降りるよ。ルパンはルパンで脱出しても良いよ」

 

「なら、そうさせて貰おうかね」

 

「結局……なにが何なんだよこれ……」

 

キッドは訳が分からないとばかりにそう言って肩を落とした所で銭形警部と中森警部が遂にやる気になったのか扉をぶち壊そうとしている。

 

「あ、マズイね……」

 

「うひゃー!逃っげろう!!」

 

「あぁーもう!!本当にどうなってやがんだよー!!!」

 

ルパンとキッドはそう言って窓を割って飛び出して行き、逃げた。

 

さて……私も始めようか……。

 

私はロープを簡単に抜けない様にくくりつけて結んでない方をしっかりと持って外を出た。

 

冷静に正確……私は軽く飛びつつ下へとある程度まで降りるとワルサーP99で窓に向かって発砲してヒビを入れてから勢いよく飛んで窓を蹴破りながら飛び込んだ。

 

「ふぅ……怖かった……」

 

うん……慣れてるとはいえ高いのは怖い……二度としたくない……。

 

銭形警部達の事だからすぐに勘づいて此方に来る……急いで離れないとね……。

 

 

~別視点side~

 

 

その頃、コナンとアクアはダフトを進み、何とか別の部屋へと出る事に成功した。

 

「よし……後はおっちゃん達を助けるだけだ!」

 

「あのスタッフがいるかもしれない……気を付けよう……」

 

二人は恐る恐るに部屋から出ようとした時、ホテルの客達が逃げているのが目に入った。

 

「テロだ!!テロが起きたぞ!!」

 

「逃げるんだ!!皆逃げるんだぁッ!!」

 

「た、助けて!!子供が……娘がまだ上にいるのよ!!」

 

客達は大混乱であり、外へ外へと逃げる中、コナンとアクアはまさか再びテロに遭遇するとは思わなかった。

 

「クソ!またテロかよ!!」

 

「コナン!!今は全員を助けるのが先決だ!!それに警察もいるんだ……下手な動きは人を助ける邪魔になる!!」

 

「分かってる……分かってるけどよ……!」

 

コナンは相手がテロリストだとしてもそこへ向かいたいと言う衝動に駆られた。

 

子供が……娘がまだ上にいるのよ!!。

 

通りすがった母親らしき人の叫びにコナンの耳から離れないのだ。

 

助けに行かず見捨てるのは簡単な事だ。

 

見向きもせず、真っ直ぐにその場から去れば良いのだ。

 

だが、それは永遠に後悔する選択になるかもしれないのだ。

 

だからと言って助けに向かった所で助けられるとも限らない。

 

助けに来た結果、自分も死んだり、寧ろ助けようがない状況に陥っている可能性もあるのだ。

 

何れを選んでも最悪な選択になる可能性がある……コナンの心は葛藤の末にアクアの肩に手を置く。

 

「すまねぇアクア……俺は行く」

 

「コナン!!」

 

「分かってるけどよ……取り残されてんだろ?あの女の人が言っていた娘って奴がよ。今、この状況で助けを求めても向かってくれる可能性は低い……だったら俺が行くッきゃねぇだろ?大丈夫だ無理はしねぇよ」

 

コナンはそう言ってアクアの制止も聞かずに駆け出してしまった。

 

無鉄砲にレベルが桁違いの事件にどうしてそこまでするのかアクアには理解しきれなかった。

 

 

~side終了~

 

 

私は割って入った部屋から出て、少し離れた無人の個室に入り込んでこれから起きる脱出劇に備えた。

 

残った武器を確認して、服を着替えて、ボディーアーマーを身に着けた。

 

最後にスカルのバラクラバを被って変装の代わりに顔を隠して用意を完了させた。

 

「よし……行くわよ……」

 

まだ残党が残っている可能性がある……此処にアクアとルビーがいる以上、刺し違えてでも殺そうとしてきてもおかしくない……。

 

残党達がアクアとルビーの存在に気付く前に出来るだけ排除して脱出する。

 

中森警部は兎も角、銭形警部は強敵だ……あのルパン達ですら勝てない実力者なら私でもキツい。

 

鉢合わせしない様にして戦わないと厄介だ。

 

私は覚悟を決めると部屋の外に出てサイレンサーを取り付けたワルサーP99を構えながら進んだ。

 

 

~別視点side~

 

 

ユメが行動を開始した頃、ホテルの裏口で警備する機動隊員二人の前に一人の人影が現れた。

 

「誰ですか?此処は関係者以外の出入りは禁じられている筈です」

 

「怪盗の二人が現れる時間となれば尚更だ。だから」

 

機動隊員の一人の言葉が終わる前にその首に真っ赤な華が咲いた。

 

首を裂かれた機動隊員を見たもう一人の隊員は突然の事に固まり、殺したその人物に視線を向けた所で額に刃が突き立てられて絶命した。

 

「関係者だから通る……それだけ……」

 

そう言って現れた人物、北上 華は機動隊員二人の死体を他所にホテル内へと侵入した。

 

 

~side終了~

 

 

私は脱出を目指すと同時に残党の捜索をする中で道中、残党の連中にと襲われた。

 

刀や槍、短刀と古風な武器が多いけど銃を使わない訳ではなく、片手に刀、もう片方に銃なんて言うスタイルの奴もいた。

 

仕留めた残党の衣服は予想通り防弾繊維が組み込まれていてダメージが軽減される様になっていた。

 

徹甲弾を持ち込んでなかったら危なかった。

 

一先ず片付けた所で私は辺りを捜索していたら物音を聞いた。

 

咄嗟に銃口を向けて物音のする方向へ警戒しながら進んで調べたら。

 

「ひッ!?」  

 

「子供……?」

 

何故か子供がいた……。

 

いや、置いてかれたんだろうね……運悪く……。

 

まぁ、それはどうでも良いしサッサと仕事を……て、おいコラ!。

 

「ちょっと離してくれない?」

 

「嫌!」

 

「嫌じゃなくてさぁ……お姉さんお仕事の最中だから……」

 

「嫌!!」

 

どうしよう……子供に抱きつかれた……離してくれない……。

 

トラブルは常だけどこのトラブルは本当にどうすれば良いの……?。

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