黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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刺客再来

結局……私はこの子を連れて行かないといけなくなっちゃった……顔を見られた訳でもないのに無駄に殺す訳にはいかないし……何より泣きながら追い掛けられたりしたら面倒だし……。

 

「良い?絶対に騒がないでよ あかねちゃん?」

 

「う、うん……」

 

弱気な返事をする黒川あかね ちゃんに私は溜め息を吐きながら進むしかなかった。

 

残党は既に撤退したか全滅したか……姿は無し……おかしいな……警察とかいてもおかしくないのに全くいない……?。

 

「あかねちゃん。貴方が逃げてる時とかさ……誰か見た?」

 

「ううん……見てない……」

 

まぁ、期待してなかった……所詮は子供だしね……。

 

私は脱出を目指して進んでいた時、曲がり角から私の顔を目掛けて刃を振るわれた。

 

咄嗟に後ろに避けてワルサーP99を構えると曲がり角からまた奴が現れた。

 

「見つけた」

 

現れたのは北上 華だった。

 

こいつ……本当にしつこいわね!。

 

「……しつこいわね。今度は遅れを取るつもりはないわよ?」

 

「すぐ逃げる負け犬の癖に言うね。まぁ……すぐに終わるよ……所で子守りしてるの?」

 

華はそう言って あかねちゃんを見ると あかねちゃんは怯えて私の後ろに隠れた。

 

「そんな状態で戦うなんてね……殺したら?」

 

「ひッ!?お、お姉さん!」

 

あかねちゃんは怯えて私にすがった。

 

確かに一理ある……あかねちゃんを守ってやる義理は無いし此処で殺してやった方が良いかもね……でも……何だかなぁ……。

 

「そんな気分じゃない」 

 

「そう……後悔しないでね……」  

 

何してるんだかな私……殺しておけば余計な事は喋られないし、何より足手まといも消えるのに……でも……なんでかこの子の事をほっておきたくないなんて思っちゃった……。

 

私は何でこんな選択したんだろうと思っていると華が遠慮なく仕掛けてきた。

 

私はワルサーP99を構えようとしたけどそれよりも早く華の刃が早かった。

 

攻撃を避けたけどワルサーP99を落としてしまい咄嗟にナイフを抜いて応戦。

 

華の小太刀をナイフで受け止めつつ反撃する。

 

華の攻撃は容赦が無く、小太刀だけじゃなく素手や足での格闘も仕掛けてくる。

 

私は簡単に攻撃を受ける真似はしないけど……あかねちゃんが邪魔で上手く戦えない……!。

 

私は苦戦する中、華の小太刀の刃と鍔迫り合いになった。

 

「だから言った。それは邪魔になるって。貴方に足りないのは冷酷さじゃない……無慈悲さ……それが無い……」

 

「知らないよそんなの……!」

 

「いざと言う時……貴方は死ぬ……冷酷に……無慈悲にならなければいけない時に優しさに囚われる……やろうと思えば見捨てられる、殺せれる相手を守りながら戦う貴方は……単なる道化ね……」

 

華はそう言って鍔迫り合いを止めて勢いよく小太刀を振るった。

 

私は何とか防いだけど華の攻勢は止まない。

 

「だから肝心な時にしくじる。聞いたよ……私達を一人で仕留めるなんて無謀な任務が下された理由……正直呆れた……貴方……裏社会には向いてないんじゃない?」

 

華はそう言った後、私を蹴り飛ばした。

 

「お姉さん!!」

 

あかねちゃんが私を心配してか叫ぶけど逃げて欲しい所だよ……ほら、後ろ見て……!。

 

「下らない……慈悲も情もいらない……必要なのは絶対的な殺戮と無慈悲な冷酷さだけ……私が教えてあげる……この子を使ってね……」

 

華はそう言って小太刀を振り上げて あかねちゃんを殺そうとする。

 

別に庇う理由なんて無い……寧ろデメリットしかないなら見捨てれば良い……。

 

私は立ち上がりながらそう思った……。

 

なのに……。

 

「馬鹿ね……」

 

私は斬られた……そこまで深くないけど左肩をザックリ……クソ……。

 

「やっぱり貴方は死ぬべき……夜空家の前当主の娘が他人を庇って負傷なんて……お話にもならない……」

 

「勝手に言えば……私が好きでやった事だしね……」

 

私は斬られた痛みを抑えながらそう言うと華は私の首元に刃を向けた。

 

「せめて楽に殺して差し上げましょう……さよなら……お嬢様……」

 

華はそう言って小太刀を大きく振りかぶって私の首を切り落とそうとした時。

 

「貴様らぁーそこで何をしているー!!!」

 

物凄い勢いでやって来た銭形警部だった。

 

「銭形警部!?」

 

「ん?ワシを知ってるのか?」

 

あ、ヤッバ……私は今、ユメだし顔を隠してたんだ……えぇいままよ!。

 

「こいつがテロリストです!!捕まえてください!!」

 

「え?」

 

「なーにぃ!?」  

 

私の嘘を聞いた銭形警部が目の前の華をテロリストだと考えて視線を向けている……

 

華も驚いて銭形警部に視線を向けた……

 

よし……逃げよう……。

 

私は華に全て押し付けて駆け出した……。

 

「なッ!?待て貴様!!」

 

「ちッ……!」 

 

「お姉さん!?」

 

そんな声なんて聞こえない……私は逃げた……まだ保険くらい残してる……私は途中で駆け付けてきている警察を避けたりしながら屋上へ上がると事前に隠していたパラシュートを身に付ける……。

 

流石に逃げるなら下だろうと言う意表を突いた作戦……まぁ、当然、あの割れた窓や次郎吉さんの証言があればキッドとルパンは飛んで逃げたって分かるだろうし屋上には来ない……。 

 

それに下には……。

 

「アクアとルビーがいるから巻き込む可能性がある……だから屋上から飛んで逃げるしかない……それしかないよな……シンフォニー……」

 

「ッ!?」

 

私はその声を聞いて視線を向けるとそこにいたのは……。

 

「コナン君……?」

 

「久しぶりだな……まさかテメェが此処まで派手なテロを起こすなんてな……」

 

そこにいたのはコナン君だった……。

 

おかしいなぁ……予定の時刻までちゃんと厳重に閉じ込められる筈だったんだけど……。

 

「どうやって抜けたのかな?」

 

「テメェは見落としたのさ。ダクトの存在をな!だから俺は抜け出せたのさ……甘かったな……」

 

「しまったな……ダクトも目を付けておくべきだったか……まぁ、それよりもコナン君……あんた……死ぬ覚悟ある?私の前にノコノコ出てきて無事で済むと思う?」

 

私は場合によっては本気でコナン君を殺すつもりでいるとコナン君は余裕があるのか笑みを崩さない。

 

「やってみるか?そうなったら都合が悪くなるのは……シンフォニ……テメェだ」

 

「都合が悪くなる?」

 

「灰原の始末よりも匿う事を優勢してんだろ?シンフォニー……いや……エミリー=ヴィンヤードとでも言えば良いか?テメェは何かしらの理由で組織の意向を無視して灰原を匿った……その為の条件として俺や博士が灰原を匿う環境をそのままにしているって事はテメェ自身が匿うよりも都合が良いと判断したんだ……それなのに俺や博士が死ぬ様な事があれば灰原の匿う人間がいなくなるし、ましてや危険を感じた灰原が姿を消す様な事になったらあんた自身の不都合が大きくなる……違うか?」

 

「成る程……つまり哀ちゃんを私が匿う以上、コナン君には手が出せないって思ってるんだね?」

 

「それだけじゃねぇさ……あんたが何を考えてるか知らねぇが……俺を消す事事態を避けてやがる……何を企んでるか知らねぇが……俺としては好都合だ……パラシュートは壊させて貰ったよ……大勢の警官が取り囲むこのホテルからはどうせ逃げきれやしない……大人しくお縄につくんだな……」

 

そう言ってコナン君は腕に付けてる仕込み銃みたいな腕時計を向けてきた。

 

へぇ……そこまで折り込み済みだったのか……まぁ……それよりも……。

 

「コナン君も甘いね……私が保険を一つしか用意しなかったとでも?」

 

「なに!?」

 

私がそう言った瞬間、大きな風が吹き荒らしながら現れたのはヘリだった。

 

「急げ嬢ちゃん!」

 

操縦しているのは次元でルパンに頼んで迎えを貰っておいて良かったよ。

 

「ジャストタイムだね……それじゃあねぇ~コナン君」

 

「逃がすかよ!!」

 

コナン君はそう言って発砲しようと構えた所で私は持ってきた小型の投げナイフでコナン君の腕時計を壊したあげた。

 

「そんな玩具で私達に挑むなんて馬鹿のする事だよ。次は銃を持ってきなよ。相手になるから」

 

私はそう言って次元が操縦するヘリに乗り込むとそのまま飛び立った。

 

その様子を悔しげに見つめるコナン君を少しの間見つめた後、椅子に深く座って落ち着いた。

 

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