黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
気絶させられた私が目を覚ますと無機質な部屋の中心に両手を鎖で縛られて吊し上げにされていた……武器もそうだけど……インナーと下着しか残されていない形で服も取り上げられてる……私を捕まえた奴は変態かな……?。
「目が覚めたか?」
私はその声を聞いてまだボヤける視線をその声の主に向けると……懐かしい顔がそこにあった……。
「ソフィア……?」
「久しぶりだね……こんな形で再会したくなかった……」
まさかソフィアが私を……いや、ありえるか……。
「ゴットスピード・ファミリーを壊滅させたのそんなに根に持ってるの……?」
「当たり前だ。僕は片時も忘れない……お前が父とファミリーの何人かの生き残りを残して人間を殺し尽くした事をな!」
ソフィアはそう言って手にしていた警棒で私の左肩の傷を殴り付けてきた。
かなり痛い……声を出さなかっただけでも勲章物だよ……!。
「痛いよソフィア……」
「気安く呼ぶな。これは序の口だ……お前にはたっぷりと報いを受けて死んで貰う……君を直接手を下してやりたいって奴は山程いる。君の目の前で君の妹を無惨な姿を晒させても良いが……流石に止してやろう……君の様な姉のせいで巻き込まれたなんてあまりにも酷い……君の妹に同情するよ」
ソフィアはそう言って警棒で私の顔を殴った。
クソ……痛いわね……!。
「君の妹には手を出さないんだ……譲歩したんだから君にいくつか質問させてもらう……君の所属する組織の人員と拠点の数……幹部の居場所を喋れ。拒否は認めない」
「何の事かな……私にはさっ」
私は誤魔化そうとした所でまた殴られた……今度は軽く五発くらい……。
「拒否は認めないって言ったろ?」
「知らないよそんなの……組織?……そんなのあるのかな……」
「成る程……拷問するだけあって君はかなり耐性があるようだね……これはかなり時間が掛かるよ……」
ソフィアはそう言って私の右の頬を軽くトントンと警棒で叩いてくる……。
「くたばらないでくれよ?お前の所属する組織の数少ない手掛かりなんだからな……必ず殲滅してやる……!」
ソフィアの目には憎しみの炎がよく見えた……どうしようもない絶望を知った奴の目だ……この状態のソフィアに私の言葉なんて通じないだろうなぁ……。
アイを人質にされている以上、脱走はアイを危険に晒してしまう……。
私は死を覚悟のうえで拷問に耐える覚悟を持った時、激しい爆発音が鳴り響いた。
「どうした?」
「敵襲です」
「相手は?」
「……内部に一人。外には三人。確認出来ただけでも相手はルパン一味かと」
「ルパンか……厄介な友達を持ってるなお前は……仕方ない……撤収だ。ルパン一味を相手にするのは命が幾つあっても足りない。こいつをくれてやれ」
「しかし……」
「惜しんで破滅したら意味が無い……何れ決着を着けようエミリーいや、夜空ユメ……僕達のケジメの為にもね……それと……君の妹は僕達の依頼主に預けた……それだけは伝えとくよ……」
ソフィアはそう言って自分の部下達と消えて行った……。
「依頼主ね……何でそんな事をわざわざ伝えたの……ソフィア……?」
意味が分からない……私を憎んでいるなら意地でもアイの居場所なんて言わないし、復讐としてアイに手を出してもオカシなかった……何かがおかしい……。
何れにしても助かった……さっさと抜けよう……。
私は腕を縛られた鎖をあの手この手と動かして……抜けたら落ちた……めちゃくちゃ痛い……傷の方から落ちたから更に痛み増し……。
「クソ……覚えてなさい……ソフィア……!」
殴られた顔が痛いし、傷の上から殴られて出血するし……散々だよ……。
私はそんな事を思いながら立ち上がった時、扉が勢いよく開いた事を確認し、身構えてたら……。
「……その様子だと随分と可愛がられてたみたいですね?」
「キスール……?」
ソフィア達が言ってたわね……外に三人、中に一人って……外にはルパン達がいたって分かったけどまさかキスールが来るなんてね……。
「久しぶりですね。全く……捕まるなんてらしくありませんよ?何があってんですか?」
「アイが捕まった……人質にされちゃってね……」
「察しました。貴方はアイ絡みになると本当にダメダメになりますね」
「うっさいなぁ!それよりもキスール!貴方、この件に関わったら処罰されるわよ!」
「ご心配なく。既にラムから許可を取りました。あまりに任務の進行が遅いので手伝う様にと……もう一人で戦うなんて言わないでください」
キスール……全く……私には勿体ない相棒だね……。
「此処にゴットスピードがいると聞きました。何処です?今すぐに殺します。横取りなんてごめんです」
前言撤回……こいつ……個人的な復讐の為に来たって事になるじゃん……。
私は深ーい溜め息を吐いた所でキスールがワルサーP99を差し出した。
「まだ敵は沢山います。ボーとしてる訳じゃないですよね?」
「するわけないじゃん。ちゃっちゃと片付けてアイを助けるわよ」
「生きてたら良いですね」
「縁起でもない事を言うな!」
なんか冷たいなぁ……まぁ、長い事ほったらかしにしてたし怒ってるのかな?。
私はそんな事を思いながらキスールと一緒に部屋から脱出、殿なのかソフィアの傭兵達が応戦してきた。
全くの迷いが無い機械染みた統制……前に戦った奴らとは違うのがよく分かる。
狭い通路を細かく把握して連携してくる。
下手したら挟まれて死ぬ。
「まぁ、こんなの慣れてるから問題ないけどね」
私は向かってくる傭兵を撃ち殺しながら突き進む。
時間を掛ければ掛ける程にアイの生存の可能性が低くなる……手早く突破しないと。
「もうすぐ出ます」
スカーレットのその言葉に私は急ごうとした所で前からルパンと次元が猛スピードで来た。
助けに来たのがルパン達だって聞いてけど……そんなに急いで来る事はなくない?
「え、何?どうしたの?」
「生きてて良かったぜ……それよりも戦車だ……」
「は?」
「此処の外に戦車がいんだよ!対戦車用の武器なんてねぇってのによ!」
えぇ……嘘……?
私は次元の叫びに私は唖然とした……。
ソフィア……貴方って人はこの国で戦争でもしようって腹なの?。
でも……。
「五右衛門がいるんじゃ?」
「生憎様……今、五右衛門は手一杯なんだよ……」
「五右衛門と遠くに分断された所で戦車だ。奴等は今、戦車に対抗できるのは五右衛門の斬鉄剣だけだって知って出してきやがったんだ……」
「取り敢えず戦車相手に真っ向から挑むのは俺でもゴメンだぜぇ……何とか五右衛門の援護に回らねぇとなぁ……」
根回しが早い……ソフィアがルパン達が乗り込んで来たって聞いてたからまだそこまで時間が経ってない……いや、想定して用意していたとしたら……面倒な相手になりそうだね……手厚い歓迎を貰ったお礼次いでに絶対に逃がしたりしないからね……!。
「ルパン!此処は傭兵達の拠点なのよ!武器とか貯蔵されてる所とかなかったの!?」
「あるぜ……戦車のいた辺りの奥にな……因みに言っておくが砲身の後ろだ……」
うっそ……神様って何れだけ残酷なのよ……対抗手段がありそうな場所が戦車の真後ろなんて……。
「……やるしかないか」
「やるしかねぇな……」
「かぁー!わざわざ助けに来ただけで戦車を相手に鬼ごっこをする羽目になるとはな!」
「えーと……つまり?」
「「「突破」」」
キスールの言葉を最後に私とルパンと次元で突破と言う言葉がハモった。
可能性が低いけどやらないよりはマシだし……。
「はぁ……誰が突破して調べるのですか?」
キスールのその指摘に私は……。
「ルパン?」
「ルパンしかいねぇだろ?」
「おいおいおい!?俺に行けってのかよ!?」
私と次元がそう言うとルパンはあからさまに嫌そうな顔をしながら言うけど……。
「身軽だしそう言うの得意でしょ?」
「そうだけどさぁ……」
「とっつぁんよりもマシだ。腹を括れ」
「んん……だぁー!わーたよ!やれば良いんだろ!やれば!!」
ルパンは最終的に腹を括って行くと言ってくれると意見は纏まり、戦車討伐に動いた。