黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
対戦車に対する作戦としては先ず傭兵達が武器を集めていると思われる貯蔵庫にルパンが突入、戦車に対抗出来そうな武器を入手する。
その為には貯蔵庫に行く為の道に屯して待ち構えている戦車をルパンが突破しなければいけない。
そこで私、次元、キスールで囮になって戦車を引き付ける。
ルパンが運良く戦車に対抗出来る武器を持ち帰って戻るか、五右衛門が来てくれるかのどちらかが起きるまで耐え抜かないといけない……下手したら死体も残らない死に方になるから全力で生き延びないといけないね……。
作戦を立てた後、私達は戦車が待ち構える外に続く出入口まで来るとこれから起きる激戦に備えた。
「用意は良い?」
「良いぜ」
「何時でも行けるぜ」
「準備は出来てます……やりましょう」
全員、用意が出来て一息ついた所で全員で飛び出して一斉にバラバラに散った。
相手は戦車。
動きは鈍いけどその装甲と破壊力バツグンな砲撃力を侮ったら間違いなく死ぬ。
私は効かないと分かってても牽制の為に何発か発砲したら砲身が此方に向いて……。
凄い爆音と一緒に砲弾が飛んできた。
「やっぱり囮なんてしなきゃ良かったぁッ!!」
後悔しても遅し……既に賽は投げられた……私は何でこんな無謀な事をしてるんだろうなんて考えながら機銃掃射をしつつ砲身を向けてくる戦車に逃げ惑う。
「ちッ!此方だこの野郎!!」
次元がマグナムで戦車の装甲を撃つと機銃がそっちを向いて発砲。
今度は次元が逃げ惑う。
「くそったれ!!おい!!早く何とかしろ!!」
次元がそう叫ぶとキスールが発砲、金属音が響くだけで戦車は勿論ピンピンしてる。
不毛な戦闘が繰り広げられる中、私は隠れながらリロードをした所で。
「おーい!あったぜぇー!!」
ルパンがデカい何かを担いで戻ってきた。
ルパンが持っている物は……RPG-30!?。
ロシアの現役の対戦車兵器じゃん!?。
一介の傭兵が何でそんな物を所有してるの!?。
「投げるぞ!!誰か受けとれぇーい!!」
ルパンはそう言ってRPG-30を放り投げた。
宙を舞うRPG-30に私は視線を向け続けて落ちるのを見守っているとキスールがキャッチして構えた。
「伏せてください!!」
私はそれを聞いて地面に伏せた瞬間、RPG-30のロケット弾が二発が発射された。
一発は細長いデコイのロケット弾でAPSからの迎撃を避ける為に撃たれる……そして本命のロケット弾が後から突入する仕組み。
あの戦車にAPSが付いてたのかすぐにデコイに食い付いて迎撃……そこで本命のロケット弾が飛んできて……大きな爆発と共にヒットした。
「やったか!?」
「それフラグだから止めて!?」
「これでくたばってくれりゃいいんだがなぁ……」
「それも言わない方が良いと……」
ルパンと次元がフラグを立ててしまった時、激しい損傷を見せるけどいまだに動く戦車が現れた。
「クソ!!」
「うわぁ……生きてた……」
「だから言ったんだよ!!フラグだって!!」
私はそう叫んだ所で戦車が私達を攻撃しようと砲身を向けてきた時、戦車が真っ二つに切れた。
「え……?」
私が唖然として暫くしたら上から引き離されていた五右衛門が降りてきて静かに斬鉄剣の刃を鞘に収めていた。
「またつまらぬ物を切ってしまった……」
五右衛門のその決め台詞を聞いた私は床に力無く座り込むとルパンと次元も床に座った。
「助かったぜ五右衛門……」
「お前さん大丈夫だったのか?大勢に取り囲まれてたけどよ?」
「うむ……」
五右衛門は次元のその問いに頷く。
私はそんなやり取りを横目に煙草を吸おうとしたけど……インナーと下着以外は全部取られてたのを思い出して溜め息を吐いたらキスールが私のお気に入りの銘柄の煙草を差し出してくれた。
「ありがとうキスール……次いでに火をくれる?」
「えぇ……どうぞ」
キスールは私が煙草を口に加えると同時にライターで火を点けてくれた……あれ?。
「キスールって煙草吸ってたっけ?」
「いいえ。拾い物ですよ。貴方の没収品からのね」
あぁ……成る程……次いでに取り返してくれたんだ……だとしたら携帯とか大丈夫かな……仕込みはしてたし拷問して吐かせようとしてたから中身は見れてないだろうし……だ、大丈夫だよね……。
「このライターも返します。貴方のオーダーメイドでしょ?」
「うん。と言うよりこれってジンがくれたんだよね……宅配で」
「あのジンが?」
キスールも驚いてる……懐かしいなぁ……いや、まだそこまで懐かしむ程に月日流れてないけど……22歳の誕生日にジンにしたら珍しくプレゼントくれ時は雨とか槍じゃなくて核兵器でも落ちてくるのかとビックリしたくらいだしね……。
まぁ、ベルモットかウォッカあたりに言われたから送っただけだろうし特に気に止めてないけどね。
「それよりもルパン。よく此処だって分かったね?」
「ん?まーな!俺様に掛かれば朝飯前よ!それよりもオメェさんは黙ってやられっぱなしなんてねぇんだろ?」
「私の事なんてどうでも良い。アイが拐われた……絶対に取り返す」
「しかし……話によれば貴方と星野家の命を狙っている筈。……生きているんですか?」
キスールの言う事はもっとも……でも仕事の件となると結局、殺しに出向く事になる。
「生死は関係ない……仕事として割り振られてる以上はね……」
「そうですか……場所は分かるんですか?」
「ソフィアは言った……自分の依頼主に渡したって……東野菊子。予想が正しければね」
私がそう言うとそこへルパン達が現れた。
「そいつなら奴等の本拠地にいるらしい。夜空家を纏めて潰す絶好の機会だぜ?」
「あら、ルパン。貴方らしくなく物騒だね?」
「まぁな……流石に俺達も此処まで振り回されちゃー怒りたくもなるぜ?」
まぁ……偽物を用意されたり、私を助ける為に動いたり、戦車とやりあったり散々だしね……流石にルパンでも怒るか……。
「どうする?俺達と行くか?」
「……ふん。決まってるでしょ?」
私はそう言って煙草を投げ捨てた。