黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
仕事も落ち着き、一通り緩やかな状況になったのでまた書いていこうと思い投稿しました。
とても長い期間が空いてしまいましたがお付き合いしてくれると嬉しいです。
ソフィアに拉致されて脱走して戦車を破壊して……散々な状況の中で私はルパン達の操縦するヘリに乗って次の戦いに備えた。
装備はソフィア達が置いていった物から拝借させて貰った。
サイレンサー付きのM4A1、手榴弾とフラッシュグレネードを二つずつ、タクティナルベストと戦闘服。
各々、拝借して私は武器の調子を見ながら目的地に着くのを待つ。
奴らの本拠地にアイがいる以上、何をされているのか分からない……早く助けに行かないと……!。
「早まればまたしくじりますよ?」
私はキスールにそう言われて我を取り戻した。
「焦るのは分かりますが早まれば成功率を下げてしまいますし、何よりアイを危険に去らしますよ?」
「そうだぜエミリーちゃん。焦ればそれだけミスが多くなる。焦らずに余裕を持っといた方が楽だぜ?」
「妹が敵の手中にあるのに?」
私の言葉にルパンは笑いながら言った。
「俺だって何度か大事な可愛い子ちゃん達が捕まったり操られたりしたんだ。そりゃ、その時は焦りもするがいざ、行動に移す時に何時までも慌ててちゃーなーんにもなりやしねぇんだ。必ず打開策って奴はある。慌てずに勝機を探り続けな。そしたらいつの間にか勝ってるさ。お前さんにとっちゃ何時のも事だろ?」
ルパンのその言葉に私は鼻で笑いながらワルサーP99のマガジンを入れた。
~別視点side~
その頃、夜空家の山奥にある本拠地ではアイは厳重な監視の元、部屋に軟禁されていた。
部屋は豪華と言う点を除けば普通で、身の回りの世話まで付いてくるちょっとした高級ホテルの様な物だが拉致された身であり、部屋から出るのは禁じられ、身の回りの世話に来る使用人達は何処か冷たい。
明らかに普通じゃない場所にアイはどうする事も出来ず、アイの為に同じく囚われたユメの事を案じる。
「ユメ……」
武装した者達に気絶させられ連れ去られたユメがどうなったのか……アイは不安と恐怖の中、ユメが生きている事を祈った。
その頃、夜空家の本拠地の広間に三人の影が集まっていた。
「アイは落ち着いておるか?」
「えぇ、十分に。それにしてもまだ生かしておけなんて……お甘いのでは?かの双子は捕らえ、片割れは私達の目と鼻の先……忌々しい片割れの首を我々の目の前で落としてもう一人の片割れに見せつけてやってもよろしいのでは?」
「今は不要だ。あの娘には万が一の保険だ。妹は軟弱だが姉の方は我々に劣らない強さを持つ……侮れば先に死んだ政一の様になるぞ?」
「だとしてもあの待遇でなくても……牢にでも入れて鎖で縛り上げればよろしいのに」
「控えよ。仮にも前当主の娘だぞ。殺す予定だとしても最低限の礼儀は弁えよ」
中年の女性と老人の会話は物騒な言葉が次々と飛び交った。
その二人の側に北上 華がいた。
そうこれは夜空四家の会合だった。
死んだ南島政一を除いて西宮重郎、東野菊子が集まり、アイについて協議していた。
本来なら菊子がアイの始末を着けていた所だがそれを重郎が止めた。
重郎がアイを生かした目的はユメへの人質。
夜空四家の一角であった政一を殺したユメを危険視し、万が一に討ち損ねたとしても下手に手を出されない様にする為の備えとして生かされたのだ。
人質と言っても前当主の娘であるのは変わり無い為、今は待遇を厚くされつつ軟禁させている。
「あの女にも利用価値はまだある。安易に殺し過ぎです。菊子さん」
「ふん。貴方が片割れの小娘を何度も仕留め損なったせいでなくて?そのせいで政一は死んだ。まぁ、実の両親すら救えない様な半端者の貴方は気にしないでしょうけど」
菊子の挑発染みたその言葉に華はカッと目を見開き、小太刀を手に菊子の首を切り落とさんと迫ろうとした所でガンッ!と言う音が発せられると同時に"二人"は止まった。
「止めよ!……下らない事で争うな。菊子よ。収めよ」
重郎のその言葉を聞いた菊子は手に掛けていた鋭い刃が付いた鞭から手を離し、華も小太刀を収めて菊子と距離を取る。
「それよりも菊子よ。お前が雇った傭兵はユメを仕留めたのか?」
「残念ながら連絡が全て途絶えましたわ。全く……捕まえた人間もまともに処理出来ないとは……何れにせよ用が無くなれば処分する予定程度の存在。全てが片付きましたら私の手の者を放ちますわ」
菊子がそう言ってクスクスと笑った時、執事風の男が影から現れ、一礼した後で三人に話し掛けた。
「御話し中、失礼いたします。旦那様、奥様方……周囲を警戒している者達の数名と連絡が取れなくなりました」
「ふむ……つまり……」
「侵入者ですわよ。良かったですわね華。汚名返上の時ですわよ?」
「……そうですね」
残された四家の者達は目を光らせ、招かれざる客をもてなす為に動き出した。
~side終了~
私とキスールはルパン達を先行させて奴らの本拠地まで迫っていた。
「シンフォニー。右から二名来ます」
「合わせるわよ」
私はそう言ってサイレンサー付きのM4A1で狙うとキスールと同時に発砲、無力化させた。
「ルパン達が混乱を起こす……その間に……」
「分かってますよ……アイさんを助ける……そして仕事を終わらせる……ですね……?」
「うん……いい加減消さないとね……自称身内をね……」
何してもアイを助ける。
私はその決意を胸に私は屋敷の窓を抉じ開けて中へ侵入した。
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中へ入ってからは何度も奴等の仲間が立ちはだかったけど私は遠慮なく排除した。
何度も何度も何度も。
立ちはだかった連中を殺した。
目の前を通る奴、立っていた奴、向かってくる奴。
全てを殺した。
私は無心になって引き金を引いていると肩を掴まれる感覚を覚えて振り返るとキスールが私の肩を掴んでいた。
「もうそのくらいで良いです。弾の無駄です」
「アイを拐った連中よ。皆殺しにしないと気が済まない」
「だとしても大本まで弾を持たせるへきです。肝心な時に弾を無くしても知りませんよ」
キスールのその言葉に私は軽く溜め息をつくと両手を挙げた。
「分かった分かった。それじゃ、狩りはこのくらいにしてアイを迎えに行こうか。人質されたりしたら面倒だしこれ以上、巻き込む訳にはいかないしね」
私はそう言って屋敷を歩いて進む。
後もう少しでアイの元へ行ける……待っててアイ。