黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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決着の時

屋敷を歩いてから数分、私は一つの部屋の前まで来ると無理矢理に抉じ開けて中へ押し入った。

 

だけどそこは藻抜けの殻。

 

無人の寝室だけがあった。

 

「ちッ……アイは何処なの?」

 

私は見つからないアイに焦りと不安を覚える中、キスールが話し掛けてきた。

 

「もしかしたら既に連れ出されたのでは?私達の人質として」

 

「それはそれで厄介よ……早く助けないと……」

 

奴等が何を仕出かすのか分からない中、アイの安全を確保しようと躍起になるしかない中、私の携帯が鳴った。

 

「もしもし?」

 

私は携帯に出ると。

 

《ユメお嬢様。来ると思っていましたよ》

 

電話の相手は北上 華だった。

 

何とも苛つかせてくれる声に私は怒りを抑えながら会話を始める。  

 

「誰がお嬢様よ。私はユメ。単なるユメよ。或いはシンフォニーかしら?」

 

《どんな呼び方だろうと構いません。それよりも当てずっぽうで探した所でアイお嬢様を見つけられませんよ》

 

「なら教えてくれないかしら?私の大切な妹の居場所をね。教えないのなら……あんた達の家の全部をブッ潰すわよ?」

 

私はそう言ってやると華は馬鹿にした様に鼻で笑ってきた。

 

《やれるものならやってみれば如何ですか?アイお嬢様がどうなっても良いのなら》

 

「……アイに手を出したら許さないって言ったわよね?」

 

私はそう言って暫く互いに無言でいた時、大きな振動と音が響いた。

 

振動で倒れそうになったけど私は踏ん張ると携帯に叫んだ。

 

「何したのよあんた!?」

 

《……知らない》 

 

華はそれだけ言って切りやがった。

 

私は怒りで本気で我を忘れそうになった所でキスールに肩を掴まれた。

 

「何時もは冷静な癖に妹さんの事になると短気なるのは悪い癖ですよ?」

 

「ほっとけ。それよりもアレは爆発よね?」

 

「はい。恐らくは」

 

「ちッ……一体誰が……?」

 

流石にルパン達がそんな過激な事をするとは思えないし……それよりも……。

 

「行くわよ。これ以上、付き合ってやる義理はないし」

 

「そうですね」

 

私はキスールを連れて部屋を出ようとした所で振り返ると近くに小さな趣味の悪い石像のインテリアがあったのを見た。

 

その目が光ってる……。

 

「趣味悪いよね」

 

「……何か仕掛けられているのですか?」

 

「まぁね。それよりも行こうか」

 

私は視線を外して部屋を出る。

 

絶対にアイを見つけ出して助ける………私はお姉ちゃんなんだから。

 

 

~別視点Side~

 

 

ユメ達とは別の場所で燃え盛る屋敷。

 

炎の中心で小太刀に付いた血糊を払う華は冷たい視線を倒れている東野菊子と西宮重郎に向けていた。

 

「き、貴様……!」

 

重郎は息を荒げながら華を見ていた。

 

華はそれを静かに見ながら手にしていた携帯を炎の中へと放り投げると炎は携帯を包み込んだ。

 

その様子を近くで見ていたアイは後退る中、華はアイに視線を向け、歩き出した。

 

華の顔には燃え盛る炎に照らされる薄暗い血の色が目立ち、アイはそれを見て恐怖を覚える中、更に後退る。

 

「……貴方達……貴方達、双子さえいなければ……!」

 

華はアイに向かって歩きながら刃を向けた時、華に向かって何かが投げつけられ、華は小太刀でそれを払うと投げられて落ちた物はM4A1だった。

 

「そこまでにしてくれない?私の妹をこれ以上、怖がらせないで」

 

そう言って現れたのはワルサーP99を構えたユメだった。

 

 

~Side終了~

 

 

私はワルサーP99を構えながら華の動きに警戒しつつアイを背に隠して守る。

 

「ユメ……?」

 

「うん……ごめんねアイ……遅くなっちゃった……」

 

私はそう言って笑って見せた後、華に視線を向けて銃口を向けつつ倒れている残り二人を見る。

 

どちらも切られ、倒れている。

 

菊子は即死、重郎は……ギリギリ生きてるね。

 

「仲間割れ?そこまでして……私達、姉妹を殺して夜空家の全てが欲しかったの?」

 

「……そんなものいらない。私は!貴方達、夜空家の為に何れだけ犠牲にしてきたと思ってるの!前当主も貴方達にも振り回されて!北上は滅茶苦茶よ!……そんな事は知らないと言うのは貴方達だけど……私としてはさっさと途絶えさせたくて仕方なかった……」

 

「確か……貴方は自分の両親を手に掛けたって聞いたよ……」

 

「え?」

 

私の言葉にアイは反応するけど私は気にしなくて良いと言う意味で頭を撫でると華に視線を向ける。

 

「因果よね……私達、姉妹が死なないと本家の遺産も当主の座も手に入らない……無駄に拘ったツケと言うべきか……言っておくけど逆怨みよそんなの。私達は貴方達みたいな連中とは関係なく暮らしてたのよ。勝手に巻き込むな」

 

「そんなの知った事じゃない」

 

華のその言葉に私は引き金を引きそうになった。

 

私は巻き込む事を厭わない華に怒りを覚える中、あくまでも冷静に銃口を向け続ける。

 

「夜空家の闘争はお前達が不在だったせいで行われた。確かに血筋なんて馬鹿な事に拘った私達の過失。滅ぶ事も仕方ない事。だけどそれでもしつこく生きて本家の血筋を残した貴方達のせいで私は何で自分で自分の両親を殺さないといけなかったのよ!どうしてなのよ!!」

 

華は初めて感情を露にして叫ぶ。

 

私はそれを黙って見ていると小太刀を持つ手とは逆の手にスイッチらしき物を手にして取り出した。

 

「まとめて吹き飛ばしてやる……忌々しいこの二人も……貴方達、姉妹も……!」

 

「……ふん。戦いって言うのは最後に油断した奴が負けるものよ」

 

私はそう言って華が困惑した時、スイッチが撃ち抜かれ、砕かれた。

 

「くッ……!」

 

華はスイッチを持っていた手を庇いながら撃たれた方向を見るとそこには次元が硝煙の漂うマグナムの銃口を華に向けていた。

 

「次元大介……!」

 

「俺様もいるぜぇ」

 

そう言って現れたのはルパンでその手にはシルバー・オブ・クリスタルが握られている。

 

「よーやく手に入ったぜ。悪いがお宝は頂いていくぞ」

 

「勝手に持っていけば良いわよ。私達、姉妹には過ぎた物よ」

 

「え?なにアレ?」

 

「私達には関係ない物だよ」

 

私はそう言って苦笑いすると往生際悪く華は小太刀を向けてきた。

 

「せめて……お前だけでも……!」

 

「あらあら荒々しいね。……キスール!」

 

「はい」

 

私の言葉に反応してキスールが現れてアイを確保した。

 

「え?スカーレットさん?」

 

アイは突然現れたキスールに驚いてるけど説明している時間は無い。

 

「時間が無いから説明は後。後はお願いねキスール」

 

「分かってます。アイさん。此方に」

 

「で、でもユメが」

 

アイは私の事を気に掛けてくれてるのかキスールと一緒に行く事に戸惑いを覚えている。

 

私が今できる事はアイを安心させる事だけ。

 

「大丈夫!こんな悪い女は私がギタンギタンにしてやるから!」

 

私はそう言って笑って見せるとアイは不安げに私を見た後、キスールに連れられてその場から去った。

 

此れで火の手が回る前に抜け出せる筈、そして私は戦いに集中出来る。

 

「さて……始めましょうか。何度も邪魔してきた借りを返してもらうわ」

 

「……ほざけ」

 

華はそう言って小太刀を振るい、私はそれを避けてワルサーP99の引き金を引いた。

 

華は放たれた銃弾を避けて私のワルサーP99を小太刀で弾いた。

 

私は咄嗟にナイフを抜いて応戦するとそのまま刃を何度もぶつける切り合いになった。

 

私は華の小太刀を何度も避けつつナイフで反撃しつつ華の顔を横凪に切った。

 

華は顔を切られて少し怯みながら下がると私に憎悪の瞳を光らせながら睨み付けてきた。

 

「この……!」

 

華は怒りに巻かせながら鋭い剣捌きで私を追い詰めてくる。

 

小太刀とナイフではリーチは違う。

 

決定打が決められない私は息を切らし始めた所で。

 

「ユメ殿!これを!」

 

その声に私は反応して視線を向けると五右衛門が一本の刀を私に投げてきた。

 

私は華を蹴飛ばして距離を得ると投げられた刀を空中でキャッチ、改めて私が刀を見ていると華が小太刀を逆手に私に向かってくる。

 

私はもう考えてる暇は無いと柄を手に掛けて勢いよく刀を抜いて下から斜めに切りつけた。

 

激しい血飛沫が舞う中、私はそれを諸に浴びながら華を見る。

 

華は刀で切られて小太刀を落として膝をついている。

 

私は荒い息を整えた後、刀の刃を華の首筋に当てた。

 

「……ユメお嬢様……私は……私は……!」

 

「もう良い……楽にしてあげるから動かないで……」

 

私はそう言って刀を振り上げるとそのまま振り下ろそうとした時、ルパンに止められた。

 

「もう良い。よせ」

 

「……どのみちこの傷じゃ死ぬよ」

 

「意外と分からないもんだぜ。結構、しぶとく生きるかもしれないからな?」

 

「だからって生かす訳にはいかない!こいつは私……いや、裏社会とは全く関係のない妹を巻き込んだ一人よ!生かしてたらまた危害を加えようとするかもしれない!それに……組織の仕事なのよ……」

 

私はルパンにそう言って刀を振ろうとすればいつの間にか刀はルパンの手にあり、そのまま炎の中へと放り投げられた。

 

「もうケリは着いた。それ以上、血だらけになった姿でアイちゃんを驚かせるつもりかぁ?」

 

ルパンのその言葉に私は無言で睨んだ後、溜め息を吐いた。

 

「……分かった。そいつの始末は貴方達に委ねるわ。どうせ長くは生きてはいられない傷だしね。ハッキリ言うけどもし、またノコノコとそいつが目の前に現れたら……殺すから」

 

「おぉ、怖い怖い……」

 

ルパンは怖がる素振りを見せる姿に私は呆れながら炎が立ち込める屋敷を後にした。

 

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