黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです 作:黒っぽいアイドル擬き
私は息絶え絶えで炎が全体に広がった屋敷から出てくると私は疲れてその場で仰向けになって倒れた。
「はぁ……もう二度とこんな大仕事なんてしない……」
私は疲れて動きたくない思いながら空を見上げているとキスールが私の顔を覗き込む様に見てきた。
「疲れるのは早いですよシンフォニー?」
「もう少し倒れさせてよ~。ヘトヘトでしんどい……」
「じゃぁ、アレはどうするので?」
「え?」
私はキスールの指を指した方を見ると赤い光が無数に照らして来る何か……いや、アレは……。
「……流石に来るよねぇ」
「はい。警察及び消防です。貴方は早く退散してください。その姿を見られたら全てが水の泡ですよ」
「分かってる。アイの事はお願いね」
「えぇ、分かってます。それよりもどう言い訳するので?貴方、死んでた筈なんですよ?平泉の件も」
「言い訳を考えるのは後よ。それよりも組織に私が生きているのをアイに知られたのを知られない様にしないと」
私は最も危険な事態を考えながら立ち上がると急いで駆け出した。
~別視点Side~
無数の警察車両が燃え盛る屋敷の前まで来ると目暮班やコナン達が降りてきた。
「これは!?」
「ようやく来てくれましたか……」
目暮はその声を聞いて視線を向けると疲れた様子のスカーレットと。
「アイ!」
「ママァ!」
「二人とも……」
コナン達に着いてきたアクアとルビーは無事な姿でスカーレットと共にいるアイを見つけアイに抱きつくとアイもそれに応えて二人を抱き締めた。
スカーレットは一息つきながらそれを微笑みながら見守っているとそこへコナンがやって来た。
「スカーレットさん。一人なの?」
「え?えぇ……どうして?」
「だっていつもはエミリーさんがいるじゃない。どうして?」
「それは……」
スカーレットは困った。
エミリーであるユメは逃走したばかりだし、そのユメの存在をアイは知った。
アイがどう出るかで結果が変わるとスカーレットは冷や汗をかく中、アイが答えた。
「エミリーさんはルパン達がいたから追い掛けて行ったんだ。スカーレットさんがいれば大丈夫だって言って」
「ルパンだぁ?」
小五郎はそう言って首を傾げながら言うとスカーレットは便乗して説明する。
「はい。この屋敷に保管されていた本物のシルバー・オブ・クリスタルを盗んで消えました。エミリーは昔の借りがあってそれを逃がさまいと……火事は……屋敷の防犯システムが過剰反応を起こして……人を助け出す前に……」
「そうですか……」
目暮がそう言って納得しようとした所でそこにもう一台のパトカーが止まるとパトカーから飛び出す様に現れたのは銭形だった。
「ルパンは何処だぁ!」
「逃げましたよ銭形警部。すみません……今、エミリーが追い掛けてると思うのですが……」
「なぁにぃ!?よーし!俺はルパンを追う!後は任せたぞ!ルパァーン!!」
銭形はそう言ってもうスピードで追い掛けて行き、残された面々を唖然とさせる。
「……また明日、事情聴取を受けますから今はアイさんの保護を」
「あ、あぁ……そうだな……アイさんを念の為に病院に!」
「分かりました!」
目暮の指事を受けて高木が駆け出していく。
スカーレットは取り敢えず誤魔化せたかと溜め息をつくとアイに視線を向ける。
アイはアクアとルビーを抱いて安心させようとしており、その様子からユメの事を何と考えているのかは分からない。
「(万が一の時は……)」
スカーレットはアイがユメを告発する事態になるなら始末する覚悟を抱くのだった。
~Side終了~
取り敢えず警察から逃げた私は一息つくと組織への連絡用の携帯で電話を掛ける。
着信音が何度か響いた後、漸く電話の相手が出た。
《私よ。仕事は終わったのかしら?》
「うん、終わったよベルモット。あの方達に連絡してくれるかな?」
《良いわよ。よく頑張ったわね。偉いわ。迎えを寄越すから場所を教えて》
「うん。此処はね」
私は場所を教えると近くの木に寄り掛かって地面に座り込んだ。
《分かったわ。迎えは既に行ったから待機していて頂戴。所でシンフォニー》
「なに?」
《……貴方の正体。妹さんには知られていないわよね?》
ベルモットの言葉に私は動揺を少し出たけどすぐに返した。
「完璧よ。私の正体は知られてないから安心して。もう心配性だな~」
私はそう言ってケラケラと笑って見せるとベルモットは少しの無言の後、軽く笑う声が聞こえた。
《分かったわ。信じてあげる。帰ってきたら私の所に来なさい。怪我、治ってないんでしょ?》
「バレた?」
《バレバレよ。……本当に無理をしたのね。貴方に酷い目に合わせた連中には必ず報いを受けてもらうわ》
ベルモットが怒っているのが分かる……本当に子離れしてくれないんだから……。
「そうだね。でも、その獲物は……キスールのものだよ。譲ってあげてね」
《ふふ、そうね。あの子なら間違いないわ。あれだけ恨んでるもの。喜んで始末すると思うわ》
「そうだね。それに……アレはもうキスールの仕事。私のじゃない。それじゃまたねベルモット」
私はそう言って携帯を切ると溜め息を吐いた。
「アイへの言い訳……どうしよう……」
私は取り敢えずベルモットを誤魔化したけどアイへの言い訳をどうするかと頭を悩ませる羽目になった。
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数日後、取り敢えず組織に正式に復帰できた私はエミリーとして米花町の外れにある喫茶店にやって来た。
此処は簡単には人目にはつかない隠れた喫茶店で個室のある私のお気に入り。
私が喫茶店に入ると予約した個室へと入るとそこには。
「お待たせ。アイ」
「う、うん……」
そう……そこにはアイがいた。
色々と後始末を着けた後、アイに連絡して訳を話すと言う理由で呼び出した。
アイはエミリーの私を見て不安がよく分かる表情をしているのが分かる。
「ごめんね~。色々と仕事が溜まっちゃってて」
「良いよ!私もそうだったし!」
「そうなんだ。私だけかと思ったよ!」
私は笑って言うとアイも笑うけど内心笑えない……アイも笑えない。
暫く二人で笑ってたけど最終的に沈黙が支配する様になった。
「……此処の!そう此処のケーキ美味しいんだけど!……食べる?」
「ッ!?う、うん!食べる!どんな味なんだろう!」
「色々あってね~。ほら、こんなお洒落なケーキとかあるよ!」
「エミリーさん……それ、サンドイッチのメニューだよ……」
「あ……」
再びの沈黙……私はどう言えば良いのか分からずにいると。
「エミリーさんって……ユメなの?」
アイから切り出してきた。
私は迷ったけど此処まで来た以上、私はエミリーの変装を外してエミリーからユメの姿を見せた。
「そう……私はユメ。夜空ユメなんだよ」
「本当に……ユメなんだ……」
私が正体を晒した時、アイは悲しげに私を見てくる。
分かるよ……冤罪で追い詰められて死んだと思ってた人間が実は生きてましたなんて分かってどう反応すれば良いのかやらなんて。
「どうして?何で死んだ振りなんて……」
「色々と都合が悪くなって……死んだ事にしないと色々と危なくなったんだ……」
「じゃぁ……ヒカルを殺したのは……」
「……ノーコメント」
それはアイが知らなくても良い。
忌々しいカミキヒカルの事実を知ってアイに何の特があるのか……私はこれ以上、厄介な事にアイを関わらせたくなかった。
「アイはアイの生活を送れば良いよ。私達の奥底なんて知らなくても」
「平泉刑事は正しかったって事?」
私はそれを聞いて黙り込んだ。
計画外だったとは言え、死ぬしかなくなった原因である刑事。
アイに取っては長年、冤罪で追い詰めた刑事である彼の方が冤罪だったなんて聞いたら……。
「さぁ……どうだったか……」
「ハッキリ言ってよ。ユメ」
アイの笑顔の無いその言葉に私は居心地が悪くなって来た……。
私は何て言えば良いのか分からずにいた時、個室の外から悲鳴が響いた。
「なに!?」
「個室の外からね。ちょっと見てくるから動かないで」
私はエミリーの姿に戻ってからアイを置いて個室から出ると喫茶店内は騒がしく私は騒ぎの発生源まで行くとそこには。
「……死んでいる」
私が見たものは私達とは別の個室の中で血を流して死んでいる男とその近くにいるコナン達、少年探偵団そして平泉安友子がそこにいた。