黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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喫茶店殺人事件

喫茶店で起きた殺人事件。

 

この喫茶店にすぐに目暮警部達が到着し、現場検証が開始された。

 

「つまり個室を開けた時には亡くなっていたと言う事ですな?」

 

「えぇ……頼まれた料理を運ぼうとしてノックをしましたが返事が無かったので開けたら……」

 

喫茶店のマスターである晴山幸助さんはそう言って現場となった個室を見ている。

 

個室は鋭利な刃物か何かで刺されて死んでいる男がおり、鑑識が現場検証を行っている。

 

コナンは探偵モードになって現場を見ているけど私の事も気にしている。

 

そうよね……その近くには。

 

「大丈夫?顔色が青いよ哀ちゃん?」

 

「ッ!?え、えぇ……」

 

コナンと少年探偵団の皆がいるなら当然、灰原哀こと志保もいる。

 

私の事を視認して顔色を青くしながら私を睨んでる。

 

私はそんな彼女に対してニッコリと笑って見せると思いっきり引かれた……。

 

「それにしても貴方もいたんですね。それもアイさんと一緒に」

 

目暮警部が私とアイを見て聞いてきた所で私は笑顔で答える事にした。

 

「此処の喫茶店のケーキは美味しいからね。此処なら目立たないから私が誘ったんだんだよ。そうだよねマスター?」

 

「はい。エミリーさんは此処の大切な常連さんですから」

 

「エミリーさんは此処の常連なのですか?」

 

マスターのその言葉に反応したのは安友子ちゃんだった。

 

安友子ちゃんの視線は何処か疑いの視線が混じっている……何のつもりなのやら……。

 

「えぇ、そうです。数ヶ月前から通われてましてね。常に個室を予約してご利用してます。数日前から姿が見えなくなったので心配していたのですが今日、姿を見せてくれたのです」

 

「少し忙しかったからね。それよりも安友子ちゃんは何で此処に?子供達もそうだし」

 

私はそう言って然り気無く聞くと安友子ちゃんは笑って答えた。

 

「私はこの子達が仮面ヤイバーの映画があるからと付き添いで。阿笠さんも蘭さんも今日は忙しいみたいで代わりに私が」

 

「映画の帰りにこの喫茶店から悲鳴が聞こえて駆けつけたんだよ。偶然って凄いね!駆けつけたらエミリーさんとアイさんがいたんだもん!」

 

安友子ちゃんの補足とばかりにコナン君が答えると私はそれを聞いて何でこんな所にと言う疑問は消えた。

 

私は改めて現場を見れば個室の血は飛び散っている訳じゃなく明らかに出血を抑えられて刺されて殺されているのが分かる。

 

「あれじゃ血が付着している可能性は低いね」

 

「そうですね……犯行現場も密室同然。マスターの晴山さんもいますから店内を通り抜けるなんて……」

 

「じゃぁ、そいつが犯人じゃねぇのか?」

 

私と安友子ちゃんの言葉を聞いた元太君がそう言うけど……。

 

「流石に無いよ。マスター?この人に覚えある?」

 

「いいえ……常連でも知り合いでもないですね。実の所、この喫茶店はあまり人が来ないので顔を覚えやすいのですよ」

 

マスターのその言葉に私はうんうんと首を縦に振りつつ現場を見る。

 

被害者は密室同然の個室の中で刺されて死んだ。

 

現場の情報を整理する。

 

此処の喫茶店は扉付きの個室がある喫茶店で事件はその個室の一つで起きた。

 

被害者は木藤義人。

 

54歳の男性で不動産を経営している。

 

殺害方法は鋭利な刃物による刺殺で凶器は不明。

 

現場の個室は扉があり、閉める事で外側から完全に遮断する事ができ、窓も無い。

 

第一発見者はこの喫茶店のマスターの晴山幸助さん。

 

何度も顔を合わせたからある意味では知人的な関係で人を殺す動機はあるのか……無いと信じたい……。

 

さて……どう推理するか……出来れば早々に済ませて今回は退散したい……コナン君も哀ちゃんも安友子ちゃんもいる……急がないと面倒な事になりそう……。

 

私は頭を悩ませる中、コナン君がマスターに話し掛けた。

 

「ねぇねぇ晴山さん。このお店ってエミリーさんやアイさんの他にお客さんはいなかったの?もうお昼時だしもっといても良いと思うんだけど?」

 

「そうだね……此処はあまり目立つ場所じゃないからお客さんはあまり来ないんだ」

 

「そうなんですか……」

 

コナン君の質問に答えたマスターの言葉に安友子ちゃんは難しい顔で考え込み始めた。

 

私は二人がマスターの事を疑っているのだと理解した時、マスターがアイの方へ歩いていく。

 

「君は?」

 

「はい?」

 

「あ、いや……君は……ユメちゃんかい?」

 

マスターのその言葉にコナン君や哀ちゃん、安友子ちゃんが反応してマスターに視線を向けた。

 

目暮警部も驚いて視線をマスターに向けているとマスターは苦笑いで答えた。

 

「あ、いやすまない……ユメちゃんは死んだんだったね……あの子……死ぬ前から此処に来ていたからね……」

 

「そ、それって!夜空って名字で名乗ってたりしてる?」

 

「よく分かったね。懐かしいなぁ……まだ君の様な子供の時にボロボロの姿で店先を歩いててね。ほっとけなくて何度かご馳走した事があるんだ。その事もあって成長してからも何度か足を運んでくれたんだけど……ニュースで冤罪で追い詰められて自殺したって……」

 

マスターはそう言って笑うけど悲しげなものだった。

 

本当に長い事、此処に通い詰めてたよね……本当に……。

 

「小さな子供がボロボロで……?」

 

「そうだね。虐待かと思って警察に言おうにもあの子はとても頑なで結局……」

 

「昔話しは後にして今は事件に集中しない?後からでも出来るしさ」

 

私はこのまま昔話しになる前にそう言うとコナン君と安友子ちゃんは何処か納得してない雰囲気を出しながら捜査に戻った。

 

私は溜め息をついて頭をかきむしっているとアイが来た。

 

「ねぇ、エミリーさん」

 

「なに?」

 

「……此処に何度も来た事があるの?」

 

アイのその言葉に私は少し考えた後、笑って答えた。

 

「此処はね……とても親切な人のお店だからね……美味しいし落ち着くから……」

 

私はそう言って推理を続ける。

 

犯行現場は密室同然の個室……被害者は鋭利な刃物で刺殺……凶器は不明……返り血もまともに飛び散っていない……どうしよう……分からない……どうして……?。

 

私は何時もの様に推理しようとしても頭が回らなくて煙草に手を付けようとしたけど止めた。

 

現場を荒らしてるみたいになるし、アイも子供達もいるし……。

 

私は取り出そうとした煙草をシュガーケースの中に戻そうとした時。

 

「犯人が分かった!?」

 

目暮警部のその言葉が響いた。

 

私は視線を向けると安友子ちゃんが頷く姿が見えた。

 

「ねぇちゃん分かったのか!」

 

「一体誰なんです!?」

 

元太君と光彦君も聞いてる中、安友子ちゃんは推理を始めた。

 

推理を淡々と進み私は聞いてる筈なのに聞こえていなかった。

 

「そう……犯人は貴方です。晴山さん」

 

安友子ちゃんの名指しした犯人の名はマスターの名前だった。

 

「私が言った通りなら確実に証拠は見つかります。どうですか?」

 

「……そうだね……私が……犯人だ……」

 

マスターはそう言って観念した様に言ってうつ向いた。

 

「マスター……本当なの……」

 

私はそう言って聞いてみたけどマスターは頷いた……。

 

「木藤はこの土地の再開発の為に私からこの喫茶店を取り上げようと何度も執拗な嫌がらせを行ってきた。今は綺麗に片付いてるが店に落書きされ、窓は壊され、そして店先にゴミを散乱させられた……そのせいで只でさえ客足が少ないのにご覧の通り君達以外にいなくなってしまった……私は……この喫茶店を失いたくない一心でね……」

 

「……何で……言ってくれなかったの……?」

 

私はマスターにそう聞くとマスターは笑って答えた。

 

「君は冷静沈着な探偵だが短気な所があるからね。君が話を聞いたら怒って我先に動くだろ?……亡くなったユメちゃんみたいにね」

 

マスターはそう言って目暮警部に手錠を掛けられるとそのままパトカーに乗せられて行ってしまった。

 

私は何とも言えない中、頭をかいていると。

 

「エミリーさん……」

 

「なーに?」

 

私は笑顔を向けるけどアイは笑ってくれない……いや、コナン君達も笑ってないね。

 

「えーと……辛くないのかなって……」

 

「もう!何がよ〜。事件が解決したんだから辛いも何もないよ」

 

「仲の良さそうだった人が目の前で捕まったのに辛くない人間なんていないよ」

 

私の言い訳にコナン君がそう言ってきて私は笑みを忘れてしまった。

 

「さっき、煙草を吸おうとして止めて煙草をしまおうとしていたその手……震えてたよね?動揺してるんじゃないかなって」

 

「……まぁね。私だって嫌だと思う時はあるよ。目の前でさ……親しかった人が捕まって消えていく姿を見るなんてね……」

 

私はそう言って安友子ちゃんを見ると安友子ちゃんは表情を変えないで黙って私を見ている。

 

暫く互いに視線を向けあった後、私は軽く笑うとアイに視線を向け直した。

 

「ごめんね。今日は止めておこう。また今度ケーキを奢るよ」

 

「うん……そうだね……」

 

「落ち込まないで。どんな時でも私は何時だって貴方の味方だからね」

 

私はそう言って軽く手を振りながらその場を後にした。

 

後でアイはコナン君達から色々と聞かれると思うけどアイは私との話し合いを終えるまでは何も言わないと思うし子供相手にそんな相談はしない……たぶん。

 

私は少し不安を覚えながら煙草を一本取り出すと口に咥えて火を点けた所で着信のある携帯を取り出すと組織用の携帯からだった。

 

私はまた厄介事かな何て思いながら携帯に出た。

 

「私だけど?」

 

《私よ。ベルモット》

 

「え?どうしたの急に?わざわざ仕事用でって事は何かあったの?」

 

《まぁね。貴方にちょっと頼みたい事があってね。警視庁にある調査書を全部持ってきて欲しいの。出来る?》

 

「出来るけどどうしたのさ……何か厄介事!それともとーても個人的な何かかな?」

 

私は笑いながらそう言うと次のベルモットの言葉で固まる事になった。

 

《毛利探偵の関わった全ての事件の調査書》

 

「……え?毛利さんの?それも全部?」

 

それを聞いて私はどうして急にそんなものを欲しがるのかと耳を傾けているとベルモットは続けた。

 

《貴方は言ったわよね?工藤新一と宮野志保は幼児化して生き残った……そうよね?》

 

「……だったらなに?今さら何を調べるの?」

 

《信憑性を確かめる為かしら。前にも言った様にもう少し調べるつもりだから必要なの。ハッキリ言うと薬を飲んで幼児化なんて簡単に信じられる話じゃないでしょう?だから情報を確かなものする為に欲しいの。貴方の言う通りなら私が欲しい情報は調査書の中にある。と言っても他はダミーで本命は違うのだけどね》

 

「へぇ……まぁ良いよ。取ってきてあげる。まさかと思うけどさ……新一君の事を調べてる次いでに志保を殺す……そんな準備とかしてないよね?」

 

私のその言葉にベルモットは何も答えない。

 

私は溜め息をつくと改めて言っておく事にした。

 

「前に答えなかったけどさ……もし、志保に手を出すつもりなら……私だって容赦しないよ?」

 

《……そう。悲しいわね……今さら反抗期なのかしらね貴方》

 

「ベルモットが嫌いな訳じゃないよ。ただ……私の大切な友達の妹を助けたいだけだよ」

 

私はそう言って携帯を切るとその場を後にした。

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