黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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子役オーディション 〜依頼〜

ベルモットから頼まれた毛利さんの関わった全ての事件の調書を盗む為に夜の闇に乗じて警視庁へやって来た。

 

午前02:00丁度。

 

警視庁の窓にはチラホラと電気が点いてるけど気にせずに私は男の警察官の変装をして入り込む。

 

私は堂々と警視庁を歩く中、向こうから高木刑事と佐藤刑事が歩いてくるのが見えた。

 

何やら話してるけど特に収穫がありそうな訳じゃなそうだしそのままスルーしてから保管室にピッキングして抉じ開けるとそのまま中に入り込んだ。

 

暗い中、私はその中から毛利さんの関わった調書を探す。

 

「うーん……何処かなぁ……」

 

私は滅茶苦茶膨大な調書の束の中を探していると携帯がなった。

 

携帯は……エミリー用の携帯?

 

「はい。エミリーですが?」

 

《あ、エミリーさんですね?私、日売テレビの安田と申します。貴方に仕事の御依頼がありまして……》

 

「あ、すみません……今はちょっと……また掛け直しますので待っていてください」

 

《え?いや、ちょっと》

 

私は有無言わさず携帯を切ると調書探しを再開すると漸く毛利さんの関わった事件の調書を見つけ出した。

 

「はぁ……やっと見つけた……」

 

私は調書を見てほくそ笑んでいると保管室の電気が突然点いた。

 

私は驚いて出入り口の方を見るとそこには佐藤刑事がいた。

 

「貴方……電気も点けないでこんな所で何をしてるの?」

 

「あ……すみません……目暮警部から調書を幾つか持ってくる様に言われまして探しておりました。すぐに持っていくつもりだったので電気を点けずに……すみません」

 

「そう?おかしいわね……女の声が聞こえた筈なんだけど……」

 

うわ、危な……危うく佐藤刑事に私が侵入している事に気付かれる所だった……。

 

私は手に入れた調書を両手に抱えて出ていこうとした時、佐藤刑事に肩を掴まれた。

 

「ねぇ、貴方……」

 

「はい?何でしょうか?」

 

「それ何の調書なのよ?目暮警部が調書を欲しがるなんて」

 

「あぁ……これは毛利さんの関わった事件の調書ですよ。何なら見てみますか?私も何の為に調書を求めているのか分かりませんが佐藤刑事なら何か知っていたりして」

 

「知らないわよ。……まぁ、良いわ。今度はちゃんと電気を点けなさいよ?不審者にしか見えないから」

 

佐藤刑事はそう言って立ち去って行くと私は今度こそ安堵した。

________

______

___

 

私は調書を持ち出して警視庁から抜け出すと調書を持ってベルモット指定の場所へと赴いた。

 

「新出病院?」

 

私は指定された場所に首を傾げながら気を取り直して病院の中に入った。

 

鍵は掛けられていない……病院はやってないのか特に明かりはなかったけど光のある部屋まで来ると熱心にパソコンを弄るベルモットがいた。

 

私は軽くノック音を鳴らすとベルモットは私の方に振り向いた。

 

「遅かったわねユメ。頼んでた物は持ってきてくれたのかしら?」

 

「うん。もう大変だったよ。私の車やバイクは壊れて修理に出したから来るのに時間が掛かちゃったんだよ」

 

私はそう言って調書の束を置くとベルモットはその内の一つを手にして読み始めた。

 

「それにしても此処なんなの?何で病院?」

 

「潜伏して調べ物をするのに都合が良いのよ。この病院のDr.新出はあの子達と面識があるし近付きやすいしね」

 

「ふーん……あ、そう言えば何かエミリーの携帯で日売の安田って人から電話着たんだった……」

 

私はそう言ってエミリーの携帯でもう一度、安田さんに電話を掛けると勢いよく出た音が聞こえた。

 

《エミリーさん!何で急に切るんですか!?》

 

「ごめんごめん……えーと……それで仕事と言うのは?」

 

《はい。今回、私共の企画したテレビ番組に出演して欲しく御連絡をさせて貰いました》

 

「テレビ番組の企画?何の?」

 

《はい。再来月から撮影が行われる連続ドラマに登場する子役の座を賭けた子役オーディションを生放送で大々的に放送しようと言う事になりましてね。その際に審査員として貴方に出演して貰いたいのですよ》

 

「はぁ?審査員として?私は探偵であって役者でも女優でもないんだけど?」

 

私は仕事の依頼内容を聞いて困惑していると安田さんは困った様な声で言う。

 

《それはですね……貴方のお姉さん……クリスさんから推薦されまして……》

 

「はぁ!?」

 

私はそれを聞いてベルモットに視線を向けると素知らぬ顔で調書を読んでる。

 

私は眉間をピクピクとさせつつベルモットへの追及は後回しにして電話を再開する。

 

「何でお姉ちゃんが?」

 

《いや、最初は休業しているとは言え、クリスさんは日本にいらっしゃいますしアメリカのムービースターが審査員として出てくれるのなら番組としても盛り上がります……が、休業を理由に断られて貴方を推薦されまして……何でも本職ではないとしても演技の経験が豊富だとかで》

 

そりゃ変装なんて手を使えば演技は嫌でも上達するよ……。

 

私は困り果てていると。

 

「良いんじゃない?引き受けてみたらどうかしら?私は体調が悪くて……ゴホゴホッ」

 

「アメリカのムービースターがそんな安っぽい演技しないでよ……」

 

私はベルモットに呆れながら溜め息をつくとどうしようか頭を悩ます。

 

「でもねぇ……私は長期の仕事を終えたばかりだし……」

 

《そこを何とか!》

 

「うーん……でもねぇ……」

 

《アイさんも来ますし……どうか!》

 

「アイも?……分かったよ。と言っても専門的な事は分からないよ?」

 

《本当ですか!?ありがとうございます!お時間は》

 

私は安田さんから予定日とかを色々と聞いた後、私はメモ帳をしまって携帯を切った。

 

「全く……変な事に巻き込まないでよベルモット」

 

「ふふ、ごめんなさいね。でも、探偵として有名になる事も貴方の役目。たまには有名人らしくしないとね」

 

私はベルモットのその言葉を聞いて深い溜め息を吐いた。

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