黒の組織の幹部だけど有名アイドルの双子の姉妹なんです   作:黒っぽいアイドル擬き

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再びの暗躍

子役襲撃事件を解決した私達はようやく一息つけるとテレビ局の外に出ていた。

 

「ふわぁ〜……疲れた〜……帰ったら寝よう……」

 

「その前に病院です。遅くなりましたがその右腕を見て貰わないと」

 

「大丈夫だって。痛いけど治療したし」

 

「応急措置です。下手したら骨折しててもおかしくないんですよ」

 

スカーレットに煩く言われて私は面倒くさいなぁなんて思っていると。

 

「お、お姉ちゃん……!」

 

「ん?どうしたの あかねちゃん」

 

「……ご、ごめんなさい!私のせいで……」

 

「はは、大丈夫だって!それよりも怪我が無くて良かったよ。オーディションの事はごめんね。でも、あかねちゃんの演技。とーても良かったよ。活躍を期待してるよ」

 

私はそう言って あかねちゃんの頭を撫でてあげていたら かなちゃんに引っ張られた。

 

「もう良いでしょ!早く行くわよ!」

 

「いやいや、そんな急がなくてもさぁ」

 

「行くの!」

 

私は かなちゃんに引っ張られて連れていかれる。

 

何を怒ってるのか分からないけど少しは元気が出たのかな?

 

 

〜別視点side〜

 

 

かなに引っ張られて連れて行かれるエミリーを見届けたスカーレットは溜め息を吐くとそこへ黒川夫妻がやって来た。

 

「すみません。スカーレットさん」

 

「はい。何でしょうか?」

 

「今日の事……エミリーさんに改めて御礼にお伺いしたいのですがよろしいでしょうか?あかねを守って腕を怪我してしまいましたし……せめて治療費だけでも負担したいんです」

 

「大丈夫です。お気遣いなく。エミリーもそこまで求めてませんし、御礼だけで十分ですから」

 

スカーレットはそう言って微笑むと携帯が鳴った。

 

「はい。スカーレットです」

 

《俺だ》

 

スカーレットはその短い言葉を聞いてギョッとすると黒川夫妻に軽く会釈して離れていく。

 

その様子を見たコナンが追い掛けようとした時。

 

「ちょっと駄目よコナン君。もう帰るよ」

 

そのコナンを蘭が止め、抱き抱えてしまった。

 

「えぇ!で、でも!」

 

「でもじゃねぇ!帰るぞ!たく……それじゃ俺達はこれで」

 

小五郎はそう言ってアイに会釈し、アイと笑って見送る。

 

「うん。今日はありがとう。ほら、二人も挨拶して」

 

「また明日ねコナン君!」

 

「またなコナン」

 

三人からの別れの挨拶を受け、蘭はコナンを抱えたまま小五郎と共にその場を離れていく。

 

コナンは悔しげにスカーレットが離れて姿を消した場所を睨み、アクアはそんなコナンの様子を見つめる。

 

「どうしたのお兄ちゃん?」

 

「ん?いや、何でもない。それよりも帰ろう。社長達もそろそろ迎えに来るから」

 

「そうだね。それじゃまたね あかねちゃん。応援してるよ」

 

アイはそう言ってルビーとアクアの手を掴みながら帰って行き、その様子を あかねは見つめ続けるのだった。

 

その頃、人気の無い場所でスカーレットは電話をしていた。

 

「仕事ですか?」

 

《そうだ。たまには仕事を回してやらねぇと鈍るだろう?なーに簡単な仕事だ……只、ターゲットをバラすだけだ》

 

「……ターゲットは?」

 

《ターゲットは小澄金二郎。検察官だ。奴は俺達の余計な情報を掴んで調べているって話だ。言うまでもないな……こいつの家に押し入って組織の情報を手当たり次第に奪うか破棄したうえで殺れ。分かったか?》

 

「分かった。シンフォニーには?」

 

《奴にも連絡済みだ。信頼を取り戻す最初の一歩だと張り切ってやがる。だが……聞いたぞ。奴は右腕を痛めてるそうだな?》

 

「問題ありません。無駄に元気でしたから。おそらく少々、重い打撲と言った所でしょうか。一応、病院に行かせるつもりです。日時に指定がなければの話しですが」

 

《ふん、勝手にしろ。言っておくが奴の家族だろうがその場に居合わせた奴は必ずバラせ。分かったなキスール?》

 

「了解……ジン」

 

スカーレットはそう言って携帯を切り、暫く携帯を見つめた後、その場から去った。

 

 

〜side終了〜

 

 

事件から数時間後、私達は夜の道路をキスールのシボレー・カマロの助手席に乗って移動していた。

 

「どうですか腕の調子は?」

 

「大した怪我じゃないって。まぁ、支障は無いよ。それにしても久しぶりのまともな仕事だよ。たった数人消すだけで良いんだから」

 

私はそう言って欠伸をするとキスールは顔をしかめてるのに気付いた。

 

「どうしたの?らしくないね」

 

「いえ……ターゲットの家族構成に子供が一人いるので……殺すのですか……?」

 

「当たり前でしょ?まさか見逃すなんて事はないよね?」

 

「まさか……子供に手を掛ける様な真似は好まないだけですよ……」

 

キスールはそう言って運転に集中し始めた。

 

まぁ、前からたまーに情に振られる事は私も知ってるけど……キスール程の割りきりの良さを持つ人はジン以外見た事がない。

 

一定の情と冷酷な殺意……それが彼女の幹部として足らしめる要因なのかもね……。

 

私はそんな事を考えながや煙草を取り出した時。

 

「車内禁煙です。止めてください」

 

キスールにそう言われて私は仕方なく煙草をしまった。

________

______

___

 

私達はターゲット、小澄のいる家の近くまで来た。

 

車を停めて歩きで来ると大きな家があってそれなりに裕福な家庭なんだと分かると丁度、小澄が帰宅する姿を見た。

 

「シンフォニー。ターゲットが家に入りました」

 

「そうだね……もう少ししたら始めようか……」

 

私はそう言ってナイフの刃先を確認すると車内で吸えなかった煙草を吸って時間を潰す。

 

深夜まで待つと私は黒いキャップ帽を深く被ると小澄の家の玄関へ近づくとキッピングを始めた。

 

「さてさて……お、最新の鍵じゃん……ちょっと面倒だな〜……でも、此処をちょこちょこっと……よし、開いた……」

 

私は鍵を抉じ開けると音を立てない様に侵入した。

 

「キスールは一階。私は二階ね」

 

「了解」

 

私は軽く指示した後、二階へ上がった。

 

静かに移動して二階にある部屋の一つの前まで来るとそっと扉を開けた。

 

そこには夫婦らしき男女が眠っていて私はナイフを抜くと静かに接近して振り上げると私は寝ていた夫婦の一人を突き刺した。

 

「……ッ!?」

 

刺さったナイフに違和感を覚えた私はナイフを抜いて布団を勢いよく捲るとそこには人ではなく、丸められた毛布だった。

 

「何処に行った……?」

 

間違いなくターゲットが家に入ったのを見たし、逃げ出した姿も見てない……本当に何処へ……?

 

私は考え込んでいた時、一階から物音を聞こえた。

 

「まさか……!」

 

私は駆け出して一階へ急いで向かった。

 

「キスール!」

 

私が駆け付けるとリビングで揉み合うキスールと小澄が揉み合っていた。

 

キスールは必死に振りほどこうとしてるけど小澄がしつこく追い縋ってきているのを確認した私はナイフを振り上げて今度こそ小澄を背中から突き刺した。

 

「ぐわぁッ!?」

 

刺された小澄はスカーレットを放してそのまま倒れると私は覆い被さって何度も刺した。

 

小澄が動かなくなるを確認した私は顔に付いた血を裾で拭うとスカーレットに視線を向けた。

 

「大丈夫?」

 

「はい……私がリビングに入って奥に来た所で物陰から飛び出してきて……揉み合いに……」

 

スカーレットはそう言って溜め息をついた時、物音がした。

 

「……ライト。ただし五秒まで」

 

私の指示にスカーレットはライトを使って物音がした場所を照らすとそこには。

 

「おやおや……こんな夜更けにこそこそ何を?」

 

私が見たのは小澄金二郎の妻、小澄美奈子だった。

 

どうやら旦那と隠れてたらしいね。

 

「さて……私達の犯行を見た以上……死んで貰うわよ?」

 

私はナイフを手に美奈子に向かって歩く。

 

「こ、来ないで!」

 

美奈子は後退りながら近くにある物を手当たり次第に投げてきて私は防いでいたら怪我した右腕に当たった。

 

「いたッ!?」

 

痛みに怯んだ私を見て逃げる機会だと思ったのか駆け出したけどその足を私が引っ掻けて転ばした。

 

「い、いや……!」

 

美奈子は這って逃げようとしたけど私が美奈子の足を引っ張って引き戻すと私はナイフを刺した。

 

何度か刺した所で美奈子も死んだのを確認した私はスカーレットの方を見る。

 

「二人殺した……何も異常が無ければ集められてた組織の情報を奪って物取りに見せ掛けて逃げるよ」

 

「……子供は?」

 

「見てないの?」

 

「はい」

 

キスールのその返答に私は探しに行こうとした時、気配を感じて視線を向けた。

 

「お父さん……お母さん……?」

 

そこには目的の子供がいた。

 

女の子で寝間着姿、熊のぬいぐるみを抱き締めながら私達を見ている。

 

「お姉ちゃん達……だぁれ……?」

 

「……キスール。私は組織の情報を探してくるから始末しておいて」

 

「……はい」

 

私はキスールに始末を任せて組織の情報を探しに小澄の執務室へ向かう。

 

キツい事を押し付けちゃったけど何時かは子供にも手を下さなければいけない……悪いけど彼女為だからね……。

 

 

〜別視点side〜

 

 

子供の始末を任せられたキスールはシンフォニーが立ち去ったのを見届けた後、子供に視線を戻す。

 

子供は倒れている父と母を呆然と見つめており、キスールは子供を見つめて戸惑う。

 

『お父さぁーん!お母さぁーん!』

 

キスールは過去に両親を亡くした事を思い出し、そして復讐の人生を歩み始めた事を思い出すと腹を決めた。

 

「(目の前の子供が私と同じ様にならないとは限らない……此処で始末する……)」

 

キスールは子供を見つめ終え、懐からナイフを手に取ると子供の前に屈んだ。

 

「ごめんね……お姉ちゃんを責めて良いから……大人しくしててね……」

 

唖然とする子供にキスールは悲しげな表情を浮かべながらナイフを振るった。

 

 

〜side終了〜

 

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