NIKKE ―ガメラ超決戦―   作:ヒモトラマン・ロープダーク

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 ルビコンに突撃したり、家族の半分がコロナでぶっ倒れたりしていたので更新遅くなりました。感想おまちしてます。
 
 ガメラアニメはこれから腰を落ち着けて鑑賞します。


強襲 Ⅳ

 

 怪 鳥 殲 滅 作 戦

 

 そのあらましはこうだ。

 

 

 第①フェーズ……

 まず、作戦ポイントに誘導弾によりギャオスとラプチャーの双方勢力に損耗を与え、自陣へ注意を惹かせる。そして、廃墟都市部から出てきた敵勢力に対して閃光弾を使用して足留め。そこを一気にラプラスのバーストで薙ぎ払う。

 

 第②フェーズ……

 次はラプラスが射ち漏らした敵戦力をマクスウェルをはじめとした狙撃部隊が殲滅。更に残り残存した個体はドレイク率いる遊撃部隊が各個撃破する。

 

 第③フェーズ……

 メティスを中心に布陣を再編。そのまま、ギャオスの巣エリアに突入して災禍の根源であるゲートキーパーを撃破、並びにギャオスを完全に駆逐。

 

 

 

 

 

 

 

「………そんなうまくいくと思う?」

 

 アニスの疑問は最もだった。

 作戦のために地上へ向かうエレベーターの中という今更な状況の中、彼女は不安を吐露する。無理もない、シュエンが関わったことで死にかけたことは一度や二度じゃない…それに、彼女の作戦立案能力は『強引、ガバガバ、尻拭いは現場』の三拍子が揃ったお粗末の極みだ。バーニンガム副司令官が噛んでいるとはいえ、信用ならないのは仕方ないだろう。 

 …その副司令官も彼女の作戦に乗るあたりいよいよヤキがまわったのだろうか。彼の傘下にあるイージス部隊がいたたまれない。

 

 

 ―――…

 

「アニス、言わないで下さい。ただでさえ、お通夜ムードなのに、さらに悲しくなるじゃないですか。」

 

 

 指揮官も何も言えず、ネオンはげんなりと気を落とす…ラピも目を背けているばかり。

 

 シュエンの被害者筆頭と言っても他言ではない彼彼女等のモチベーションは最悪だった。重く湿気の満ちた空気は同席しているアブソルートすらもたまったものではないとドン引きしている。

 

「…おい、その湿みったれた戯言をやめろ。こっちの気分まで悪くなる。」

 

 ウンファが静かにキレた。

 …だが、そんな彼女にヘドロのような視線を無言で向け返したアニス。今迄の不条理かつ非合理な全ての仕打ちを無言で語る光を灯さない瞳は、ベスティーも震えウンファもたじろいた。普段、口が達者な輩が言葉で語らない異様さは恐怖でしかない。

 

「……わかった、悪かった。だから、その目はやめろ。」

 

 ウンファの降参宣言で喧嘩は幕を下ろす…こんな余計なことで体力を使う余裕なんてないのだから。

 取り敢えず、場を和ませようと口を開いたのはエマ。

 

 

「まあ、まあ、そんな悲観することはないんじゃない?あくまで公的な手続きを踏んだ作戦だし、メティスの子たちもとっても強いんだから、よっぽどのことがない限り平気よ〜。」 

 

 

 ……よっぽどのことがない限り

 

 指揮官には何気なく発した言葉が奇妙に響く。

 彼の脳裏につい1時間前…マクスウェルとした会話が頭を過る。

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

 

「やあ、ベビー…いる?」

 

 指揮官室にふらりとやってきたマクスウェル。作戦開始前で中核を担う彼女がわざわざやってくるということは事情を察せられる。昨晩のギャオス化したニケのことだろう。

 今は丁度カウンターズが席を外して不在。マクスウェルにとってこれは都合がよかった。

 

「昨日の話は聞いてる。…で、エーテルに早急に調べ物の結果を出してもらったんだけど……この話はカウンターズにするかどうかはベビーが判断して。」

 

 ―――どういうことだ?

 

「確定とは言い切れない情報で不安を煽るのは良くないってこと。―――結論から言うと、未知の脅威はギャオスだけじゃないかもしれない。」

 

 ―――まだ何か怪獣いるということか? 

 

 穏やかではない話だ。ラプチャーに続くギャオスからダメ押しにまだ知らぬバケモノが出てくるなんて勘弁願いたいところだが、無慈悲に差し出されたマクスウェルのタブレット端末がその証拠を突きつける。

 

「…コレが昨日の異形化したニケの体内で脳を侵蝕していた有機体から採取した『一対の染色体』。そして、こっちが最初のゲートキーパー捜索の時に見つけたミイラ化したニケのボディから採取した『一対の染色体』。

 どっちも、同じものだけど…どちらも『ギャオスではない染色体』なんだよ。」

 

 指揮官は思い返す……

 生物の進化の過程を経る上で無駄無き『一対の染色体』に成ることはありえない、故にギャオスは人為的に創られた生物兵器であると推論された。…そして、マクスウェルのタブレット端末が見せる2枚の写真はギャオスとは微妙に違う『γ』のような染色体が写しだされている。

 

 確証ではない。されど、警鐘を鳴らすに足りうるデータに指揮官は顔を引きつらせた。

 

 ――シュエンには話したのか?

 

「話したよ、勿論。でも、『ラプチャーだろうが鳥だろうが如何なる脅威だろうとも捻じ伏せる、それがアンタたちの仕事でしょうが!』だって。いやあ、御尤もといえばその通りなんだけど…」

 

 愚問だったな…溜め息が洩れる。

 

「あくまで確定じゃないよ。…でも、ギャオスには不可解な点は多い。もし、この未知の脅威と遭遇した場合…真っ先に衝突しなきゃならないのは私たちメティス。だから…………」

 

 ―――マクスウェル?

 

「……もしもの時は、アークを頼むよベビー。」

 

 頼む。その言葉はどういう意味か……

 科学者としての一面を持つ彼女、故に彼女自身しか解らない何かがあるというのか。ただ、寂しそうに微笑んだ彼女に指揮官は肩を掴む。

 

 ―――『もしも』なんて無い。

 

「ベビー?」

 

 ―――生きて必ずまた会おう。

 

「…」

 

 キョトンするマクスウェル…暫くして、苦笑しながら

 

「……もう、それ死亡フラグだってば!」

 

 

 

 

 

 ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

 

 

 

「……『生きて必ず』か。」

 

【おいよせ、マクスウェル! 縁起が悪いぞ!】

 

 地上にて配置についたマクスウェル。

 思わず口をから溢れた言葉に、ドレイクから通信越しに悲鳴地味たツッコミが入る。確かに映画など創作物で『生きて帰る』『帰ったら結婚』等々のセリフは帰っこない奴のお決まりの台詞、言い分は間違いではない。ゴメンゴメンと平謝りしつつ採取チェックを済ませたスナイパーライフルを構え、弾丸を装填する。

 

(さて、鬼が出るか蛇が出るか… いきましょうか!)

 

 彼女の後方にはスナイパーの量産型ニケ部隊が控えている。更に後ろには100は下らない歩兵部隊が行進。

 

 そんなニケ部隊の一足先に先陣きって仁王立ちと腕組みしているのはラプラス。曇天の下、見据えるは怪鳥の巣窟…

 

「ラプチャーでもギャオスでも、人類に仇為す脅威ならば殲滅あるのみ!」

 

 変身し、ランチャーを構えると同時に頭上をミサイルの列が通過していく……これが『狼煙』。今尚、仁義無き争いを続けるギャオスとラプチャーが暴れる廃墟へ真っ直ぐ飛んでいき…爆発。

 黒煙と炎が上がり、怒り狂った怪鳥たちは文字通りに牙を剥き…不意をついてきた畜生どもを引き裂いてやるべく次々と飛び立つ。

 

 ……戦いの火蓋は切っておとされた。

 

 

「さあ、行くぞ怪鳥ども!正義は我等にあり!

 

  エンカウンター!!!」

 

 

 





Q.ガメラはなんで今うごけないの?

 →ゲートキーパーとかいうアホが怪獣復元に失敗し■■■が復活。勘づいたガメラも自力で世界の壁を飛び越えてきたが、元々満身創痍だったので動けなくなった。…つまり、ガメラは復元された存在ではなく正真正銘オリジナルの個体。
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