NIKKE ―ガメラ超決戦― 作:ヒモトラマン・ロープダーク
お久しぶりです…しかし、短くて申し訳ない。
人よ、人よ、我らの怨みが聞こえるか?
――…うっ
「目を覚まされましたか、指揮官。」
意識が戻った指揮官。エレベーター落下のショックで気を失ったことは覚えている…その際、ラピをはじめとしたカウンターズが自分がぺしゃんこにならないよう抱きとめてくれていたことも。そのおかげか、多少痛む以外は幸い目立った怪我はない。
――ラピ、ここは?
「エレベーターの最下層…更にその下。アークの底にあたる部分と言うべきでしょうか。私達はドレイクの機転で難は逃れましたが、本来降りるべき場所より深いところまで来てしまったようです。」
地の底、更にその底。随分と下に叩き落とされたものだ。
取り敢えず、市街地に出なくては。ミシリス本社まではまだ遠いし、ギャオスの襲来を受けている以上はゆっくりしている猶予は無い。
――急がなくては。
「指揮官、あまり無理をなさらないでください。今、アニスとネオンがエレベーターの扉をこじ開けようとしています。今しばしお待ちを。」
確かにアニスとネオンが扉に手をかけてそれぞれ左右に引っ張りこじ開けにかかっていた。ニケのパワー2人分ならそこまで時間もかからないはず。
「ふんぬぅぅ! いい加減、空きなさいよ!」
「火力ぅ!」
そして、耳障りな鉄が軋む音をあげながら徐々に隙間が開く……
「よし、これでいけるよ指揮官様!」
「市街地に出ない分、時間はかかりますが上よりは安全でしょうね。」
――…
安全…指揮官はその言葉が胸に刺さる。何故にアークがギャオスの被害を受けたかは知らないが、本当なら自分が市街地でニケを率いて対処しなくてはならない事態だろう。それをこんな薄暗い地下のさらなる底で鼠のように這うことしか出来ないなんて…
そんな気持ちを察したのはラピだった。
「指揮官、今は私たちが市街地に出ても足手まといにしかならなりません。焦る気持ちは私達も同じです。」
――わかっている。
悔しさを噛み締めても今は進まなくては。
メティスが復活すれば、士気も上がるはず…
それに、アークだけじゃない。ラプラスや地上に残ったニケたちも助けなくてはならないのだ。
そう自分に言い聞かせながら前へ重い一歩を踏み出すしかなかった。
★ ★ ★ ★ ★ ★
その頃、地上では…
尚もラプラスが孤軍奮闘でギャオスの群れを相手どっている。身体やマスクやランチャーといった装備はもう見るも無惨にボロボロだが、まだ折れない彼女の意思は悲鳴をあげる肉体を奮い立たせ戦いを続けさせることを可能としていた。
「まだだ、まだヒーローは倒れない! 次ッ゙!!」
ビームで迫るギャオスを焼きはらう。これで何羽目だ?
もうかなり数を大小を選ばす倒して山になっている。それでも、空を舞う怪鳥たちは減る気配が無いのは目の錯覚ではないだろう。全く冗談ではない。最も挫けるつもりなど毛頭な……
『ギャァ!!』
「!?」
僅かに隙が出来た一瞬、その腕に大型犬ほどの大きさのギャオスが腕に喰らいつく。慌て振りほどこうとするも、怪鳥の顎の力は並外れたものという生易しい形容ではなくニケの力をもってしても容易くふりほどけない。
「離せ! 離せ! ぐあっ!?」
その致命的なアクシデントに畳み掛けるようにまた新しいギャオスの背中に蹴りを入れ転倒させると地面へおさえつける。同時に腕に咬み付いていたギャオスが力任せに食いちぎってしまった。片腕を奪われ英雄は抗う術を失った『英雄』なんぞ手負いの獲物でしかない……トドメを刺すべく次々と怪鳥たちが頭上に群がり、超音波メスの発射体勢へ入る。
鼓膜をぶち抜き、脳を破裂させるような高周波の大合唱。まるで悪魔の嘲笑のように響きわたり、空間が歪む…
もう気持ちだけで覆るほど甘い状況ではなかった。
「…ヒーローが、こんな…ところで!」
『『『『ギャァァァァァ!!!!』』』』
……誰かが言ったか
英雄の死なんて存外呆気ない、もしくは惨めなものだって
『NIKKE―ガメラ超決戦―』を読んでいる皆さん、いつもありがとうございます。
最近になってあまり更新してない小説の状況に心配の声をいただきました。
私自身の最近の近況なのですが、不眠症とおぼしき症状が暫く続いており睡眠薬の服用が続きがちで、体調・メンタルも悪化してモチベーションがあまり上がらない状態が続いてます。それに伴って執筆は思うように進んでいない有様ですかちゃんと完結させたいと思っています。
次回の更新はまだまだ待っていただくことになりますが、よろしくお願いします。