NIKKE ―ガメラ超決戦― 作:ヒモトラマン・ロープダーク
…遡ること数時間前
ミシリス社長室にて…
「成る程…要は地上で大規模な戦力を動かずために私のバックアップが欲しいということか。」
「決して、悪い話じゃないと思うのだけど? ギャオスの殲滅により、ミシリスは評判とサンプルを…あなたは軍部で評価を獲ることだって夢じゃない。」
バーニンガムは唸る… 確かにアークにおいて実力と実績がモノを言う。異界からの化け物を追い払ったとなれば勲章のひとつやふたつ増えてもおかしくない功績だろうが…なんせ、持ちかけてきた相手は悪名高いシュエンだ。彼も馬鹿でもお人好しでもないアークの人間、警戒し提案を十二分に吟味するのは実に自然。自分もこの厄介極まりないどころか厄災そのもののこの小娘によって使い潰された有望な人材の列に加わるわけにはいかないのだから。
(どうせ私を都合の良い蜥蜴の尻尾扱いするつもりなのは判る。…だがしかしまあ、よくカウンターズの指揮官はこんなのと付き合っていられるな…)
付き合いがあると言っても、その関係性はカウンターズにミシリスのニケが居ない時点でご察しなのだが。
まあ、そんなことはどうでもいい…取り敢えず返事はしておかなくては。
「シュエン、貴女の要望はわかった……悪いが、その提案は辞退させてもらおう。」
答はNO。ハイリスクな上にローリターンなんてやってられたものじゃない。毅然とした拒絶だが、一方のシュエンは余裕そうに『へぇ?』と踏ん反り返っている…彼女の性格ならここで癇癪が爆発してもおかしくないはずなのだが?
「……シミュレーターの設定も甘い、おまけに戦術プランもメティスが重きを置き過ぎている。ラプチャーが相手ならまだしも、今回は例のギャオス…メティスだって、そもそもアレから命からがら逃げてきたんだろ? 君の二度目の問題行動に付き合おうものなら私の立場も危うい…無理な話だ。」
「……確かにリスキーかもね。でも、アンタはそれで良いの?」
「?」
何が言いたい? 固まるバーニンガム…
「確かアンダーソンには随分と恥をかかされたそうじゃない?」
「…!」
アンダーソン…旧友であるが同じ副司令官同士のライバル関係にある。そして、先日のヘレティック=モダニアの一件で対立が鮮明となったのは記憶に新しい。彼としてはあまり聞きたくない名前だ。
「ご愁傷さまよね、ヘレティックの件であんなボコボコにされて…当の本人はお咎めなし。アイツがあげた功績が多いから政府の人間はそっちの肩を持った。悔しくないの?アンタは明確にアンダーソンより下に扱われたのよ?」
「…ッ」
「…まあ、それも子飼いにしてるカウンターズのお陰。優良な物件を拾ったものね…『何処かのプールに玩具の船浮かべてるだけのお飾り部隊』なんてエライ違いよねぇホント?」
「…!!」
何処かのプールに玩具の船を浮かべてるだけのお飾り部隊……十中八九、バーニンガムが面倒を見ているイージス部隊だろう。彼女たちはその部隊の特性上、活躍の機会を獲ることは難しいのは事実。本人たちやバーニンガムも頭を悩ませているところを容赦なく踏みつけるシュエン。
「…穀潰しの世話はそりゃ勝手にやってろという話だけどパッとした武功のひとつも無いなんてさみしいこと。はははは!」
「…」
ギチチ…とバーニンガムは拳を握りしめる。沸々と怒りとストレスが滾りだすが必死に抑える…殴ってやりたい。だが耐えきれなければ自分はこのクソガキのせいで全てを失う…
…耐えろ …耐えろ …耐えろ
「ま、別に良いか。無理強いはしないし、武勲が欲しい副司令官なんてまだまだいるし?さあ、もう帰っても構わない……」
…耐え…… いや…
「……良いだろう。」
バーニンガムは頷く。我慢の限界だった。
「そこまで煽る自信があるなら、貴様のメティスを信じて地上に部隊をつけてやる。だが、絶対に失敗など許さん…ましてや、成果をメティスが独占することもな!!」
半ばヤケクソ。それでも、掌に乗った魚にシュエンは釣り上がるような笑みを浮かべた…。
「賢明な判断ね。期待は裏切らない…なんて言ったってあの娘たちはアーク最強のニケなんですもの。裏切れるはずがない。
…それじゃあ、一先ずこの盟約に乾杯といきましょうよ。」
こんにちは。
『NIKKE―ガメラ超決戦―』を見てくださりありがとうございます。物語も折り返しに入ったところですがこの度、更新を一度停止します。
読んでくれる皆さんに申し訳ない。私自身の不手際が発端ですが、メガニケのアカウントが使えなくなり復帰が現状のところ絶望的、それでメンタル的に執筆が厳しいことが理由です。リリースしてから今までそこそこ課金して続けてきたゲームだけに喪失感が強く、悲しいですが暫く離れようと思います。いずれ、気持ちの整理がついたら再開したいと思ってはいますので、気が向いたらまた見てください!皆さん、アカウント管理はしっかりしましょう!
それでは、またいつか!