戦姫絶唱シンフォギア〜数々の平行世界〜   作:エドアルド

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陽だまりはお日様のために3

 

消しましょう   無くしましょう  潰しましょう

 

刺しましょう  消しましょう  切りましょう

 

殺しましょう  焼きましょう  見捨てましょう

 

愛しましょう  消しましょう  亡き者にしましょう

 

『み…………』

 

お日様……お日様、ワタシのオヒサマ

 

アナタは燦然と輝くイトシイヒト

 

あなたのクルシミはみんなナクシマショウ

 

『……く……』

 

私はヒダマリ、お日様が無いと存在しない(ワレハ血ヲ欲ッス)

 

この世でイチバンタイセツなアナタ(命ヲ魂ヲ)

 

『み…………く……』

 

貴女がイツマデモ輝けるセカイに(足リヌ、足リヌ!足リヌ!!)

 

『み……く』

 

ダカラ(その為に)

 

全て(スベテ)

 

コロソウ!(消しましょう)

 

 

「未来!!」

 

「へっ?」

 

「未来ぼーっとしてどうしたの?」

 

響の声が聞こえる

 

「最近変だよ?」

「そうかな?」

「うん、偶にどっかに行っちゃいそうで怖くなる」

 

響を心配させちゃったな。でもいたって健康のはずなんだけど

 

「大丈夫だよ響。私は何処にも行かないから」

 

響と離れるなんて考えられない

 

「……うん。未来とはずっと一緒だよね」

 

そう、響とはずっと……一緒…に……

突然私の視界が暗転する

 

「未来?」

「ひび…き?」

 

地面が見える。こんな近かったっけ

 

「未来!?ねぇ、未来大丈夫!!」

「大声上げてどうした?」

 

クリスの声だ

 

「未来が!!」

「なにぃ?ッ!?医務室に運ぶぞ」

 

そんなに慌ててどうしたの……

 

「未来!!未来!!」

「急ぐぞ!!」

 

何だか少し眠くなったな……

 

 

響ノ敵ハ殺シマショウ。ウフフフフ

 

 

 

 

 

****************

 

 

 

 

 

超常災害対策機動部タスクフォースS.O.N.Gその司令室に装者達が集まっていた。

 

「急な招集ですまないな。今回新たにギャラルホルンアラートが確認された」

 

そう言ったのは司令である風鳴弦十郎だった。

 

「今回も装者達には調査に向かってもらう。それと今回はもう1つ。エルフナインくん説明を」

「わかりました」

 

弦十郎からエルフナインへと会話のバトンが渡される。

 

「先程、未来さんが倒れました」

 

エルフナインの言葉に既に知っている響とクリス以外から息を呑む様子が伺える。響は暗い顔をし、クリスは苦虫を噛み潰したよう顔をしている。

 

「それで未来は大丈夫なの?」

 

マリアがエルフナインに問う。

 

「はい。怪我や病気は見つかっておらず精神的なものかと思われます。それと時折魘される様子があります」

 

それで勘のいいものは気付く。

 

「立花の時と同じくという事か」

 

かつて平行世界と繋がった時、向こうの響とこちらの響の記憶や意識が混合した事があった。

その時と状況が全く同じなのだ。

 

「うむ。俺達もそう予測している。今回は向こうの調査と向こうの小日向くんへの接触の二つを頼む。そして向こうに行く装者は響くん、翼、クリスくんの3人に頼む」

「承知しました」

「そうと決まればさっさと行こうぜ」

「待っててね、未来」

 

響、翼、未来の三人は早足でギャラルホルンまで向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響、翼、クリスの三人がギャラルホルンゲートから降り立ったのは森の中だった。

 

「ついたな」

「にしても森の中かよ」

「とりあえず、街に出よっか」

 

三人はこちらの世界の事を把握するべくギャラルホルンゲートから離れ街へ降りる事にした。

しばらく歩けば三人は街についた。

 

「ふむ、特段変わった事は無いな」

「月が見えればもう少し何かわかったかも知れないけどな。昼間じゃあ見えないな」

「やっぱりリディアン行ってみる?古い方の」

 

三人は街並みを見渡し特段元の世界と変わりがない事を確認すると元の世界の旧リディアン音楽院に向けて足を運んだ。

その間も何か元の世界との違いを探しながる三人は歩く。

 

「ふむ、こちらのリディアンは昔のまま、おそらく二課もここにあるだろうが――」

「どう接触するかだよな」

「普通に訪ねるのは……無理だよねぇ」

「当たり前だバカ」

 

三人はリディアンが古い方のリディアンである事を確認してどう二課とコンタクトを取るべきか模索していると

 

突然街中にサイレンが鳴り響く。

 

「これは!?」

「ノイズの警報だ!」

「翼さん!クリスちゃん!行こう!」

 

三人は人が避難する方向とは逆に進む。するとチラホラと空中に炭が舞っているのを確認する。それと同時にシンフォギアを纏い急いで駆けていく。

そしてノイズが居るはずの現場に着くが――

 

「ノイズが居ない?」

「ノイズが崩壊するまでまだ時間はあるはずなんだが」

「どうゆう事だ?こちらの装者が倒した可能性もあるがあまりにも早すぎる」

 

三人がノイズが居ないことに首を傾げていると足音が聞こえた。三人はその方向に目を向けると。全身を黒い服と仮面で覆い剣を持った人物が立っていた。

 

「……ありゃ敵か?」

「この場に居ることを考えるとあの人物がノイズを殲滅したと考えるのが妥当だが、シンフォギアでは無いな」

 

翼とクリスは警戒しながら話し合う中。

 

「すみませ〜ん。ここのノイズって貴方が倒したんですか?」

 

響が黒ずくめの人物に近付いていく。

 

「おいバカ!よせ!」

「戻るんだ立花!」

 

二人は立花の突飛な行動に驚愕し声を上げる。それと同時に歌が聞こえてくる。

それは三人にとって馴染み深い自分達もよく歌っている聖詠だった。そして三人の人物が降り立った。

 

「え?私?」

「どうなってやがる!?」

「驚愕とはこの事か!?」

 

そして二つの世界の装者達が邂逅した。

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