戦闘狂のヒーローアカデミア   作:ゴマだれ

12 / 13

朝起きたら総合評価が3000超えて2度見しました
本当にありがとうございます!

今回は騎馬戦です
正直キャラの口調とか合ってるのかな…?


第二種目

 

「予選通過の42名が出揃ったわね!まだ見せ場もあるから、落ちちゃった人も安心なさい!」

 

第1種目の障害物競走を終え、42名の予選通過者が壇上に立つミッドナイトに注目する。今までのとは違い、ふるいにかけられたこのメンバーの戦いはマスコミやプロヒーローも特に注目していた

 

「さーて第二種目よ!私はもう知ってるけど~~…何かしら!?言ってるそばから!」

 

緊張感が漂う中、先程のようにディスプレイに映し出されたのは『騎馬戦』の文字だった

 

「参加者は2~4人のチームを組んで自由に騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど一つ違うのが…先程の結果に従い各自にポイントが振り当てられること!!」

 

(うげぇ…よりによってチームプレイかよ)

 

「入試みたいなポイント稼ぎ方式か、わかりやすいぜ」

 

「つまり組み合わせによって騎馬のポイントが違ってくると!」

 

「あんたら私が喋ってんのに直ぐ言うね!!!」

 

競技の特徴について話していく生徒に注意をするミッドナイトを他所に離人は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。この戦闘狂にとって集団行動など自分の枷にしかならない事は分かりきっていたことであり、離人にとっては先程の障害物競走以上に厳しいものだろう

 

「そして1位に与えられるポイントは…1000万!上位の奴ほど狙われちゃう下剋上サバイバルよ!」

「…はぁ?」

 

周囲の視線が離人に集中する

この事実に離人も拍子抜けしたような声がとび出た。

 

勿論、通常なら周囲からのプレッシャーによって本来のパフォーマンスどころか自身の重荷になるこの事実だがこの体育祭開始以降、緊張のきの字も出さない離人にとっては無関係なものだった

 

(下克上っておま…第1種目のアレ見ておいて俺が逃げに徹したらその1000万なんて遠い夢だぞ?)

 

本来なら1000万という莫大なPtを持てば集中狙いだけでなく、組を作る時点で中々苦労するレベルのハンデを背負う。しかし、この源力離人という規格外の存在にとってはハンデにすらならない、2人だけのチームであっても離人が騎馬を担当するだけで難攻不落の要塞の完成である

 

「上を行くものには更なる受難を…Plus ultraの精神よ!気張りなさいな!」

 

離人の思考を他所にミッドナイトは組み分けの時間を告げる。それと同時に生徒も動き出すが、予想とは裏腹に離人の元には多くのA組生徒が集まっていた

 

「離人くん!私とやろうよ!」

 

「離人!俺の硬化ならお前のパワーにもついて行ける!」

「頼むよ!オイラ背丈の問題で騎手しか出来ねぇんだよ!」

 

(ま、こうなるよな…)

 

第1種目で圧倒的なまでの実力を見せた離人を相手に1000万を取ることは不可能と考え、奪うのではなく護る立場になろうとするクラスメイト、しかし

 

「必要ない、俺は既に組む相手の目星くらいはつけてる」

 

「マジか…分かった!お互い恨みっこナシだ!」

 

「クッソォ!…ハッ、障子!」

「うぅ…絶対取ってやる!」

 

「おう、精々がんばれ」

 

怨み言を呟く葉隠に別れを告げて、その生徒の元へと向かい肩を叩く

 

「おい、俺と組め…おっと個性は使うなよ?」

 

「ッ!…バレてんのかよ」

 

それは第1種目を普通科で唯一通過していた例の宣戦布告をした生徒だった。離人も個性を警戒して釘を刺し、本心で答えるように求める

 

「第1種目の時にな、それで答えは?」

 

「…わかった、それで残りのメンバーは?」

 

「目星はついてる、ついて来い」

 

普通科の生徒を連れてもう2人の元へと向かう離人、この種目で主に敵対することになる相手は爆豪と轟、そして緑谷含めたA組とB組のほぼ全員だが後半になると見切りをつけて、最終的にはトップを狙う爆豪と轟だけになるだろう。

そうなれば個性の割れているA組のメンバーよりはB組の方が最終的には有利に働くと離人は判断した。

 

「よし、そこの…鉄のヤツと茨?の奴。俺と組め」

 

「…な、A組?!」

 

「私ですか?」

 

離人が選んだのはまだチームの組めていなかったB組の塩崎と鉄哲だった。2人の実力は第1種目でも好成績を残す程であり、その実力と個性を離人は買っていた

 

「待てや、何で俺らなんだ?」

 

「簡単だ、このチームなら勝てる。それ以外の理由が何処にある?」

 

鉄哲がチームに誘った理由を聞くが、離人にとってはこの状況で勝てないメンバーを選出する程馬鹿ではなかった

 

「…理由は分かりました、ですが私達が貴方と組むメリットがある訳ではありません」

 

(流石に二つ返事で頷けるほど甘くはないか…)

 

だが塩崎達はまだ頷かない

B組の面々からしてみればA組の人間は自分達の注目を奪おうとする輩であり、そう易々と手をかせる相手ではなかった

 

「メリットならあるぜ、1つは1000万が最初の時点で手元にあること。俺の力があれば簡単に次の競技に進める」

「そんなモン、俺らもそのつもりだ!」

 

離人はメリットとして次の競技に進める事を出すが、無論2人も元からそのつもりであり負けるつもりは無かった

 

「そして2つ目は…まぁ、こっちの方がお前らにとっては魅力的だろうな。お前らこの体育祭に何で出場した?」

 

「あ?そんなモンいい結果出して、プロからスカウト貰うためだろ?」

 

「なら、プロが見るのは結果だけだと思うか?いいや、競技中の立ち回りや活躍…結果が全てではないだろ?」

 

「それが私達のメリットにどう繋がってくると?」

 

「勿論、プロとは言え見れる生徒には限りがある。ならそんなプロ達が1000万という注目の的を見ないと思うか?」

 

「…なるほど!プロからの注目度も上がるってことか!」

 

「そういう事だ…でどうする?今なら優勝候補の俺の個性を間近で見れる特等席付きだぞ?」

 

そのメリットは2人の心を揺らすのに充分なものだった、その上今の所一番優勝に近い男の弱点が探れるかもしれないという願ってもないオマケまで付いてくる。この時点で2人の返答は決まったも同然だった

 

「分かりました、チームの話お受けしましょう」

 

「助かる、源力離人だ。離人で構わん」

 

「塩崎茨と申します」

 

「鉄哲徹鐵だ!宜しくな!」

 

「…心操人使だ」

 

これにてA組、B組、C組のクラスどころか学科も異なる者達による異質なチームが完成した

 

「それで離人、騎手はお前がやるのか?」

 

「いや、俺は騎馬だ。騎手はお前だ心操」

 

「…ハァ!?」

 

早速役割決めになるのだがまさかの展開に心操も驚きの声を上げる。塩崎や鉄哲もてっきり離人が騎手をやる物だと思っていた為、驚きを隠せなかった

 

「何で俺が…」

 

「いや、俺が騎手やったら機動力が死ぬだろ。鉄哲は…確か防御系の個性だよな?」

 

「おう、俺の個性は『スティール』!タフネスなら誰にも負けねぇ!」

 

「なら前の騎馬を頼む、塩崎は遊撃と牽制担当で右後方を」

 

「お任せを」

 

塩崎の個性『ツル』は広範囲の射程と遊撃及び迎撃が可能であり、待ちを主体とする戦いにおいては無類の強さを誇っていた

 

「ちょっと待ってくれ、離人」

 

「どうした心操、まさか降りるか?」

 

「いや…ひとつ聞かせて欲しい、何で俺を選んだんだ?個性だけならA組にもいいやつはいるだろ?」

 

着々と組まれる騎馬を前に心操が疑問を投げかける、心操の身体能力の関係上自身の物を守りながらハチマキを取ることはかなり厳しい、それならA組やB組にも優秀な人材はいただろう。だからこそ、自分を選んだ理由を知りたかった

 

「個性の強さと言うのもある、でもお前は俺達に宣戦布告をして来ただろ?」

 

「…それだけか?」

 

「それだけで充分、俺と真っ向からやり合おうとするその決意は本物だろ?」

 

離人はただの弱者には興味無い

だが、自身の寝首を掻こうと策を凝らし弱いながらも立ち向かおうとする者は嫌いではなかった

 

「にしてもヒーロー向きの個性してんのに鍛えてないのが勿体ねぇな」

 

「…ヒーロー向き?俺がか?」

 

「個性が決まればヴィランを無傷で無力化可能、人質救出に乱戦…俺みたいな超パワーよりも適材だろ」

 

心操の個性の発動条件自体は離人は知らないが、相当条件が緩い事は分かっていた。だからこそ普通科にはいるのは惜しいとも感じていた

 

「おい二人とも、いい話してる所悪ぃけどそろそろ時間だ!」

 

「よし、頼んだぞ心操」

 

「…おう」

 

鉄哲に呼ばれて騎馬を組み始める4人

だがその内の1人の表情はまるで憑き物が取れたかのようなどこか晴れ晴れとした表情をしていた

 

 

 

 

 

 

「準備はいいか?3人とも」

 

「ばっち来いだ!」

 

「問題ありません」

 

「行けるぞ」

 

開始十数秒前

騎馬を作り、予定通りの配置に着いた4人は10000425という他とは桁が違うハチマキを巻きながらスタートを待っていた

 

「一応作戦はさっき伝えた通りだ、だがもし不測の事態が起きたら心操の判断に任せる」

 

「分かったが、出来ればそんな事は無いようにしてくれよ…正直奪い返せる自信が無い」

 

「安心しろ!俺達が護ってやる!」

 

「塩崎、かなりの大仕事だが頼むぞ」

 

「お任せを、全力を尽くさせて頂きます」

 

4人の気合いは充分

離人以外は緊張を心の中でどうにか抑えながらその時を待っていると

 

『スタァァァトォ!』

 

開始の合図が鳴り響く

それと同時にほぼ全ての生徒が離人達に向かっていく

 

「実質1000万(それ)の争奪戦だろ!」

 

「恨まないでよ、塩崎、鉄哲!」

 

「予想通りだな、塩崎」

 

「はい、皆さん!衝撃に備えてください!」

 

「よし来た!」

 

逃げ場の無い離人達だが焦らず動く

塩崎はツタを全員の体、特に離人の体に重点的に巻き付け騎馬が崩れないように補強。そして離人は個性で身体強化を行い、足に力を込める

 

「フン!」

 

ドォン!

 

『おっとぉ!?心操チーム!まさかの飛行!?空中に逃げたァ!』

 

『源力の超パワーがあればあれくらいの事訳ないが…しっかり他のメンバーの負担を考慮した力加減だ、並の感覚で出来る所業じゃないな』

 

空中へと逃亡

離人の超パワーによるかつてない程のアドバンテージをこれでもかと見せつけた

 

「着地するぞ、鉄哲!」

 

「任せろっとお!」

 

そして離れた場所で一度着地

先程まで離人達を狙っていた者達は一部が漁夫の利に遭うなど既に混戦状態が出来上がっていた

 

『一見、離人の超パワーが目立つが…騎馬への負担を最小限に抑える動きに塩崎の個性による騎馬の補強、そして鉄哲と離人による着地の衝撃の緩衝。そして地味だが心操も重心をずらして離人に負荷を掛けることで他の騎馬への負担をおさえてやがる…全員に役割を与え、そして無駄を無くす。かなり理に適った動きをしてるな』

 

『ナイス解説!』

 

「離人の思った通り、俺達を狙うのは早々に諦めるか」

 

「流石に保険として他のチームのハチマキを奪いに行くなり、漁夫を狙う奴らも多そうだな。となると…」

 

黒影(ダークシャドウ)!」

 

『アイヨ!』

 

混戦の中心地を見ていると突如として空中から黒い影が襲い掛かってくる、だがそれも想定済み

 

ドォン!

 

『イテ!』

 

「やっぱり序盤は攻めてくるか、緑谷」

 

「すまない、読まれていた」

 

「大丈夫!流石にそんな簡単に取らせてくれるほど甘くないよね…」

 

(麗日…だけじゃないな、サポート科の奴の持ち込みか)

 

常闇の奇襲を予め出していた光弾で迎撃する

緑谷チームは他のチームより多少の余裕がある様で今の所は1000万を狙うようだ。とは言えアタッカーが常闇頼みである以上対処は容易だろう

 

そんな中、その隙を突くように何かが飛んでくる

 

バチュン!

 

「これは…峰田のもぎもぎか」

 

「ん?何だこの紫色の奴」

 

「踏むなよ鉄哲、一度引っ付いたら絶対に取れねぇぞ」

 

「何でこの不意打ちが防げんだよォ!」

 

離人達の騎馬の周囲には4つの光弾が浮かんでおり、投げられたもぎもぎを的確に蒸発させる。これも離人がこの2週間の個性の拡張によって習得したものであり、必要とするエネルギーは普通の光弾より多いが飛んでくる物を自動で迎撃する優れものである、だが間髪入れずに障子チームから何かが迫ってくる

 

ヒュン!

 

「危な…!?」

 

「障子に峰田、その上蛙吹か…」

 

「流石に離人ちゃんは手強いわね」

 

「もう1回跳ぶぞ、離人!」

 

「了解!」

 

ドォン!

 

間一髪で蛙吹の舌を避け、流石に緑谷と障子の布陣は分が悪いと感じたのか再び飛行して空中に逃げる、唯一後を追える緑谷チームはもぎもぎに引っかかったようで追撃をしてくる様子はない

 

しかし、二度目の飛行となると流石にそのままやらせてくれはしない

 

ドドドォン!

 

「待てやぁ!」

 

「アイツは…!?」

 

(爆豪…そういやお前は空飛べたな!)

 

爆速ターボによって唯一飛行が可能な爆豪が追撃にかかる、流石の離人も騎手のみが飛んでくるとは予想も出来ず目を見開く

 

「調子乗ってんじゃねぇぞ、クソが!」

 

ドォン!

 

「へ、この程度どうって事ねぇよ!」

 

「何だテメェ…!」

 

爆豪の攻撃に合わせて離人が騎馬を軌道修正

鉄哲を盾にする形で爆破を防御、流石に長時間の滞空は無理のようで瀬呂の個性で騎馬へと戻っていく

 

「助かった…ありがとな」

 

「良いってことよ!ナイスアシスト離人!」

 

「悪ぃ、爆豪の存在忘れてたわ」

 

何とか攻撃を凌ぐが空中では思うように動けない以上、空中に逃げる手段は簡単には取れなくなっていた

 

少しずつではあるが確実に追い詰められつつあるこの状況下で更なる強敵が現れる

 

「やっぱ来たか…轟」

 

「そろそろ奪るぞ、離人」

 

上鳴の攻撃、八百万の防御、飯田の機動性

3つどれをとっても劣ることの無いバランスの良い騎馬が離人達を迎え撃つ

 

「どうする離人?俺の個性使うか?」

 

「いや、お前のそれは1度バレたら簡単に対策される。ならあえて使わずに警戒だけさせて集中力を削る、その分塩崎と鉄哲と俺で補う」

 

「前は任せとけ!」

 

どちらにせよやる事はハチマキの防衛

騎馬の差では轟側に軍配があがるが個性の判明していない心操の存在に轟達も迂闊に攻める訳には行かなかった

 

少しの間、お互いに様子を伺っていると轟が動き出した

 

「飯田、前進。八百万、上鳴」

 

「(このエネルギーは…不味いな)二人とも、俺を前に出せ。鉄哲は下がれ!」

 

「っ!お、おう!」

 

瞬時に騎馬の向きを変えて離人が轟と心操の間に立つようにする、次の瞬間

 

「無差別放電130万V!」

 

バチバチィ!

 

轟の背後から迫っていた他のチームもろとも広範囲の電撃が放たれる、轟たちは八百万の作った絶縁体シートでそれを防ぐが周りの騎馬はモロに受けることとなった

 

「おいおい、俺に電撃は効かねぇよ」

 

「ならコッチはどうだ」

 

パキパキ…!

 

離人が電撃を吸収することで心操チームの損害はゼロ、だが間髪入れずに轟が氷結で動きを止めにかかる。

「塩崎、カバー頼む」

 

「お任せ下さい!」

 

シュルシュル!

 

「茨か…?そんなの3秒も持たねぇぞ」

 

「お前相手ならそれで充分」

 

ズドォン!ズドォン!

 

「クソ…!」

 

離人の隙を塩崎のツルでカバー

轟相手では数秒と持たないがその数秒があれば離人にとっては充分、光弾を轟の騎馬周辺に着弾させ砂塵と爆風で少し怯ませる

 

「何とかなったがマズイな…周りは氷結で囲まれて逃げ場もねぇぞ!」

 

「落ち着け、試合時間はあと3分とちょっと…電撃もそう何回も撃てないし向こうも迂闊には攻められない」

 

「このまま逃げ切りは充分可能…という事ですね」

 

「その通り、どちらにしろコッチに分がある」

 

逃げ場はない、しかし依然として相手の攻撃に対応可能な上に切れるカードが残っていた離人側が圧倒的に優勢だった。

 

「轟くん、皆…この後俺は使えなくなるから…奪れよ!轟くん!!」

 

「飯田…?」

 

(…飯田のエネルギーが高まってやがる、何か隠し玉か!)

 

轟達の会話は心操達には聞こえなかった

だが、離人はその個性故に飯田の決意と僅かな力みに気付いた

 

「トルクオーバー!レシプロバースト!」

 

ブォン!

 

その瞬間、轟の騎馬は超加速によってある一人を除いて反応すらも出来ない高速の移動を可能にした。一瞬にして空けていた筈の間合いは詰められ、ハチマキが轟の手の届く範囲にまで迫る。勿論離人は反応は出来たが想像以上の加速力に驚き、目を瞠った。離人は咄嗟に塩崎、鉄哲を押すような形で騎馬を動かすことで轟の手は心操の横スレスレを通過した

 

「中々速ぇじゃねぇか、結構ビビったぜ」

 

「避けながら言うセリフじゃないだろう…」

 

『な、何が起きたァ!?速?!そんなモンあるなら予選で見せろよ!』

 

『だが、それに対応した源力も流石だな

第1種目であんなスピードで動いてたから当然といえば当然だが…』

 

賞賛の声を飯田に送るがこうもアッサリ避けられると最早煽りにしか受け取れないが飯田もそれが本心からくる言葉だと気づいた

 

「悪い、飯田…!」

 

「大丈夫だ、まだ時間はある!」

 

「(流石に今のが何回か来たらマズイな)やらせねぇよ!」

 

ズゴォン!

 

『あーっと源力!ステージをバッキバキにぶっ壊したァ!』

 

『これで飯田はスピードを出しづらくなった上に周りの氷結も破壊して逃げ道も確保したか、残り1分を切ったこの状況で逃げに入るか』

 

(正直、複数の騎馬を相手取るより轟1人の方が楽なんだがこの狭いエリアでアレをまた出されると守りきれる保証がない…)

 

再度動き出す轟に離人は妨害を発動

唯一逃げ場のある空中に逃げる選択肢がある以上、この膠着にこれ以上こだわる必要もなかった

 

「逃がすかァ!!」

 

『おっと!ここで爆豪チームも合流!心操チームは更に厳しくなるぞ!?』

 

「(!好都合だ、あのカードを切るにはもってこいのタイミング…!)心操、お前の出番だ!」

 

「…了解!」

 

ここで爆豪達が参戦するが離人にとっては願ってもない状況となった。心操チームのとっておき、それは『洗脳』による一定時間の行動不能だった。勿論轟だけでも良かったが爆豪まで来てくれたのは運がいいとしか言い様がなかった。

 

離人によるGOサインを受けて、心操も息を吸い込み言い放つ

 

「お前ら可哀想だな!離人から聞いたよ、あんだけ上に上がるだとか全力で戦えなんて言われておきながら全く相手にされてないんだもんな!」

 

「アァ?!―――」

 

「テメェ!―――」

 

心操は自身の個性の発動条件を満たす為に予め轟を怒らせられるネタを離人から聞き出していた、それに加えてあえて攻撃をギリギリの所で避け続けたことにより轟の苛立ちを誘う事で心操の言葉に反応させることに成功した

 

「轟くん!?大丈夫か?!」

 

「お、おい爆豪!?」

 

「ナイス心操、このまま跳ぶぞ。2人とも構えろ」

 

「おう!」

 

「承知しました」

 

ドォン!

 

司令塔でもある騎手がやられれば騎馬も動けず、2チームとも動きを止めたその隙に空中に逃げる。包囲が解けたことで他のチームも動き出すが空中の離人達より動けない爆豪と轟の方が都合がいいと考えたようでその2チームに向かって行く

 

『終了ーー!!』

 

しかし、その前にタイムアップのアナウンスがステージ全体に響き渡る。そのタイミングで轟と爆豪も洗脳から解けた

 

『早速、上位四チームを見てみようか!一位、見事な逃げ切り心操チーム!二位、轟チーム!三位、爆豪チーム! 四位、緑谷チーム!』

 

「か、勝てた…」

 

「どうよ心操、1位になった気分は」

 

「…あぁ、最高だ」

 

結果は心操達が1位、轟は途中に他の騎馬からハチマキを奪っていた為か心操チームを除けばトップの成績だった。爆豪は途中からB組の追撃もあり出遅れる形となり、緑谷は他A組B組からハチマキを守りつつ奪いに来た騎馬を返り討ちにすることで得点を重ねていた

 

「離人、色々ありがとな」

 

「気にすんな、次は本気で来いよ」

 

宣誓通りの1位独占

このまま全種目で1位を取るのではと、この時第一種目で多くの観衆が予期したものは現実に近づこうとしていた

 





・苦手だが特に問題なく1位になった離人くん
基本的に自由のきかない集団行動は苦手だが障害物で見込みのある奴を中心に騎馬を作ったら普通に勝てた。なお心操の個性云々の流れは割と本音だったりする

・色々言われた結果スッキリした心操くん
個性の発動条件とか色々バレかけてた相手からチーム組まれたので了承した結果、色々あってかなり心を開ける相手になった。

・離人のプレゼンに負けて加入したB組の2人
離人の勧誘で同じ騎馬になった2人
この2人じゃなかったらここまで安定してなかった実は影のMVP、特に塩崎は結構いい仕事してた

・またまた負けた轟くん
いい所までは行っていたが後もう一手切れるカードがあればもう少し戦えたかもしれない、もう1回レシプロバーストが使えたらワンチャンあった

・途中からほぼフェードアウトした爆豪くん
空中戦の後は原作通り物間達に絡まれていた
一応最後に参戦して来たが速攻で心操に無力化された

・サラッと4位に食い込んだ緑谷
原作とは違い1000万は持っておらずそこまでヘイトは買ってないので順調にポイント集めに専念出来た、1000万争奪戦には不参加
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。