戦闘狂のヒーローアカデミア   作:ゴマだれ

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今回緑谷の性格にちょっと自己解釈が入ります
ご了承ください

マジで誤字報告有難いです
お気に入りも普通に600越えててビビってます
今後とも宜しくお願いします



戦闘訓練その1

 

波乱の入学式の翌日

本日から一般授業が始まるのだが

 

「それじゃ、次の英文のうち間違ってるのはどいつだ?」

 

((((普通だ…))))

 

昨日の個性把握テストの後では普通の授業に拍子抜けしてしまう。ただ名門校の頂点にある雄英の授業スピードは早く、一部の生徒は焦った顔をしながらノートを取っている。

 

「おらエヴィバディヘンズアップ!盛り上がれ!」

 

(関係詞の位置が違うから4だな)

 

因みに離人は春休みの間、暇だったので事前に送られていた参考書を既に1周終えており、何の問題もなく授業を受けている。

 

ただそれによって後に切島や上鳴といった赤点スレスレメンバーから頼られることが多くなるのはまた別の話である。

 

 

 

 

 

 

そんな午前の一般科目の授業が終わり、昼休みの時間となった。雄英高校には大食堂があり、ここでもヒーローが勤めている。

 

「『デカ盛り定食』を特盛で」

 

「お、よく食べる子だね

一応かなりの量があるけど大丈夫かい?」

 

「胃の許容量なんてほぼ無い様なもんだから問題ねぇ」

 

「OK!流石に作るのに時間がかかるからちょっと待っててね!」

 

離人もここで食事を取る1人だった

彼の個性『エネルギー』の能力の1つは様々な方法で使用するエネルギーを食事により生成出来る個性であり、またそのエネルギーの貯蓄性能はかなりの量を保有できる。

 

「はい!お待ちどうさん!」

 

「おぉ…いや、この量にしては作るの早すぎだろ」

 

「久々にこの定食頼んでくれて嬉しくてね

ちょっと張り切っちゃった!」

 

(張り切ったとかそういうレベルじゃないだろ)

 

実際、離人の持つお盆の上にはチャーハンやラーメンといった中華料理が並んでおり一皿辺り最低でも2kgはありそうなものが5品ほどある。

 

それ故にそこそこ重く流石に個性で身体を強化しないと運べなかったが、運良く空いていたテーブル席で食べる事にした

 

「…普通にうめぇな、これなら弁当の持参はしなくていいな」

 

「離人くん、相席いいかな?」

 

「あ?葉隠か、俺は構わんが連れの二人はいいのか?」

 

そんな中、席を探していた葉隠達が離人と相席をする事になった。離人としては問題は無かったがその連れの反応には少し気になった

 

「いや、俺らだってお前とそんな話したことないしな」

 

「というわけでこの際お互いのことを知り合おうの会です!」

はるほほは(なるほどな)

 

そう言うと葉隠と芦戸、切島はテーブル席に座る

離人はというと伸びないうちにラーメンを口いっぱいに頬張っていた

 

「…つーかいつツッコミ入れるか迷ってたけどソレ全部食うのか」

 

ふん(うん)

 

「いや、次は一応ヒーロー基礎学だけど…」

 

はからほほら(だからこそだ)…体力補給は大切だろ?」

 

「いやそんなレベルじゃないだろ…もしかしてそういう系統の個性?」

そういう系統とは個性の発動条件に食事量が関係している個性であり、プロヒーローで言えば『ファットガム』などがそれに該当する

 

「まぁ、そうだな

俺の個性は貯蓄したエネルギーを使って体を強化して戦うのが基本だからな」

 

「確か遠距離攻撃もあったよね?」

 

「マジか…全距離対応のオールラウンダーとかマジで羨ましいぜ」

 

「アタシも…言っちゃアレだけど結構地味だし」

 

「そうか?器用貧乏よりも基礎のゴリ押しの方が俺は怖いぞ、例えば切島の『硬化』なんかは強度が攻撃力に直結するから」

 

離人は切島の個性を評価しつつさり気なく最適な成長の方向性の存在をほのめかした

 

「じゃあアタシは?!」

 

「芦戸の『酸』はいかにどう当てるかだな

当たりさえすれば防御不能の高火力なんだから射出速度の向上、それと生成できる酸の幅を増やすとかどうだ?」

 

「…この短時間で俺らより俺らの個性を分析してやがる」

 

聞くだけでアドバイスがポンポン出してくる離人に切島はちょっと引いた

 

「じゃあ私は?」

 

「…それどういう仕組みで透明になってんのかがまず分からん」

 

「一応光の屈折を利用してる…みたい?」

 

「何でそこで疑問系なんだよ

…まぁ、それなら光を一点に凝縮してフラッシュとかどうだ?」

「はっ!私の個性にそんなに使い方が…!」

 

離人のアドバイスに戦慄する葉隠

実力だけでなく、今まで考えたこともなかった個性の伸び代を見つけることには離人は他より頭一つ飛び抜けていた

 

「良くそんなの思いつくな」

 

「個性を鍛えたいならその解釈を広げることが1番の道だ、実際俺の遠距離攻撃は元は無かったものだぞ」

 

「なるほど…」

 

「何事も出来ると思う事を増やすことから始めるんだ、意外と自分の思い込みが個性を縛ってることもあるからな…という訳でごちそうさんと」

 

「「「食べるの早!?」」」

 

離人お盆の上に積まれていた山盛りの料理はいつの間にか消えており、米粒1つ残らない空の皿のみが並んでいた

 

「お前ら早くした方がいいぞ、もしかしたら昨日みたいな除籍があるかもな」

 

「うわ、いつの間にか時間やべぇ!」

 

「急げ急げ!」

 

食堂の時計が示す時間はまだ食べ終えていない3人にとっては焦るしかなかった、離人はそんな3人を尻目に教室へと戻った

 

 

 

 

 

 

そして午後の授業が始まる

そしてヒーロー科にとってはメインディッシュとなる授業が始まる

 

「わーたーしーがぁ!普通にドアから来たぁ!」

 

特徴的な白いラインとマントのコスチュームに身を包んだオールマイトが教室の扉から入ってくる

 

「オールマイトだ…!すげぇ、本当に先生やってるんだな…!」

 

「銀時代のコスチュームだ…!」

 

「画風違いすぎて鳥肌が…」

 

(何だ…あのエネルギーは)

 

各々がオールマイトに対して興奮する中、離人はオールマイトのエネルギーを見て驚愕した

 

(弱いってもんじゃない、緑谷と同じ様に複数のエネルギーを感じこそすれど弱過ぎる…緑谷が焚き火ならあれは蝋の溶けかかった蝋燭の火だ)

 

離人からみたオールマイトの力は弱りきっていた、緑谷と同じモノを持っている事もそうだがあそこまで衰弱しておきながらヒーロー活動が出来るのが奇跡とも言えるレベルだった

 

(…どうやら緑谷の力には俺の知り得ぬ何か大きい事が裏で動いているみたいだな)

 

離人も緑谷本人に個性のことについて聞く選択肢はあるにはあった、しかしこうなれば安易に自分が首を突っ込んでいい問題ではないと察した

 

「さぁ皆!この授業で行うのはヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、さまざまな訓練を行う科目だ!…あっ、単位数は最も多いから気をつけてね!」

 

そんな離人をよそに話を進めるオールマイトはポーズを取りながら『BATTLE』と書かれた白いカードを掲げる

 

「早速だが今日はコレだ!戦闘訓練!」

 

「「「「!!」」」」

 

(早速か!)

 

戦闘訓練という響きに三者三様、様々な反応を浮かべる。緊張で表情をこわばらせる者もいれば獰猛な笑みを浮かべる者もいるが無論離人は後者である

 

「そして、そいつに伴ってこちら!入学前に送ってもらった『個性届」』と『要望』に沿ってあつらえた戦闘服(コスチューム)だ!」

 

すると窓側の壁が動きだし、コスチュームがある番号が書かれたケースが置かれている棚が複数現れる。

 

「さあ、着替えたらグラウンドβに集まるんだ‼︎」

 

「「「「はい!」」」」

 

(さてと、俺はどんな素敵な相手と殺れるんだろうなぁ…!)

 

各々が戦闘服の入ったケースを手に更衣室へ向かう中、離人の考える事は誰と戦えるかという思考のみだった

 

 

 

 

 

 

「離人、お前の戦闘服なんか思ったより地味だな」

 

「機能性重視だからな、逆にそういう切島は寒そうだな」

 

離人は切島と互いの戦闘服について話していた。

離人の戦闘服は無地の黒いTシャツに白のカンフーパンツという何とも地味な服装だった、しかしこんな見た目でもれっきとした戦闘服であり、防刃防火や高い耐久性や伸縮性を持っており大抵の事では壊れたりせず腰の4つのポーチにはエネルギー補給用のラードやチョコバーなどが入っているとても理にかなった装備だった。

 

「まぁ、俺は個性の性質上こんな感じだからな」

 

「個性の性質上ねぇ…これ葉隠ヤバくね?」

 

「いや、流石に…でも試験の話からすると」

 

「マジで勘弁してくれ…」

 

「そんなに嫌なのか?」

 

「心臓に悪い事この上ない」

 

(離人って思いの外女性耐性無いのか…)

 

切島が離人の意外な弱点に気づきながら歩いていると前方に先に着替え終わったクラスメイトが待っていた

 

「お!離人と切島、似合ってるよ!」

 

「芦戸もな、動きやすく格闘戦でも充分だ」

 

「そういう立場の意見じゃなくてさ…」

 

芦戸の戦闘服に戦闘における評価をする離人に芦戸も苦笑いするしかなかった

 

「離人くん、どうよこの服!」

 

「葉隠…お前何も学んでないのか」

 

「違うもん!ちゃんと着てるから!」

 

そこにパッと見手袋しか着ていない葉隠に離人は呆れるもちゃんと着ているという言い分に視覚を強化してみる

 

「…いや、でもだろ」

 

「でもちゃんと着てるじゃん!」

 

「そりゃ着てるけどさ…」

 

葉隠の格好はオールマイトのようなピチピチなスーツであり、モロにボディラインが浮き出るあってもなくても関係ない様な服装だった

 

「せっかく個性に同調するように頼んだのに…」

 

「何故そこで服装を足そうとは思わなかったんだ」

 

 

 

 

 

 

それから暫く経つとオールマイトや残りのメンバーも集まり、演習についての説明が始まる

 

「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?」

 

「いいや、もう二歩先に踏み込む!

今日やるのは、屋内での対人戦闘訓練さ!」

 

飯田の問いに対してオールマイトは説明するが離人にとってはそんな事はどうでもよかったので早くしろと内心ちょっとイラついていた

 

「そこで!君らにはこれから『敵組』と『ヒーロー組』に分かれての2対2の屋内戦を行なってもらう!」

 

「基礎訓練もなしに?」

 

「その基礎を知る為の実践さ!ただし、今度はぶっ壊せばOKなロボじゃないのがミソだぜ!」

 

(2対2ねぇ…俺だけ1人にしてくれないかねぇ)

 

他とは隔絶した実力を持つ離人にとってはこの場の誰と組まされようとも足でまといでしか無く、戦闘に対してただならぬ拘りを持つ本人にとっては鬱陶しくてかなわなかった

「勝敗のシステムはどうなりますか?」

 

「ぶっ飛ばしてもいいんすか」

 

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか…?」

 

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」

 

「このマントやばくない?」

 

「ンンン~聖徳太子ィ!」

 

怒涛の質問(一部マトモじゃない)責めにオールマイトも頭を抱える始末である。流石に聞き分けの力は聖徳太子に劣るようだ

 

「いいかい!状況設定は敵がアジトに『核兵器』を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている!ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか『核兵器』を回収すること。敵は制限時間まで『核兵器』を守るかヒーローを捕まえることだ!」

 

(せめてカンペ隠せよ…)

 

カンペを見ながらやけにアメリカンな設定を説明していく、要は核兵器の争奪戦という意外にもシンプルな内容であった。

 

「コンビ及び対戦相手はくじで決める!」

 

「まさか適当なのですか!?」

 

「プロは他事務所のヒーローと急造のチームアップすることが多いし、そう言うことを予想してのことなんじゃないかな…?」

 

「そうか…!先を見据えた計らい…失礼致しました!」

 

真面目すぎる飯田の質問に緑谷がフォローを入れる

 

「ですが、2人1組となると1人余るのでは…?」

 

「それに関してなんだが…源力少年!

すまないが君にはこれから選ばれるコンビと一緒に3人チームを相手して欲しいんだが…いいか?」

 

「…お好きにどうぞ」

 

「すまない、その代わり源力少年のチームは敵チーム固定にさせてもらうぞ!」

 

オールマイトからの頼みに了承するが、本心はそんな事どうでもいいから早く戦わせろの思考のみである

 

そして始まるチーム分けの結果はこのようになった

 

Aチーム:緑谷 麗日

 

Bチーム:轟 障子 尾白

 

Cチーム:八百万 峰田

 

Dチーム:爆豪 飯田

 

Eチーム:芦戸 青山

 

Fチーム:砂藤 口田

 

Gチーム:耳郎 上鳴

 

Hチーム:蛙吹 常闇

 

Iチーム:葉隠 源力

 

Jチーム:切島 瀬呂

 

(葉隠とか…俺の実力を分かっているコンビが来たのはまだマシだな)

 

相方が葉隠という自身の実力を理解している存在であるため、基本的に指示には従ってくれるだろう。

 

「続いて最初の対戦相手はコイツらだ!Aチームがヒーロー!Dチームが敵だ!」

 

オールマイトの言葉にAチームとDチームは演習の行われる建物へ、他は観戦のためにモニタールームに向かう

 

(緑谷と爆豪か…さて見させてもらおうか)

 

クラス全員が映像に釘付けになっている。

 

「それじゃ屋内戦闘訓練第1回戦スタート!」

 

映像を前にクラスの間では既に勝敗の予想が始まっていた。

 

「なあ離人、お前はどっちが勝つと思う?」

 

「意味がわからん、何の勝ち負けだ」

 

当然、離人にも話は振られる

しかし、離人は質問の内容をハッキリと言うように言った

 

「そりゃまぁ…この試合の結果だよ」

 

「なら緑谷側だ、話にならん」

 

「え、緑谷かよ?!何で?!」

 

試合の結果予想に離人は緑谷チームの勝ちを確信していた、元より緑谷と爆豪では明らかな実力差がある分その答えは予想外のものだった

 

「勘違いしてる奴も多いがこの試合において爆豪に勝つ必要は無い、核に触ればそれでいい」

 

「でも爆豪がそう簡単に核に触らせてくれるはずが」

 

「いやアレの性格上、奴が核の守りに徹する訳が無い。」

 

そう言うと画面では爆豪が緑谷と麗日に奇襲を仕掛け、緑谷vs爆豪の構図が作られた

 

「ほらな」

 

「マジで言う通りになった…」

 

「でも、核の前には飯田くんが…」

 

「緑谷の個性を忘れたか?

アレなら麗日からある程度の位置を特定してもらえば例え階層が違えど簡単に再起不能にできる」

 

「その手があったか…」

 

それは先日の個性把握テストで見せた緑谷の一端であり、確かにアレなら階層の差を無視して飯田に直接攻撃することは叶うだろう

 

「まぁ、それ以上に緑谷は()()()()()からな」

 

「…イカれてる?どういう事だ」

 

周りの認識では緑谷は特に尖った所もない平凡な性格だと思われていたが、それを覆す意見に誰もが注目する。

 

「それは、発動後の反動による身体能力の低下だ」

 

「そりゃまぁ、指一本であんな変色してたしかなりの重傷だろ?」

 

「それがおかしいとは思わんのか?」

 

「いや、至って普通の理由だろ?」

 

「おそらくだが、奴は個性の発動そのものに躊躇がない…つまり結果さえ良ければ自身の身体の状態を全く考慮しないという事だ」

 

「「「「!!」」」」

 

それは戦いにおいてこれ以上ない精神的アドバンテージであり、同時に欠点でもある。

 

「そういう人間は泥臭くそして1番恐ろしい…ま、あくまでもこれは予想だがな」

 

「…いや普通にありえそうな展開だろ。」

 

クラス全員も、予想とは受け取りつつもそれが現実味のあるモノであるということに否定はできなかった。

 

「爆豪少年! それはマズイ!!殺す気か!!!」

 

オールマイトの焦った声が聞こえたその時―モニタールームに地震のような振動が起こり、映像が一度途切れる。

 

再び映った映像には半壊したビルと2人が映っており、爆豪の籠手の片方からピンが抜かれていることに離人は気づいた。

 

「いや…爆豪少年!次ソレを撃ったら強制終了で君らの負けとする!屋内戦において、大規模な攻撃は守るべき牙城の損害を招く!ヒーローとしては勿論、ヴィランとしてもそれは愚策だ!大幅減点だからな!」

 

この状況下でもオールマイトは訓練の続行を宣言したが爆豪には厳重注意を下す。

 

だがその事にイラついた爆豪は肉弾戦を敢行。繊細な爆破の操作で緑谷のカウンターを防ぎながら攻撃を叩き込んでいく。

 

「目眩しを兼ねた爆破で軌道変更、そして即座にもう一回…パッと見じゃ考えるタイプには見えねぇが、意外と繊細だな。」

 

「慣性を殺しつつ有効打を加えるには、左右の爆破力を微調整しなきゃなりませんしね。」

 

「才能もそうだが頭の中で考えた動きをしっかり実戦で使える技に昇華させてやがる、悪くないな。」

 

「才能マンだ才能マン。ヤダヤダ…」

 

爆豪の戦闘スタイルには轟や八百万、離人すらも目を見張るものがあった。ただ才能に溺れるだけでなく鍛錬も怠ることなくやる事は生半可な事では無いと理解していた。

 

「リンチだよコレ!テープを巻き付ければ捕らえた事になるのに!」

 

「緑谷もすげえって思ったけどよ…戦闘能力に於いて、爆豪は間違いなくセンスの塊だぜ。」

 

この一方的な戦いにはクラス全員が爆豪を非難せざるを得なかったが、離人はそれでも緑谷の勝ちを確信していた。

 

(この場所、この状況…決めに行くか!)

 

緑谷と爆豪が互いに向き合い何かを言い合う。

その会話が何かはモニタールームからは分からないが緑谷も個性の使用に踏み切ったのか爆豪へと向かっていく

 

「双方…中止…!」

 

緑谷と爆豪がぶつかるその瞬間

緑谷の拳はアッパーのような弧を描きその超パワーが生み出す拳圧が天井を砕く。その瓦礫を麗日の個性によって野球のバッティングのように打ち出し、それに飯田が怯んだ隙に麗日が核兵器に触れた

 

第一試合の勝敗はヒーロー側に軍配が上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボロボロになり保健室に運ばれた緑谷を除いた3人がモニタールームに戻ってきており、講評会が行われていた。

 

「まぁつっても…今回のベストは飯田少年だけどな!!!」

 

「な!!?」

 

(だろうな、アイツが1番堅実な立ち回りだったしな)

 

オールマイトの言葉に全員驚く中、離人は理解していた。飯田の行動そのものはある意味一番普通ではあるものの、如何なる状況でも柔軟に対応できる立場を常に維持していたからだ。

 

「どういう事かしら?勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの?」

 

「何故だろうかな〜?分かる人!! ハイ!!」

 

オールマイトの質問に八百万が手を挙げて答える。

 

「それは飯田さんが最も適切な行動をしていたからですわ。まず、爆豪さんの行動は完全なる独断。それにこれは緑谷さんも同様ですが屋内での大規模な破壊は愚策。ハリボテを核として扱っていませんでした。もしもアレが本物の核だとしたなら、あんな風な戦闘はしてはいけない。飯田さんはハリボテをただ一人だけ核として扱っていたからあのような形で奪われた。ヒーロー側は反則勝ちのようなものですわ。」

 

「せ、正解だぜ…くぅ〜…」

 

(言いたいこと全部言われてんじゃねぇか…)

 

美味しいところを八百万に持っていかれる形で全部言われるオールマイトには離人は冷たい目を向ける反面、八百万の分析力に感心していた。

 

「まぁ、そんな所だな!という訳で、この後に戦闘訓練をする皆はその事を考えて、ハリボテでも本物の核として扱うように!さて、次の試合はBチームvsIチームだ」

 

「お、次は俺か」

 

「「「「!!」」」」

 

先日の個性把握テストで圧倒的な実力を見せた離人の戦闘訓練、クラス中が注目しないはずが無かった。

 

「それじゃあ5人とも、配置についてくれ」

 

(緑谷と爆豪の実力は粗方分かった

さて、次は轟の番だ…ガッカリさせるなよ?)

 

事前に目星を付けていた1人の轟との戦闘に離人が期待せずにいられない中、今日1番の注目の試合が始まろうとしていた

 

 

 

 

 





・普通に頭はいい離人くん
戦闘狂の面だけが見られがちだが普通に頭は良い
戦闘IQだけでなく学力でもヤオモモとタメ張れるくらいには頭が良い、因みに遠距離攻撃を実現する為に高校物理や化学を履修してイメージをより現実的に近づけている
戦闘服のイメージは某天与暴君のあれだと思ってください


・実は内心ビクビクしていたオールマイト
OFAの存在に気付きかけてる事に少しビビっている
ただ、緑谷の性格分析には少し同意すると共に離人の言葉に師匠的な方面でダメージを受けている

・イカれてる判定貰った緑谷くん
イカれてるの判断は作者の自己判断です
だって君、劇中で怪我のダメージに対して直接的な恐怖とか全然ないもん
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