命をォォォォオ燃やせェェェェェエ!!!(ガチ) 作:ツーカーさん
シルバーメインという連中に連行されてしまった。
昔の警備団体だったものが正式に名前を改め活動しているといった具合か?
シルバーはこの銀雪を表し、メインは…なんだろうか。上手い具合に内訳が出て来ないな…。
シルバーの言葉に守護という部分があっただろうか。琥珀王の管轄だから護という意味があってもおかしくはないが……単純に銀の盾という事か?
五歳の子供が魔王を金矛と銀盾を持って倒すという伝説があるくらいだしな。流石にピンポイントすぎるな。
内心くだらない事を考えていると私を護送していたシルバーメインの隊長格が話しかけてきた。
「何故こんな吹雪の中、そんな軽装でうろついていたんだ?自殺願望者というわけでもないだろう?」
なんと返答しようものかな。勝手に空への希望を抱かしていいものか…まあ1500年前はそうだったのだしいいだろう。ここには余計な事をする上位存在も居ないのだから。
「星海から降りてきた世界渡航者…といえば良いか。まぁ、君達にとって『よそ者』である事には変わりない。空からやってきた旅行者とでも思ってくれ」
「そんな話誰が…!」
話を信じるにも無理があると、シルバーメインの隊員が反論しようとするも、隊長が待ったをかけた。
「待て。彼の服装は明らかにベロブルグのものじゃない。早くに話を決めるべきではないだろう。それに、遥か昔は天外より来訪する者たちがいた…とも聞く。…まあ、約680年前、この寒波が発生して以来この極寒を越えてベロブルグを訪れる者はいなかったがな。…悪いが、もしその話が本当だとしても俺の判断では何も言えない」
「まぁ、早々に信じることも無理だろう。前例はあるが、それも大昔ともあらば仕方ない」
「すまないな…だが、お前のいう事が本当ならば、どうするか決定されるのは大守護者様だろう」
「そうか。…その大守護者様とやらは現在、謁見可能なのか?」
「…大守護者様は常にお忙しい身だ。だが、天外より久方振りに現れた来訪者となれば対応も違ってくるだろう」
「…ふむ、分かった。では、身の潔白を示す為にも案内を頼む」
「あぁ、道中の護衛は任せてくれ。現時点をもって、大守護者様に君を送り届けるのが我々の使命になった。先に使いを送って大守護者様には伝えておこう」
柔軟な頭を持っている隊長殿には感謝だな。
元来、ベロブルグ郊外での活動は法律によって厳しく統制されているらしい。見つかった瞬間即逮捕の軟禁生活もあり得ただろう。
因みに、この厳つい鎧に身を纏っているのはオレグという人物らしい。シルバーメインの小隊長で腕前もそれなりにあるようだ。
鎧に隠れて見えないが、歩く姿は修羅場をいくつか抜けてきた者のソレだ。
道中、実際に裂界生物に襲われた時には見事な体裁きで撃退していた。
一度、裂界生物に襲われるハプニングがあったものの、特に怪我人もなくべロブルグにたどり着く事ができた。オレグ殿にしっかりと礼は済ませてある。
先ほどの銀世界とは違い、青空が見え渡り、気候も比較的温暖。人々も活気に満ちており、良い都だと直感的に感じた。同時に言いようのない危うさもあるが。
「ようこそベロブルグへ。ここが人類最後の砦だ」
「ほかに、この都のような街はないのか?」
「あぁ、過去の天災で生き残った人類はここに住む者たちの先祖のみで後は永久凍土の続く土地だけだ」
「そうか…難儀な星だな」
「ははっ、全くその通りだな」
歩きながら情報収集も兼ねてオレグに話しかけると、オレグは軍事上の秘密以外は全て答えてくれた。
例えば、この街の温暖な空気が保たれているのは、地中と地表に埋められている加熱機によるものだということや 、昔は下層部中心にある炉心という超巨大エネルギー炉兼ストーブを使用していたようだが、今は使用されておらず、記念として残されている様だ。
今後、下層部に来る事があれば是非見に来てくれとオレグは笑って言っていた。
道中、マンホールの下から聞こえてくる声、街の中心部にある青結晶の巨大なモニュメント、鮮やかな噴水に少しばかり目を奪われていきながら、荘厳な城へと辿り着いた。
「着いたな。ここがクリフォト城。ベロブルグの心臓であり、建創者の本部だ」
「星神の名を冠するとは大きく出たな」
「過去の建創者の方々は蔑ろにされながらこの都市を築いた。…彼の方の声に導かれてな。そして、人類を天災と寒波から救ったんだ。尊崇の念を示す為、我々はこの城に星神の名を名付けた」
「ほう」
適当に相槌を打ちながらその目で捉える。加護は…ふふ、しっかりあるのを見るに少しは気にかけてもらっている様だな、クリフォトに。まあ流石にチラ見未満程度の微妙な気配だが…。
長い階段を上り、門を潜る。
いくつかの部屋のドアを横見しながらこれまた長い廊下を通過して、一風変わった扉が見えた。
「グレーシャ様、失礼します」
オレグと共に、その部屋へ入る。
視界が広く取られ、左右には溜まりに溜まった書類の山といくつかの本棚が見えた。
「来たか。オレグ、そして天外の客人よ。御苦労であった。使者から話は聞いている。オレグ、貴様は下がってよいぞ」
「はっ」
俺を横切る時にオレグが視線で粗相のないようにな、っと言っているのがよく分かる。
心外とは思いつつも、グレーシャと呼ばれた少し年老いた女性に耳を傾ける。
扉の閉まる音が聞こえてから、大守護者は話し始めた。
「ようこそベロブルグへ。天外より訪れし来客よ。私はグレーシャ・ランド。ここに来る最中、聞いていたかもしれないが、ベロブルグの守護者たる者だ。この場で其方の来意を尋ねようか」
「お初お目にかかる。大守護者様。私の名は
「そう畏まらなくても良いぞ。蚩尤殿」
「そうか?ならば普段通りで口調で話すぞ」
「構わない。オレグから聞いたということは、この世界が抱えている難問をご存知のだろう?」
「天災が降り、寒波が吹雪きこのような都市で人類を存護しているということは聞いた。そして裂界生物と戦って人類を死守しているということも。まあ、それ以上の関わりは知らん。……そして来意だが、老い先長い人生、少しこの様な星で100年程、滞在しようと思ってな」
「100年とはこれまた随分と長いな」
「長命種にとって100年なんぞ、短命種にとっての10日に過ぎんよ。まあ、ちょっとした旅行だ。100年程楽しんだらすぐ出て行くつもりだ」
「………ふむ。それだけか?」
「それだけだ、旅行が趣味のボケ老人が来たとでも思ってくれ」
「では丁重にもてなさなくてはな、金銭面での援助と、一時的な住居の手配をしよう」
「ご厚意感謝するが、住む場所は自分で用意するので問題はない。そして、金銭的な援助もいらない。ボケ老人と言ってもこの国の大事な資源を貪るほどボケても居ない。欲しいのは働き口だ。長いこと生きているので無駄な知識と腕っ節には自信がある。どこか良い就職先はないか?」
「…ふむ…分かった。それでは蚩尤殿にはこれからベロブルグ学院で臨時講師として働いていただきたい。…まあ、講師と言っても、何かを教えるのではなく、外の世界の話をして、生徒たちに夢を持たせて欲しいのだ」
「講師か。成る程、久しいな…。私としてはシルバーメインで働こうかと思っていたが…」
「流石に、我々の抱え込んでいる問題を客人に取り扱わせる訳にはいかないからな。それに、外の話となれば多少の金を払ってでも事ベロブルグに於いては誰もが聞きたがるものだ。無論、私含めてな」
「そうか…そう言われるとむず痒くなるな…。…折角の紹介先だ。存分に働かせて貰う」
大守護者との会話はここで終わり、グレーシャとして話しかけられた。
3ヶ月に一度は時間を設けるので、良ければクリフォト城に赴き、他の世界の話をしてくれ。との事だった。勿論、断る理由もないので了承した。礼を返さねば無作法というものだろう。
その後はベロブルグ学院なる場所で働くために必要な手続きをしてもらい、一週間後に正式に赴任する運びとなった。
序盤って中盤の書きたい部分を書くためのあんまり考えてない部分だから自分としてはサクサク進んでるイメージ。
春と戦争の神ヤリーロ
恐らく、ヤリーロⅥの語源。ヤリーロⅥの設定資料漁っている時に初めて知った。スラヴ神話らしいです。
本棚全部読んだ人いたら是非ご意見番になってほしい。
カカリアとセーバルが女子大生やってた時に大守護者やってたの誰だ?…初代がアリサ・ランド(建創紀0年)、3代目がアレキサンドラ、恐らく4代目がタチアナ(建創紀144年)、8代目「愚者」セリルというのは分かったり、昔から『ゲーテ一族』が居たり、アリサ・ランドの時から『ランドゥー家』が居たり…とは分かりました。ただカカリア以前の人が分からない…。
あと、ついで言うと原作物語開始一年くらい前の1月19日にカカリアが「アリサ・ランド」という公演を聞いて感動してステージまで上がったりとかしか分からなかった。ヤリーロの本棚全部集めきれてないんですけど、結構面白かったです。