ここはどこだろう‥‥‥
暗い‥真っ暗だ‥何も見えない
冷たい‥まるで水の中にいるみたいに‥
そもそも‥僕は誰なのだろう‥
思い出せるとしたら「日本語」と「前世の知識」だけ‥
僕が誰から生まれどのように過ごしてきたか全く思い出せない‥‥
相変わらず何も見えない‥‥
僕はどうなったのだろう‥‥
そもそもなぜ前世という言葉が頭の中に響いたのだろう‥
そう考えているといきなり目の前が光出す‥‥
「ま、まぶしい‥‥」
そこには、黒いおたまじゃくしみたいなものがものすごい数がいた‥
この「おたまじゃくし」という単語も前世の知識だろう‥
しかしなぜこんなにも多くいるのか‥理解が出来ない‥
ただ何かが始まるという予感だけはある‥‥それがいいことなのか‥悪いことなのか‥‥
これから何が‥‥
そう考えたとき‥
「‥ッ」
いきなり体が動き出した‥他のおたまじゃくしたちも‥
「何が‥」
状況を理解出来ない‥そう考えているうちにもすごい速度で‥走って‥否
泳いでいた‥
まるで何かに吸い寄せられるみたいに‥
道はカーブがあり他のおたまじゃくしのぶつかりそうになりながらもすごい速度で泳いでいた‥
この先に何があるのか‥
すごい速度で泳いでいるのはわかるが何が目的でこんなに大勢のものたちが、一緒に泳いでいるのだろうか‥‥
誰もしゃべらないし見向きもしない‥この先にある何かに向かうために意識を研ぎすましているのだろう‥
僕は、前世の知識を頼ろうとするが頭が働かない‥この出来事は想像したことがないかのように‥
五分ぐらいたっただろうか‥まだ僕たちはすごい速度のまま泳いでいた。
不思議と疲れはない‥ただいつまでこうして泳いでいればいいのだろうか‥‥
「‥はァ」
ため息をつこうとしたとき道が開けた‥
そしてそのまっすぐになった向こうになにかがあった‥
前世の知識にもなさそうだったが‥なぜだろうか‥本能的に誰よりも早くあそこにたどり着かなければいけない気がした‥しかしこの体はどう動いているかわからないのだ‥勝手に動きだしのだから‥
しかし誰よりも早くあそこにたどり着かなければいけないのが伝わったのか‥速度がさらに増していきどんどん他のものたちを置き去りにし気づけばぶっちぎりであそこにたどり着いていた‥
そしてようやく体が止まった‥
しかし疲れはない‥そして彼の意識は暗闇に消えていった‥
そしてその「あそこ」が彼を包んだ‥
彼は知るよしもないだろう‥他のおたまじゃくしたちは、全員‥倒れてしまったことに‥
彼の「転生の物語」は、これから始まっていく‥
彼がここまで泳いぎきったがこの物語は、始まりに過ぎない‥
これから始まる彼の「転生の物語」は、幸せに終えられるのか‥
彼の努力次第‥
「‥ん~」
どのくらい意識を失っていたのだろうか?
僕は体を動かしてみるがあまりゆうことをきかない‥
「ここは‥」
気づけば誰かに持たれていることに気づいた‥
その人は、白く長い髪の女性ともう一人は、体つきがよさそうな大柄の男だった。
「ーーーーーーーー」
「ーーーーーーーー」
「ーーーーーーーー‥‥」
何を話しているのだろうか‥まったく聞き覚えのない言葉だった。
「ーーーーーーーーッ」
「~~ッ~~ッ」
僕を抱いている女性は涙を流していた‥‥
そして大柄の男に僕は、渡されていた‥
「~~ッ」
僕を持っていった女性がひどく印象に残っていた。
「‥‥こ、ここは‥」
僕は、馬車に乗せられある屋敷といえるほどの大きさではないが‥屋敷に連れてこられていた。
推測するに、僕を生んだのはあの女性だろう。
この大柄の男に売られたという説もあるが、それは違うと思った。
なぜなら僕を生んだ女性は泣いていた‥
言葉は、わからなかったが抗っているように感じた。
あの女性に売られるというひどいことをされたとはとても思えない‥‥
気づけば僕は、ベッドに寝かされていた‥
そして周りには、僕と同じくらいの赤ん坊がこの一部屋だけに30人ほどが寝かされていた。
多分僕らは他の誰かに売り飛ばされるのだろう。
「‥‥」
新しい世界に生まれて早々こうだ‥
僕は自分の運の悪さを恨んだ‥
前世の知識に、「転生」という言葉があるのを思い出したが、転生したら神様から贈られるチート能力‥‥そういうものが贈られていないか手を上げて念じてみたり心の中で魔法を詠唱してみたりもちろん魔法の詠唱は適当だ。
しかしなにをしても何も出ない。期待をしてなかったわけでもないが‥‥
このまま誰かに‥‥
そう考えていたら‥‥売られるというよりも恐ろしいことが、この部屋の扉を開いた大柄な男が行っていた‥‥
それは‥赤ん坊を投げるという行為‥‥前世の知識をたどらなくともわかる‥‥赤ん坊はまだ首もすわっていないし投げられ頭をぶつけようものなら容易くその命の灯火が消える‥
それをあの大柄な男は、一人また一人と投げる行為を行っていく‥売られるよりも恐ろしいことが‥‥
僕はもう抗えないと察した‥‥せめて歩けたり攻撃できれば希望はあったが攻撃できたとしてあの男にかてる未来が見えないが、こう考えているうちにも男がこちらに近づいてきている‥‥
僕のところまであと五人、四人、三人‥‥
ああなんて短い人生なのだろう‥‥せめて痛みを伴わずにそのまま‥‥
大柄な男が僕をもちそのまま‥‥‥投げられなかった。
男は‥‥男は命の灯火がきえていた‥‥
なにが‥なにが起こったのか大柄な男のほうを見ると‥
深々とナイフが数本も刺さっていた‥
おそらくは、反撃するまもなく一瞬で葬ったのだろう。
大柄な男を葬ったのは、扉のとこに立っていた男だった‥そして男は‥
「くそ、間に合わなかったか‥ッ。」
助かったとそう感じた。なぜならこの部屋にいる赤ん坊を助けた男が発した言葉‥それは「日本語」
僕はそのまま男の人に持ち上げられ
「もう大丈夫だ。怖かったな‥」と僕は命の灯火が消える寸前で助かった。
部屋にいた僕たちは馬車に乗せられある施設に預けられることになった。
前世の知識を使うなら「孤児院」だった。
孤児院は、そんなでかいほどではないが40人ほどの人が、入れそうな大きさだった。
僕たちを迎えたのは、孤児院で働いている人だろう‥ただ気になるのは、孤児院にいる人たち全員が女性だった。
まるで男の人がいると厄介みたいな感じが‥‥考えすぎだといわれるかもしれないがあの恐ろしい経験をした後だ。
無力な赤ん坊を容易く葬ったあの男‥‥僕たちを助けてくらたこの男の人たちがいなかったらどうなっていたか‥‥
想像しただけで恐怖が降りかかってくる。
そうこう考えていると‥
「この子達が今日、連絡した孤児院に入る子達です。」
「はい。お待ちしていました。」
「では、我々はこれで君たちここですくすく育つんだよ。」
僕を助けてくれた男の人は、そういって去っていった。
今思い出せば一人であの不気味な屋敷に来て僕たちを助けてくれた男の強さはいうまでもない。
しかしこうおもってしまう。
「もう少し早く来てくれていれば‥」とだが僕にはそれをいう資格はない。
あの男の人は、早く僕たちを助けるために大急ぎで助けに来てくれたはずだ。
僕がおもうのは、あの男の人への感謝と命の恩人ということだけ。
いつか大きくなったら彼を探しお礼をいいたいとそう思った。
「はい。みんなあなたちは、ここで仲良く暮らす家族です。みんな仲良くしましょうね。」
孤児院で働いている女性はそう話して‥
「そうだお名前を決めないとね!」
あなたはこの名前、あなたはと名前をつけていった。
そして僕の目の前に立ちあなたの名前は‥‥
「アイラ」と
僕の名前はアイラ。
この名前で、この新しい世界を生きていく。僕が前世で誰から生まれたのかそしてどう育ったのかは、記憶がない。
記憶を思い出すためにこの世界を生きていこうと決めていた。そして彼にお礼をいうためにも‥
しかし記憶がなくともこれだけはなぜか覚えている。
前世の僕は「男」だったとこれに気づいたのは、孤児院にきて一週間後のことだった‥‥
前世の知識は、考えれば記録のように頭に流れ込んでくるものです。
例えば、種族のことについて考えれば前世の知識にある人間族、魔族、天使族など前世で主人公が知っていたはずの知識が頭に流れ込んできます。