女友達から命を狙われているようです   作:ちぃたら

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今のところ完全に思い付きで書いています。
プロットすらありません。
というか本文を書きながらプロットを書くという暴挙。
反省しろ。


プロローグ的なやつ
現実で命を狙われてるなんて想像はしないようにしよう


もしかしたら、なのだが。

俺は命を狙われているのかもしれない。

他でもない、三人の女友達から。

殺気を感じる。それもとてつもないものが。感じる、……気がする。

いや、気がするだけかもしれない。もしかしたら俺の気のせいなのかもしれない。

そう油断しようものなら、あっさりサクっと()られ――

 

「へぶぅ!」

 

なんて考えている俺の顔面に、どこからかサッカーボールが飛んできた。

 

「あ、ごめん。蹴る方向間違えた」

 

蹴る方向を間違えたのなら仕方ない。ていうかどこに蹴る気だったんだ?

と、今度は俺とは反対方向にボールを蹴る。その先には小学生くらいの子供たち。

いや間違えるか? 正反対だぞ? まあ間違えたのなら今更言っても仕方がないな。うん。

 

「いやー、マジごめん。当たったのどこ?」

 

そう言いながら俺の顔を覗き込んでくる。おいやめろ、ちょっとドキッとすんだろ。

 

「だ、大丈夫だから、そんなに顔近付けなくていいって!」

 

ぐい、と引き離すと、不満げに頬を膨らませている。

こいつの名前は、早川(はやかわ)陽菜(あきな)

俺の女友達の一人で、幼なじみでもある。

そして、俺の命を狙っている一人(仮)である。

運動が得意で、陸上部で活動していたのだが――つい最近、何故だか辞めてしまったらしい。

バイトをするわけでもない。テストで赤点を取って退部させられたわけでもない。

直接理由を聞いても。

 

「そういえば、何で部活辞めたんだっけ?」

 

「なに、またその話? だから秘密だって。それよりさぁ――」

 

こんな感じではぐらかされてしまう。

幼なじみとしては、正直心配なのだが。

まあ話したくないなら仕方ない。

 

「ぃでっ!?」

 

なんて考えていると、今度は後頭部に衝撃。

振り返ると、分厚い辞書……を持った、二人目の女友達、金城(かなぎ)愛美(めぐみ)の姿。

 

「……ど、どうですか?」

 

どうですかって何?

辞書の厚み? 痛みの程度? それとも、下校途中の今になって「今日の調子はどうですか?」ってこと?

 

「え、いや、まあ、ぼちぼちかなぁ……」

 

「そうですか……」

 

しょんぼりする金城。

え、なんて答えれば良かったんだ?

いや、もしかしたら俺を仕留められなくて落ち込んだのかもしれない。

何故なら金城も、俺の命を狙っている(かもしれない)女友達の一人だからだ。

 

自分で言っておいてアレだが、むしろ金城は命を狙われる側のような気がする。

両親は仕事で世界各地を飛び回っていて、家は先祖代々の金持ち。

今はちゃんとしたボディーガードが見張っているが、知り合った頃に雇っていたボディーガードは怠慢で、その隙を突かれて誘拐されかけたこともある。

ま、俺が助けたんだけどね!

一人で犯行グループに立ち向かって、ボッコボコにされて、結局遅れてやってきた俺の大親友と警備の増援が来なきゃ、最悪殺されてたかもしれないけど。

俺が助けたってことでいいよな? うん。

 

普段からふわふわしていて、天然なところもある金城だ。

後ろから辞書でぶん殴るくらいやりかねない。

殺す気なら、もっとこう、ブォン!って感じに殴ってくるだろう。

これくらいは許してあげようじゃないか。

寛大な心で。

 

と、気を抜いたところでまた殺気のようなものを感じたので振り向くと、眼鏡をかけた女がじっとこっちを見ている。

 

「何? あたしは何もしないよ」

 

何もしないだって?

そんな馬鹿な。

陽菜も金城もやってきたっていうのに、お前は何もしないというのか?

天使か?

 

「天使か?」

 

「声に出てるって。なに、天使って……」

 

満更でもなさそうな(気がする)表情の、三人目の女友達、賢木(さかき)栞理(しおり)

学力テストで学年順位一桁を取るほど、めちゃくちゃ頭がいい――のだが、人付き合いが苦手らしく、俺と賢木が知り合ったのも、俺の大親友とお近づきになりたいから、という事情からだった。

まあ大親友はモテるからな。俺と違って。

そんなこんなで協力してやり、『この恋の行く先は――☆』なんて展開になりそうなものなのだが。

進展がない。全くと言っていいほどない。むしろ最近は停頓している気がする。だって大親友、この場にいないし。

むしろ何でお前最近俺と一緒に帰ってるの?

 

「なあ、道久(みちひさ)なら今日は――」

 

「知ってる。また運動部の助っ人に駆り出されてるんでしょ?」

 

知ってるなら応援に行ってやれよ。

あ、でも女子がキャーキャー言ってて騒がしいもんな。それが嫌なのかもしれない。

それなら仕方ないな。うん。

 

「ほら、あたしに天使とか言ってないでさ。言うべき相手ならあそこにいるじゃん」

 

「え?」

 

指差された方を見ると。

まさしく天使。マイエンジェル。俺の愛すべき彼女さん。

柊木(ひいらぎ)(なぎ)が、しゃがみこんでいた。

様子を見るに、野良猫と遊んでいるようだ。

掃除当番で遅くなるから先に帰っててって言ったのに。

まさか待っていてくれたのか?

なんて健気な。まさに天使。

 

「なっちゃーん!」

 

叫びながら、手をぶんぶんと振って彼女の元に走り寄る。

 

「……本当に、死ねばいいのに」

 

後ろから何か聞こえたような気がしたが、多分気のせいだろう。

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