幻想の白狐<ギーツ>   作:苺豆大福

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えー先に言っておきたい事があります。初変身は次回になります、楽しみにしていた皆さんには申し訳ないです


人里にて

 

 時は戻り瑛須が里の寺子屋で授業の手伝いをしていた頃

 

「今日はここまで、早帰りだが寄り道はせずに家に帰るんだぞ」

 

 昼前に授業が終わり子供たちは帰り支度をする子と瑛須に遊んでとせがむ子に分かれた。

 定期的にこの寺子屋を手伝う事がある瑛須、ごく稀だが授業を請け負う事もあり子供達から見た瑛須は先生と言うより遊んでくれる年の離れた友達のような印象だ。せがんで来た生徒を家に帰し、残った瑛須と慧音は今日の授業の答案を整理していた

 

「いつもすまないな、ここまで手伝ってくれて」

 

「いいんだよ、俺が好きにやってる事だし気にすんな」

 

 本来なら授業の手伝いだけでいいのだが、今回のように答案や宿題などの整理があるとからなず瑛須は残ってその作業を手伝うのだ。慧音も最初は断っていたのだが瑛須も頑なに引かないので慧音の方が折れた

 

「ところで…記憶の方は戻りそうか?」

 

「…全然、何かの拍子に戻るかなとか思っていたけど…そう上手くいかないもんだな」

 

 瑛須には記憶がない、正確には幻想郷に来る前の記憶がすっぽりとなくなっている。

 あれは霊夢が生まれる前、先代の巫女がまだ現役だった頃、博麗神社の境内で七歳ぐらいの男の子が倒れていた。最初は里の子供だと思っていたが誰に聞いても知らないの一点張り、目覚めた少年に聞いてもその少年は自分の名前も分からないときた。

 先代の巫女はその少年を引き取り新しく博麗瑛須と名付け、我が子の様に育てた

 

「っとこっちの整理は終わったぞ、そっちは?」

 

「こっちも丁度終わったよ、それより次は八百屋の方に用があるんじゃなかったか?」

 

「あ、やべ!そんじゃここ置いとくから!じゃあまた!」

 

 慌てて寺子屋を出ていく瑛須、その後ろ姿を見て慧音は苦笑いを浮かべる。

 

「全く昔から変わらん奴だな、さて私もそろそろ」

 

 使った道具を片付けしばらく経った時里の中央から眩い光が現れる、その直後から人々の悲鳴があちこちで上がる

 その光景を見た慧音は一目散にその光の元へ急ぐ

 

(あの光が現れた場所、確か瑛須が手伝いに行った八百屋がある所だ。何事もなければいいが…)

 

 慧音が現場に着いたのと同時に空から霊夢と魔理沙がやってくる。やはり現場は騒ぎになっており野次馬などでごった返している

 

「霊夢に魔理沙、やはりあの光の事か?」

 

「それもあるがあの中に瑛須がいるんだ!」

 

 魔理沙が言い放つと同時に野次馬から悲鳴が上がる。先ほどから黙っていた霊夢は野次馬をかき分けどんどん奥へと走っていく。その後を魔理沙と慧音が追いかけていき、霊夢が立ち止まっている場所についた

 そこで三人が見た物は巨体の妖怪に殴り飛ばされる瑛須の姿だった




次回、白狐 お楽しみに
え?何故ギーツにしたのかって?最近ハマったからさ!

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