「……はぁ……つまらないわねぇ……」
そう言ってルーミアは座っていた場所から歩き出し、その場を後にする。かつては人々が集まって賑わっていた村の広場にはその面影はなく、今そこにはあるのは……恐怖や絶望に歪んだ顔、手足が食いちぎられた子供や女性、首がない村の自警団の男達、この村に住んでいた住人の亡骸がそこに積み上げられていた
「全く……なんで勝てない相手に挑んでくるのかしら? 本当人間ってバカばっかりね……、あら?」
暫く歩いていたルーミアは焼けて倒れたとある民家の前で立ち止まる。そこには両手と右足を失い、片目に大きな火傷を負った青年が居た。ただ、それだけでルーミアが立ち止まった訳ではない。少しずつだが失った両手、右足が再生しているのだ
「ヘェ〜? ……‥中々面白い子が居たものね?」
暫くその青年の様子を見る事にし、その場に座り込む。その青年が目覚めた時には両手や足、片目の傷はすでに治っており、その頃には辺りはもう夜になっていた
「ようやく目が覚めた? 全く……とんだ寝坊助ね?」
「…………誰だあんた?」
「私はルーミア……聞いた事ない?」
「確か人喰い妖怪だったか……だとしたら俺を喰らう気か?」
「さぁ……どうでしょうね……?」
「……もう一つ聞く、この村を襲ったのはお前か?」
質問の答えを返すようにルーミアは獰猛な笑みを浮かべ青年を見つめる、青年は何も言わずに何かを腰に巻き紫の箱を腰に巻いた物に差し、左手を自身の目の前に掲げて箱の突起を回す
SET
「変身」
GRAB! CLASHOUT!
ZOMBIE!
READY FIGHT!
「あら……ふふっ……」
「あんたに恨みはない……だけど、悪く思うな……」
青年は変わった形の剣をルーミアに向けて駆け出した
「ふっ! ……っと、そこ!」
飛びかかってくる陰を紙一重で躱し反撃していく、ギーツは陰を踏み台にし一気にルーミアの所に飛び込み、力を込めてスカーレットランスを突き出す。それをギリギリの所で躱躱し続けるが、ギーツの猛攻は止まらず繰り出される、最初は躱し続けて行くがルーミアの顔を横をスカーレットランスが掠め傷を付けた。ルーミアはギーツから距離を取る
「どうしたルーミア? 最初より動きが鈍いんじゃないのか?」
「あら? 私の心配より自分の心配をしたらいいんじゃない? それとも狐だから私を化かそうとしてるのかしら?」
「さぁな……でもすぐに終わらせる……!」
ヴァンパイアバックルを引き抜き取り出したゾンビバックルを差し、ゾンビフォームになる
「随分と‥……懐かしい姿になったわね? でもその姿で勝てるの? 貴方が私に勝てた事って余り無いんじゃない?」
「嘘こけ……ほとんど引き分けだろ? それに‥」
ギーツはゾンビブレイカーを、ルーミアは自身の闇から作った大剣を片手で持ち、それぞれに向ける
「「勝つのは俺だ! /勝つのは私よ?」」