「おおりゃああ!」
地面を蹴り霊夢の方へ跳躍する萃香、大きく腕を後ろに引き力任せに拳を振り下ろす。地面には亀裂が入り、萃香が拳を振り下ろした場所には大きな穴が空いている
霊夢は後ろに距離を置く、すると萃香はその見た目には似つかわしくない怪力で亀裂の入った地面を持ち上げる
「萃符 戸隠山投げ!」
持ち上げた地面をそのまま霊夢に投げる。霊夢は飛んでくる地面の亀裂が多い場所に陰陽玉を蹴り粉々にする、そのまま萃香に針やお札、最後に戻って来た陰陽玉を霊力で大きくし再び萃香へと蹴り飛ばす
萃香は飛んできた針とお札を払いのけ、陰陽玉を片手で受け止めて自身の脇に置く
「甘いねぇ……その程度の攻撃じゃ私はたおせ……ってあれ?」
「甘いのはそっちよ!」
「!!」
さっきまで遠くにいたはずの霊夢が萃香の懐にいた、先程の陰陽玉での攻撃はフェイクであり萃香の気を引く為にわざと大きくしたのだ。懐に入った霊夢はサマーソルトで萃香の顎を蹴り上げる。
それをギリギリで躱す萃香だが無理な姿勢で躱した為かバランスを崩す、着地した霊夢はバランスを崩した萃香の足を自身の体勢を低くして蹴り払う
「貰った! 夢符 封魔陣!」
「しまっ……」
バランスを崩した萃香の周りを大量のお札が円柱状に取り囲み光を放つ。例え倒せなくともダメージは入っているはずと……
突如として嫌な勘を感じ顔を守る様に霊力を集中させた腕をクロスする、すると霧が集まり振りかぶった拳が現れ霊夢を殴った
「グッ!!」
殴られた霊夢は勢いよく飛んでいく、なんとか空中で体勢を立て直し地面に足を激しく擦り付けながらスピードを落としていく。
どうにか止まることが出来て後ろを見る、そこには鋭く尖った枝があった。もし勢いを殺す事が出来なかったらと思うとゾッとする、改めて霊夢は先程の場所を見る、そこに居たのは小さな萃香だが周りの霧が萃香に集まっていくにつれ体も大きくなっていく
「それがあんたの能力って訳ね……」
「そうさ? 密と疎を操る程度の能力……簡単に言っちまえば、密度を操れる能力さ! ……しかし今の一撃……よく防いだね? どうして攻撃が来るって分かった?」
「……勘よ」
「アッハハハ! そうか! 勘か! でも……所詮は勘頼り……」
萃香の顔から笑顔がなくなり姿が霧へと変わる。咄嗟に左へ回避するため地面を蹴る。霧から姿を現した萃香がさっきまで霊夢がいた場所に密度を変化させ巨大化した足を振り下ろす
「その勘がいつまで持つかな!」
「厄介な能力に鬼の怪力……あんたちょっとインチキ過ぎない!」
「ハッハッハ! 昔から言われてるから慣れてるよ!」
萃香の攻撃を避け続け、隙ができたらお札やお祓い棒での打撃を繰り出すが当たる前に霧になってしまう為決定打が与えられず霊夢に焦りが見える
「はぁ……はぁ……」
「おいおい? もう終わりかい? それでも博麗の巫女か?」
体力が限界を迎え地面に座り込む霊夢、それでも尚立ちあがろうとする霊夢に萃香が苦言を言う
「やめときな? 今の状態じゃ立ってるのもやっとだろ? その状態で私に向かって来てみろ……アンタ、もしかしたら「るっさい!!」むぅ?」
「あんたに言われなくても分かってる! でもね! 私の……」
「大切な兄さんを! 異変に巻き込んだあんたを一発ぶん殴んなきゃ、私の気が収まらないのよ!!」
大声で叫んだ霊夢がある物を取り出した……それはブーストバックルだ
(あれは……瑛須使ってた、確かブーストバックルだっけ?)「それって瑛須が腰に巻いてるやつがなきゃ使えないんじゃ無い?」
「そうね……でも、一か八かよ!!」
霊夢は手に持ったブーストバックルのハンドルを回す、するとバックルから出た炎が霊夢に纏わりつく
「はぁ……アッ! ァァァァァァアアア!!!」
次第に炎が小さくなり霊夢が姿を現す。その姿は陽炎のように揺らめき下半身にはまるでギーツのブーストフォームを彷彿させる装飾が靴やスカートに付いている
「さぁ? ここからが……ハイライトよ!」
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