霊夢と萃香が戦い始めた頃、瑛須の方は……
「あれ〜? 瑛須が二人〜? ん〜こっちだ!」
「ちょっと瑛須? その子ばかり構ってないで、私にも構いなさいよ?」
酔ったアリスとパチュリーに絡まれていた!
正面からはパチュリーが瑛須に腰に抱きつきお腹に頬ずりをしてくる、また背中からはアリスが瑛須の脇から腕を回して肩に自信の顔を乗せている。前後から抱きつかれた状態で身動きが取れない瑛須は周りの人に助けを求める目線を送るが面白がる人達しか居らず、次第に考えるのを辞め始めた瑛須
「おっ! なんだ! お前困ってるのか? しょうがないからアタイが助け……ヒッ!」
そんな中瑛須に話しかけるチルノだが、後ろにいるアリスが生気の無い顔で見ていたので、そそくさとその場を逃げるように去ってしまった
「ほら、二人とも……そんなに酔っ払って帰りはどうするだ?」
「う〜〜ん……ここに泊まる〜……」
「いやダメだろ! うちは紅魔館みたく広く無いんだから……ほらアリスも……」
「嫌! 私も泊まる!」
「アリスもかよ……」
先ほども言った通り博麗神社は余り広い所とは言えない、魔理沙が泊まる事もあるがいつも霊夢と一緒の部屋で寝てもらっている。
一応は客間もあるにはあるが、そこは瑛須がいつも寝ている場所なので泊まるとなると瑛須と一緒に寝る事になるがそれを言ってしまうと更に面倒になると思うので言わない事にする
「ならさ〜パチェとアリスで瑛須と戦って勝てたら泊まるのは?」
「ちょ? フラン?」
「ほら瑛須、頑張って! 二人とも準備出来てるみたいだし」
「いや、早!」
フランの言葉を受けすぐに準備を終わらす二人、萃香の事をちょっとだけ恨みながらもドライバーを腰に巻く。すると瑛須の側に咲夜が現れる
「ん? どうした咲夜?」
「お嬢様の命で2対1はフェアじゃ無いから私が瑛須様のパートナーです……すいません、パチュリー様やフラン様が……」
「大丈夫だ。さて、ちゃっちゃとやっちゃいますか! 頼りにしてるぜ? 咲夜」
「……! はい! ご期待に応えて見せます!」
二人に狐の形をした手を向け指を鳴らす。腰に巻いたドライバーにニンジャバックルを差しクナイスターターを引っ張り押し込む
SET
「変身!」
NINJA!
READY FIGHT!
「俺はパチュリーの方に行く! 咲夜はアリスを!」
「分かりました!」
ニンジャデュアラーを装備してパチュリーへと駆けていく、パチュリーから色とりどりの弾幕が展開されていく。それらを飛んで、時にはスライディングで躱しニンジャデュアラーで斬りつけるが障壁で防がれる
「なぁパチュリー? 一応聞いとくけど吐き気とかは無いよな?」
「大丈夫よ〜? それより足元注意よ?」
突然ギーツの足元から水柱が吹き上がる、そのまま打ち上げられたギーツに手にした魔導書から火球を出して放つ。
そのまま火球が着弾し地面に落ちて来たのは少し焦げた狐を模した人形。するとパチュリーの背後に煙と共に現れたギーツが横一閃でデュアラーを薙ぎ払おうとするがそれを剣を持ちリボンを付けた人形が受け止める
「シャンハーイ!」
「アリスの人形?! くっ!」
剣を持った人形とは別の人形、アリス曰く上海人形からレーザーが放たれギーツは防ぎきれずに数歩後ずさる。アリスの方を見ると咲夜の相手をしながらも魔力で練った糸を使い操る人形でパチュリーを援護しているようだ
「フフッ……あら?」
ギーツの方を見ていたアリス、ふと辺りを見ると自身を取り囲むようにナイフが設置されていて咲夜がもう三本ナイフを投げる。すると咲夜の能力で止まっていたナイフが一斉にアリスに向かって飛んでいく
「よ……はっ……」
アリスが操る人形で飛んでくるナイフを落としていく、咲夜は上下にナイフを投げる。投げられたナイフが地面でバウンドし、空中では何かに当たりアリスへと向かっていく、アリスはそれらを落とすがその背後に時を止め移動した咲夜が現れナイフを投げアリスに着弾するが……
「なっ……‥どうして……」
「油断大敵よ?」
「キァァ!」
隙を出した咲夜に爆発する人形を投げ着弾し吹き飛ばされる
「咲夜!」
「よそ見してていいのかしら〜?」
「チィ!」
パチュリーから横に金属の刃と地面からは5本の土の槍がギーツに放たれる、ギーツはデュアラーのシュリケンラウンダーを2回回す
ROUND2
TACTICAL SLASH!
デュアラーの刀身に緑のオーラを纏いそれを薙ぎ払い斬撃を飛ばし、それらを破壊する。一旦距離を置きパチュリーが見える場所まで下がる、吹き飛ばされた咲夜は数本ナイフをアリスへ投げギーツに合流する
「どうだ、そっちは……」
「少し……いえ、かなり厳しいかと。アリスさんの周りには人形、そして魔力の糸を自身の体に巻いていますね。お陰で数本ナイフがダメになってしまいました」
「‥‥ならこいつを使っ……て、うん?」
(ブーストバックルがない!? ……まさか霊夢が? いやそんなはずは……)
「瑛須様? どうかされましたか?」
「……ああ、どうやってあいつらを責めるかを考えてた」
ブーストバックルがない焦りを見せないように軽口を言う。
「攻めてこないわね……あっちが来ないならこちらが行こうかしら?」
「ん〜? ならこうしない? …………」
「へぇ、ならやってみましょうか」
アリスが前にでて沢山の人形を繰り出し、その後ろでパチュリーが魔力を練り上げる
どうやらこちらが攻めてもアリスと人形で時間稼ぎができ、慎重になりすぎるとパチュリーの攻撃がくる厄介な作戦だ
アリスが操る人形がギーツ達目掛けて襲いかかる
(どうする? この状況、ブーストがなきゃあの二人に攻撃できる隙がない……)「イテッ」
あれこれ考えていると頭にボックスが落ちて来くる、そのボックスを開けるとそこには竜の紋章が書かれている小さなバックルが入っていた
「アリス〜、こっちはOKよ〜?」
「分かったわ、それじゃ……まずは一人!」
「え……? キャッ!」
人形の相手をしていた咲夜の足にアリスが操る糸が括り付けられる。そのままアリス達の目の前に運び地面に叩きつけられる
「咲夜!」(迷うな! 使える使えないんじゃねぇ、使って……勝つ!)
デュアラーを投げ人形達の糸を切る、そのまま咲夜の方へ走り出しバックルを取り替え、咲夜の前に立つ
その瞬間、パチュリーから放たれた巨大な火球がギーツに当たり爆発を起こす
「ちょっと! 威力上げすきよ」
「えへへ〜やり過ぎちゃったぁ〜」
「やり過ぎちゃった〜じゃ無いわよ、瑛須に何かあったら……ん?」
GUARD VENT
爆発した場所の黒煙が晴れる、そこには巨大な二対の赤と銀の盾を構え、鈍銀の装甲を纏ったギーツが咲夜を火球から守っていた
V BUCKLE!
READY FIGHT!
「大丈夫か? 咲夜?」
「え、えぇ、……!」
盾、ドラグシールドから手を離して咲夜の頭を撫でる。その後咲夜の手を取り立たせ顔に手を当て怪我がないか確認する
「どこも怪我してないよな?」
「はっ……はい……それより……‥手を……」
「あ……あぁ、……咲夜、行けるか?」
「はい! いつでも行けます!」
SWORD VENT!
咲夜の言葉に頷きドラグセイバーを呼び出し逆手に持ち突撃していく、その後ろからギーツの動きに合わせて咲夜がナイフを投げる
「……あの娘……要注意ね、パチュリー? 次行けそ?」
「ん〜まだかかりそう〜」
パチュリーの発言を聞き剣や槍を構えた人形を展開し、二人を迎え撃つ。ギーツはなるべく人形を傷つけないように魔力の糸をドラグセイバーで斬っていく。
そのままアリスに近付くが先にスペルカードを発動するアリス
「魔操 リターンイナニメトネス!」
「うおっ!?」
足元に魔法陣が現れ衝撃波がギーツを襲うがそれを宙返りしながら避け、右手に竜の顔を模した物を装着する
STRIKE VENT!
竜の口から火球が吐き出されアリスが纏う魔力の糸を焼き切る、ギーツは後ろに下がりアリスの目の前に現れた咲夜がスペルカードを使う
「傷符 インスクライブレッドソウル!」
「……今回は譲るわ……十六夜咲夜」
咲夜から水色の斬撃がアリスに向かって放たれる、モロに受けたアリスは地面に倒れる。ギーツはバックルを押し込む、すると何処からか現れた赤い竜……ドラグレッダーがギーツの周りでとぐろを巻く
RYUKI STRIKE! FINAL VENT!
「はぁぁぁぁぁ……はっ!」
足を大きく開き、右手を開き大きく広げ左手を下に構え拳を握り、体をゆっくりと落とす
両足を合わせて踏み切り左手、右足を突き出し跳躍する、そして体を捻りそのままライダーキックの構えを取り、ギーツの周りを飛んでいるドラグレッダーから火炎放射を瀬に受けパチュリーに向かって突っ込む
「まだ足掻いてやるわよ……火水木金土符 賢者の石……」
スペルカードを発動させ、パチュリーの周りに5つの魔石が現れ迫るギーツに向かって魔力弾を放つ
それぞれの技がぶつかり拮抗状態になる、すると魔石の周りにいつも間にか設置されたナイフが現れる
「申し訳ありませんパチュリー様…… 時符 プライベートスクウェア……」
「はぁ……負けちゃった……」
魔石が壊され炎を纏ったギーツが突っ込んでパチュリーが満身創痍になる。変身を解いた瑛須に霊夢を担いだ萃香が声をかけるか
「よー、やってんね瑛須!」
「萃香? それに霊夢……ああ、そう言う事」
「ああ、この長い宴会も……これでお開きだ」
こうして一人の人間と鬼が起こした、この奇妙な異変は幕を閉じた
次回は後日談です
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