幻想の白狐<ギーツ>   作:苺豆大福

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先日友人と大東方展へと行って参りました!非常に面白かったです!


追う亡霊姫と庭師、運命を見た吸血鬼

 PM10:00 とある夜道

 

 夜道を歩く二人の影、白玉楼の主人である西行寺幽々子とその従者魂魄妖夢である。何故この二人が冥界ではなくこちらに居るというと、先の宴会の時に瑛須から教えてもらった手首だけの幽霊がやっている屋台に来ていた

 終始大量の食べ物を注文しお腹が膨れても食べる速度が変わらない幽々子に軽く手が震えていた店主だが出される料理はどれも美味しくかった

 

「う〜ん! 美味しかった〜また行きましょ妖夢!」

 

「え、えぇそうですね。しかし今日は月明かりが眩しいですね、灯りをつけなくてもはっきり私達の影が見えますよ」

 

 今二人が歩いている道は月明かりを遮るもの木々が少なく影が出来るほど明るかった。すると前を歩いていた妖夢が立ち止まり道脇の茂みに幽々子の手を引き隠れる

 突然の事で困惑し声を上げようとした幽々子だがそれを妖夢が制し先程までいた道の先を指さす。そこに居たのは二体のポーンジャマトを連れ手にした端末を操作するアルキメデルが居た

 

「アイツらが行ったのは……竹林……‥この方向か。行くよ、あの子達が巻き込まれる前に……」

 

 アルキメデルが目の前を通り過ぎるまで息を潜める二人、姿が見えなくなったのを確認して茂みから出て彼らが行った方角を見る

 

「さっきの人……一体何者なの?」

 

「分かりません、ですが彼の後ろにいた妖怪……確かジャマトでしたね、それを連れていると言う事は……」

 

「でも‥誰かを探してるみたいだったわね、それにアイツらって言ってたから他にも誰か居るって事でしょ?」

 

「どうしますか、幽々子様?」

 

「……行きましょう、彼らが行った竹林に……」

 

 彼女達も理由は違えど関わることになる、アルキメデルが言っていた竹林を目指して飛び立った

 

 

 

 PM10:25 紅魔館

 

「随分と遅い起床ね……レミィ、険しい顔を浮かべているけど何か見えたの?」

 

「……ええ、とても悪いものを見たわ。……フランが見当たらないけど何処に?」

 

 パチュリーが中庭を指さす、そこには椅子に座り空に浮かぶ月を見ながら咲夜が作ったギーツを模した白い狐のぬいぐるみを抱えているフランが居た

 中庭に続くガラス張りの扉を開けてフランに近づいて肩に手を乗せる、レミリアの気配に気づかなかったのかビクッと肩が上がり振り返るフラン

 

「お姉様か……もうびっくりさせないでよ!」

 

「フフッ……ごめんなさいね、月なんて見てどうしたのフラン?」

 

「あっそうだ! お姉様見て見て! 今日の月、変だよ?」

 

 頬を膨らませて怒っているかと思ったら、月を見て欲しいように指を指す。フランの言う通り月を見るレミリアは直ぐにこの月が偽物だと見破る。レミリアは目を閉じて手を二回鳴らす、するとレミリアの背後に咲夜が現れる

 

「何かお申し付けでしょうか、お嬢様?」

 

「異変よ、出かける準備をしなさい咲夜」

 

「かしこまりましたお嬢様」

 

 咲夜が消え、レミリアの服を持ちナイフを装備した咲夜が現れた。準備を終えたレミリアがフランに振り返り頬に両手を当てる

 

「フラン? 私が帰ってくるまで紅魔館は任せたわよ?」

 

「分かった! お姉様も早く帰って来てね?」

 

「いい子ね、それじゃ行ってくるわ」

 

「行ってらっしゃーい!」と手を振って見送るフランに小さく手を振るレミリア、紅魔館から飛び立った後レミリアは咲夜に自身が見たこの後に起こるであろう事を伝えた

 

 

 巨大な城を背寄った妖怪の放つ光弾やレーザーによって倒される霊夢と魔理沙、そして紫の仮面を被った人物がギーツのIDコアを握りつぶし、地面に倒れた傷だらけの瑛須が消えていく……それがこれから起きる運命だと

 

瑛須のバディは?

  • 白狐と悪魔の妹
  • 不死身と狐
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