「……ねぇ、永琳?」
「どうしました、姫様?」
障子越しに僅かな雲の隙間から射す月光が、微かに部屋を照らす
「彼……また助けに来てくれるかしら……」
「ええ、きっと来ますよ。あの時もそうだったでしょう?」
永琳と呼ばれた女性はそう静かに、柔らかい笑みを浮かべながら答える。それを聴き、安堵したかのような表情を浮かべる少女。雲が流れ隠れていた月が顔を出し、はっきりと少女を照らし出す。
絶世の美女、その言葉が少女にはピッタリだろう。
「そうよね。
少女の名は蓬莱山輝夜。又の名を……
「かぐや姫!?」
「そうウサ!ここ、[永遠亭]の主人である姫様はあの有名な[竹取物語]のかぐや姫その人ウサ!!」
渾身のドヤ顔をしているてゐの発言に驚く魔理沙、だが他の三人はピンっと来てないようで首を傾げる。
「それで?そのかぐや姫とやらは、なぜ月を偽物に?」
「それは姫様が大罪を犯したからウサ」
蓬莱の薬。それは飲んだ物を不老不死にする禁薬。月ではそれを使うのは大罪、輝夜はその禁薬を飲んだのだ。
「だけど処刑しようとしても不老不死、命は奪えないから地上への流刑。刑期が開けて月から迎えが来たんだけど、姫様はその人達から逃げた。従者の八意永琳とこの竹林に隠れ、この永遠亭を建てたウサ」
「じゃあ……月を隠したのは…」
「月の使者から、身を隠す為にすり替えた……なるほど、辻褄が合うわね」
今回の異変の首謀者は間違えなくその輝夜だろう、ただこの大規模な異変を、たった1人で起こせるのだろうか?四人がそう考えていた時だ。不意にてゐがニヤリと笑った
「さて、時間稼ぎはこれくらいでいいウサ?」
「……どう言う意味?」
その瞬間、魔理沙達が立っていた回廊が崩れ、宙へと放り出された
『ねぇ……咏萃?…もしもまた、月の使徒や私に何かあった時…貴方は助けに来てくれる?』
『嗚呼、助けに行くよ。例えその時に……魂だけでも…化けて出て来てやるよ』
『だって俺は……』
「……人が思い出に浸っている時に何の用?お客様方?」
そう言って瞑っていた目を開き、招かれざる客へと向ける少女。そこに居たのは……
「突然の訪問、失礼しますわ。なよ竹のかぐや姫。いえ、蓬莱山輝夜さん?」
八雲紫と博麗霊夢、その2人だった
「それで?妖怪の賢者と博麗の巫女、両方お揃いでどうしたのでしょう?……まぁ粗方見当はつきますが…」
「話が早くて助かりますわ。……出来るだけ争い事は避けたい物でしょう?」
紫と輝夜。両者笑みを浮かべているが、纏う雰囲気が表情とは真逆だ。そんな中、霊夢は底知れぬ胸騒ぎを感じていた
(何なの?この胸騒ぎ……兄さん、無事よね…………?)
ぼちぼち更新を再開していくかも……長い目で見てください……
番外編みたい?
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見たい!
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それよりももっと本編で修羅場増やして!