ゾイドワイルドZERO 黒き狼   作:仮面大佐

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第1話 誕生!ビーストライガーとハンターウルフ

 レオとライガー、カイルとウルフが旅立ってから、6年が経過した。

 新地球暦30年。

 イージスバレーにて、レオとライガーは、崖を飛び越えるのに挑戦していた。

 それを、カイルとウルフ、そして、2人が出会った運び屋、バズ・カニンガムが見ていた。

 

バズ「……………無茶しやがる。」

カイル「全くだな。」

 

 2人がそう呟く中、レオは叫ぶ。

 

レオ「絶対に成功させてやる……………!行っけぇぇぇぇぇっ!!」

 

 レオがそう叫ぶと同時に、ライガーもジャンプして、背中についてるブースターに火がつく。

 

レオ「やったぞ!」

 

 レオはそう叫ぶが、左側のブースターから火が消える。

 

カイル「あ、火が消えた。」

レオ「あれ!?行け!行くんだ!!」

 

 カイルがそう呟く中、レオはそう言うが、ギリギリ届かず、崖下へと落ちていく。

 落ちる中、ライガーが地面に向かってジャンプした為、叩きつけられるのは回避できた。

 その後、無事に戻ってきて、街に戻る事に。

 バズが運転するジープの天井に2人は寝っ転がり、その後ろをライガーとハンターウルフがついていく。

 

カイル「惜しかったな。」

レオ「あとちょっとだったんだけどなぁ…………。」

 

 カイルがそう話すと、レオはそう答える。

 あのゾイドクライシスの後、街にはゾイドが闊歩する様になり、人は、自然とゾイドが居る事を受け入れていた。

 そんな中、拠点に戻る。

 レオがライガーのブースターを外し、カイルがそれを手伝う中、バズが話しかける。

 

バズ「お〜い。仕事の依頼だぞ、レオ、カイル。そんなもんとっとと外せよ。」

レオ「待って!後ちょっと!」

カイル「よし、上げるぞ。」

 

 バズの言葉に、レオはそう答えて、カイルはブースターを外す。

 2人は、バズに話しかける。

 

レオ「ふぅ…………で、今度の荷物は?」

バズ「水と食料だ。ほら、急げよ。」

カイル「分かった。」

 

 三人はそう話して、荷物を積み、出発する。

 そんな中、三人は通信機越しで話す。

 

バズ「俺の記憶が正しけりゃ確か…………23?」

レオ「24回だよ。」

バズ「全く……………何回失敗すれば気が済むんだよ。俺たち運び屋は、依頼された品を無事に送り届けるのが仕事だ。飛ぶ必要がどこにある?」

カイル「そういうのは、トライ&エラーの精神だよ。」

レオ「それにさあ、バズ。今はイージスバレーを迂回して、隣町まで何時間もかかるこのコースが、ここをライガーが飛び越えられたら、最短ルートで隣町まで行けるんだぜ。運び屋の仕事だって、今の倍……………いや、3倍は効率的になると思うよ。」

 

 そう。

 レオがイージスバレーを飛び越えようとしているのは、そういう目的があったからだ。

 厳密に言えば、レオとライガーが絆を結んだのは、このイージスバレーがきっかけなのだ。

 レオがそう言う中、バズは突っ込む。

 

バズ「肝心の荷物はどうやって運ぶんだ、バカ。」

レオ「そこは、カイルも考えてるよ。」

カイル「まあ、最短コースになるのは間違いないけど、荷物がダメになるからな。」

バズ「………………ま、確かに厄介な亀裂だが、イージスバレーのおかげで、ジャミンガの連中が街に侵入できないんだ。ありがたい防波堤さ。」

カイル「まあね。」

 

 バズの突っ込みに、レオとカイルがそう答える中、バズはそう言う。

 ジャミンガとは、現在、人々を襲うゾイドだ。

 その存在は、謎が多い。

 そう話す中、目的地に到着して、荷物を依頼主に渡す。

 

依頼主「ご苦労さん。予定より早い到着で、助かったよ。」

バズ「なんだって運ぶぜ。またよろしくな。」

 

 依頼主とバズはそう話して、バズはレオとカイルの方に向かう。

 2人は、バズに話しかける。

 

レオ「夕方までには、街に戻れそうだな。」

バズ「いや、ここまで来たついでだ。ちょっと寄り道していこうぜ。」

カイル「寄り道?」

バズ「レアメタルは、高値で捌けるからな。」

カイル「ああ………………。」

 

 三人は、寄り道として、レアメタルを回収しに行く事に。

 向かった先は、まさに廃墟やゴーストタウンと言える様な場所だった。

 廃ビル群が立ち並んでいる。

 カイル達は、ある建物の中を覗く。

 

バズ「しめた!ジャミンガの奴ら、お留守みたいだぞ。」

レオ「よし、今のうちだ!」

カイル「レアメタルを回収して、さっさとズラかるぞ!」

レオ「待ってろよ、ライガー!」

カイル「ウルフも待っててくれ!」

 

 カイルとレオは、それぞれの相棒のゾイドにそう話しかけて、バズと共に、中に入っていく。

 

バズ「ダメだ。砂で埋まってやがる。」

カイル「エレベーターシャフトに向かうぞ。」

 

 バズが周囲の状況を見る中、カイルはそう言う。

 三人は、エレベーターシャフトに向かい、エレベーターの扉をこじ開ける。

 

レオ「暗いね。」

カイル「そりゃあな。」

バズ「だな。」

 

 三人がそう話す中、バズはペンライトを取り出して、下に落とす。

 しばらくして、エレベーターの天井部分に落ちる。

 

レオ「約三十メートルってとこかな…………。」

バズ「お先に。」

カイル「はいはい。」

 

 レオがそう呟く中、バズはそう言って、カイルとレオが先行して降りる。

 2人が懐中電灯を点けると、バズも降りてきて、懐中電灯を点けて、移動する。

 しばらく歩くと、無数のコンピューターが転がっているエリアに着く。

 

バズ「こいつは凄い!お宝の山だぞ!全く、21世紀の文明様々だぜ!なあ、レオ、カイル!」

 

 バズが感激してそう言う中、カイルとレオは、コンピューターに近寄り、基盤を取り出す。

 

レオ「前にも説明したけど、必要なのは中の基盤だよ。」

カイル「基盤には、レアメタルが使われてるからな。」

バズ「ああ、覚えてるよ。結構色々付いてるよな。」

レオ「これなら、高く売れるぜ。」

カイル「ジャミンガの群れが戻ってくる前に、さっさと回収するぞ。」

 

 三人はそう話して、基盤を回収していく。

 そんな中、地上では、1人の女の子が駆けていた。

 

???「ハァ………ハァ………ハァ…………!」

 

 その女の子は、フードを目深に被っていて、マスクをつけ、ペンダントをぶら下げていた。

 ある程度走る中、女の子は息を整えていた。

 すると、物音がして、女の子は物音の方を向くと、そこには、ジャミンガが居た。

 

???「うっ…………!」

 

 女の子は、逃げようとするが、既に周囲には大量のジャミンガが居た。

 

???「ううっ…………!ううっ…………!いやぁぁぁぁぁ!!」

 

 女の子は、迫り来るジャミンガに恐怖して、そう叫ぶ。

 一方、カイル達は、回収した基盤を積んでいた。

 

バズ「なんだよ、お子ちゃまみたいな声を出して。」

レオ「え?俺じゃないよ。」

カイル「俺でもないぞ。」

 

 バズが揶揄い気味にそう言うと、2人はそう答える。

 すると。

 

???「キャアアアア!」

レオ「っ!?悲鳴だ!」

カイル「近いな。」

 

 悲鳴が聞こえてきて、カイルとレオは、頷き合い、駆け出す。

 一方、女の子は、ジャミンガに追い詰められていた。

 ジャミンガは、女の子に襲い掛かろうとしていた。

 女の子は、隙をついて逃げるが、ジャミンガはしつこく追ってくる。

 途中、捨てられた車を見つけて、その中に入る。

 だが、ジャミンガは頭突きで窓ガラスを割ろうとしていた。

 女の子は、必死にドアを抑える。

 だが、車の前側のガラスが割れて、ジャミンガが頭を突っ込む。

 

???「あぁぁぁぁ!!」

レオ「こっち!」

 

 ジャミンガは、女の子に噛みつこうとしたが、後ろからレオが女の子を引っ張った事で、回避出来た。

 カイルも、レオの隣に居て、2人はジャミンガの包囲網をジャンプして脱出する。

 

カイル「ジャミンガか!(この娘……………第一世代か?え、どうなってんの?)」

 

 レオは女の子を抱えながらジャンプするが、その際にマスクが外れる。

 その際、カイルはそう考えていた。

 

???「待って、呼吸器が!」

カイル「そんな事を言ってる場合じゃない!逃げるぞ!」

 

 女の子は、呼吸器を取りに行こうとするが、カイルはレオと共に女の子を連れて逃げる。

 ジャミンガが迫る中、レオは万能工具を、カイルは以前手に入れたロープ銃を取り出して、信号にロープを引っ掛ける。

 

カイル「レオ!行くぞ!」

レオ「ああ!」

???「うわぁぁぁぁ!!」

 

 カイルとレオがそれを使って飛ぶ中、女の子はレオに掴まり、叫ぶ。

 三人は、信号の向かい側にあったビルに着地する。

 カイルとレオが、ロープを巻き取る中、ジャミンガは吠えていた。

 

レオ「ここまで来れば大丈夫だ。」

???「ハァ…………ハァ…………!」

カイル「おい、大丈夫か!?」

 

 すると、女の子は呼吸を苦しくして、2人はその女の子を連れて、バズと合流する。

 ソファーに寝かせる中、バズはカイル達の話を聞いて驚く。

 

バズ「マスクだって?この娘がか?」

レオ「だから、ほら、呼吸が苦しそうだよ。」

カイル「やっぱり、第一世代なのかな?」

バズ「だろうな。地上でマスクが必要なのは、俺たちより一個上の世代だからな。だが、彼女はどう見たって、10代の女の子だぞ?」

カイル「そうなんだよな……………。」

バズ「話は後だ。ジャミンガがやってくる前に、早くここを引き上げよう。」

レオ「待てよ、バズ……………!」

バズ「車を取ってくる。」

 

 三人はそう話して、バズは車を取ってくる為に離れる。

 カイルとレオは、顔を見合わせる。

 

レオ「このままじゃダメだ。君のマスクを探してくる!」

カイル「手伝うぞ。」

???「待ってください!ゴホゴホ…………!逃げて……………。」

 

 レオとカイルがそう言って、女の子のマスクを探しに行く中、女の子はそう言う。

 一方、外では、スコーピアというゾイドが、尻尾につけた銃火器で、ジャミンガを倒していた。

 スコーピアがジャミンガを倒す中、バッファロー型のゾイドであるキャノンブルと、キャタルガというゾイドが現れる。

 すると、キャノンブルから、緑の髪のライダーが降りてきて、倒れ伏すジャミンガを足蹴にする。

 

???「ふん。ゾイドのなり損ないが。土に還れ。」

兵士「リュック隊長!これが!」

 

 リュックがそう言う中、兵士が女の子がつけていたマスクを見つける。

 それを見たリュック隊長は、頷き、命令する。

 

リュック「キャタルガは街の出入り口を塞げ!あとは全員、少女の捜索だ!」

兵士達「了解!」

 

 リュック隊長の指示と共に、兵士達は、動き始める。

 それを陰から見ていたカイルとレオは。

 

レオ「なんで帝国軍が……………?」

カイル「ひとまず、戻るぞ。」

 

 2人はそう話して、少女の元に戻る。

 そう。

 リュック隊長達は、帝国軍だったのだ。

 そんな中、帝国軍の兵士が、ビルの中へと入り、女の子を見つける。

 

兵士「居たぞ。例の娘だ。」

 

 その兵士達は、女の子を見つけると、片方が通信機を取り出す。

 

兵士「こちら……………っ!?」

 

 すると、通信機が吹き飛ばされる。

 そこに、レオとカイルが現れて、1人ずつ、兵士を倒す。

 

レオ「逃げるよ!」

カイル「ああ。……………来るのがお早い様で。」

 

 レオは、女の子にそう言うが、既にリュック隊長を始めとする帝国軍の兵士達が到着して、カイルはそうぼやく。

 

リュック「その少女を渡してもらおうか。」

レオ「この娘をどうするつもりだ!?」

リュック「お前達には関係ない。」

カイル「帝国軍が人攫いとは、やけに物騒だな。」

リュック「人攫いではない。…………小僧どもを始末しろ。」

 

 リュック隊長がレオとカイルにそう話すと、カイルとレオは、そう答える。

 リュック隊長が、他の帝国軍の兵士に始末する様に命令する。

 すると、女の子が口を開く。

 

???「やめて!」

リュック「ふっ。」

???「貴方達と行きます。だから、この人たちには手を出さないで。」

リュック「来るんだ、サリー・ランド。」

レオ「行っちゃダメだ!」

カイル(サリーって言うのか。)

 

 その女の子もとい、サリーは、リュック隊長の方へと向かおうとする。

 すると、クラクションの音がして、リュック隊長が気を取られる中、カイルとレオは、アイコンタクトを送り、万能工具とロープ銃を天井に向けて撃ち、鉄骨を落とす。

 

レオ「このっ!」

カイル「はっ!」

リュック「うっ……………!?」

 

 土煙が上がり、リュック隊長達が怯む中、カイルとレオは、サリーを連れて逃げる。

 土煙が晴れると、三人の姿はなかった。

 カイルとレオがサリーを連れて外に出ると、タイミングよく、バズが来る。

 

バズ「どちらまで?」

レオ「帝国軍が居ない所!」

カイル「早く出してくれ!」

バズ「料金高いぜ!」

 

 バズがそう言う中、カイルとレオはそう言って、バズは車を出す。

 リュック隊長達が来た時には、既に車は出ていた。

 

リュック「くっ……………!絶対に逃すな!スコーピア、西に展開しろ。ターゲットが逃げた。私のキャノンブルもこちらに回せ。」

 

 リュック隊長は、そう指示を出す。

 バズが運転する車が爆走する中、スコーピアが二体、追いかけてくる。

 

バズ「もう来やがった!」

カイル「バズ、そのまま飛ばせよ!」

 

 バズがそう言う中、カイルとレオは天井に上がる。

 スコーピアが銃火器を撃つ中、2人は指笛を吹く。

 すると、ライガーとハンターウルフがやって来る。

 

兵士「奴ら…………ゾイドを持ってます!」

 

 スコーピアに乗っていた兵士がそう報告する。

 レオはライガーに、カイルはハンターウルフに乗る。

 2人が乗ると、コックピットが閉まる。

 

レオ「バズ!その娘を頼んだぞ!行くぞ、ライガー!」

カイル「行くぞ、ウルフ!」

 

 2人はそう言って、それぞれのゾイドを操り、スコーピアに突進する。

 一方、リュック隊長は、キャノンブルに乗る。

 すると、背中に装置がつく。

 

リュック「キャノンブル、発進!」

 

 リュック隊長がそう言うと、キャノンブルが動き出す。

 一方、スコーピア二体は、ライガーとハンターウルフに向かって撃つが、二体はそれを躱す。

 

兵士「なんてすばしっこい奴らだ!」

 

 兵士がそう言う中、ライガーとハンターウルフは、大きくジャンプをして、スコーピアを踏み潰す。

 すると、ミサイルが飛んできて、二体は躱す。

 

リュック「なんてざまだ。民間人の丸腰ゾイド二体を相手に…………!……………小僧ども!今度はそう上手くはいかんぞ?」

 

 リュック隊長はそう言うと、ミサイルを発射する。

 ミサイルの雨に、ライガーとハンターウルフは、身動きが取れなくなる。

 しかも、流れ弾がバズの運転する車の近くに当たり、動けなくなる。

 

サリー「ハァ……………ハァ……………!」

バズ「大丈夫か!?この!かかれよ!」

 

 バズは、車を動かそうとするが、なかなか動かない。

 サリーが苦しそうにする中、ペンダントが光る。

 一方、ミサイルの雨に、ライガーとハンターウルフは、身動きが取れなくなっていた。

 

レオ「うっ……………!」

カイル「マジかよ……………!」

レオ「うわっ!?」

カイル「レオ!のわっ!?」

 

 身動きが取れなくなる中、二体にミサイルが着弾して、吹っ飛ぶ。

 その際、荷物入れが落ちる。

 バズは、サリーを車から降ろすと、叫ぶ。

 

バズ「レオ!カイル!」

 

 バズが叫ぶ中、キャノンブルが二体に近寄り、角でライガーとハンターウルフを吹き飛ばす。

 それも、二度にわたって。

 2回目に吹っ飛ばされた際には、建物にぶつかって、瓦礫に埋もれる。

 カイルとレオは、気絶しかけていた。

 

リュック「そろそろ楽にしてやる。」

バズ「レオ、カイル!立て!逃げろ!」

 

 リュック隊長は止めを刺そうとして、近寄ってきて、バズはそう叫ぶ。

 すると、サリーが持つペンダントが光を出す。

 

サリー「あっ…………。おじいさん…………。」

 

 サリーがそう言うと、決意のこもった表情を浮かべ、瓦礫から出てきたライガーとハンターウルフに向かっていく。

 

バズ「あ、おい!」

 

 バズがそう叫ぶ中、サリーはペンダントをライガーとハンターウルフに向かって投げる。

 すると、ペンダントは光を強烈に出す。

 

レオ「あっ…………!?」

カイル「何が起こってるんだ?」

リュック「な、なんだこの光は!?」

 

 三人が驚く中、ライガーとハンターウルフに光が当たる。

 

サリー「あぁ………………。」

レオ「うっ……………!?」

カイル「これは……………!?」

 

 カイルとレオの2人が眩しい光に、カイルは右腕で、レオは左腕で顔を覆うと、2人の腕が金属化していく。

 すると、ライガーとハンターウルフの姿が変わっていく。

 二体の装甲が増えて、ライガーは白と赤、ハンターウルフは黒を基調としたカラーリングになっていく。

 

サリー「ビースト…………ライガーに、ハンターウルフ……………。呼吸が……………。」

 

 サリーがそう呟く中、呼吸が問題ない事に気づく。

 ビーストライガーとハンターウルフは、大きく咆哮する。

 

レオ「ライガー……………ビーストライガーだって?」

カイル「このハンターウルフは一体………?」

リュック「な、何が起きたんだ!?」

レオ「よし!お前の力を見せてくれ!ビーストライガー!」

カイル「行くぞ、ハンターウルフ!」

 

 レオとカイルがそう言う中、リュック隊長は謎の現象に驚く。

 2人はそう言って、ビーストライガーとハンターウルフは、キャノンブルに向かっていく。

 ビーストライガーとハンターウルフは、先ほどまでとは違い、キャノンブルと互角に戦っていた。

 サリーは、ペンダントを回収していた。

 キャノンブルは、突進をするが、二体はあっさり躱す。

 

リュック「動きが速くなってる!?よし、ワイルドブラストで一気に方をつけてやる!制御トリガー解除!兵器解放!マシンブラスト!」

 

 リュック隊長は、動きが速くなった事に驚き、マシンブラストを発動する。

 すると、背中にあるキャノン砲の扉が開く。

 

リュック「9連キャノン砲をお見舞いしてやる!くらえ!」

 

 リュック隊長はそう叫んで、弾丸を発射する。

 その攻撃に、ビーストライガーとハンターウルフは包まれる。

 

サリー「あっ……………!」

リュック「はなから、ゾイドのスペックが違うのだ。」

 

 リュック隊長はそう言う。

 だが、瓦礫の中からビーストライガーとハンターウルフが出て来る。

 

リュック「何っ!?」

 

 リュック隊長は、ビーストライガーとハンターウルフが無事な事に驚く。

 

レオ「へへっ!うん?」

カイル「ふぅ……………うん?」

 

 レオとカイルは、やっと自分の片方の腕が金属化している事に気づく。

 その腕を通じて、それぞれのゾイドの意思が伝わって来る。

 

レオ「うん!やろう!」

カイル「いっちょやりますか!」

サリー「ワイルドブラストする気なの?」

 

 レオとカイルが頷く中、サリーは、2人の行動を読む。

 そんな中、2人は叫ぶ。

 

レオ「進化解放!エヴォブラスト!」

カイル「進化解放!エヴォブラスト!ファースト・ギア!」

 

 すると、ビーストライガーは、背中にあったタテガミクローが展開して、ハンターウルフは、背中のソニックブースターが動き出す。

 ビーストライガーとハンターウルフは、キャノンブルに向かっていく。

 

リュック「バカめ。耐Bスーツなしで、ワイルドブラストの衝撃に耐えられるものか!ナインバーストキャノン!」

 

 リュック隊長はそう言って、背中のキャノン砲から再び攻撃を放つ。

 だが、ビーストライガーとハンターウルフは、それをあっさり躱す。

 

レオ「へへっ!弾が止まって見えるぜ!」

カイル「全くだな!」

リュック「奴らはなんで平気なんだ!?コックピットは、凄まじい衝撃の筈だぞ!?」

 

 カイルとレオはそう言う中、リュック隊長は驚いていた。

 ワイルドブラストの衝撃には、耐Bスーツが無ければ耐えられない筈だと。

 そんな中、2人は叫ぶ。

 

カイル「セカンド・ギア!ハウリングシャウト!」

レオ「ビースト・オブ・クロー(ブレイク)!」

 

 2人はそう叫びながら、再び変形した背中の武器で、向かって来るキャノンブルに攻撃する。

 ビーストライガーとハンターウルフ、キャノンブルはすれ違い様になり、ビーストライガーとハンターウルフが見ると、キャノンブルには、無数の切り傷があり、二本の角も、両方とも斬られていた。

 

リュック「バカな……………!?」

 

 リュック隊長が驚く中、ビーストライガーとハンターウルフは咆哮を上げる。

 

レオ「凄い…………!凄いぞ、ビーストライガー!」

カイル「ハンターウルフも、お疲れさん。」

バズ「車が直った!お嬢さんと先に行くぞ!」

レオ「よし!今度こそ脱出だ!」

カイル「ああ!」

 

 バズの車が先に走り、ビーストライガーとハンターウルフも、その場から離れる。

 一方、リュック隊長がキャノンブルから降りて来る中、2人の帝国軍の兵士が駆け寄る。

 

兵士「隊長!」

リュック「あれが、ボーマン博士の研究成果か。なるほど、上層部が目の色を変えるわけだ。(それにしても、なんだ、あのハンターウルフは!?)」

 

 リュック隊長は、ペンダントの事と、カイルのハンターウルフの事が気になっていた。

 一方、カイルは右腕が、レオは左腕が金属化しているのを見ていた。

 サリーとの出会いが、世界の命運を賭けた戦いにつながっていく事に、まだ、2人は気づいていない。




今回はここまでです。
カイルのハンターウルフに、レオのライガーが完全復活しました。
カイルのハンターウルフに関しては、アーバインのコマンドウルフのカラーリングとなっています。
物語の鍵を握るペンダントを持つ少女、サリーが登場しました。
次回は、帝国軍とのイザコザになります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
カイルの幼馴染や親友として、共和国軍と帝国軍にオリキャラを出す予定です。
あと、カイルのハンターウルフは、強化されていく予定ですが、どういう感じに強化されて欲しいというのがあれは、受け付けます。
一応、ジェノスピノ戦にて、試作型の全天候型ハイパワーブースターや、試作型のA-Z超電磁ブレード、試作型の銃系の装備をつける予定です。
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