ゾイドワイルドZERO 黒き狼   作:仮面大佐

3 / 3
第2話 爆砕の武器庫!バズートル

 帝国軍に追われていたサリーを救ったカイルとレオは、バズの拠点に戻った。

 サリーが寝ているのを確認したカイルとレオが降りると、バズが聞いてくる。

 

レオ「可哀想に……………何日も寝てなかったみたいだ……………。」

バズ「名前は聞いたのか?」

カイル「すぐ寝ちゃったよ。だが、帝国軍の兵士の1人が、サリー・ランドだって言ってた。」

 

 レオがそう呟くと、バズは質問して、カイルはそう答える。

 すると、バズは口を開く。

 

バズ「この星で生まれた俺たち第二世代は、この星の環境に順応できたおかげで、第一世代と違って、マスクは必要ないはずだ。なのにあの子……………。」

レオ「マスクを無くした時は、苦しそうだったよ。」

バズ「年齢的に第一世代って事は無いと思うが、そうだとしても、突然呼吸が出来るようになったのは何故だ?」

カイル「それなんだよな……………。」

 

 バズはそう言うと、レオとカイルは首を傾げながらそう言う。

 その頃、サリーは目を覚ましていた。

 カイル達は気づかずに話を続ける。

 

レオ「多分あの子も、あの光を浴びたんだよ。」

バズ「光?」

カイル「確かに。あの光を浴びた事で、ライガーがビーストライガーになって、ウルフの姿が変わったからな。あの子に何かしらの影響を与えたのは、間違いないかもな。」

バズ「ビーストライガーに、あの黒いハンターウルフか……………。あん時はぶったまげたぜ。帝国軍の武装ゾイドをあっという間に倒しちまうんだからな。」

 

 レオがそう言うと、バズは首を傾げる。

 カイルがそんな風に考えを言うと、バズはそんな風に言う。

 

レオ「元々、俺のライガーとカイルのウルフは、俺たちが発掘して動くようにしたゾイドだ。」

カイル「これが、お前達の本当の姿だったんだな。」

 

 レオとカイルはそんな風に言う。

 すると、バズは2人の片腕を見ながら言う。

 

バズ「ところで……………お前さん達の腕はどうなんだ?」

カイル「ん?」

バズ「まるでその……………金属じゃないか。」

レオ「平気だよ。別に痛みもないし。ほら、この通りだ。」

カイル「俺も問題ない。手ぶくろや包帯とかで誤魔化せるだろ。」

 

 バズは、レオの左腕とカイルの右腕を見ながらそう言う。

 2人は問題ないように言う。

 

バズ「なら良いが……………。お前ら。あの子に関わるのはやばくないか?彼女を追っていたのは、帝国軍なんだぞ?」

レオ「俺たちもそろそろ寝ようぜ。」

バズ「俺たちは運び屋だ。用心棒じゃないんだぞ。」

レオ「お休み、バズ。」

バズ「ふぅ………………。」

 

 バズはそんな風に言う。

 ある意味で、帝国軍に喧嘩を売った形になってしまったのだから。

 レオは意に介さずにベッドに入る。

 カイルは、バズに話しかける。

 

カイル「苦労するな、バズ。」

バズ「お前………他人事のように言うなよ。」

カイル「別に他人事だなんて思ってないさ。キャノンブルを倒したのは事実だしな。」

バズ「なら……………。」

カイル「ただ、俺もレオも、困っている人を見たら放っておけないだけさ。お前からしたら、難儀な性格だと思うけど。それじゃあ、お休み。」

 

 カイルがそう言うと、バズはそんな風に言う。

 カイルはそんな風に言いながら、寝ようとしていた。

 それを見て、バズは何とも言えない表情を浮かべていた。

 レオは単純な面があり、カイルもレオよりは大人びているとはいえ、採算を無視する行動を取る事がある。

 その頃、サリーはベッドから起き上がっており、外を見ていた。

 一方、ある荒野では、ギルラプターの一個編隊がライトを照らしながら駆けていた。

 すると、視線の先の地面が盛り上がった。

 

帝国兵「あっ!」

 

 それに気づいたのか、一体のギルラプターがライトを消して、他の二体も含めて、信号弾を放つ。

 信号弾が周囲を照らす中、ギルラプターは盛り上がった地面に向かって攻撃していく。

 攻撃が続く中、地面からゾイドが現れる。

 現れたのは、ワニガメ種のゾイド、バズートルだ。

 バズートルは、270口径4連ミサイルからミサイルを発射する。

 そのミサイルはギルラプターに当たり、あっという間に全滅する。

 

アナウンス「演習終了、演習終了!」

 

 そんなアナウンスが鳴ると、バズートルのコックピットのハッチが開き、1人の男が現れる。

 その男は、シェル軍曹だ。

 シェル軍曹はヘルメットを外すと、口を開く。

 

シェル「見たか。バズートル一体で、ゾイドの一個連隊に匹敵する力だ。ふふん。」

 

 シェル軍曹はそんな風に言う。

 すると、1人の帝国兵がシェル軍曹の元に向かう。

 

帝国兵「伝令!」

シェル「ん?」

帝国兵「リュック隊長が、第七発掘基地で至急合流したいとの事です。」

シェル「リュック隊長が?分かった。」

 

 帝国兵はそう言う。

 それを聞いたシェル軍曹は訝しむが、すぐにそう答え、第七発掘基地に向かう。

 その頃、カイル達は寝ていたが、サリーはこっそり脱げ出そうとしていた。

 サリーはバズの家から出て、しばらく走ると、家の方を見る。

 

サリー「……………ごめんなさい。」

 

 サリーはそう謝る。

 カイル達を巻き込んでしまったから。

 そう言って行こうとすると。

 

サリー「あっ……………!?」

 

 サリーの目の前に、二体のゾイドが居た。

 ビーストライガーとハンターウルフだ。

 サリーは通ろうとするが、その二体は通せん坊をするかの様に進路を遮る。

 

サリー「お願い、通して。」

 

 サリーはそう言うが、その二体は退こうとしなかった。

 すると。

 

レオ「サリー。」

カイル「黙って出ていくとはな。」

 

 そんな風に声をかけられる。

 振り返ると、レオとカイルの2人がいた。

 

レオ「あ、君の名前、サリーだよね?」

サリー「うん……………。」

カイル「俺はカイルで、こっちはレオ。家に居るのがバズだ。仕事仲間だ。」

レオ「俺たち、運び屋なんだ。」

サリー「運び屋……………?」

 

 レオがそう聞くと、サリーは頷く。

 カイルとレオがそう言うと、サリーは首を傾げる。

 すると、レオが口を開く。

 

レオ「サリー、俺たちが力になるよ。だから、事情を説明してくれ。」

サリー「ありがとう。でも、これ以上、あなた達を巻き込むわけには……………。」

レオ「あっ……………待って!」

 

 レオはそんな風に言う。

 すると、サリーはそう言って走ろうとする。

 レオがサリーの手を掴むと、サリーは違和感に気づく。

 すると、レオの左腕とカイルの右腕が機械化していたのだ。

 

サリー「あっ……………!?」

レオ「あ、ごめん………………。」

サリー「それは……………その手は……………!?」

カイル「ああ、実はな………………。」

 

 サリーが驚く中、レオは謝る。

 だが、サリーは別の事に驚いていて、そう聞くと、カイルはそう言いながら、シャツを捲る。

 すると、カイルの右半身が機械化していたのだ。

 サリーはそれを見て、驚愕する。

 その後、建物に戻り、バズも起こして、事情を聞く事に。

 

サリー「ごめんなさい……………。」

レオ「謝る事ないよ。」

カイル「ああ。君のペンダントで、俺たちは助けられたんだ。」

レオ「それで、何で帝国軍に追われていたんだい?」

 

 サリーが謝る中、2人はそう言う。

 レオはそう聞くと、サリーは口を開く。

 

サリー「帝国軍の目的は、私の祖父の研究なんです。」

レオ「そのペンダントも、お爺さんが?」

サリー「はい。ウォルター・ボーマンという科学者です。」

バズ「ボーマン?待てよ、聞いた事があるぞ。ボーマン博士は確か、地球のZiフォーミング計画の中心人物だ。」

 

 サリーがそう言うと、レオはそう聞く。

 サリーの祖父の名前を聞いて、バズはそう言う。

 

レオ「Ziフォーミング計画?」

カイル「ああ。地球に移住するにあたって、汚染された地球を人間の住める星に戻そうって計画だ。」

バズ「けど、装置には何か重大な欠陥があったらしく、30年前、地球に到着した第一世代の人間は、その不完全な環境に順応出来ず、だから今でもマスクが必要なんだ。」

 

 レオが首を傾げる中、カイルとバズの2人が、Ziフォーミングについてを説明する。

 バズがそう言い終えると、サリーは叫ぶ。

 

サリー「でもそれは……………!」

バズ「不完全な環境が、本来存在するはずのない、ジャミンガの様な連中まで誕生させちまったんだ。」

サリー「地球がこうなったのは、お爺さんのせいじゃないです!!」

 

 サリーがそう言おうとする中、バズはそんな風に言う。

 それを聞いたサリーがそう叫ぶと、レオが話しかける。

 

レオ「話してよ、サリー。」

サリー「………………っ。」

 

 レオがそう言うと、サリーは少し迷ったが、決意して、話をする。

 何があったのかを。

 

サリー「地球?」

ボーマン「地球だ。あの装置は、地球を再び、人の住める星にに変える為のZiフォーミング装置なんだよ。」

サリー「Ziフォーミング?」

ボーマン「遠い昔、我々の祖先が地球から移住してきたのは、サリーは知ってるね?」

 

 サリーはボーマン博士にそう聞くと、ボーマン博士はそう答える。

 ボーマン博士の質問に、サリーは答える。

 

サリー「うん。」

ボーマン「当時の地球人は、環境汚染に蝕まれた地球を捨て、新天地を宇宙に求めて、長い長い放浪の末、このゾイドの惑星に辿り着いた。」

サリー「なのに、何のために地球を再生しようとしているの?」

ボーマン「我々、人類が帰るためさ。この星は、一年以内に寿命を迎える。」

 

 サリーが頷く中、ボーマン博士はそう説明する。

 サリーがそう聞くと、ボーマン博士はそう言う。

 

サリー「えっ?」

ボーマン「最後の時が迫っているんだ。」

サリー「最後の時……………。」

 

 サリーが驚く中、ボーマン博士はそう言う。

 それを聞いていたバズは立ち上がる。

 

バズ「惑星を脱出?ちょっと待ってくれ。君は今、いくつなんだ?」

サリー「えっ?」

レオ「話を最後まで聞こうよ、バズ。」

カイル「続けてくれ。」

 

 バズが立ち上がりながらそう聞くと、サリーは戸惑う。

 レオがそう宥める中、カイルは話の続きを促す。

 

サリー「移民船は、地球にコースを設定すると、全員、ゴールドスリープに入りました。私とお爺さんは、Ziフォーミング計画のメンバーと一緒に、科学船に乗っていました。」

 

 サリーはそんな風に説明する。

 その頃に話は遡る。

 ボーマン博士は口を開く。

 

ボーマン「惑星の再構築に必要なエネルギーの問題は、長年の研究であるゾイド因子を利用する事で解決した。これによって再生された地球には、地球由来のゾイドが自然発生するという二重のメリットがある。生まれたての地球の開拓には、ゾイドの力が不可欠なのだ。この宇宙で夜更かしをしているのは、お前と私の2人だけだ。どれ、私たちもそろそろコールドスリープに入ろう。」

 

 ボーマン博士は装置を操作しながらそう言う。

 サリーは口を開く。

 

サリー「何だか怖いな……………。」

ボーマン「大丈夫。あとは船が自動で地球に連れてってくれる。太陽系に入ると、プログラム通りにZiフォーミングが発動して、目覚めた時にはもう、目の前には新しい地球が誕生しているさ。」

サリー「うん。……………っ!?」

 

 サリーが不安げにそう言うと、ボーマン博士はそう言う。

 すると、警報が鳴り響く。

 

サリー「おじいさん!」

ボーマン「何があった!?」

 

 突然の警報に、2人はそう言う。

 すると、壁が爆破され崩れる。

 そこには、何人かの人がいた。

 

レオ「船に反乱者が?」

サリー「その人達は、自分たち以外の人間は否定して、帝国も共和国もいらない、新たな地球を治めるのは自分たちだと……………。」

カイル「典型的な独裁者達だな。」

サリー「お爺さんは、あの人たちが他の移民船を破壊するつもりだと知って、咄嗟に船のコースを変更しました。」

 

 レオがそう聞くと、サリーはそう言う。

 カイルはそう呟き、サリーはそう説明する。

 

カイル「ワームホールか……………。」

サリー「でも、おかげであの人たちは船の操作に夢中で、私とお爺さんはその隙に、科学船から脱出する事ができました。」

レオ「君の船が地球に到着したのは?」

サリー「一年前です。」

 

 カイルがそう呟く中、サリーはそう話す。

 レオがそう聞くと、サリーはそう答える。

 それを聞いたバズが口を開く。

 

バズ「一年前だって!?」

カイル「最初の移民船が地球に到着したのは30年前だ。」

レオ「という事は、君はずっと、コールドスリープで眠っていたのか。」

バズ「なるほどな。それで、マスクが必要だったって訳か。お前さん、第一世代の人間だったんだな。」

 

 バズが驚く中、カイルとレオはそう言う。

 それを聞いて、バズは納得がいった。

 外見年齢的には、第二世代だが、実際にはコールドスリープで眠っていた為、環境に適応できていないのだと。

 

サリー「だから、地球に到着して、初めて知ったんです。Ziフォーミングの失敗を。ただ、科学船に何があったかまでは……………。」

レオ「そうだ!」

カイル「レオ?」

レオ「サリー。君に見せたいものがある。」

 

 サリーはそう言う。

 すると、レオはそう言いながら立ち上がる。

 カイルが訝しむ中、レオはそう言う。

 しばらくすると、あるパソコンを取り出す。

 そこには。

 

キャスター『世界各地で頻発している大規模な地殻変動。そして、未曾有の異常気象の原因は、一週間前に宇宙から飛来した巨大な飛行物体の墜落と、何か関連があるとして…………。』

サリー「これは?」

レオ「100年以上前のニュース映像だよ。」

バズ「よくこんな物が残ってたな。」

レオ「俺とカイルが修理したんだ。」

カイル「そういや、そんなのがあったな。」

レオ「もう一度見て。」

 

 ニュースキャスターがそう言う中、サリーがそう聞くと、レオはそう答える。

 バズがそう聞くと、レオとカイルはそう言う。

 レオは操作すると、少しだけ巻き戻る。

 

キャスター『……………宇宙から飛来した巨大な飛行物体の墜落と、何か関連があるとして…………。』

バズ「飛行物体?科学船の事か?」

カイル「おそらくな……………。」

レオ「ただ、これによると、装置を乗せた科学船は移民船が到着する100年も前……………まだ汚染される前の地球に到着した事になる。」

 

 キャスターがそう言う中、バズがそう言うと、カイルとレオはそう言う。

 すると、サリーは口を開く。

 

サリー「タイムスリップです!ワームホールの影響で、科学船が時間を逆行して、過去の地球に到着した可能性があると、お爺さんが…………!」

 

 サリーはそんな風にボーマン博士の言葉を思い出した。

 それを聞いたバズが口を開く。

 

バズ「て事は何か?科学船が過去の地球で装置を発動させた為に、地球を再生させるどころか、その装置のおかげで、逆に地球の壊滅を早めちまったって訳か?」

レオ「その上、不完全なZiフォーミングの環境下では、ゾイド達も生命を維持出来ずに、この後、石化して地中に埋もれてしまったんだ。」

カイル「今じゃ、帝国も共和国もゾイドの発掘に躍起になっている。軍備拡張の為に。」

サリー「地球を正常化する為に、この一年、お爺さんはどの国にも接触を取らず、隠れて研究を続けていました。でも、帝国軍に研究を気づかれて……………。」

レオ「そうだったのか……………。」

カイル「それで……………肝心のボーマン博士は?」

 

 バズがそう言うと、レオとカイルはそう言う。

 不完全なZiフォーミングである為に、ゾイドは長く生きる事が出来なかったのだ。

 サリーがそう言うと、レオはそう言う。

 カイルがそう聞くと、サリーは口を開く。

 

サリー「このペンダントを私に託すと、私を逃す為に囮になって……………。」

バズ「じゃあダメだ。今頃は帝国軍に捕まって……………。」

カイル「まあ、まだ博士が捕まったとは限らないがな。」

レオ「元気を出して、サリー。」

バズ「おい。下手な慰めは返って罪深いぞ。」

レオ「良いからバズは黙ってろよ!」

 

 サリーがそう言う中、非情にバズはそう言い、カイルはそう言う。

 レオがそう慰めようとすると、レオとバズの2人はそう言う。

 その頃、帝国軍の第七発掘基地では、ゾイドの発掘、復元作業が続けられていた。

 

整備兵「一度石化したゾイドを甦らせる訳ですから、手間がかかるのは当然ですが、特に厄介なのは、このゾイドコアです。謂わば、ゾイドの心臓部です。僅かなミスで全ての工程が台無しになってしまうので、作業には細心の注意を要します。」

リュック「なるほど……………その時間のかかる作業を、あのペンダントは一瞬で…………。」

整備兵「えっ?何ですか?」

リュック「何でもない。」

 

 整備兵から説明を聞く中、リュック隊長はそう呟く。

 整備兵が首を傾げる中、リュック隊長がそう言うと、帝国兵が話しかけてくる。

 

帝国兵「失礼します!シェル軍曹が到着しました!」

リュック「分かった。」

 

 帝国兵がそう言うと、リュック隊長はそう言う。

 そのシェル軍曹は、外でキャノンブルを見ていた。

 レオとカイルによって、角を折られたキャノンブルを。

 

シェル「キャノンブルが、こんなやられ方をするなんて……………。」

リュック「ご苦労、シェル軍曹。」

シェル「リュック隊長!」

リュック「ここが一番近い軍事施設だったのでな。」

 

 シェル軍曹が驚く中、リュック隊長は話しかける。

 シェル軍曹は、リュック隊長から経緯を聞く。

 

シェル「民間人のゾイドが!?俄には信じ難い話です。」

リュック「だが、間違えるな。あくまで今回の任務は、ボーマン博士の孫娘の方だ。」

シェル「わ、分かっています。」

リュック「一緒に居た男の身元は判明している。」

 

 シェル軍曹が驚く中、リュック隊長はそう釘を刺す。

 リュック隊長はある物を渡す。

 

リュック「バズ・カニンガム。フリーの運び屋で、時々軍にも顔を出していた男だ。」

シェル「お任せください。」

 

 リュック隊長はバズのデータを渡す。

 それを見たシェル軍曹はそう言う。

 帝国軍の魔の手が迫っていると知らない中、街中をライガーとウルフ、車が走っていた。

 バズはクラクションを鳴らすと、レオに話しかける。

 

バズ「どこに行くつもりだ、レオ。仕事があるんだぞ。荷物の依頼が。」

レオ「今日は臨時休業だ!」

 

 バズがそう聞くと、レオはそう言って、ライガーがかけだしてしまう。

 

バズ「何考えてんだ、あいつ。」

カイル「まあ、俺が手伝うよ。」

バズ「頼む。」

 

 バズがそう言う中、カイルはそう言う。

 そうして、2人は仕事へと向かう。

 しばらくして、夕方になると、バズは口を開く。

 

バズ「俺は先に戻ってるから、あいつらを迎えに行って来い。」

カイル「あいよ。」

 

 バズはそう言うと、先に戻り、カイルはレオ達と合流する。

 

カイル「それで、何してたんだ?」

レオ「ちょっと、商店街を案内してたんだよ。」

カイル「なるほど……………。」

 

 カイルがそう聞くと、レオはそう答える。

 しばらくすると、拠点に戻ってくる。

 

レオ「ただいま〜バズ。」

カイル「バズ?」

 

 レオがそう言いながら扉を開けると、カイルは首を傾げる。

 何故なら、バズは紐で拘束されていたのだ。

 

バズ「んん〜!」

レオ「バズ!?」

カイル「伏せろ!」

 

 バズが拘束されているのにレオが驚く中、3人の背後に帝国兵が現れる。

 帝国兵はスタンガンを放つが、レオとカイルには効かなかった。

 

帝国兵「何!?」

カイル「なるほど。金属化した事で、スタンガンが効かないみたいだな。」

 

 帝国兵が驚く中、カイルはそう言う。

 レオとカイルは、スタンガンが効かなくなったのだ。

 別の帝国兵がスタンガンを放つが、カイルが弾く。

 

バズ「んん〜!?」

 

 そのスタンガンの端子はバズの方に向かい、バズは躱す。

 レオは工具銃を放つと、ブースターを倒して、帝国兵を倒す。

 バズの近くに居た帝国兵は、サリーを攫おうとするが、カイルが居た為、手出しできなかった。

 すると、バズがキックを行い、帝国兵の体勢が崩れると、カイルは一本背負いを行う。

 

レオ「こいつら、一体何なんだ!?」

バズ「帝国軍だ!お前ら、電気ショックは?」

カイル「効かないみたいだ。」

 

 レオがそう言う中、サリーによって拘束を解かれたバズはそう言う。

 バズがそう聞くと、カイルはそう言う。

 カイルがチラリと外を見ると、帝国兵が周囲を取り囲んでいた。

 

カイル「包囲されてるな。」

バズ「何だって!?」

 

 カイルがそう言うと、バズはそう言う。

 それを聞いたレオは、身支度をする。

 

バズ「どうするつもりだ?」

レオ「もうここには戻れないよ。俺に考えがある。」

カイル「ん?」

レオ「サリー。これを預かってくれ。」

サリー「はい!」

 

 バズがそう聞くと、レオはそう言うと、ブースターを見る。

 帝国兵はバズ達の拠点を見ていた。

 すると、拠点からブースターが飛んでくる。

 

帝国兵「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

 帝国兵はそれを見て逃げる。

 ブースターが落ちて、土煙が上がる中、ビーストライガー、ハンターウルフ、バズの車が強行突破する。

 

帝国兵「あっ!しまった!」

 

 帝国兵は止めようとしたが、既に突破されてしまっていた。

 帝国兵は、シェル軍曹に通信をする。

 

帝国兵「逃げられました!」

シェル「……………バカが。」

 

 帝国兵がそう言う中、シェル軍曹はそう呟き、バズートルを起動する。

 一方、レオ達は逃げていて、バスは呟く。

 

バズ「あ〜あ……………。帝国軍に目をつけられちまった。お得意様だったのによ。」

 

 バズは、そんな風にボヤく。

 街の外れに向かっていると。

 

カイル「前からミサイルだ!」

レオ「っ!?」

 

 カイルはそう叫ぶ。

 前からミサイルが迫っていて、何とか止まる事が出来て、着弾は免れた。

 

レオ「敵!?どこから!?」

カイル「前みたいだな。」

 

 レオがそう言う中、カイルはそう言う。  

 目の前には、バズートルの姿があった。

 

サリー「バズートル!」

レオ「バズートル……………。」

カイル「あれが……………。」

バズ「ダメだ!スタックしちまった!」

 

 サリーがそう叫ぶと、レオとカイルはそう言う。

 バズは動かそうとしていたが、タイヤがスタックしてしまった。

 

シェル「無事に通れると思うな。」

 

 シェル軍曹はそう言うと、270口径4連ミサイルからミサイルを発射する。

 レオとカイルは、そのミサイルを回避していく。

 だが、全ては躱しきれず、何とかライガーとウルフが動いて躱した。

 

シェル「遠距離戦に特化したバズートルが、丸腰の民間ゾイドが叶う道理はない。」

 

 シェル軍曹はそう言う。

 

レオ「何とかして、敵の懐に飛び込まないと。」

カイル「ハンターウルフなら、出来るかもしれないな。」

 

 2人がそう言うと、ビーストライガーとハンターウルフは唸り声を出す。

 

レオ「分かった。ワイルドブラストだな。行くぞ、カイル!」

カイル「ああ!」

 

 それを聞いて、2人はそう叫ぶ。

 トリガーを操作すると、2人は叫んだ。

 

レオ「進化解放!エヴォブラスト!」

カイル「進化解放!エヴォブラスト!ファースト・ギア!」

 

 すると、ビーストライガーは、背中にあったタテガミクローが展開して、ハンターウルフは、背中のソニックブースターが動き出す。

 ビーストライガーとハンターウルフは、バズートルに向かっていく。

 

シェル「バズートルを甘く見るな!」

 

 シェル軍曹が向かってくるビーストライガーとハンターウルフを見ると、そう言いながら、再びミサイルを放つ。

 二体はミサイルを躱していく。

 

レオ「ビースト・オブ・クロー!!」

カイル「ハアッ!」

 

 懐に飛び込んだ2人はそう叫ぶと、攻撃する。

 だが、硬い装甲に阻まれる。

 

レオ「くっ!」

カイル「硬いな……………。」

シェル「今度はこっちの番だ。制御トリガー解除!兵器解放!マシンブラスト!」

 

 レオとカイルがそう呟く中、シェル軍曹はそう言うと、トリガーを操作する。

 すると、バズートルのフロントシェルを展開して前脚を防御し、サイドシェル及びバックシェルが開き、内蔵されていた2種類のミサイルと折り畳まれていたA-Z680口径バズーカ砲が展開する。

 

シェル「バズートルバースト!!」

 

 シェルはそう叫ぶと、A-Z680口径バズーカ砲と2門のA-Z対空レーザー砲で攻撃する。

 その攻撃がライガーとウルフに向かい、爆発する。

 

サリー「レオ!カイル!」

 

 サリーはそんな風に叫ぶ。

 それを見ていたシェル軍曹は。

 

シェル「木っ端微塵に吹き飛んだか。」

 

 そんな風に呟く。

 すると、煙の中から、ライガーとウルフが飛び出してくる。

 

シェル「うおっ!?」

レオ「今だ!ビースト・オブ・クロー(ブレイク)!」

カイル「セカンド・ギア!ハウリングシャウト!」

 

 シェル軍曹が驚く中、2人はそう叫ぶと、それぞれの必殺技をバズートルにぶつける。

 バズートルは、マシンブラストによって防御力が下がってしまい、二体の攻撃をまともに受けてしまう。

 

バズ「やったか!?」

 

 バズがそう叫ぶ中、バズートルは後ろに下がり、そのまま倒れて、Z-Oバイザーから光が消える。

 機能停止したのだ。

 

シェル「動け!動くんだ、バズートル!」

サリー「レオとカイルが勝った!」

バズ「動いたぞ!」

 

 シェル軍曹が動かそうとするが、バズートルは動かなかった。

 サリーがそう叫ぶ中、車がスタックから抜ける。

 

レオ「急げ、バズ!」

カイル「行くぞ!」

 

 レオとカイルがそう言うと、ビーストライガー、ハンターウルフ、バズの車はその場から去っていく。

 

シェル「動け!動くんだバズートル!!」

 

 未だに動くように指示を出すシェル軍曹を置いて。

 その後、バズは口を開く。

 

バズ「これからどうするつもりだ、レオ、カイル。俺たちどうなっちまうんだ。」

カイル「そんな事は分からん。でも…………。」

バズ「でも何だ?」

レオ「これだけは言える。いつかきっと、サリーをお爺さんの所に無事に送り届けるって。だって俺たち、運び屋だろ?」

サリー「レオ……………。」

カイル「ふっ。」

 

 バズがそう言う中、カイルはそう言う。

 レオがそう言うと、サリー達はそう反応する。

 こうして、カイル達の逃亡生活が始まったのだった。




今回はここまでです。
今回は、バズートルが襲ってくる話です。
ソニックバードレウスやマガイマガド仕様のビーストライガーが到着しているので、久しぶりに書きました。
なかなか投稿出来ず、すいません。
次回の話は、ギレル少佐が登場する予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から受け付けています。
どんなゾイドが出てくるのかとか。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。