ヒンメルはもういないじゃない【完結】   作:HAJI

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第十三話 『継承』

「しかし、呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)か……実戦には特化しているものの、面白みのない魔法だ」

 

 

不遜に玉座に君臨し、頬杖を突きながらゼーリエはそう告げてくる。その傍にはレルネンやゼンゼの姿もある。当然だ。今、一級魔法使いへの特権の授与が行われている真っ最中なのだから。

 

 

(やはり知っているのか。生ける魔導書と呼ばれているのは伊達ではないな)

 

 

それを前に分かっていても圧倒されるしかない。ゼーリエの魔力だけではない。その魔法の知識と量に。

 

呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)

 

それが儂が特権に欲した魔法の名前。呪いと認識した魔法を自動的に跳ね返す魔法。神話の時代の人類の叡智の結晶であり、魔法の論理的解明を捨てた原始的な魔法でもある。光がどんな原理で起きているのか知らなくても、鏡でそれを跳ね返すように。マハトの万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)に対抗できる唯一の可能性を持つ魔法。その存在を調べて知ってはいたものの、自分はそれを得ることができないでいた。

 

一つは呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)自体が失伝してしまっている魔法であったこと。だがそれはここに解決された。文字通り、生ける魔導書と呼ばれるゼーリエの知識によって。そしてもう一つが習得までにかかる時間。人間であれば百年はかかってしまう。老い先短い自分ではなくとも、一生をかけても人の身では辿り着けないもの。だがそれすらも覆すのが、特権が特権と呼ばれる所以だった。

 

 

魔法を譲渡する魔法(フィーアヴェリア)

 

 

魔力と共に、ゼーリエの手に一冊の本が生み出される。一見すればただの魔導書。しかしそれは魔法使いの人生の結晶ともいえる自らの魔法を切り崩して他者に与えるためのもの。それが特権の正体。ゼーリエが魔法使いにとって、女神に近い信仰を集めている理由でもある。

 

その特権が与えられる。それを手にすることで、知らず高揚している自分がいる。現金なものだ。特権など下らないと豪語しておきながら、いざそれを目の前にするとこれなのだから。これでは半人前以下だ。同時に未練も。もしもっと早くこれが手に入っていれば、知っていれば。妻の病すらも治すことができていたかもしれない。

 

 

「────それで、何に使うつもりだ?」

 

 

そんな自分の様子を見つめながら、ゼーリエはどこか楽し気に問うてくる。特権を何に使うのか、と。そんな子供のような振る舞いにようやく理解する。それがこの魔法使いの本質なのだ。自らが与えた魔法でその者が何を為すのか。それを見ることが神話の時代から生きる大魔法使いの楽しみ、趣味なのだと。もっともこの場においては悪趣味でもあるだろう。自分が何のためにこの魔法を欲したかなどとうに察しがついているだろうに。自分の経歴も、黄金郷の結界の管理者の任を引き継がせてもらったことも。全てを見通されているような感覚。曰く、ゼーリエの直感は全て正しいだったか。

 

 

「……一つ聞きたいことがある」

 

 

特権を手にしたまま、ゼーリエに問いかける。このままこれを読めば、すぐに呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)は手に入る。習得までの時間すら必要ない。しかし、それを自分はできないでいた。躊躇っていた。自らが望んだ魔法が目の前にあるというのに。魔法使いとしてありえないこと。

 

 

「どうした、今になって違う魔法が欲しくなったか?」

 

 

それを訝しんでいるのか、からかっているのか。ゼーリエは不敵な笑みを浮かべている。こういったことが過去にもあったのだろう。無理もない。特権は魔法使いにとって己の願いが叶うに等しい。後になって違う物にすればよかった、これも欲しかったと思ってしまうのも無理はない。際限ない欲望を持つ、人間の性。だとしたら皮肉でしかない。何故なら

 

 

「この魔法を他の誰かに譲り渡すことはできるのか?」

 

 

自分が今考えていることは、それとは真逆のものだったのだから。

 

 

「……お前、ふざけているのか。特権だぞ。それを手に入れるためにどれだけの魔法使いがこの試験に挑んでいると思っている」

 

 

瞬間、ゼーリエは顔をしかめ、不機嫌さを隠そうともしない。当たり前だ。それは特権を、ゼーリエを愚弄するに等しい行為だったのだから。この試験そのものすら。数多の魔法使いが、その命を懸けてまで手にいれんとしている特権を、他の誰かの譲ろうとしている。理解できないのだろう。だがそれはそのままゼーリエにとっては鏡でもあるのだ。自らの行いもまたそれと同じ、魔法使いとしては矛盾しているものだというのに。

 

 

「……まあいい。結論から言えば可能だ。それを渡した時点で、呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)はお前の物だ。誰に譲ろうがお前の自由だ」

 

 

一度鼻を鳴らし、呆れ気味にゼーリエは明かす。それが可能であると。譲った魔法はすでにその相手の物。好きにすればいいと。短い付き合いではあるが、目の前のエルフの人となりはおおよそ理解できた。なるほど。レルネンが心酔するわけだ。

 

 

「それで、誰に譲るつもりだ?」

「…………」

 

 

帝国の宮廷魔法使いである儂もまた、その前では子供扱いなのだから。生きてきた年月、そして魔法使いとしての差。譲った魔法を誰に譲るのか。当然の問い。だがそれすらもゼーリエは見抜いているに違いない。同じエルフとして。

 

 

「まったく、不愉快だ。今年の合格者はどうなっている。お前と同じ質問をしてきた奴がもう一人いたぞ」

「儂と同じ……?」

 

椅子の上で胡坐をかきながら、言葉通り不愉快さを隠すことなくゼーリエはそう愚痴を言ってくる。だがその内容に自分もまた驚いてしまう。同じ質問。それはつまり自分と同じように特権を誰かに譲ろうとしている合格者がいたというのか。言っておいて何だが、そんな変わり者がいるとはとても。しかしそれは

 

 

 

「フェルンだ。本当にふざけた娘だ。せっかく与えてやった特権を無駄にするとは。理解できん」

 

 

その名を聞いて納得するしかなかった。なるほど。だからゼーリエはこんなにも不機嫌なのだろう。まさか自分の特権を無下にする輩が同じ日に二人も出てくるなど、いかなゼーリエといえども見通せなかったに違いない。無理もない。あの娘はあの葬送のフリーレンの弟子なのだから。

 

 

「恐らく渡そうとしている相手もお前と同じだろうな、デンケン」

 

 

それが一番の理由なのだろう。言葉の節々に、嫌悪感が滲み出ている。同じエルフとしてなのか、それとも知り合いなのか。何にせよ、ゼーリエは己の魔法がフリーレンの手に渡ることが面白くないらしい。神話の時代から生きているとは思えないほど、子供のような振る舞い。

 

 

「まあいい。悪い選択ではない。精々足掻くがいい。残り火が残っている内にな。余計なお節介をする馬鹿もいるだろう。後始末は自分たちでつけることだ」

 

 

下らない話はこれで終わりだとばかりにゼーリエはそう締めくくる。それは予言だった。遥か高みから儂らを導く、そしてその身を案じてくれている師からの。その視線が自分ではなく、隣に控えているレルネンに向けられている。全てお見通しだと言わんばかりに。それが再び儂が、遅すぎる再起を誓った瞬間だった────

 

 

 

呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)か。やっぱりゼーリエの奴はとんでもないね。伊達に歳は取ってないか」

「フリーレン様?」

「冗談だって。でもこれならマハトの魔法にも対抗できる。消費魔力の問題はあるだろうけど」

 

 

手渡した特権を見ながら、すぐにその意味を察するのは流石だろう。しかし同時に弟子に叱られているのがフリーレンらしさなのかもしれない。同じ師弟でも、ゼーリエとレルネンとは全く違う。恐らくは年齢はエルフには禁句なのだろう。もっともそれは人間だろがエルフだろうが同じだろうが。

 

 

「それはマハトの記憶の解析で確認済みだ。レルネンから聞いたことでもある」

 

 

この魔法が有効であることは既に確認してある。他ならぬ、ゼーリエ自身が証明していることだ。かつてゼーリエはヴァイゼでマハトと戦ったことがあるのだから。レルネンから伝え聞いたことでもある。結局決着はつかず、封印という手段をとることになったようだが。

 

消費魔力についても同様だ。呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)は防御魔法の全面展開に匹敵するほどの膨大な魔力を消費する。ゼーリエはその絶大な魔力でそれを行えたが、自分はそうはいかない。だが問題はない。こと相手がマハトであるなら。儂もまた、形は違えど師弟なのだから。

 

 

「どうしてこのことを黙ってたの……って聞いた方がいい?」

 

 

しばらくの間の後、フリーレンはそう問いかけてくる。その聞き方もまた独特だ。人付き合いが不慣れなのが滲み出ている。それでもそうしてくれているのは、きっとフリーレンなりの優しさなのだろう。

 

 

「一つは儂の未熟さだ。本当なら、一人でこの魔法を使ってマハトと戦うつもりだったが、怖気づいてしまった」

 

 

それに甘えながら、白状する。特権を持ちながら、それを使えずにいた、伝えずにいた理由を。本当にみっともない言い訳。だがそれすらも

 

 

「どうしてそんな嘘つくの?」

 

 

目の前のエルフに見透かされてしまう。まるでゼーリエを前にしたかのような感覚。その姿が重なる。その姿も、魔力も、同じエルフであっても似ても似つかないというのに。その瞳に魅入られる。まるで嘘を見抜く力があるのではないと思えるほどに。自分が魔族になってしまったかのようだ。しかし

 

 

「デンケンはそんなことで怖気づくような臆病者じゃないでしょ。シュタルクじゃないんだから」

「ひでえよ。フリーレン」

 

 

それはやはり勘違いだったのでは。そう思えるほどにいつも通りのやり取りをしているフリーレンたち。飛び火してきたシュタルクはどこか意気消沈している。きっと日常茶飯事なのだろう。臆病者、か。それはきっと悪い意味ではないに違いない。それでもフリーレンは気づかせてくれた。

 

 

「そうだな。つまらない嘘をついてしまった。儂がこの魔法を読まなかったのは、マハトが怖かったわけでも、敵わないと思ったわけでもない。ただこの魔法を手にするのに相応しい魔法使いが、他にいるのではないかと思ってしまったんだ」

 

 

自分で自分を騙せない嘘をついてしまっていたことを。特権を使えないでいた理由。それはマハトを恐れていたわけではない。ただ単純に、自分よりもそれに相応しい者がいるのではないかと。そう思ってしまったからなのだと。他ならぬ

 

 

「フリーレン。お前と出会ったからだ。お前なら、マハトに勝てるのではないかと。情けない話だ。怖気づいたのと変わらん」

 

 

勇者一行の魔法使い。葬送のフリーレンと出会えたからこそ。この試験で手合わせしたことでそれは確信となった。まるで指導試合のように、あしらわれてしまった。まるであの頃の、マハトと数えきれないほどしてきた指導試合のように。

 

フリーレンなら、マハトを倒すことができるのではないか。そんな勝手な希望を。勇者一行の冒険譚に憧れていた頃から儂は何も変わっていない。ただ大人の振りをしている子供でしかない。恥ずかしくて、それを認められなかったのだ。他力本願だといわれても仕方ないのだから。

 

しかしそれすらもまだ真実ではない。嘘ではないが、もっと大きな理由があった。それは

 

 

「だが一番の理由は違う。結局儂は、マハトと戦うことを忌避していた。戦う以外に、殺し合う以外に何か、もっといい終わり方があるのではないかと思っていたんだ。そんなものはないと分かり切っていたはずのに」

 

 

魔法使いとしての、弟子としての未練と後悔だった。魔族であるマハトに、それを期待してしまった。望んでしまった。それ以外の終わりなどあるわけがないのに。マハトが人間を黄金から戻せないことなど、分かり切っていたというのに。それに縋りついてしまった。この特権を使えば、それを諦めることになってしまう気がした。

 

 

「最初からお前にこれを託していれば、話し合いなど選ばなければ、こんなことにはならなかったというのに」

 

 

その報いがこれだ。今やマハトは黄金郷から解放され、再び人類の脅威となってしまった。最初から諦めていれば、こんなことにはならなかっただろうに。儂の下らない感傷のせいで、多くの人々を危険に晒してしまった。

 

 

「────デンケン」

 

 

そんな一方的な懺悔を聞かされていたフリーレンがそう名を読んでくる。それを目を合わせることができない。どんな罵詈雑言を吐かれても、責められても仕方ない。甘んじてそれを受けようとするも

 

 

「じゃあこの魔導書もらっていい?」

 

 

それは目の前のフリーレンにとっては、どうでもいい些事でしかなかったらしい。

 

 

「あ、ああ……それは構わんが」

 

 

思わずそう答えると同時に、フリーレンは待ってましたとばかりに目を輝かせながら魔導書を読み始めてしまう。まるで新しいおもちゃを前にした幼子のように。いや、ごちそうを前にしてお預けさせられていたペットのように。

 

それを前にしてフェルンもシュタルクも唖然としているだけ。途中からはもはやあきらめたのか。申し訳なさそうな顔をしている。心中は察して余りある。

 

そうか。ようやく思い出した。フリーレンにとって、魔導書は宝なのだ。それ自体がもう特権なのだろう。二次試験でもミミックに齧られているのを目の当たりにした。伝説の魔法使いにあるまじき醜態。だが、違うのだ。

 

魔法は楽しいもの。それが魔法使いの根幹であり、全て。儂にとってもそれは同じだった。それを儂はあの時、思い出させてもらっていたはずなのに。黄金郷を前にして、それをまた忘れてしまっていたのだろう。

 

それは間違いなく、魔族にもある感情だ。もしかしたら、人間以上に。だとしたら、まだあるのかもしれない。可能性が。道が。その先を行っているのが天秤なのだ。

 

フェルンから伝え聞いたことでもある。かつて勇者ヒンメルが、何故魔族であるアウラと一緒に暮らしていたのか、共存できていたのか。それはきっとマハトとグリュック様も同じなのだ。なら

 

 

「これがあいつの魔法か。読んだだけで魔法が手に入るなんて、本当に便利だね。でも同じぐらい面白みがないかな。魔法は学んでいる時が楽しいのに」

 

 

あっという間に読み終えたのだろう。フリーレンは手に入れた魔法を使いながらそう感想を述べている。その内容もいかにも彼女らしい、自分と同じ現金なものだった。ゼーリエが渋っていた理由が分かった気がする。

 

 

「でも神話の時代の魔法が手に入るのは流石だね。やっぱり私ももらっておくんだったかな」

「フリーレン様?」

「冗談だよ」

「絶対本気だったろ」

 

 

そんな放っておけない、情けない師匠を弟子が、仲間が窘めている。もはや様式美だ。きっとかつての勇者一行もこんな下らない、楽しい旅をしていたに違いない。

 

 

「さっき言った通りだよ。それはアウラとヒンメルのせいだ。デンケンのせいじゃない。それにデンケンがこうして特権を残してくれていたおかげで、勝算が見えてきた」

 

 

それが一段落したのか。読み終わると同時に、魔力の塵となって霧散していく特権を見ながらフリーレンはそう続ける。その瞳は既に、魔法使いとしての物だった。

 

 

「まさか……戦うつもりなのか?」

 

 

それに思わず反応してしまう。そう、確かにそれがあれば勝算はある。だが万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)に対抗ができたとしても、マハトが大魔族であることは変わらない。その証拠に、あのゼーリエですら、横槍が入ったとはいえマハトを仕留めきれなかったのだから。消費魔力のこと、何よりも右腕が使えない今のフリーレンが不利なことには変わりはない。なら最善はやはり撤退すること。呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)があれば、最悪マハトに追いつかれたとしても黄金にされることなく、撤退できる確率が跳ね上がる。身を守るため。それが罪滅ぼしのために、今更特権をフリーレンに譲った理由。だというのに

 

 

「そうだよ。私は勝ち目のない戦いはしない。逃げるのは性に合わないからね。よくヒンメルにも言われてたんだ、血の気が多いって。失礼だよね」

 

 

フリーレンにとってはそうではなかったらしい。彼女らしくない判断。いや、もしかしたらこれが本来のフリーレンなのかもしれない。血の気が多い、か。きっと冒険譚からだけでは知り得ない、フリーレンの素顔。勇者ヒンメルも、僧侶ハイターも、戦士アイゼンも。御伽噺ではない、確かに存在していたのだと。

 

 

「ハイター様も言っていました」

「師匠もだぜ」

「え?」

 

 

それでも、その方が良かった事実も同じぐらいたくさんありそうだが。それは言わぬが花だろう。

 

 

「でもこの魔法は消費魔力が激しいからね。全員では戦えない。フェルンとシュタルクは集落の人たちの護衛を。できるね?」

「はい。任せて下さい」

「黄金にされても守ってやるよ」

 

 

準備を整え、パーティのリーダーとしてフリーレンはそう命令を下す。もはや迷いは見られない。フェルンもシュタルクも。彼女を信頼し、覚悟を決めている。できていないのは自分だけ。未だに諦めきれていないのか。今の自分にできることなど、もう何もないというのに。だが

 

 

「何してるの? 行くよデンケン」

 

 

そんな自分に、当たり前のようにフリーレンが声をかけてくる。まるで同じパーティの仲間を誘うように。素っ気なく、淡々と。

 

 

「だが儂は……」

「嫌だって言っても一緒に来てもらうよ。デンケンには私の右腕になってもらわないといけないからね」

 

 

どこかゼーリエを彷彿とさせる笑みを浮かべながら、フリーレンは自分を連れ出してくれる。その手を取るかのように。再び後悔で引き籠もってしまいかねない自分を強引に。そんな理由を挙げながら。本当に不器用なのだろう。儂のことを全く分かっていない。

 

 

「……分かった。期待に応えるとしよう。魔法使いとしてこれほどの誉れはない」

「それは言い過ぎかな。危なくなったら逃げるからね」

 

 

そんなことを言われれば、ますます諦めがつかなくなってしまう。かつて子供の頃、夢見ていた、憧れていた勇者一行の魔法使いと共に、肩を並べて戦えるなんて。かつての俺に言っても、きっと信じないだろう。

 

 

それが黄金の物語の終局の始まり。そして千年の時を超え、ようやく『生ける魔導書』の遺産が『葬送』に継承された瞬間だった────

 

 

 




作者です。長くなりましたが、これで黄金郷編の起承転結の転までが終わりました。あとは結のみになります。原作とどう違う結末になるのか。もう少しお付き合い下さると嬉しいです。
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