天才魔法使いだけど魔法使いたくない   作:ぐらさん

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試験は突破!勝ったなガハハ!

春がやってきた。

俺はとうとう学校に通うことになる。

学校は世界一にぎわっているといっても過言ではない我がアスマル王国の王都に存在し、

寮生で授業は魔法以外にも経済や天文、自国の古典など幅広い学問を学ぶことができるかなり大きな学校だ。

貴族はもちろんのこと裕福な一般家庭からもかなりの生徒を受け入れており他国からの生徒もかなり存在するため一学年の生徒数は多い年は500人にも及ぶ。

多すぎぃ!

 

寮は全部で5つある。

全科目の成績が優秀で貴族は大体がここに入るというマルス寮。

算術や読み書きに優れたものが入るミリス寮。ここは逆に一般家庭出身が多い。

武術や魔法能力に秀でたものが入り、兵士や冒険家になる者が多いタレス寮。

魔法の知識に特化しており深淵の英知の探求を求めるマジェス寮。

最後に全体的にバランスが良いものの平凡!そんな生徒が入るダリル寮だ。

 

 

当然貴族は自分の家のプライドを背に、一般出身は更なる飛躍を求めてやってくる。

多少才能があるからと言って油断はするな…とは父さんからの警告だ。

 

「大丈夫かね?体調がすぐれないなら試験を飛ばして後日に回してもよいのだが…」

気を使ってくれている試験官の声。

この学校の寮分けは試験により決められる。

ペーパーテストから始まり武術、そして最後の魔法の実技の大きく三つだ。

そう試験の山場である。

ペーパーテストも武術も好感触でパスしてきた俺だがやはり魔法も手を抜きたくない。

俺はなりふり構っていられなかった。

絶頂している者に触れないといけないという特性上必ずあの変態女(ミダルさん)が必要だ。

そこで俺は田舎の貧乏貴族…つまり俺のことを詳しく知る人間が居ないのを良いことに要介護が必要なレベルの

病弱設定を生やしたのだ。

おかげで普通は禁止ではあるが使用人…ミダルさんを試験中傍に控えさせるということに成功した。

不正防止のために魔法行使と助言を縛る魔法薬を飲まされている。

すげえな魔法薬なんでもできるじゃん…なんて思いつつ

 

「いえ…大丈夫です。やらせてください。」

「ふむ。それで課題の呪文は何を選択する」

水球(ウォーターボール)でお願いします。」

「うむ。それではこれよりアラン・テルミヒトの魔法技能試験を行う!」

 

そう試験官が宣言するとどこからともなく数枚の紙が舞い降りてきて俺の背後にぴったり並んで位置した。

魔術紙(スクロール)だ。用途によって特徴は異なるものの、試験用は裁判用の物は明確に意思を持って物事を測るという。

ベテラン魔法使いの試験官とその小さなミスをも拾ってくる魔術紙(スクロール)…初陣の相手として不足はないだろう。

そうして少しの間のあと、雰囲気が最大限緊張したときミダルさんと手をつないで俺は詠唱を開始した。

必ず絶頂してもらわないと困るから念には念をというやつだ。

 

「水神よ 小さき我が手に恵みを 水球(ウォーターボール)

「ふー…♡ふー…♡」

いろいろと出来上がってしまってる変態の声が聞かれないように大きな声で詠唱し大げさに操作をする。

初めての試験だ。このくらいなら緊張とみなされて大きな減点はされないだろう。

仮初の触媒であるステッキを振りながら形を整え、水の揺れも収めていく。

… … … 今までで会心の出来だ!これならほかのテストも含めて首席で入寮できるだろう。

「それまで!これにて魔法技術試験を終了する。試験結果はすぐに最後の受験生が終わるまで出ないからアリーナで待機して上級生の指示に従いなさい。」

 

そうして待機時間では教室や大図書館、研究室やクラブ活動などの案内があり何かと退屈はしなかった。魔法を使ったショーも行われて大興奮だ。

試験が終わる頃には夜もかなり良い時間になって居たのでそのまま大食堂に案内されてそこでとびきりの料理を振る舞われた。

毎回このような豪勢な食事が出るわけではないらしいが何かの節目には必ずやるそうだ。テンションが上がる。

そうして食事に舌鼓を打った後、校長が皆の前に立ち今後の話をし始めた。

 

「これから君たちにはこの後に寮に入ってもらうんじゃがその前に、1番気になっているであろう試験結果を配るとしよう。」

校長杖を一度振るった後、手元に一枚の紙が現れる。

試験結果が記されているようだ。

…うん全部優良判定だ。これならマルス寮は行けるだろう。

校長の話は当たり障りのないものだった。

一つ嬉しかったのは寮とはいえど完全個室性な事だ。

これで変態を一目に晒す機会が減る。

本当に喜ばしいことだ。

 

自分の部屋に着き、荷解きを終えた俺は1日の疲れもあってか大浴場でシャワーを浴びた後、泥のように眠った。

達成感に包まれてる今だけはこれから襲いくるであろう品性を疑うような苦難を忘れて居たいのだ。

 

 

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